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2009年2月28日土曜日

日本のオオォォ!スイーツはアアァァ…

 小官は前にヘタリアでこういうネタを目にした事があります
多国籍の人が集まる持ち寄りパーティに作者の人が日本製のお菓子をこっそり紛れ込ませたところ、リアクションに国柄が出てて面白かったという話ですが…

中国人の反応:日本語を確認後味見もしないで大量に持ってった

これを読んだ時は「チガウ…それは持ち寄りパーティじゃない…」と思ったもんですが、先日エキサイトにあったこの記事を見て納得。

そうか…中国からはそういう風に見られてたのか。

まあ、その記事の味覚を満足させてややこしい事を忘れるという論理を適用するなら、日本製のアニメや玩具、音楽などに矢鱈グレードの高いものが多いのは文化的なストレスの反動かもですし、ヘタリアのネタにあったアメリカ人やイタリア人の反応からも判るように、欧米の水準では、日本製の菓子は控えめというかリーンに過ぎて嗜好品としては今ひとつみたいですが。

2009年2月25日水曜日

アトランティス騒動顛末記

 こないだの話ですが、グーグルアースでアトランティス大陸の遺跡が見つかったというニュースが流れました。

で、大勢のネットユーザーがこの話に注目してたらしいのですが先日グーグルがこれを公式に否定したそうです。

海底探査用のソナーを引っぱった船の航跡と言えば、ニュートンの付録に付いて来るような海底地形図なんかにもたしかにあれと似たような碁盤目模様があったもんですが…

一体何で誰も気付けなかったんでしょう。

2009年2月22日日曜日

イタリアを見習え?

ちうごくで椅子が爆発しましたね。
どーなってんだあの国は…

そのインパクトでしばらく忘れてましたが、こないだこんなニュースがあったんです
「日本の経営者はイタリア人を見習え」
何だ何だ?
仮にも経済アナリストがんな事言うなんて、
これはネタか?
ネタなのか?!

と思いつつ見てみたら…

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日本の経営者:我が社を取り巻く経営環境は一層厳しさを増し…
イタリアの経営者:愛しましょう、歌いましょう、食べましょう
…日本の経営者もこの明るさを見習うべきです

なぜ日本がイタリアを意識しなければならないのか。
実は一人当たりの名目GDPで日本はイタリアより下に順位を落としてしまっているのです。
労働時間が短いイタリアに負けている現状を認識しないといけません。

当たり前の事を当たり前にこなして地方分権・環境配慮・平等社会・文化創出といった事をやっていた江戸時代に立ち返るべきです。

そもそも米国の繁栄は金融バブルの産物なので、米国式の経営理論だとグローバル競争の波に飲み込まれるだけです。
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…ざっとまあこんな事が書かれてました。(一部筆者の意訳有り)

なるほど、たしかに間違っちゃいないよな。

とか思いつつ別のサイトのニュースを見てみたら
引き蘢りイタリアでも急増中

…ダメじゃん。

2009年2月20日金曜日

F-22J実現か?

 次期F−Xの問題については、数年前からずっと国内の軍ヲタが注目している所であり、小官もこないだネタにしたばかりでありました。

しかしまあ、ラプたんは最高機密の塊だとの事もあり先方が売りたくないと言ってきているので、小官はライトニング2あたりが妥当な線だろうなと思っておったわけですが。

テクノバーンからこういうニュースが入ってきました。
なんでも米空軍の参謀総長が
「空軍ではラプたんもっと買いたいデース」
「機密を外したのを作れば日本やオーストラリアにも売れマスね?」
という趣旨の事を言ったとか。

まあ、いつものアレだと思うんでこれでF-22Jの実現が決まったというわけでも無いと思いますが、これはとりあえず喜ばしいニュースではあります。

2009年2月18日水曜日

「私も日本製を使ってます」悪の科学者の証言

 こないだワイアードにこういう記事がございました。
うわー、「悪の科学者」って本当にいるんだ…
とか思っていたら

他ならぬカーン博士本人が
核開発に使った機材は日本からも輸入しました
と証言したとの事。

お前はドクター・エメット・ブラウンか!

そういや昔「東芝機械事件」なんてのがありましたっけ。
最近では、日本企業がミサイルの燃料を調合するためのジェットミルを要注意な国々へ売ってたなんて話もありもうした。

 まあ、意図的にやったこいつらのような事例はともかく、日本のようにある程度の技術水準があると、その製品を武器に転用されてしまうのはある程度致し方のない部分があると思いますがね。

2009年2月15日日曜日

反地球の地誌について

 らばQにこういうネタがありましたので、ちょいと悪乗りしてこの「反地球」の地誌について考察してみようと思います。
…ネタ自体としてはかなり昔からあるんですが。

 反地球は太陽から約1億5000万キロメートル離れた軌道を公転する半径6300キロメートル程の惑星である。
改めて説明するまでもない事だが、反地球は地球から見て常に太陽の反対側に位置するように動いているため、地球からこれを直接観測する事はできない。
NASAはこの反地球の存在を隠蔽しているが、わずかに漏洩した情報から一部の人間には「惑星ヤハウェ」の名で知られている。

反地球は地表のおよそ七割を陸地が占める大陸惑星で、地図からも容易に判るように海洋は地球のそれより面積が小さく、しかも大陸間に掛かった陸橋によって分断されている。

…この事実は反地球の環境が地球より幾分過ごし辛いものである事を物語っている。

地球の場合、北極海で冷却された海水が海洋の深層へ沈降する働きによって、「熱塩循環」というものが発生し、これが海流を駆動することによって全地球規模での熱の移動を促している。
ヨーロッパが緯度の割には温暖な気候であるのもこの循環作用によって海洋から熱が輸送されてくるためである。

反地球にはここまで大規模な熱の輸送機構は存在しない。
何と言っても南極海が他の海と連絡していないのが大きい。
大ユーラシア海、アフリカ海、北米海、南米海、オーストラリア海といったおもだった海にも地球と同じく熱塩循環による低緯度地帯から高緯度地帯への熱の輸送は存在するものの、その規模は地球のそれと比較すると、じつに限られたものである。

つまり、反地球は高緯度地帯は氷に閉ざされ、緑があるのは海沿いの地域くらいであとはだいたい砂漠という惑星なのだ。

更には相互に殆ど海水の連絡がない海洋がまちまちな緯度に分布している事によって、これらの海洋の間には塩分濃度や平均水温のみならず、沿岸地域の気候にもかなり大きな差異が現れてくる。

 例えば、南極海はその大部分が高緯度地帯にあるため、ほぼ一年中氷山に閉ざされた冷たい海であるのに対して、アフリカ海は赤道を挟んで低緯度地帯に大きく広がっているため、水温が高く、常に大量の水蒸気を発生させているといった具合である。
こういった点も地球には見られない現象であろう。

 さて、ここからは反地球の陸の部分に存在する国々について語る事にしよう。

 らばQにて紹介された地図では、南北太平王国、南北アトランティック王国、インド王国(海に名前がついてる国って強いですね!)等の国が紹介されている。
しかし、地政学上より注目せねばならぬのはアフリカ海とユーラシア海を隔て、北アトランティックとインドを連絡する巨大な陸橋地帯でもある「地中列島(Mediterranean islands)」であろう。

それぞれが陸橋でつながったイオニア島、ティレニア島、エーゲ島といった島々は、地球で言えば日本とほぼ同緯度にあり、南のアフリカ海と北の大ユーラシア海から供給される豊富な水蒸気によって天然の沃野が育まれる反地球で最も豊かな地域である。

 地球ではイラクの辺りで始まり、そこから東西に広まったとされる農耕文明だが、反地球ではまず間違いなく地中列島から始まり、陸路と海路でアフリカ海北部沿岸と大ユーラシア海南部へ伝搬してゆく事であろう。
こうして反地球史のかなり早い段階で東洋のインド王国と西洋の南北アトランティック王国という構図が出来上がる筈である。

一方、反地球のほぼ反対側にある南北太平王国に文明が芽生えるのはもう少し時間が必要になるであろう。

 単体で反地球のかなりの面積を占める太平大陸は、大陸の外側を取り巻くように幾つもの地溝帯が存在し、大陸の内部は海洋から離れているために広大な砂漠が広がる人を寄せ付けない場所である。
(問題の地図では海嶺が山脈として描かれていたので、
 今回は海溝を地溝として扱います。)

 ここに人類が移り住むためには、まずインド王国が陸橋伝いに入植してゆく「東洋ルート」が考えられる。
インド王国がその版図を東へ広げる過程で、ベンガル半島方面からアンダマン盆地、南シナ盆地という経路か或いは、北オーストラリア盆地から東ティモール地方を経由するという経路でフィリピン盆地や西カロリン盆地に文明圏ができるというルートである。

このあたりは緯度が低く、大きな湖が多数存在するので、アフリカ海沿岸部程ではないにせよ、そこそこの農地が確保できそうである。
また、オーストラリア海の東にはカーペンタリア半島やサンゴ盆地といった地域があり、どうもこのあたりが南太平王国の中心地になりそうな感じがする。

 もう一つのルートとして考えられるのが、北アトランティック王国が北米海の対岸へ入植する「西洋ルート」である。
南北アトランティックの国境地帯にあたるシエラレオネ盆地から西に進むか、或いは気合いでアトランティック中央山脈を突破すると、そこにはギアナ盆地やカリブ地方、メキシコ半島などがある。

この付近には南米海と北米海から水蒸気が供給されるので、ほどなくして北アトランティックを支える穀倉地帯に生まれ変わるであろう。

ところが、そこで調子こいて距離的にも近いからと対岸に渡ると、湖は無いわ中央アメリカ地溝帯に行く手を遮られるわで、パナマ半島やニカラグア島、カリフォルニア半島といった所にちょこちょこと植民都市を造る程度の事しかできないであろう。
北太平王国の始まりはかなり険しい道となりそうである。

 さて、ここまで述べたのだから日本についても少々触れておこう。
反地球の日本は東ユーラシア海沿岸の寒冷湿潤な国である。
南の本湖と、東の北海湖によって太平大陸とは隔てられており、朝鮮湾を挟んで西に渤国と黄国があり、その南には東シナがある。

位置的に地の果てにも等しい場所にあり、インド王国や南太平王国の方が国力も地力も遥かに優れているため国際的にもあまり存在感のある国ではない。

って、何やってんだろ…

疲れてるのかな。

2009年2月13日金曜日

キャラ弁怖いよう…

 軌道上で米ロの衛星がぶつかったり、アメリカ軍人の子供が民家に投石して詫び入れるハメになったりと色々騒がしいですね…

そりゃそうと、こないだワイアードへ行ったらこんな記事にぶち当たりました。
なんでもAnnaTheRedというアメリカ人女性が彼氏のためにキャラ弁を作って話題になっているとの事。
そのクオリティがまたあんな感じだったり、こんな感じだったり…

ところが取材に対する彼女の答えは
「日本ではキャラ弁は、編み物と同じくらいの人気がある。
 私のキャラ弁なんて、日本の人たちが作るものと比べたら
 なんでもない」

…またまたぁ、ご謙遜を。
たしかに日本じゃかなり昔からキャラ弁はありますがね、例えば折り紙だって欧米へ渡ってから爆発的に発展したじゃないですか。
そりゃ、そーいった世界で活躍してる第一線級の日本人もいますが、そういうのは「ごく一部」でしょう?
一部の人たちの例を日本人全体に当てはめて貰っても困りますよぉ…
とか思いつつぐぐったら…
キャラ弁作者のポータルサイト
キャラ弁ブロガーのランキングサイト
企業のキャラ弁サイト

ぬおおおおあああああ!!!
変態です!この人達は変態です!!








ふう…キャラ弁?知りませんね。それは何です? ←現実逃避

ところがこれに対するワイアード側の編集後記が
「日本が誇る弁当文化」
誇る事なのか、それは誇る事なのか!?

そういや、ヘタリア本家のサイトにも日本が枢軸弁当作って来るネタがありましたっけ… ←いいかげんヘタリアから離れろ

2009年2月11日水曜日

F-X選定をエロゲーにしちゃった人達の話

 前回のエントリはちょっと政治色強かったので、これからは暫くの間ジョークネタをやりたいと思います。

今回は軍板から航空自衛隊の次期主力戦闘機選定ネタをエロゲーにしてしまった人達をコピペで紹介しましょう。
ソースはこちら。
==============================
635 :名無し三等兵:2009/01/31(土) 23:34:23 ID:???
>>630
アメリカ「法律でラプターを売らないことにしたわ」
日本「そうですか」
アメリカ「えっ?困らないの?」
日本「売らないんでしょ」
アメリカ「そ、そうだけど、アンタは諦めが良すぎない?」
日本「売ってくれるなら買いますけど、法律で決まったなら仕方ないですよね?」
アメリカ「…アンタは本当、わかって無いわね!」
<ガチャン ツーツー(電話を切る音)
日本「彼女は何故怒っているのだろう」


636 :名無し三等兵:2009/01/31(土) 23:36:58 ID:???
>>631
数日後
アメリカ「ねぇ、日本、ラプターの件だけど、アンタの漏洩ってひどいものね!あれじゃ売れないわよ!何とかしなさいよ」
日本「え?法律で売らないことに決まったのに、なんでそんなことを?」
アメリカ「うるさい、うるさい!とにかく早急に漏洩問題を何とかしなさい!ラプター欲しくないってわけ?あんた馬鹿?」
<ガチャン ツーツー>
日本「彼女は何故怒っているのだろう」


637 :名無し三等兵:2009/01/31(土) 23:40:54 ID:???
>>629
数日後
アメリカ「フフンッ(笑い声)ラプターってすごいでしょ!世界でこれ以上の戦闘機なんて、あり得ないわ!」
日本「すごいですね」
アメリカ「あ、あのねぇ、すごいのは当たり前なのよ!もっと何か無いの?他に言う事が!」
日本「使えたら嬉しかったですね」
アメリカ「キーーー!(ヒステリーの声)男ならガツガツした(野生のような)ところを見せなさいよ!何が何でも欲しいって、
何で言えな…フン!誰が売ってあげるもんですか!」
<ガチャン ツーツー>
日本「彼女は何故怒っているのだろう」


638 :名無し三等兵:2009/01/31(土) 23:43:00 ID:???
>>628
アメリカ「ラプターのパンフレットいらない?」
日本「どーせ売ってくれないんでしょ?」
アメリカ「ラプターのパンフレットは別ですよ?」
日本「でもラプターは売ってくれないんですよね?」
アメリカ「…パンフレットの一つも買えないの!日本は!」
<ガチャン! ツーツー>
日本「彼女は何故いつもイライラしてるんだ?」


639 :名無し三等兵:2009/02/01(日) 00:06:03 ID:???
アメリカ「F-35ってのもあるんだけど」
日本「うちは武器輸出できないから共同開発できないんですよ」
アメリカ「それならF-15FXもあるけど。扱いなれたもんでしょ?」
日本「うちのF-15と中身はほぼ別モノなのが売りでしょ?いいですよもう。」
アメリカ「いいですって?どういうこと?」
日本「押し付けがましいところにもううんざりした、ってはっきり言わなきゃ分かんないですか?」
アメリカ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
日本「やっぱわれわれ、大和撫子みたいな奥ゆかしいのが好みでね。バタ臭いのはどうも胃が受け付けないんですよ。
    今回はユーロファイターに決めました。電装が自前の使えるのがいいですよね。どうせ売る気ないラプターで商
    談の場に引きずりだしてFXみたいな型後れ押し付けられるの、もういやなんです。F-2のとき煮え湯飲まされまし
    たしね。あの時の貸し、全部返してくれるなら考えてもいいけど、無理なことは言わない方がいいですよ」
   <ガチャン!ツーツー>

日本「これでよかったんだよな・・・・・・・・・・・・・」


659 :名無し三等兵:2009/02/02(月) 23:58:25 ID:???
EU「ごめんなさい・・・・・・・・・・・・・・・ユーロファイター、だめです」
日本「えぇっ、なんで?」
EU「だって・・・うちの飛行機使ったことないでしょ?リボルバーカノンなんて見たこともないでしょうし・・・・
   デルタ翼ですよ?あれは諸刃の刃です。素人にはお勧めできません」
日本「そうですヵ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」





EU「ほんとうは売ってあげたいけど、アメリカとはお友達でいたいの、ごめんね」



660 :名無し三等兵:2009/02/03(火) 00:04:30 ID:???
うなだれて歩く日本。そっと忍び寄るフランス
「あ・・・・あのーーーーーーーーーーーー
こここ・・・これ読んでくださいっ」
そっと差し出すラファールの仕様書とお見積り




気がつかず歩み去る日本
(なんでユーロファイターだめだったんだろう・・・・売りたいって言ってきたのはあっちなんだけどな〜 わからん)


そっと涙うぬぐうフランス
「あぁぁあ、まただめだったなぁ・・・・エンジンF404にすればふりむいてもらえるのかなぁ・・・」


662 :名無し三等兵:2009/02/03(火) 02:33:20 ID:???
そして散る散る、満ちるは幸せのステルス翼を見つけました。
それは技本にあったのです。

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まあ、皆が皆こういう感じではありませんが、それにしてもこんなにきれいなストーリーに纏めるなんて見事なもんです。
こりゃ軍板からいずれ「ヘタリア」みたいなのが出る事は必然であったかと妙に納得致しました。

…ってアレ?

2009年2月4日水曜日

エスニックジョークは大人の愉しみ?

     キャプテン・ハインフェッツ レポート
 エスニックジョーク漫画「ヘタリア」アニメ版の内容について

状況報告:
 米国在住の日本人漫画家、日丸屋秀和氏の創作によるエスニックジョーク漫画「ヘタリア・アクシズパワーズ」のアニメ放映は某国からの猛抗議によって阻止された。
しかしながら、アニメ自体は限りなく完成に近い状態にあり、制作者サイドからその動画がウェブ上に公開されている。
今回、腐女子であるところの小官の妹がその動画を取得し、必然的に小官もその内容を直接的に視聴する機会を得たので、その内容と問題点について報告させて頂く。

作品の内容:
 今回公開された第一話の内容は基本的に幻冬社コミックスでも出版されている内容の冒頭部分をなぞったものとなっている。

まず第一部の内容は、第一次大戦に於いて大した抵抗にも遭わずあっさり国境を突破したドイツ兵が唐突にトマトの箱を発見。
これを不審に思って中身を確認したところ、中からイタリア兵が出て来て号泣しながら命乞いをし、国境の森の中に
「なんでもするから撃たないで!」
という情けない悲鳴がこだまするというものであった。

次に第二部の内容であるが、ここでは舞台が中世に移り、イタリアは幼児、フランスや神聖ローマ帝国、スペインなども擬人化された状態で「イタリアが虐められっ子になったわけ」が説明された。
…と言えば聞こえは良いが、実際のところは
「ヨーロッパの国々にとって、素晴らしい文化も肥沃な
 土地も持っていたイタリアは格好の獲物だったのです。」
というナレーションを背景にこれらの国々がイタリアを蹴鞠にして遊ぶ様子が流されるという至って残酷極まりないものであった。

最後に第三部だが、第一部で捕虜になったイタリア兵が塀の中のメシを有り難がって脱走しようとしないので、看守のドイツ兵もさすがに精神に変調をきたし、収容所の扉をわざと開けたままにしておいたところ、やる気無く逃走したかと思われたイタリア兵は町でおにゃのこをナンパした後、メシを食べにふらふらと戻って来てドイツ兵を落胆させるというところでエンディングテーマが入り、その後このドイツ兵は部下から「イタリアが味方になりました」との報告を受け、更に落胆するという内容であった。

結論として:
 この作品「ヘタリア・アクシズパワーズ」にはイタリア人の名誉を不必要に毀損し、加えてイタリア人に対する偏見を助長する描写や表現が豊富に含まれており、このような企画がアニメ化の審査を通過する時点で淘汰できなかったという深刻な事実は、日本のアニメ界全体に企業活動、文化活動としての根本的な欠陥が存在するのみならず、自浄作用までもが完全に失われている事の証明である。
従って、日本国政府はイタリアに対して公式に謝罪し、可及的速やかに損害を賠償、問題の原因となったサイトは閉鎖するべきである。

えっ、韓国?
なんで抗議するの?
これが例えば日清・日露戦争ネタで
「極東の国々にとって、素晴らしい文化も肥沃な
 土地も持っていた韓国は格好の獲物だったのです」
というナレーションを背景に、小ちゃい韓国を日本・中国・ロシヤが蹴鞠にして遊ぶような描写があったというのならともかく、
(注:これはマジネタ。皆さんご存知の通り、ビゴーという作家が
 当時描いた朝鮮を魚、日・中・露を釣り人に例えて揶揄する漫画
 が歴史の教科書にも載っていますね
今回は名前すら出て来てないじゃん。

…以上、無闇矢鱈に長いジョークに付き合って下さってありがとうございました。

 いえね、実際創作物は「あくまでもフィクションとして」楽しむべきだと思うんですよ。
例えば今回のイタリア関連で言うと、ルーチョ・チェーヴァ作で日本では河出書房から出てる「枢軸万歳」なんて仮想戦記がありますが、これはぶっちゃけ「今度は日本抜きでやろうぜ」だったりします。

今手元にあるミリクラ22号の138ページにレビュー記事が載ってますが、記者の印度洋一郎氏はまったくもって冷静なもんです。
日本は独逸の支援を受けられずこてんぱんにやられるという話ですがだからと言って感情的になる様子も見られません。

…これがもしも小官だったらいいかげん胸くそ悪いし、編集部に剃刀の入った手紙が届くのも怖いから記事にすらしないところですが。

という冗談も置いといて、仮想戦記ならまだしも明らかにジョークだってのに因縁をつけられて放映中止に追い込まれた「ヘタリア」は非常に残念な事例だと思います。

あ、放送再開の署名活動はこっちからですよ。