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2013年5月29日水曜日

アベノミクスの話など

 先週は更新サボってごめんなさい。

…とか言ってもまあ誰も読んでないでしょうから南部せんべいの動画の続編の制作がモチベ不足で中々進んでない事もここでこそっとバラしちゃったりしますが、さしあたって書く事も無いんで今回は株価の話でもしようかと思います。

 先週日経が下落し、その後も乱高下してる件で一部の人達が喜んでるようですが、あのままガッツンガッツン下げ続けるのならまだしも、四日経っても未だに一万四千円台を切ってないんで、あたしゃここからいきなり日本経済がどん底に落ちるとは思いません。
って言うか、民主党が政権手放すことが内定するまで一万円台をウロウロしとった事は無視ですか。

少々ググれば客観的なチャートが出て来るんで今回はこれを基に日経平均というか、日本の経済の推移というものについて基本的な部分をざっくり説明致しましょう。
今出したページの場合だと"初心者が見るべきところ"は一番下の方です。

上の方にあるのは分単位・日単位での短期的な変動を追ったもので、デイトレーダーみたいな連中にとっては重要…つっても最新の情報がアップデートされる迄になお五分程度のタイムラグがあるんで、時間単位ならまだしも分単位の先物取引をするとなるとものすごく不安な代物なのですが、このようなデータを活用するためには下の方のチャートを読んで
"そもそも日経平均が今までにどんな道のりを歩んできたか"という事を把握しておくのが前提条件となります。

…一番下にNIKKEI 225と書かれたチャートがあると思いますが、ここに1985年頃からの日経平均の動きが纏められております。
時系列に沿って見ていくとすぐに、1985年頃から1990年にかけて一万円台から四万円近くまで右肩上がりに上昇している事にお気づきになられると思いますが、バブル景気ってのは要するにコレの事です。
そして、ここをピークに93年あたりまで一気に一万五千円台までドカンと下がり、それから2000年までは一万五千円から二万円のあたりをウロウロしています。
失われた10年とか言うのはこの期間の事ですね。

ところが、この圏内で一旦落ち着いたかに見えた株価は2000年からまたグングン下がり始め2003年頃にはあっさり一万円を切ってしまいます。

今からおよそ十年前、そのどん底の状態を脱出するために日本がやったのがあの小泉構造改革でした。
例によって一部の人達が日本を格差社会にしたと批判してる彼の政策ですが、少なくともこのチャートを見る限り改革の効果はあったらしく2004年には一万円台を取り戻し、2005年の後半からは一万五千円から二万円の圏内に復帰しています。
あのまま策を打たなければどうなっていたかという事を考える限り、残念ながら小泉構造改革はやむを得ない事だったとしか申し上げようがありません。

…では、策を打たなければどうなっていたか?
これは同じチャートの2009年から2012年の数字が露骨に物語っていますが、多少調子が良くてもまあ一万二千円を超えることは無いという状態が三年も続きました。
言うまでもなくこの時に何があったかと言えば、自民党に任せていてはリーマンショックを抜けられないと煽って香具師の集団が政権を奪取し、やった事はと言えば事業仕分けと称して将来金を産むロケットやスパコンを質に入れるような貧弱かつ焼き畑的な経済政策でした。

そして、いよいよ今流行のアベノミクスとなるわけですが、このチャートから読み取れる客観的な事実として、バカがぶち壊したものを小泉構造改革後の水準に引き戻したというだけの話であって、こりゃバブルでもなんでもありゃしません。

 そりゃ、"民主党が政権を担っていない"というだけでこの水準に戻るのは当然の事と思われます。
事実、安倍総理はまだ輪転機廻してないし特に公共事業を増やしたわけでもない。
今まで必死に日本sageをして労働者を苦しめていた輩が政権を追われたために、投資家がこれを好感して株価が上がっているというのが現状ではもっとも妥当な読みでありましょう。
ぶっちゃけリーマンショック並みの事件でも起きない限りここ数年以内に日経平均がまた一万円台に戻るって事はないでしょうね。

2013年5月15日水曜日

人治主義からの脱出

 先日ふらりと立ち寄ったコンビニで読んだ本に興味深い話があったので、本日はこの話をしようと思います。

江戸時代初期の儒学者に山崎闇斎なる人物がいて、彼について以下のような逸話が伝わっているそうです。
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 儒学とは中国の孔子と孟子の教えだ。礼に始まり礼に終わる。君臣の義を明らかにせよ―といった学問だ。当然のことながら、孔子、孟子は神様扱いである。
 山崎闇斎は、この孔子と孟子の教えを熱烈に弟子たちに説きながら、あるとき、弟子たちに問うた。
「いま、仮に彼の国から孔子を大将とし、孟子を副大将として数万の軍勢がわが国に攻めてきたとする。そのとき、孔子と孟子の道を学ぶ我々は、どのようにすればよいと思うか」
「………」
 大将が孔子や孟子では相手が悪い。弟子たちは誰も答えられなかった。そんな様子を見て、闇斎は深く落胆の表情を浮かべ、
「君たちは、いままで何を学んできたのだ」
 と机を叩いていったのちに、弟子たちを睨みつけ、激しい調子でいった。
「不幸にして、そのような災厄にあったならば……我々は身を固め、武器を取って彼らと一戦を遂げるべきである。そして孔子と孟子を捕まえてその首を一気に刎ねる。こうして国恩に報じるのだ。そうすることこそが、孔孟の教えなのだ。」
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 要は先生個人の人格と彼の教えとが両立できない状況下では、教えの方を優先せよ、たとえ相手が神格化の対象となりうるような人物であっても人を見て価値観を曲げてはいけないという普通にいい話です。

ただ、小官は当の中国人はこの教えには賛同しないだろうなと思ってしまいます。
なにしろ日本人を法匪呼ばわりするような人治国家ですから、孔子孟子の時代はどうだったか知りませんが"少なくとも今の中国人は"こういう価値観に共感はしないだろうと考えるのです。

ただし、江戸初期と言えば戦国時代の直後ですし山崎闇斎は神儒一致説の提唱者でもあるんで、とことんニヒルな見方をすればそういう戦乱の時代に合わせて人間同士の横の繋がりよりも平時から命令する側とされる側をはっきりさせておくべきだという価値観を補強するために孔孟の教えを都合よく解釈した学派が編み出したセオリーに過ぎないと考える事もできましょう。
しかしながら、人を見て価値観を曲げるなというのは現代の法治主義にも通ずるじつに近代的な考え方であることも事実であり、従って江戸時代に既にこういった価値観が浸透していたという部分にも日本が明治維新以降すんなりと近代化できた要因があったのではないかと愚考する次第であります。


 で、話はガラッと変わりますが、小官はネットで時折山本五十六はアメリカのスパイに違いないという言説を見かけます。
何故ならアメリカに留学した事があるからその時期にあちらの工作員と会って洗脳されたに違いない、真珠湾攻撃の時にも"わざと"空母を取り逃がしたに違いないと言うのですが…

以上に示したような江戸時代から日本人…その中でも特に軍人が重んじてきた価値観を考えると、いくらアメリカで偉い先生に師事したからと言って不幸にも日本がそのアメリカと戦う事になった場合、先生と戦うのはイヤだと躊躇するばかりか内通者になってしまうような事をはたして当時の日本の軍人がやるだろうかと小官はそう思うのです。
実際、YAHOO知恵袋にも
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そういう事実はまったくありません。その必然性も可能性もまったくありません。山本五十六がどれだけあの戦争に反対だったか御存知ないのかな、、、余り反対するので陸軍や右翼が暗殺しようとしたくらいです。そしてその理由は特にアメリカが好きだったからではない。「負けるに決まった戦争するやつがあるか!」と怒っていたそうです。そして政府が開戦と決めたら全力を尽くしました。

親友の堀悌吉中将への手紙に「大勢に押されて立ち上がざるを得ずとすれば、艦隊担当者としては到底尋常一様の作戦では見込み立たず、結局桶狭間とひよどり越えと川中島とを併せ行うのやむを得ざる羽目に追い込まれる、、、」、と。そして東條が開戦を決めると、また堀中将に「個人の意見と正確に正反対の決意を固め、、、」と書いています。
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このようなアンサーがある通り、軍事的な有利不利をよく弁え、負ける戦いは個人的に首肯しないが一旦開戦と決まれば全力を出して戦う典型的な軍人として知られております。

むしろ、アベノミクス叩いてる輩とか特にそうですが、てめえ自身はガッチガチの反日であるくせに保守派のやり手人物についてひどい場合は先祖まで遡って
「これこれこういう出自の人間だから保守派を装った売国奴に違いない」
とやって、その支持者を切り崩そうとする論法をイヤになるほど見ている身としては、またいつもの連中かとしか思わないわけなんですが、まあこういった連中に限ってどうも上で述べたような法治国家に生きるマトモな日本人としての教育を受けていないのか、一旦権力を握った人間はその職分を私利私欲のため都合よく運用してもいいんだみたいな思想の持ち主であるケースが往々にして見られます。

故に結論として言わせて頂きますが、人治主義は近代的価値観の天敵です。

2013年5月8日水曜日

爆厨タイーホ その2

 先週ホームセンターで安売りされてたエイリアンシンドロームとゆーいかにもB級っぽいDVDを観たんですが…

ええと、何だこりゃ。
ドラマの方がまだ上等なのを使ってるようなやっすい特撮はともかく、エイリアンの設定が細かい部分でいちいちイミフな描写ばっか。
って言うかこれUFOにさらわれたと主張してる頭のかわいそうな人達の証言をより合せて作っただろ。

…作中に出てるUFOのデザインがちょっと前に流行ってすぐCGであるとネタバレしてたUFOドローンというものそのまんまだったんでわりと最近の作品だと思うのですがね、安い特撮は金が無いから仕方ないとしても、せめて脚本はもうちょっと頑張りましょうよって残念過ぎる出来。

 さて、今回取り上げるのは浦添で起こった紙袋爆弾事件の犯人がようやく捕まった件です。
容疑者は被害者の別居中の夫で宜野湾市の27歳の会社員だとか。

容疑者の名前で検索掛けたところ、2012年2月のおきなわマラソンの完走者名簿に同姓同名の宜野湾市の人物が6時間11分で完走したとありましたので、多分この人の事だと思われます。
今日の琉球新報の29面には浦添ニュータウン自治会の松田進会長の話として
「ボストンでの爆弾テロがあったときにも、浦添での事件を思い出していた。ずっと気になっていた」
というのがありましたが、その容疑者が去年のマラソンを完走していたとは実に皮肉な話です。

 小官は以前アルバイトしていた先で化学を専攻しているから薬品や危険物はある程度扱えると話したところ、職場の同僚が冗談で健康保険を滞納して給料差し押さえられて気に喰わないから役所を爆破してくれないかと言ったので、
「それができるスキルがあるからこそ悪用しないのが倫理ってもんだ」
と、返したものですが実際はこの通り綿火薬ですらない花火ほぐしたような小学生並みの代物でテロをやっちゃう残念な人がメインですもんねぇ。
で、テロに使われてはけしからんというわけで、知識を持ってる人なら悪い事にも良い事にも転用できる薬品がホームセンターからあらかた姿を消しちゃうの。

2013年5月1日水曜日

サヨクはボブリコフより嘘つきだ

 フィンランドの戦時歌謡にモロトフは駄目だってのがありますんで、今回のタイトルはそこから取りました。

さて、本題です。日曜に例によってコンベン裏でボケ共が屈辱の日とかぬかして騒いどりましたが、そもそもあの企画は趣旨からして非常に胡散臭かったです。
いくら講和条約が発効したと言っても、当時敗戦国であった日本に戦前までの領土をどうのこうのする権利なぞ無く、日本から沖縄を切り離したのは実質的にアメリカであったにも関わらずアメリカではなく日本政府に抗議するって立場を示すというのは明らかにおかしいですし、戦後日本から切り離された土地の話をしだしたら、それこそ台湾や朝鮮半島、或いは南洋諸島はまだ帰ってきてないわけですが、これを根拠に日本はまだ主権を回復してないなどと言うわけにはイカンでしょう。

そもそも当の沖縄でだって慰霊の日や本土復帰の日と言うのは以前からよく言われてたたものですが、屈辱の日なんてのは今年に入って初めて聞くんで常識的に考えてこれは現在進行形で日本を復活させかかってる総理が死ぬほど気に喰わない経済テロリストのお仲間が彼と正反対の事を言いたいが為に言い出した事だと思うんですがね。

で、蓋開けてみたらアレですよ。四千人しか収容できないコンベン裏の野外劇場に主催者発表で一万人集まったとか、かねてより在日朝鮮人に乗っ取られているという噂のある新右翼の一水会がこれに賛同して参議院議員会館前でハンストをやったとか
「あーあ、やっぱりな」なネタばっか出てくる。

しかし、決定的なのはコレでしょう。サンフランシスコ講和条約発効当時の沖縄の新聞は日本の主権回復を祝っていた件
…こりゃあ明らかに復帰後に本土から活動家系暴力団と呼ばれるようなその筋の人達が入り込んで世論の捏造を始めたクチですね。

こんなのに騙されて反日活動やってると最終的には中国共産党の沖縄進駐を招く結果になりかねませんので、良識ある県民の皆さんは耳を貸さないようにと忠告しておきます。