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2015年4月25日土曜日

ハヤカワのキンドル版について思う事

小官が"彼"に出会ったのは学生時代の事でした。

図書室の隅に昔のハヤカワの文庫本が積まれたなんだか薄汚れた棚がありまして、キャプテンフューチャーだのジェイムスン教授だのあったんですが、その中に何やら同じようなシリーズばっかりこち亀の如く沢山並んでいたのです。

はい、ご想像の通りペリーローダン少佐の犯行でありました。
アポロの月着陸のおよそ10年前から連載が始まってまだ打ち切りにもならずに続いており、連載SFとしては世界最長、ハヤカワ版もたしかシリーズものの翻訳小説としては世界最長だとかで、これを根拠にファンの間では世界一面白いスペースオペラだという事になっておるようです。

・・・だけどその割には今ひとつ知名度低いような気がするんだよなぁ。

で、このほどアマゾンを彷徨っていたところ電子書籍版で過去作が第一巻から売られてたので気が付くと
この通りの有様。

ただ、所々に誤植の類が散見される事と紙媒体の方にはデフォルトで付いてきていた依光隆氏のレトロフューチャー感あふれる挿絵がカットされてしまってるのはどうにも頂けませんな。
ずっとこんな感じで訳者によるあとがきまで続きます。
所詮データに過ぎないとはいえ、文庫本を買うのと大して変わらない金額支払ってるんだし、漫画も扱えるキンドルの仕様上挿絵が無理って事は無いんだろうからもう少し営業努力してほしいところ。

まあ、徒に最新刊を追っかけまわすというのではなくバックナンバーについてまとめと考察をぼちぼち綴っていくという形にすれば、SFやテクノロジーを扱うというこのブログの趣旨にも合致しますし、狂信的反原発派のアホッタレがラジコン機でテロを企んだとか、米軍基地跡に地方搾取で有名なイオンが進出したのをアホの知事が手放しで喜んだというようなネタよりは鮮度が落ちるのが遅いでしょうから、今後ネタ元として検討してみようかと思います。