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2013年12月25日水曜日

ガンダムが人型でなくてもいい理由

 重体が報じられていたカラシニコフ氏ですが、このほどめでたく天に召されたようです。

・・・間接的に殺した人の数考えると確実にローゼンバーグあたりと一緒に下の方じゃねーのかとも思いますが。

 さて、世間様はクリスマスだったようですが、今年最後の投稿という事で小官は関係なくテクノロジーの話を始めちゃったりします。
某アニメの世界で戦闘用ロボットが手足を持っている理由としてAMBAC機動というものを可能にするためだという話がありますが、この度そういう夢設定をぶち壊しにするようなものがスイスから出てきました。

 まあ、この技術自体はリアクションホイールと称して既に人工衛星の姿勢制御などに古くから用いられているものなので、推進剤を使わずに宇宙空間で姿勢を変えるなんて事は、残念ながら別にロボットアームなど使わなくても可能なのです。
更には国際宇宙ステーションなどになるとコントロールモーメントジャイロと称して既にリアクションホイールとはけた違いの角運動量を発生させることのできる装置が搭載されていたりします。

なので、今更野暮な指摘にはなりますが宇宙空間で戦闘ロボットを運用できるような技術水準だと、残念ながら何も付いてない単なる球体状のメカであっても"姿勢を変えるだけ"であればびっくりするほど髙い能力を発揮可能なのです。
従って今後あの種のロボットアニメを作る場合に"単にカッコいい"だけではない技術上の必然性として人型形態を説明するためには、例えば中の人が人間型をしているのでロボットも人間型に作る方が操作を学びやすいとかそういった別の方向での説明が必要になるものと思われます。

2013年12月18日水曜日

蓋を開けてみれば・・・

 前回の特番の内容は結局
「誰とは言わないけど、これ以上侵略紛いの事続けるようならアジアからハブるよ?」
というモノだったようです。

・・・知ってる人は前から普通に知ってる話なんだがなぁ。
徒に何かでかい情報を公開するんじゃないかと期待して損しちゃったわね。

まあ、例によって仕事忙しいわ、休日になっても勉強しようと思って買った汎用ロジックの教科書が碌に進まないわで残念な感じの年末になりそうですが。

あと、今週他に気になったのはゲリラ御用達の自動小銃の設計者が重体になったというニュースくらいですかね。

・・・アーサーCクラークも亡くなって結構経つのに、この世代の人ってまだ残ってたんだ。

2013年12月11日水曜日

緊急ですってよ!

 バージョンアップしてからなんかニコニコが重くていかんですね・・・
バックグラウンドでおかしな情報収集ソフトとか動いてんじゃねーだろーな。

そのニコニコで上げられている大昔のジョーク系深夜番組ではなぜか野球盤が強烈にプッシュされてたりするわけですが、これがなぜか今度はワイアードでプッシュされています。
 が、今回はそれとは別のお話。
昨日のニュースで、安倍総理が土曜の夕方に会見を行うのでニュース番組の枠を生放送のために空けておくようにとの依頼が政府筋からNHKへあったそうです。

小官などは軍国主義者なんで、最近の中国のおいたなんかも考えると、こりゃ宣戦布告か経済制裁でもするんじゃねーのと、脊髄反射で考えてしまうわけですが、あじあにゅーすに上げられてるねらーの

26: 目潰し(静岡県) 2013/12/10(火) 23:05:04.78 ID:vWsMD9WP0
土曜の夕方を選んでいるってことは
為替と株価に影響が大きく出ることだよ。

・・・というコメントを見て
「ああそうか」と、思い直しました。

増税は既に既定路線なんで、市場の投資家(と言うより投機家)への影響を押さえたいような日本にとっての悪いニュースと言えば、まあ常識的に考える限りこりゃ年内妥結は困難だという話が出ているTPPの事でしょう。

とくに、外交交渉というものが基本的に綱引きだという事も判ってないどこぞのコミュニストすら指摘してる事ですが、自民党は元々TPPについては重要5項目と称する農林水産分野の権益や国民皆保険制度を保護できない場合には"TPP交渉から脱退も辞さない"と言っている以上、交渉すれば交渉するほど互いに譲れなさ過ぎるモノが多すぎて妥結は不可能っぽいとなれば、これはむしろ政敵である民主党が持ち込んだこの話から脱退しない理由を探す方が難しいでしょう。

 が、それをやると当然"投機家にとっては"市場が成長する見込みが潰えたとなって良くないニュースになるわけで。
まあ、以上のような状況から現状出揃っているネタから推測する限りTPP加盟交渉からの脱退を表明しちゃうという線が濃厚なんではないかと思うわけです。

2013年12月5日木曜日

特定秘密保護法と言えば西山事件

 見よう、見れないだろうと言ってるうちにアイソン彗星消滅ですって。
・・・意気地なしめ。

 さて、最近マスコミが特定秘密保護法案というものを必死になって叩いていますが、今回はこれの内容について調べてみましょう。

ウィキペディアに当たれば誰でも知ることのできる話ですが、この法案とは

"特定秘密の指定対象となりうる情報"というものを防衛・外交・防諜・対テロという分野に限定した上で、あらかじめ身辺を洗った職員を"特定秘密の取り扱いの業務を行うことができる者"に指定し、この職員が特定秘密を洩らした場合や、洩らさせることを狙って恐喝したりマインドコントロールをかけたりといったケースを処罰できるようにしようという内容のものです。

で、マスコミの人はコレが恣意的に運用されると危険だ、いや恣意的に運用されるに違いないとぬかして、例えば嘉数高台でオスプレイの写真を撮ったら捕まるぞと脅してたりするわけですが、
"法案の内容を素直に読む限り"それは無いでしょう。

そもそも一般人は"特定機密の取り扱いの業務を行う事ができる者"ではないので撮った写真を公開したからと言って処罰対象にはならないですよね?

では逆に一般人がどういう事をした場合に処罰対象になるのかと言えば、そりゃズバリ自衛隊員・・・それも最低でも重要な作戦の内容を事前に把握できるような管理職("特定機密の取り扱いの業務を行う事ができる者"というのはそういう意味ですよ?)から聞き出した場合には、洩らした職員と一緒に捕まるとしか書かれてません。

だけど、それやったら普通に一般人じゃなくて一般人を騙るテロリストですよね。

 ・・・ちなみに、そういうケースで処罰されるという話だと「ああ~!」となる事件はは歴史に前例がありまして、俗に言う沖縄返還密約で有名な西山事件というのがあります。

これは、第三次佐藤内閣が沖縄を返還する時に国民へはアメリカに払わせると説明していた土地の補償費用を実際は日本政府が肩代わりするという条件で、事実上沖縄を金で買い戻したのだというネタを掴んだ毎日新聞の政治部記者がこれを社会党の議員に教え、それを知った議員は鬼の首でも取ったかのように
「沖縄返還は公平な条件で行われてないから破棄しろ」
(そして沖縄は中国様に献上しろという意味)
と、騒ぎ立てたが、じゃあ一体誰がこの外交に関する機密情報を漏らしたんでしょうね?

・・・という話になったところ、この情報は毎日新聞政治部の西山太吉らが外務省の女性職員(しかも既婚者)を酒で酔い潰し、強姦まがいの手口で関係を結んだことをネタに脅迫して盗み出したものであるという事がバレて有罪判決を受け、退社。
しかも毎日新聞社はオイルショックに加えて、このえげつない取材手法を理由にした不買運動から倒産を余儀なくされています。

 では、西山はこの件で反省したかと言うとウィキペディアの記事を読む限りそんな事はぜんぜんなくて故郷へ帰って果物屋を継いだ後、十数年ほど経ってほとぼりが冷めたころにまたしょーこりもなく在野のジャーナリストとして活動を再開。

今回の法案の件でも国会にてドヤ顔で

「権力集中には必ず秘密保全が伴うが、戦後、こんなに一挙に権力集中の動きが出たことはなかった。反省してほしい」

と、意見陳述しておるようです。

・・・小官はニュース番組で自称有識者の先生が歪んだ選民思想に凝り固まった一部の官僚がこの法案を安倍内閣へ持ち込んだとかぬかしたのを聞いた記憶がありますが、機密情報を目的に女性を凌辱し、しかもその情報を記事にする前に左翼政党へ横流しして利己的な政争のために使わせるような歪んだ選民思想に凝り固まった人種がカマトトぶって知る権利という文言を恣意的に運用して国民の味方面なんて人間的に全く首肯できませんね。
つか、こういう手合いに共感とか示した時点で人間として何かが終わるってなもんです。

更に追加しておくと、この事件で西山に貰った電報のコピー(それは実際には西山自身の犯行の証拠でもあるわけなのだが)を手にドヤ顔で政権を追及した社会党議員の横路孝弘氏は、今は民主党北海道連の代表だったりします。

・・・道理でそういう筋のいかがわしい連中ばかりが一生懸命反対してるわけだよ。
さっさと採決して厳格に運用し、みんな容赦なくブタ箱送りにしちゃえばいいのにな!

2013年11月27日水曜日

未来食の正体はオートミール! 繰り返す、未来食の・・・

 アイソン彗星が一番明るいと予報されてたこの時期になってもやっぱそうそう肉眼で見えるレベルじゃないんで、これもパンスターズ同様また諦めようかと思っていたところ国際宇宙ステーションから若田飛行士が4Kカメラでの撮影に成功したとの事。

・・・格差だ。

 上の世界でそんな事やってる時、下の方じゃ21世紀にあるまじき三周半遅れた覇権主義に走ってるアホーが居たりするわけなんですが、今回はそれとは正反対に卑近な所から建設的な未来を目指してる人のお話。

以前からギガジンで取り上げられてるネタなので知ってる人は知ってる事ですが、アメリカ人の企業家ロブ・ラインハート氏は未来の食品と称してソイレントという粉末を水に溶かして飲めば生きてゆく上で必要十分な量の栄養を摂取できるシェイクのようなプロテインのような代物を開発しております。

・・・兵隊ですら見ようによってはフルコースに見えなくもない食い物とは別の危険な何かを食べてるような国でこれを更に味気ないシェイクに置き換えようという時点で、未来的というよりはなにかこうディストピアめいたものを感じたり、また仮にこのコンセプトに賛同しても一週間分で65ドルは今一つコスパがよろしくないんではないかといった疑問があるわけですが、今回はこのソイレントに関して更にグッとくる話が出てきたのでご紹介いたします。

 同じギガジンから今度はソイレントが一体何からできてるのかが公開されたという記事が出ましたが、その内容によるとソイレントの正体はオーツ麦の粉末を主体にデキストリンと玄米由来の蛋白質、キャノーラ油、食物繊維を添加したミックスなんだそうです。

ボディビルダーの人達が愛用するシェイクに似た外観から勝手に大豆とか脱脂粉乳とかもっと蛋白質した材料を想像していた小官としては、なんかやけに炭水化物が多いレシピに思えますが、まあ人間って基本的に穀物を食って動くもんですからね。

参考までに申し上げておくと、この主成分のオーツ麦ってのは燕麦とも呼ばれ、有名どころではクェーカーと称する謎めいた加工食品がその玄妙なる味わいから欧米に於いては子供の天敵という地位を確立しているそうですが、まあつまるところこれはオートミール用の麦なのです。

・・・アレ、じゃ普通に栄養を強化したオートミールを売ればいいんじゃね?

2013年11月20日水曜日

無料ではない宇宙・・・か。

 民主党がまたブーメランやらかしたみたいですね。
こいつら、こんな体たらくでまだ政権奪還できるつもりで居やがるのかいな。

さて、小官は以前からCowをやっており、コレがまたいいかげん人がいなくなって化石化しつつあったんですが、この度ついに終わるんだとか。

来るべき時が来たか、こらアカンな~と思いつつ、じゃあ同じ会社でSF系のゲームは無いのかなと思ったら出てきたのはコレ
 そういや、今PSO2でその演算能力をいかんなく発揮してくれているエイリアンウェアを買う時にデルさんがこのゲーム宣伝してましたっけ。
そんでエイリアンウェア向けに宣伝するだけあってかなりグラフィックの美しい要求スペックの高いゲームであるようです。

まあ、鯖自体が全世界で一つだけでそこに全世界から古参のプレイヤーが集まって新参者をヒャッハーするという恐ろしい世界で、しかも課金するかもしくはゲーム内でお金を稼がない限りゲーム自体ができなくなるという代物であるようですが。

ただ、ゲーム内の星系で古代の遺物を発掘して強い宇宙戦艦を作るってプランには心動かされるんだよな~。

2013年11月13日水曜日

LNT仮説というものについて説明

 前回のグラボ不調の件ですが、デルのサイトからBIOSアップデート落とす前にグラボのドライバソフト削除したところ、PCが勝手にドライバを再設定してぬるぬる動きはじめました。
・・・今までの苦労は一体何だったんだ。

今週はジェット機男が富士山に来たなんて事もありましたが、件のアホに続いてなんと小泉元総理が反原発過激派を始めたようなのでここいらでもう一度放射線についての話でもやりましょう。
・・・まあ、人間は好奇心強いから放射性廃棄物埋めておいたら何語で警告しておいても必ず掘り出して被曝するに違いない云々と明らかに誰かさんからの受け売りと思しき極論を展開している時点で怪しさ大爆発なんですけど。

 まず、一般的に環境中に放射性物質がまき散らされた結果人間が被ばくするというようなケースに関してリスクを見積もる際、現在一般的に用いられてるのはLNT仮説ってもんです。

これは端的に言ってしまえば、一年以内に浴びた放射線量の積算値を何も数字を弄らずに発がんリスクに上乗せしようというきわめてシンプルな仮説です。
勿論被ばく量は少ないに越したことは無い。

で、これに対して年間100ミリシーベルト以下の被ばく量に関して

・リスクが小さすぎるので考えても意味が無い”だからリスクは無い事にしよう”(閾値あり仮説)

・統計を取ってみたらLNTより被ばく量当たりのリスクが増えてる事例があるので、”他の事例は無視して”微量放射線には人知では計り知れない害があると結論付けよう(反原発過激派)

・統計を取ってみたら逆にリスクが減った事例も確認されるので、ある程度の放射線は”むしろ人体に有益と考えよう”(ホルミシス仮説)

・・・といった派閥が出来てギャーギャー喚いており、その一方でお役所や多少なりともマトモな知識を持った一般人は低線量にもLNTをそのまんま適用する閾値なし仮説に足場を置くといった感じになっております。

 で、何故にこういう事になってしまうのかと申しますとそれはLNT仮説自体の内容によります。
小学生レベルの算数ができれば判る話ですが、主に広島や長崎の被爆者などを調べた結果から1シーベルト被ばくしたグループでは発がん率が5%増えたので、その十分の一に当たる100ミリシーベルトを被ばくしたなら0.5%増えるものと見做そう。
・・・この大雑把な見積もりがLNT仮説の大元です。
で、その後の統計調査でも被ばくによる余剰発がんリスクなどはだいたいこの仮説を元に設定された線を中心に分布する傾向を見せていることから、これは大雑把ではあるけどまあまあ正しい見積もりだろうねというのが大方の見方です。

 では、何故件のような派閥が出来てギャーギャー喚く事になっているのかと言えば、それはアンケートを取った事のある人なら容易に想像できる事でしょう。
1シーベルトの被ばくで余剰発がんリスクが5%という事は、天然の放射性物質すら存在しない環境で平均100人発がんするグループに1シーベルト浴びせると期待値上105人が発がんするだろうと見込めるという意味です。
従ってその十分の一の100ミリシーベルトだと、0.5人。
当然の事ながら、こんな小数点以下に隠れてしまうような数字では統計を取ったその時々で変動する数人程度の誤差に埋没してしまい、よっぽど母集団が大きくない限り正確な見積もりは事実上不可能になってしまうわけです。

言い方を変えるなら、LNT仮説に従うと年間100ミリシーベルトを被ばくする地域で放射線のためにガンに罹った人が1人居ると、その背後には放射線があろうが無かろうが関係なく発がんした人が200人居るので誰がそうなのか見分ける事ができない。
・・・だけど放射線のほとんど存在しない地域や逆に500ミリシーベルトあるような地域などと発がん率の平均値を比較するとだいたいLNT仮説の想定する線上に乗るので、201人のガン患者のうちまあ1人は放射線の影響でしょうねとは言えるというレベルの話であるわけです。

 で、福島が今どの程度ヤバいかと言うとこれは今現在リアルタイムの値が公開されていますね。

凡例では線量が一時間当たりのマイクロシーベルトで示されているので、これを年間の数字に直すには24時間×365日の8760時間を掛ければいいわけです。
つまり深緑の地点で年間8.8ミリ、黄色の地点で26.3ミリシーベルトです。
今までに述べた年間100ミリシーベルトあっても本来200人の筈のがん患者が201人に増える程度という疫学上の知見を予備知識としてこの地図を眺めてみると、風評被害というものがいかに被災地の復興を妨げ、香具師の増長を促しているかという事がよく判ります。


2013年11月6日水曜日

超音速UAV

 ぼちぼち買い換えなきゃいかんモノが結構あるのに今日は色々と支払うものがあってへこむ休日でした・・・
とりあえず、今使ってるPCのグラボの不調についてメーカーさんのページを確認したらグラボに関して緊急とされるBIOSアップデートがあったので明日DVD-R買ってぼちぼち対応してみようかと思います。

さて、今回は久々に航空機の話。
なんでもロッキードがSR-72と称してマッハ6の無人機を開発するつもりなのだそうです。

ただ、エンジンの概念図見る感じこれは普通のターボジェットエンジンとラムジェットエンジンの吸気口と排気口を一緒にしただけみたいですね。

これがSR-71の場合エンジンの外側の部分がラムジェットエンジンとして機能するように設計されていたので、技術上はむしろ退歩したような印象すら受けます。

一応、このような形式のエンジンは一般的にエアターボラムジェットエンジンと呼ばれており、スペースプレーン用に開発されているタイプなどでは液化水素を熱交換器で蒸発させて高圧ガスを作り出し、タービンを回すことによって低速時はコンプレッサーを駆動して外気をエンジンの中へ押し込むという機構が使われるそうです。
・・・以前取り上げたスカイロン用のエンジンなんかもその系統ですね。

 まあ、ロッキードが使うのは燃料に炭化水素を使用するタイプだと思うのでそういうのと比較するとちょっと不格好な感じがします。
小官は以前軍事研究で技本が検討中のタイプとして不完全燃焼させた炭化水素でタービンを駆動し、これをコンプレッサーを駆動して圧縮した外気と合流させることで完全燃焼させるという機構をもったエアターボラムジェットエンジンの模式図を見たような気がするんですが、今更資料を掘るつもりにもなれないのでパス。

ま、さしあたってはBIOSアップデートですよ。

2013年10月30日水曜日

事実上の戦争行為だろこれ

 昔から使っていたデジカメがオスプレイ見に行った後オートフォーカスが壊れたので、アイソン彗星に合わせて買い換えようと思っていたら例のジンクス通りどうもパッとしない事になってるみたい。
・・・こらあかんわ

 しかしながら、どのみち何を買い替えるにせよここ数年の間は中国製と無線LAN機能を搭載した代物には注意が要りそうです。
というのも、ギガジンから入ってきた情報で中国製のアイロンにはなんと無線LAN経由でウイルスをまき散らす機能があるそうで、いかにもマイコン一枚入ってなさそうなアナログな外見にダマされてこいつをコンセントに繋ぐと半径200メートル以内で何の防御も施されてないPCやスマホは一発で感染してしまうそうなのです。

…つってもきょうびiPhoneもPS4も組み立ては例のドレイ商だから、中国海軍が行動を起こした途端米軍がUAV飛ばすのに使っていたパソコンに仕込まれたバックドアが作動し、操縦不能に陥って墜落するなんて事になっても今一つ有効な対策の取りようがないんですよね~。

2013年10月24日木曜日

人糞とか言うからてっきり・・・

久々に佐藤守元空将閣下のブログを覗いてきたところ、週刊新潮の10月24日号掲載の菅直人が反原発デモに参加しようとしたところ
「帰れ、帰れ!」
「裏切り者!」
などと罵声を浴びせられた件について触れられていたので、自分は同じ号の興味深い地元ネタについて触れようと思います。

問題の記事は37ページから始まる

ヘイトスピーチ 立ち小便 ゴミ袋投棄
元教師の矜持も捨てる「沖縄米軍基地」反対運動

 沖縄県の普天間基地(宜野湾市)に米軍のオスプレイが配備されてから1年が経つ。この間、基地反対派による異常ともいうべき活動が行われてきたことは、ほとんど知られていない。元教師も参加する反対運動は、共感を呼ぶどころか不評を買っているのだ。

というものです。
 まあ、沖縄の平和団体がなぜかハングルの書かれた横断幕を掲げていたり、この野嵩ゲートで騒いでる連中がフェンスに張り付けるリボンにはブービートラップが仕掛けられていたりという具合に、それネットでは既出だからという感じのネタではあるんですが、今回は本土大手に取り上げられたという事で以下特にグッとくる部分を所々抜粋。

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 先月、野嵩ゲートを取材した沖縄在住のジャーナリスト、恵隆之介氏も言う。
「私が行った際は、反対派と思しき人が人糞をビニール袋に入れてばら撒いていました。後から確認してみましたか、猫や犬の糞でないことは一目瞭然。異常というほかありません」
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 大山ゲート付近には、何軒かの民家がある。反対派の運動をどのように見ているのか。
「正直言って、俺もオスプレイの配備には反対だけど、ゲート前で運動している人は全く常識が無いね。朝っぱらからメガホンを使って米軍を罵倒するんだから、とても寝られたもんじゃない。『違う方法でやってくれ』と文句を言っても聞く耳を持たず謝りもしない。全く迷惑千万な話だね」
(40代男性)
「反対派の運動をしている人には何度も『静かにしてもらえませんか』とお願いしました。しかし『うるさいんだったら耳栓付けて寝ろ』と言われ、何度も口論になりました。近くの飲食店は無断でトイレを使われたので、彼らに注意した。すると嫌がらせをされるようになったそうです」
(30代男性)
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…人糞散布に詭弁に集団ストーカーとは、例の名前を言ってはいけない半島の臭いがしますね。

と思いきや
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「『命どぅ宝・さらばんじぬ会』と名乗る団体があってね。主に、そこに所属している人たちが運動をやっています」
 とは、FCP(フェンスクリーンプロジェクト)の代表を務める手登根安則氏。
「年齢層は、60~70代の人が多いでしょうか。当然、日中も時間がある。しかも、現役時代、日教組に属していた元教員がかなり入っています。私は以前PTAの会長をしていたこともあるので、間違いなく教員だった人を何人か知っていますよ。まあ、元教員だから、自分たちは正しいという気持ちが強いのかもしれませんけど」
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 元高校教師とされる「さらばんじぬ会」のメンバーに取材を申し込んだが、
「週刊新潮の取材は受け付けません。近隣住民からの講義もありません!」
 と言うのみ。彼らは「平和運動」や「反戦運動」という大義名分さえあれば、何をやっても許されると勘違いしているようだ。
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名誉特亜人の沖教組プロ市民かよ。
しかも速度と航続距離故に中国の軍国主義者が露骨に嫌がってるオスプレイに一生懸命反対し、下劣にも人糞散布までやると。
こいつら中国の沖縄侵略が成功した暁には共産党の要職でも約束されてるのかねぇ。

2013年10月16日水曜日

野暮な解説

 昨年の春に、長く使うものだからと奮発して買ったノパソが何かの不調でステルスモードのまんまになってしまい、グラフィックボードが動作してません。
だれか直し方教えて・・・

 さて、今回は弥栄堂から出た新作動画の話でも致しましょう。
発表自体は昨年のようですが。

誰でもパッと見てすぐ気付く事ですが、今回の作品は同じ世界観を扱った甲鉄博記シリーズの中でもアームズラリーシリーズまでの明るさとはうって変わって何やら陰鬱な感じになっております。
さらに言えばコメント見ながら見ると誰でも気付く通り、この内容は人攫いが子供を食い物に加工して屋台で売っていたという話が謎解きのような形で展開されるという悲惨な代物です。

ただし、この話には以前までの甲鉄博記シリーズの作風なども参考にしつつ丁寧に見ていかないと判りづらい部分がいくつも見受けられますので、今回は主要な部分をいくつか説明しようと思います。

 まず、基本的な点としてこのシリーズは何処かの国から供与されたできそこないのロボットそっくりの兵器を旗艦に東京で反乱を起こした共産ゲリラに装甲列車で特攻かます話然り、街中でRPGぶっ放す過激派を戦車で追いかけたところ不法入国者が固まって住んでいる地区に逃げ込まれ、追撃を中止せざるを得なくなった話であるとか、或いは独立して北朝鮮みたいな国になった北海道が飛行船部隊で日本本土へ攻め込んできたところを軽飛行機で殲滅する話などから判る通り、基本的に反共・反特亜というスタンスなので、今回の市内の特定の地区に入り込んだ子供が薬膳肉団子とやらに加工されて食われていましたという話も現実の事件をオマージュしたものであると考えられます。

そして、視聴者にとって一番の取っ掛かりとなるのはおそらく話の終盤で行方不明になったはずの新聞記者が憲兵に語った
「子取りの手傀儡を探して雀色時を追っておりました」
という台詞でありましょう。

字義通りに解釈すれば子取りとは人攫い、手傀儡とは操り人形、そして雀色時とは黄昏時の事を意味します。
そして作中でこの新聞記者が手りゅう弾の転がってきた方向へ走ってまで探していたものと言えば、それは七歳の時に今回の事件現場となる地区で離ればなれになった”ジロチャン”に他なりません。
作中の回想シーンではこの少年は
「夜中に両親が話しているのを聞いた」
「どうせ家で待ってても子取りがやって来る」
「おれは一人でも確かめに行く」
などと言って幼き日の新聞記者を他の数名の子供と一緒にこの地区へ連れて行っています。

さらに、現実のシーンでもこの新聞記者は憲兵が停めるのも聞かず記憶を頼りに子取りの出没する地区を歩き回り、ジロチャンを見つけたと思ったらあっさりピストルを持った赤色ゲリラ
(というかヤクザ)に人質に取られるという様が描写されています。

これだけ言を重ねればもうお分かりかと思いますが、子取りの手傀儡ことジロチャンの正体は他ならぬ人攫いの一味で、知り合った子供に根拠不明のウソを吹き込んで警察や憲兵が容易に手を出せない人攫いの巣におびき寄せることがその仕事であったと考えられます。

あとはこの新聞記者が話の終盤では(おそらく亡霊になっているのだが)不気味な頬紅をさして服装も変わっていることから、あちら側(死者の世界とも解釈できる)に引き込まれて同じ子取りの手傀儡になったといったところでこの話の謎は全部でありましょう。

ま、見ていてあまり気味のいい話ではないですがね。

2013年10月9日水曜日

モンゴルルート・・・だな。

 エリジウム観てまいりましたよ。
なんつーかありきたりなストーリーでオブリビオンの方がまだ面白かったような気がしましたね。
個人的には、あからさまにシッコをオマージュして社会派気取ってるようなところがどうも気に喰わない話でしたが、それ以上に気になったのはせいぜい数百メートルの高さしかない壁と遠心力で内部の空気を維持しているあのスペースコロニーの構造ですね。

・・・謎のフォースフィールドで閉じ込めているんだろうか。
その割には高速バス程度のサイズしかない宇宙船がスイスイ通り抜けていたが。

それはさておき、今回取り上げるのはコネチカット大学で文明の進歩をコンピュータでシミュレーションしたという話です。
以下ちょっと抜粋
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今回ターチン氏の研究チームは、複雑な社会の成立を予測する2つの数学モデルを作成した。ひとつは、農業と環境、地形だけに基づくものだ。もうひとつは、これら3つに軍事技術を加えたものだ。その後、これらのモデルと実際の歴史データとの照合を行った。

研究に参加したトーマス・カリー(英国エクセター大学で文化の進化を研究する講師)によると、「シミュレーションの結果を実際の歴史上のデータと比較してみると、コンピューターモデルは帝国の台頭を65%の精度で予測していた」。一方、軍事技術の要素を除外した場合では、モデルの予測精度はわずか16%に落ちたという。

具体的には、研究チームは、紀元前1500年~紀元1500年の時代における、アフリカ大陸とユーラシア大陸の地図を、100km四方のマス目に分割した。個々のマス目には、地形と海抜、および農業が行われていたか否かを特性として付与した。
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ただし、記事の続きでも述べられている通り、この数学モデルは中央アジアでの巨大帝国の台頭を予測できていないため、必ずしも完全なモノとは言えないそうなのですが・・・

 が、小官は問題のモデルに欠けている要素が既に判ったような気がします。
記事の画像を見てすぐに判る点として、モンゴルと中国の内陸部、そしてメソポタミアと紅海沿岸部が史実では高レベルの文明が存在していたにもかかわらず、コンピュータモデルではこれらの地域は田舎であるはずだという結論が出ています。

で、問題のモデルですが、これは農業・環境・地形・軍事技術をファクターとしてシミュレーションを行っております。
すると当然の事ながら、モンゴルや中央アジアでは如何なる性格の文明が発達したかという史実を考えれば自ずからターチンモデルに欠けているものが見えてくる。

歴史上モンゴル帝国が台頭できたのは、かの地に住む遊牧民たちが生活の手段としていた馬術がそのまま軍事転用され、史上最大最強の騎馬軍団が出来上がったからだと言われております。
また、モデルでは文明がほとんど存在しない筈だと予測されているアラビア半島に住む人々が何を生業にしているかと言うと、これもやはり遊牧です。

無論、農業というものを自然界に存在するバイオマスを人間の摂取可能な形態に転換する技術であると位置付けた場合、遊牧に限らず畜産一般というものは植物ではなく動物を利用する性質上面積当たりの生産能力にハンデがあるわけですが、動物を利用する技術という事は馬という機動兵器を運用する技術であり、ロバやラクダといった運搬手段で戦争に不可欠な補給を賄う技術ともなる。

・・・おそらくはここの部分で産業形態ごとに得手不得手な分野が出てくるという要素が織り込まれていなかったことがこのモデルの不完全な部分であったと思われるのです。

2013年10月2日水曜日

歴史修正主義と呼びたければ呼べ!

 来年の消費増税が決まりましたね・・・
アレほど露骨に内需にダメージを与えるものは無いんだから、正味の話オリンピックまでは控えてほしかったんですが、まあ大方IMFあたりが増税しないとゴニョゴニョと圧力を掛けてきたんでしょうよ。
実際にゃ日本政府の方がそのIMFに大量に金を貸してる立場だと聞くんで非常に胡散臭く思うのですが。

 さて、小官は某アニメ監督が12月に公開される永遠の0を嘘八百の戦争賛美云々と批判したというを聞いたので、コンビニに陳列されていたのを入手して一通り目を通してみましたよ。

で、結論を申し上げると殆ど史実や実在の戦争経験者の証言を元に構築された世界観・・・というかあの種の史料のコピペそのものの中に宮部久蔵という架空の戦闘機乗りを放り込んだだけの話を嘘八百とはちょっと酷すぎるんじゃないのかと。
むしろ逆に、「妻が居るので死ねません」と言い続けたのに結局特攻で死ぬ羽目になってしまった戦闘機乗りの話とか、本来は高畑勲あたりが反戦アニメにするレベルだろと。

・・・が、話が佳境に入るあたりで見つけてしまったんですねぇ、この辺があの種のおかしなイデオロギーに凝り固まった人達の検閲対象になったんじゃないのかって箇所を。

以下長文(かさ増しできてラッキー)になりますが抜粋
===================
 テーブルに座って注文を終えた時、姉がやって来た、ところが驚いたことに、姉の隣に高山がいた。
「高山さんも、ぜひ武田さんのお話をお聞きしたいというのですが、同席させてもよろしいでしょうか?」
 武田はそれには答えず、ぼくの方を見た。
「困るよ、お姉さん。これは個人的な話なんだから。高山さんは関係ない」
 姉は困ったような顔をした。しかしいくら姉が頼んでもここは曲げられない。
「まあ、いいでしょう。お座りなさい。」
 武田が言った
「恐れ入ります」
 高山は丁寧に頭を下げると、テーブルに着いた。そして名刺を武田に渡して自己紹介した。
「新聞記者ですか」
 武田は名刺を見て呟くように言った。その顔がちらりと曇った。
「今日は取材ではありません。あくまで個人的なお話に同席させていただくということで、よろしくお願いします。」
 高山は深々と頭を下げた。武田は黙って頷いた。
 ちょうど飲み物が運ばれてきた。
「話はのちほど、ゆっくりと部屋でしましょう」
 武田の言葉に、高山と姉もそれぞれウェイターに飲み物を注文した。
「ただし、電話でも申し上げましたが、私自身のこと、それと特攻のことは話しませんよ。話すのはあくまで宮部久蔵氏の思い出についてです」
 武田は紅茶にミルクを注ぎながら言った。
 突然、高山が口を開いた。
「なぜ、特攻のことを話されないのですか?」
 武田は高山を見た。
「私は武田さんが元特攻隊員であったということに大きな関心を持っています」
「私は特攻隊員ではない。特攻要員だったに過ぎない。特攻隊員とは特攻隊に選ばれた者です」
「僭越ですが、私は武田さんのような方が特攻の体験を語ることは、大変貴重なことと思います」
「特攻の体験は語りたくない。特にあなたには」
「なぜですか?」
 高山は大きく息を吐くと、高山の顔を見据えて言った。
「私はあなたの新聞社を信用していないからだ」
 高山の表情が強ばった。
「あなたの新聞社は戦後変節して人気を勝ち取った。戦前のすべてを否定して、大衆に迎合した。そして人々から愛国心を奪った」
「戦前の過ちを検証し、戦争と軍隊を否定したのです。そして人々の誤った愛国心を正しました。平和のために」
「軽々しく平和という言葉を持ち出さないで貰いたい」
 武田の言葉に、高山は表情を変えた。
 しばしの重苦しい沈黙の後、高山は言った
「一つ質問させてください。特攻隊員は特攻要員から選ばれるのですか?」
「そうだ」
「特攻要員は志願ですね?」
「そういう形をとっていた」
「すると、武田さんも志願されたのですね?」
 武田はそれには答えず、紅茶のカップを口に運んだ。
「ということは、あなたにも、熱烈な愛国者だった時代があったということですね?」
 武田のカップを持つ手が止まった。高山はかまわず続けた
「あなたは戦後立派な企業戦士となられましたが、そんなあなたでさえ、愛国者であった時代があったということが、私には大変興味があります。あの時代は、あなたのような人でさえそうだったように、すべての国民が洗脳されていたのですね」
 武田はカップを皿に戻した。スプーンとぶつかって派手な音を立てた。
「私は愛国者だったが、洗脳はされていない。死んでいった仲間たちもそうだ」
「私は特攻隊員が一時的な洗脳を受けていたと思っています。それは彼らのせいではなく、あの時代のせいであり、軍部のせいです。しかし戦後、その洗脳は解けたと思っています。だからこそ、戦後日本は民主主義になり、あれだけの復興を遂げたと思っています」
 武田は小さな声で「何と言うことだ」と呟いた。
 高山は畳みかけるように言った。
「私は特攻はテロだと思っています。あえて言うなら、特攻隊員は一種のテロリストだったのです。それは彼らの残した遺書を読めばわかります。彼らは国のために命を捨てることを嘆くよりも、むしろ誇りに思っていたのです。国のために尽くし、国のために散ることを。そのには、一種のヒロイズムさえ読み取れました」
「黙れ!」
 いきなり武田は怒鳴った。ウェイターが驚いて振り返った。
「わかったようなことを言うな!我々は洗脳などされておらんわ」
「しかし、特攻隊員の遺書を読めば、殉教的精神は明らかだと思いますが」
「馬鹿者!あの遺書が特攻隊員の本心だと思うのか」
 武田は怒りで顔をまっかにさせた。周囲の人がこちらを見たが、武田はまったく気にしなかった。
「当時の手紙類の多くは、上官の検閲があった。時には日記や遺書さえもだ。戦争や軍部に批判的な文章は許されなかった。また軍人にあるまじき弱々しい事を書くことも許されなかったのだ。特攻隊員たちは、そんな厳しい制約の中で、行間に思いを込めて書いたのだ。それは読む者が読めば読み取れるものだ。報国だとか忠孝だとかいう言葉にだまされるな。喜んで死ぬと書いてあるからといって、本当に喜んで死んだと思っているのか。それでも新聞記者か。あんたには想像力、いや人間の心というものがあるのか」
 武田の声は怒りで震えていた。武田の妻がそっと夫の腕に手を添えた。
 高山は挑戦的に身を乗り出して言った
「喜んで死を受け入れる気のない者がわざわざそう書く必要はないでしょう」
「遺族に書く手紙に『死にたくない!辛い!悲しい!』とでも書くのか。それを読んだ両親がどれほど悲しむかわかるか。大事に育てた息子が、そんな苦しい思いをして死んでいったと知った時の悲しみはいかばかりか。死に臨んでせめて両親には、澄み切った心で死んでいった息子の姿を見せたいという思いがわからんのか!」
 武田は怒鳴った。
「死にたくないという本音が書かれていなくとも、愛する家族にはその気持ちはわかる。なぜなら、多くの遺書には愛する者に対する限りない思いが綴られているからだ。喜んで死ににいく者に、あれほど愛のこもった手紙を書けるものか」
 武田は涙を流した。さきほどからウェイターがじっと見ていた。
「新聞記者だと―。あんたは死にいく者が、乱れる心を押さえに押さえ、残されたわずかな時間に、家族に向けて書いた文章の本当の心の内を読み取れないのか」
 涙を流して語る武田に、高山は口元に冷ややかな笑みを浮かべた。
「私は書かれた文章をそのまま受け取ります。文章というものはそいういうものでしょう。出撃の日に、今日は大いなる喜びの日と書いた特攻隊員もいます。また天皇にこの身を捧げる喜びを書いた者もいます、同じような事を書いた隊員たちは大勢います。そんな彼らは心情的には殉教的自爆テロのテロリストと同じです」
「馬鹿者!」
 武田は手のひらで机を叩いた。コップが音を立てた。ウェイターが思わず一歩近づいた。先程からずっと周囲の人たちがこちらを見ていた。
「テロリストだと―ふざけるのもいい加減にしろ。自爆テロの奴らは一般市民を殺戮の対象にしたものだ。無辜の民の命を狙ったものだ。ニューヨークの飛行機テロもそうではないのか。答えてみろ」
「そうです。だからテロリストなのです」
「我々が特攻で狙ったのは無辜の民が生活するビルではない。爆撃機や戦闘機を積んだ航空母艦だ。米空母は我が本土を空襲し、一般市民を無差別に銃爆撃した。そんな彼らが無辜の民というのか」
 高山は一瞬答えにつまった
「空母は恐ろしい殺戮兵器だった。我々が攻撃したのは、そんな最強の殺戮兵器だ。しかも、特攻隊員たちは性能の劣る航空機に重い爆弾をくくりつけ、少ない護衛戦闘機しかつけて貰えずに出撃したのだ。何倍もの敵戦闘機に攻撃され、それをくぐり抜けた後は凄まじい対空砲火を浴びたのだ。無防備の貿易センタービルに突っ込んだ奴らとは断じて同じではない!」
「しかし、信念のために命を捨てるという一点において、共通項は認められ―」
「黙れ!」
 武田は言葉を封じた
「夜郎自大とはこのことだ―。貴様は正義の味方のつもりか。私はあの戦争を引き起こしたのは、新聞社だと思っている。日露戦争が終わって、ポーツマス講和会議が開かれたが、講和条件をめぐって、多くの新聞社が怒りを表明した。こんな条件が呑めるかと、紙面を使って論陣を張った。国民の多くは新聞社に煽られ、全国各地で反政府暴動が起こった。日比谷公会堂が焼き討ちされ、講和条約を結んだ小村寿太郎も国民的な非難を浴びた。反戦を主張したのは徳富蘇峰の国民新聞くらいだった。その国民新聞もまた焼き討ちされた」
 高山は「それは」と言いかけたが、武田はかまわず言った。
「私はこの一連の事件こそ日本の分水嶺だと思っている。この事件以降、国民の多くは戦争賛美へと進んでいった。そして起こったのが五・一五事件だ。侵略路線を収縮し、軍縮に向かいつつある時の政府首脳を、軍部の青年将校たちが殺したのだ。これが軍事クーデターでなくて何だ。ところが多くの新聞社は彼らを英雄と称え、彼らの減刑を主張した。新聞社に煽られて、減刑嘆願運動は国民運動となり、裁判所に七万を超える嘆願書が寄せられた。その世論に引きずられるように、首謀者たちには非常に軽い刑が下された。この異常な減刑が後の二・二六事件を引き起こしたと言われている。現代においてもまだ二・二六事件の首謀者たちは『心情において美しく、国を思う心に篤い憂国の士』と捉えられている向きがある。いかに当時の世論の影響が強かったかだ。これ以後、軍部の突出に刃向える者はいなくなった。政治家もジャーナリストもすべてがだ。この後、日本は軍国主義一色となり、これはいけないと気付いた時には、もう何もかもが遅かったのだ。しかし軍部をこのような化け物にしたのは、新聞社であり、それに煽られた国民だったのだ。」
「たしかに戦前においてはジャーナリストの失敗もあります。しかし戦後はそうではありません。狂った愛国心は是正されました」
 高山は胸を張って言った。
 武田の妻が再び夫の腕をそっと押さえた。武田は妻の方を見て小さく頷いた。それからまるで呟くように言った。
「戦後多くの新聞が、国民に愛国心をすてさせるような論陣を張った。まるで国を愛することは罪であるかのように。一見戦前と逆のことを行っているように見えるが、自らを正義と信じ、愚かな国民に教えてやろうという姿勢はまったく同じだ。その結果はどうだ。今日、この国ほど、自らの国を軽蔑し、近隣諸国におもねる売国奴的な政治家や文化人を生み出した国はない」
 そして高山に向かってはっきりした声で言った。
「君の政治思想は問わない。しかし、下らぬイデオロギーの視点から特攻隊を論じることはやめてもらおう。死を決意し、我が身なき後の家族と国を思い、残る者の心を思いやって書いた特攻隊員たちの遺書の行間も読み取れない男をジャーナリストとは呼べない」
 武田の言葉に、高山は傲然と身を反らせた。そして腕を組んで言った。
「いかに表面を糊塗しようと、特攻隊員の多くはテロリストです」
 武田はじっと高山を見つめた。そして静かに言った。
「貴様のような男を口舌の徒というのだ。帰ってくれたまえ」
「わかりました、失礼します」
 高山は憮然とした顔で立ち上がった。姉は一瞬迷った表情を見せたが、すぐにそのあとを追った。
「君は帰らないのか?」
 武田は一人残ったぼくに聞いた。
「ぼくの祖父は特攻隊で死にました」
「そうだったな。宮部さんのお孫さんだったな」
「ぼくは祖父の最後を知りません。我が家には祖父の遺書も残っていません。ですが、今、武田さんのお話を伺って、祖父の苦しみが幾分か理解出来たような気がします」
====================

 以上、長々と引用しましたが、本文ではこの後もしばらくマスコミの変節のせいで軍神から狂信者へと運命を翻弄された人々の話や軍内部での立場の弱い者から半ば詰め腹を切らせるような形で死地へと追いやっておきながら戦後はのうのうと生き延びた旧軍高官に対する恨み言が綴られたのち、この話のもう一人の主人公であるところの宮部久蔵一飛曹の運命を決定付けることになる事件の回想へとつながります。
 まあ、このあたりの部分をごっそり削ってしまわない限りはあのテの人達はこの話を右翼だなんだと言って批判するでしょうね。
だって自分たちの先輩の罪過が名指しで批判されているんですから。

・・・もっとも、小官の私見を述べれば、マスコミが過ちではなく故意に日本を負ける戦争へと誘導した実例としてあまりにも有名な尾崎・ゾルゲ事件に触れなかったり、件の狂った軍国主義者たちは単なる暴力革命論者の利己主義者だったので口先では忠君愛国と唱えながら実際には昭和天皇を弑逆しかねなかった、というかむしろ事実、玉音盤を奪おうと皇居を襲撃したといったその筋では有名な話に触れないだけまだまだ手心親心だろうに、いったい何時まで自分の過去から目を背け続けてカマトトこいてやがるんだこいつらわと思うのですけどね。

2013年9月25日水曜日

ちょいと一休み

 先月あたりからファミマの初音ミクコラボの第二弾で、行きつけの店がメイコさんをやっていて、職場の近くがカイトだった。

で、ミクはそこいらじゅうで見かけたので残りを探してると本屋の近くにレンが居た。
しかしリンは居ないな~とやっていたら三日ばかり前に58号線沿いで見つけたので
「おっしゃ、コンプ!」
という事で今日写真を撮って廻ってこれでお茶を濁そうと思っていたら、昨日キャンペーンが終わってアジアフェアになっとりました・・・

ダメだこりゃ。

まあ、そんな具合で近頃良さげな話と言えば沖縄電子で今じゃ廃版になっていて本土の電気街でも見つけるのが難しいとされる74181・・・
こいつは70年代までミニコンの中央演算ユニットに使用されていたICで、豊富な命令を最小のゲート数で実装しているというロジックの芸術とも謳われる代物なのですが、なぜか以前からこいつの在庫が若干数あり、しかも先週新しく貼られていた価格ラベルを確認したところ、びっくりするほど安かった事くらいでしょうか。

となれば上位互換のICが入手できる以上、いずれは例の本に回路図と部品表が掲載されていたTD4を作り、これを機能拡張したいという欲求が高まってくるわけです。

まあ、給料日まで金欠なんですけどね。

2013年9月18日水曜日

けっこう昔からあった発想

 イプシロンは無事に上がったようですね・・・
なにはともあれ糸川博士の東大ロケットの系譜が復活したのは喜ばしい限りです。

 しかしながら、今回は宇宙なんかとは全く関係のない冗談の話。
小官は一時期アンサイクロペディアに入り浸って喜んでおりましたが、これがなんか矢鱈に重いので、残念なことに最近は敬遠しております。

が、古くからあったんですねぇ似たようなテイストの番組が。
当然あんなふざけた代物を日中には放映できないので深夜番組ですがバブルも弾けつつあった1990年代、現代社会の様々な事柄を歴史上の出来事と強引にこじつけて紹介するその番組は名をカノッサの屈辱と言ったようです。

自動車三国志であるとか、歯磨き文明といった動画がネットにアップされており、これがなかなか下らなくて笑えます。

これがアンサイクロペディアの十五年前の話ですから、人間ってけっこう進歩しないものなんですねぇ。

2013年9月11日水曜日

グレアムカーンという人物について

 ロシヤの提案のお蔭で、ハト派の大統領が爆弾を落としに行くという今世紀指折りのブラックジョークはどうやら回避されつつあるようです。

アメリカがここまでアレな国になったのはまあ十二年前の今日暴力革命論者のアフォが自爆テロをやった事が一つの契機になっていると思いますが、今回はそれの関連でグレアムカーンという人物についての話でお茶を濁したいと思います。

こういう番組の司会者の人ではなく、彼をモデルにした漫画の登場人物の方の話です。
小官はかねてよりネットで2004年に大使閣下の料理人という漫画にグラハムカーをモデルにした人物が出ていたという情報を得てこれが収録されている単行本を探していたんですが、これはアメリカ編での話で民主党の大統領候補にアメリカが戦争した国の食材で作った料理ばっかり出しちゃったという話の直後のエピソードです。

話の内容について核心の部分は講談社に怒られかねないので触れませんが、大統領候補の娘が例のテロで子供時代に料理を教えてくれたベビーシッターを亡くして精神の安定を失っており、主人公は彼女を救おうとそのベビーシッターにテレビで料理を教えたグレアムカーンを探してブルックリンへ訪ねて行ったが、困った事にこの男もツインタワーに出そうとしていた多国籍料理のレストランをファンもろとも失って失意の中飲んだくれていた。

さて、この二人を同時に立ち直らせるには・・・というのがこの漫画の内容でありましたが、まあちょっと話を盛り過ぎですよね。

とは言ってもグレアムのモデルになったグラハム氏も中々に波乱万丈な人生を送っており、問題の番組に出演してる最中奥さんもろとも交通事故で重傷を負って番組が打ち切りになったり、必死にリハビリして復帰しようとしたら今度は溶かしバター中毒で奥さんが倒れ、ならば今度はと低カロリーで美味しくという方針へ転換したりと、ウィキで調べてみただけでもこれは番組のおちゃらけた様子からは想像できないほど不屈の人物であるようです。

2013年9月4日水曜日

大義なき戦争

 ハト派であるはずのオバマ大統領が皮肉にもシリア攻撃に踏み切るかもしれないという情勢になっておるようです。

・・・結論から申し上げると、あたしゃアレには賛成できません。
何故ならアメリカは勿論、誰にもにメリットが無いから。

大量破壊兵器を使用することを躊躇しない国を容赦なく潰すというのは地域の安定のためには、たしかに必要かもしれません。
しかし、あのブッシュの時だって9.11の直後でヤらなきゃヤられるという狂乱状態の中で結局アレ。

しかも今回は別にアサド政権にアメリカ人が頃されたわけでもなきゃ、アメリカの支援が無いと革命派がアサド政権を倒せないというわけでもない。

 まあ、ああやって政権交代にいちいち暴力が付きまとうような国に好き好んで介入していく時点でものすごい地雷臭がするわけですが、そうでなくても放っておけば地元の人間が勝手に独裁者をとっ捕まえて街灯に吊るす事が内定している段階まで進行した時点で手柄の分け前をよこせとでも言わんばかりに軍隊を送り込めば、下手をすると革命派は今度はアメリカを敵視するようになってしまうかもしれない。
ぶっちゃけ、銀河英雄伝説で言う所のフォーク准将立案による帝国領逆侵攻作戦に近い臭いがよその国でニュースを聞いてるだけでも漂ってくるお粗末すぎるウォープランなのです。

 噛み砕いて説明すれば戦う理由ばかりでなく、どこまで戦えば作戦の目標が達成されたと見做すのかという点すらあやふやなまんまで、無辜の民衆に向けて大量破壊兵器が使用されるのを許してはいけないという、言ってしまえばイデオロギーだけ暴走した状態でシリアを攻撃するかもしれないという話になってしまっているという非常に危うい状況。

・・・これが、革命派から支援の要請を受けてアサド政権がサリンを積んでるとおぼしき弾薬庫をピンポイント攻撃で潰すとかならまだ話は判るんですが、どうもそういう声が聞こえてこない。
そりゃ、相手がシリアなら国力差から何をしても勝てるでしょうが、じゃあ勝った後で何をするのという肝心な部分が完全に抜け落ちている。

ノーベル平和賞を取るような大統領なら、ここは死に体の独裁者の最後っ屁にいちいち反応して空母を動かすのではなく、独裁者が死んだあと当然予想されるかの国の混乱に備えて救援物資を積んだ多国籍軍を投入するべく各国と調整を始めるべき場面なんじゃないのかと思いますがねぇ。

2013年8月28日水曜日

英国面の宇宙船

イプシロンロケットが中止になりましたね・・・

一部にあれは実質上の大陸間弾道弾じゃないのかと言ってる輩も居ただけに、どうも破壊工作の臭いがしますが。

事実、こいつは前回誤配線が見つかるというトラブルに見舞われていますが、2007年にもやはり特亜が脅威と見做しているF2支援戦闘機が物理的に誤配線できない筈のコネクタがあべこべに挿されていたために、離陸した途端姿勢制御装置が誤動作して墜落するという事故が起こってますんで、やっぱり単なる整備不良とは考えにくいんですよね~

・・・ってなわけで今回は久しぶりに航空宇宙分野のお話。

イギリスはかねてよりスカイロンと称する宇宙船を研究しており、なんでもマッハ5まではジェットエンヂンとして動作するロケットエンヂンの開発が軌道に乗りそうだとの事で
「よしッ!これで飛行場から離着陸する宇宙船ができる」
と勇ましい事を吹聴しているらしいです。

この構想のキモとなるのは、ロケットが大量に燃料を積んでて一番重い地上から飛び立つ段階で大気中の酸素を推進剤として使える事で結果的にロケットに積み込む推進剤の重量を削減できるという発想なんですが、私はこのアイディアには個人的にものすごーく疑問を感じるんです。

・・・というのも、人工衛星を軌道に投入するのに最低限必要な速度はマッハ数に直すと25ほどになりますので、マッハ5程度までジェットエンヂンが使えてもその先の大部分はロケットエンヂンを使用して加速せにゃならんというわけで、結局航空機用の滑走路が使えるという事の他にさほど大きなメリットがあるようには思えないのです。

実際、航空機から発射するペガサスロケットというものが既に実用化されていますが、こいつは成層圏からマッハ0.8程度のエネルギーを与えられた状態から出発するにもかかわらず500キログラムの物体を低軌道へ投入するのに20トン程のロケットが必要になるという代物だったりします。

で、スカイロンのシステム効率もこれと似たり寄ったりだと仮定すると、公約の12トンの物体を低軌道へ投入するためには480トン程度は推進剤を積む必要がある気がします。

まあ、スペースシャトルなんかだとこれの倍のペイロードを低軌道へ投入するのに二千トンほどの宇宙船が必要だったので、全くの無意味という話でもないのですが、それでもエンヂンだけ出来たからといって喜ぶのは早計だと思いますね。

2013年8月21日水曜日

宇宙人ジョーンズ天皇に会う

昨日、新都心行って終戦のエンペラー観てまいりました。

・・・内容としては基本史実をなぞっただけで個人的にはいささか突っ込みが足りないように思いました。
具体的には2.26の時の言動とか陸軍の某杉山に対する
「馬鹿者、太平洋は支那より広いではないか」とか、
更に言えば尾崎秀実の謀略とか。

しかしながら、
「昭和天皇は本当は平和主義者」
という内容の映画がアメリカで制作されたというのは、これは明らかにアメリカ人の意識というものの変化ではあります。

2013年8月14日水曜日

逃走する男、そしてそれを庇う輩

 3.11に関して、あれは官邸が現場に過剰介入したために混乱が広がって自体の悪化を招いたのではないか?
・・・という話が今更のように出てきて、「じゃあ当時の総理に話を聞こう」となったら、本人は全力で拒否という展開になっておるようですね。

まあ、自称理系で原子力に詳しい人が密閉容器の圧を抜かなければ破裂することも知らず、原子力災害が発生したらまず最初にやるべきことは民間人の避難ないしはヨウ素剤の配布という常識も弁えてなかったという時点で
「日本人を被ばくさせるためにわざと原子炉を爆発させた」
・・・と言われちゃっても仕方のないことだと思いますがね。

 言い過ぎだと思いますか?
でもこの国じゃ政治家が正論を言ってもマスコミが極端なトリミングの末言葉尻をとらえて騒ぎ立てるという事が言論の自由という事で横行してるんですから、行動も言動も何処をトリミングしても金太郎飴の如く活動家系暴力団のクズである証左しか出てこない人はテロリスト認定受けても文句は言えんでしょう?

まあ、逆に言えばそれをやらないというある種の公平さがマスコミの正体を何よりも雄弁に物語ってると思いますがね、私は。

2013年8月7日水曜日

平和の定義って何?

 キャンプハンセンでヘリが落ちて騒ぎになってますね。
ただ、この辺の詳細は狼魔人日記の記事に詳しいですが、今回落ちたのはトモダチ作戦で活躍したのと同じタイプのヘリで、更に言えばやらない善よりやる偽善で大勢の被災者を救ったあの一件を売名行為と断定するようなところの記事であるという時点でまあ怪しさ大爆発ってなもんなんですけどね。

でもって、そうやって沖縄だけで騒いでる間に本土じゃ過去最大級のヘリ空母が就航したとの事で、まーた例の国と、その真っ赤な子分がギャアギャア騒いでおります。

しかしながら、このいずも型は甲板が広くなりヘリの搭載機数が増えた一方で兵器類はCIWSとRAM程度しか積んでおらず、ひゅうが型のようにVLSからシースパローやアスロックをドッカンドッカン撃ちまくるというわけにはいきません。
まあ、つまりこいつは基本的にはトモダチ作戦同様至って平和的な支援任務のための海上基地としての運用が前提で、どうしても紛争地帯へ出ていかなければならないという場合には、イージス艦を護衛に付けなければならないわけです。

…ぶっちゃけこういうレベルの水上艦艇を指さして必要以上に大声でギャアギャア騒いでる連中は一体如何なる意味の平和を望んでるのだろうかって話ですよね。

或いは連中の保有する空母とやらの戦闘力がその程度のレベルなのかも知れませんが。

2013年7月31日水曜日

三部作完成

 かなり前からひっそりとPSO2をやっていたのですが、こないだのアップデートでサポートパートナーというものが実装され、これが収集系のクエストなら寝てる間に済ませてきてくれるので非常に便利です。

さて、報告が遅れましたが同郷の知り合いのブログを荒らしに来た工作員に対する報復として作成した動画がこの度一応の完結をみましたので報告させていただきます。

第一部:登場の回
第二部:ミサイルの回
第三部:選挙の回

の三部作となっております。
今回は動画の尺が長くなった事もあってニコニコムービーメーカーの使用を諦め、ゲイツのを使いましたが、お絵かきに使用していたマシンのファンがいかれて動かなくなったためにゲーム用のマシンで作成するなど色々と苦労することもございました。

でまあ、この壊れたマシンにコミスタが入ってたもんですからちょーっと困ってるんですよねぇ。
今のマシンに入れ替えてペンタブで書いてもいいけどタブレットPCの利便性には敵わないしでMMDの採用すら検討してる段階。

まあ、しばらく動画の作成は休む事にしてるんでその間になんとかしますともさ。


2013年7月24日水曜日

風立ちぬを観てきました

 今週は選挙でよりにもよって前回有権者を愚弄するような発言をしたあの山本太郎が当選したり色々と申したいこともあるのですが、宮崎駿監督の新作について話します。

八月号の文芸春秋の対談記事で
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彼を描かないと、この国のおかしさが描けないと思ったんです。僕は、ある時まで「戦前」という時代を想像できませんでした。目の前は焼け野原だらけで、あれだけの人が死んだ。南方や中国では悲惨なことをいっぱい起こしたことを知ると、あまりにもこの国が屈辱的に感じられ、戦前の日本は”灰色の世界”としか思えなかった。そんな中で、人はどうやって生きたのか。自分の父親はいい時代だったと言っていました。どうもうまく噛み合わなかったんです。それと、ヒコーキ好きや、架空戦記もののマニアの手から零戦をとりもどしたかったんです。
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・・・ぬぁ~んてのたもうているものですから、ほうほう自分もヒコーキマニアの架空戦記作家のくせにいい加減引き際を誤った自然崇拝無政府主義者の爺さんが今度は昭和モダンの時代をどう歪曲してくれたのかなと思い、更にこれがまた戦前には飛行機一つ作れなかった連中がジブリは戦争を美化している!と喚き散らしてる話を聞いては板挟みご苦労様ですと、否応なく映画の内容についての期待が膨らんでいったわけです。

で、実際に見てきた感想を申し上げると
「ヤマなし、オチなし、意味なし」
いやな、本当に堀越技師をモデルとした架空の技術者の人生を妄想を織り交ぜて散文的に描いてるだけで、物語としての起承転結ってもんが無い。

こりゃ金取って映画館で見せるモノじゃなくて某弥栄堂みたいに仲間内でコッソリ作ってニコニコやようつべに上げて楽しむべきものだろ、事実同人誌そのものなんだから。

あたしゃネット右翼だけど自虐史観だ戦争美化だ云々以前にまずそこんところの映像作品としての構成が気になったね。

 あと、もう一つ言えば夢の世界がどうとか言って堀越技師を勝手にカプロニ伯爵の弟子にしちゃった件。
この伯爵がやってきたお仕事というのは映画にも出てきた主翼が九つある飛行艇に限らず筒状の胴体にプロペラを埋め込んだ実験機など英国面に肩までどっぷり浸かったシロモノで、これはたしかにやけに仰々しいゴテゴテしたメカを好む宮崎監督の趣味ではあるかもしれませんが、どちらかと言えばむしろグラマン臭がするほど実直で野暮ったい七試艦戦でデビューし、それが散々な結果に終わった結果軽量化と流線型の鬼と化していった堀越技師の流儀とははっきり言ってベクトルが正反対です。

・・・それを美しいというテーゼで強引に纏め上げて片づけちゃうのは収拾の仕方としてあまりにも乱暴ではないでしょうか。

まあ、そんなにどうしても宮崎駿監督の同人誌に目を通しておきたいってんなら観れば?
・・・だけど小官は「二度は観ないわ~!」
そういうアニメでありました。

2013年7月17日水曜日

選挙に合わせて作成中

今回は本来でしたら週末にある選挙の件とか、PSO2の今日のアップデートでかつてのパートナーマシナリー的なものが復活して、これが一部のクエストを勝手に済ませてくれるので益々遊びやすくなった件などを取り上げるべきなのでしょうが…

今、選挙までに動画二本を上げることを目的に作成中なんでこの報告だけにしておきます。

しっかし、字幕の設定に何だってこんなに労力を要するのか。

2013年7月10日水曜日

また変な人が湧いてる…

 前回と前々回扱った鎖帷子は結構手間暇掛かったんですが、まあ誰も見ませんでしたね…

それはそうと、選挙が近くなったせいかどうも変な人が湧いているようで、一昨日フラっと立ち寄ったコンビニにラエリアンのパンフが置かれててナチュラルにびっくりしたもんです。

ラエリアンっつーのはまあ早い話が人類より二万年ばかり進んだ遠い宇宙の別の人類が神様の正体で、地球人はこいつらの手で化学的に合成されて作られたという説を信じる人達の集団の事です。

…ふしぎの海のナディアのアトランティス人の設定がそんな感じだったよな。

それはさておき、このラエリアンの人達は自分たちは宗教団体ではないと自称しているようですが、残念ながら古今の宗教や神話の類はそもそも人類の起源についてある仮説を立て、とりあえずそれが正しいと信じる人達で集まるというものなので、小官はありゃ科学の皮をかぶった宗教以外の何物でもないと思いますね。

最近異様に忙しくなった上に、動画もUPしなきゃいかんので今日はこのへんで。

2013年7月3日水曜日

鎖帷子を作って構造を検証してみた

外国の変態のせいで途中で変な茶々が入ってしまいましたが、今回は先週の予告通り鎖帷子の構造についての考察を述べようと思います。

 まず、以下の写真をご覧ください
これは構造検証用に編んだ二枚の鎖帷子で、同じ直径2ミリのワイヤーを右は内径6ミリ、左は内径8ミリのリングに丸めて作りました。
ちなみに今回は構造を検証するのが目的であるので、実用性十分な反面硬く加工しづらいステンレスではなくアルミニウムのクラフトワイヤーを使用しました。
こいつは素手で丸められるくらい軟らかいので非常に加工しやすいですが、下手に強い力を加えると簡単に壊れてしまいます。
パッと見で判る通り、たかが内径2ミリの差とはいえこれを縦横に綴り合せることで加算されてゆくので内径8ミリのリングで編んだ左側の方が同じ数のリングでより広い面積をカバーできます。
更に言えば右の内径が小さな方は編み目がびっちり詰まってリングの表面しか見えてないのに対して、こちらはリングの表も裏も見えて構造がよく判る美しい形になっています。
で、これを曲げてみると内径6ミリの方は
この通り横方向へは十分な柔軟性を持っているのですが
90度回して縦方向にすると、編み目に余裕が無いのか可動域が著しく制限され、かろうじてアーチ状に緩やかに曲がる程度です。
これ以上曲げようとすると素材がアルミなので多分ぶっ壊れます。
一方、こちらは内径8ミリのリングで編んだ方ですが、編み目によっぽど余裕があるのか、この通りほぼ全方向へふにふにと曲がるのみならず、若干の伸縮性まで備えています。
どうも一般的な4in1構造の場合、リングの内径がこのあたり…つまり線径の三倍から四倍に変わる付近に構造自体は同じでも編み目の余裕によって編み上がる鎖帷子の性質が決定的に変化する転移点のようなものでもあるようです。
まあ、コスプレ用とかオサレ目的で着用する場合にはこちらの方が見た目にもきれいで柔軟性もばっちりなのでこの編み方を選ぶべきだと考えられます。

が、鎖帷子って防具です。
まあ、現代の日本で暴漢に刃物で切り付けられるも服の下に鎖帷子を着ていて助かったという状況はそう滅多にお目にかかるものではないかもしれませんが、ナチュラルに向こう側が透けて見える編み方ってのは鎖帷子の本来の機能ってものを考えると非常に不安な気がします。
で、試しに工具として揃えておいたプラスドライバーを通してみると、この通り四ミリのプラスドライバーがスッポリ貫通しました。
一方、内径6ミリのリングで編んだ方は編み残しの2ミリワイヤーがかろうじて通る程度です。
少し考えてみれば判る話ですが、一本のリングに四方から四つのリングが入ってるというのがこのタイプの鎖帷子の基本構造である以上、内径からワイヤーの直径を二つ分引いたサイズの穴が全体にボコボコ開いていると見做す事ができるわけです。
そして、実際に攻撃を受けることを考えた場合、日本刀のような刃渡りの長い刃物で薙ぎ払われる場合ならどちらだろうと直径2ミリのワイヤーを複数本切るのと同等の防御力を期待できるわけですが、これがアイスピック的な武器で刺されるような形になると話が変わってくるわけです。

つまり目の詰まった方は千枚通し的なもので刺されても先端が何ミリか侵入したところで鎖帷子の編み目にガッチンと嵌って、それ以上のダメージを与えるためには力づくでリングを押し広げなければならないのに対して、見た目がきれいな方は胴の部分の太さが4ミリ以下のアイスピックで刺された場合、ほぼ完全にスル―というわけです。

さて、以上はオーソドックスな4in1の場合の話でしたが東洋ではこれとはちょっと違った形式の鎖帷子というのも存在します。
これなんかがその代表で、比較的大型のリングを親に小型のリングで親同士を縦横に連結していくこの構造は総鎖(そうぐさり)と呼ばれるものです。
親は内径5ミリ、子は4ミリのリングを使いましたがこの通りむやみな柔軟性を誇ります。
…純粋に強度的な面を考えた場合、同じ太さのワイヤーを使用するなら内径が小さなリングの方が変形させるのにより大きな力を必要とするので、こちらの方が4in1より強そうに思えますが、柔軟性が高く変形しやすいという事はそれだけ変形した編み目が大きな武器を通しやすいという事の裏返しでもあり
事実、この通り直径5ミリのプラスドライバーがリングを一つも変形させることなく通過してしまいます。
4in1の場合、あるリングの外側はほぼもれなく別のリングの内側になるという構造であったのに対し、こちらはそれぞれ4つの親リングと子リングからなる八員環の中を比較的大型の武器が簡単に通り抜けてしまいます。
これは実用品として考えた場合非常に大きな弱点となるわけで、ヨーロッパではプレートメイルの前段階として十字軍などで鎖帷子が大いに流行ったのに対し、中東以東の地域ではラメラーアーマーが早期から発達した事もあって戦場の鎧としてはあまり普及しなかったようです。
ただし、いかなる編み方をしても鎖帷子には薄くて柔軟であるため服の下から着込んで行動できるという長所があったため、幕末の新撰組などは自分たちは隊服の下にこれを着込む一方で相手も鎖帷子を着込んでいることを想定して日本刀による突きを重視した訓練を行ったらしいです。
要は、総鎖式の鎖帷子は日本刀のような切っ先が比較的大きな刃物でも斬らずに突かれた場合危険だと考えられていたわけです。
一方、ヨーロッパで普及した4in1はそういう部分で弱点が少なかったらしく、中世には既にメイルブレイカーやエストックと称するもろアイスピック的な武器が出現しています。

で、こいつを無効化するため今度はプレートメイルが普及するという軍事の世界ではありがちなタテホコから、最終的には品質の良いものであれば拳銃弾程度までなら防げるという胸甲騎兵の甲冑にまで発達していくわけですが、勿論こんなものをカジュアルな服の下から着込むわけにはいかんのでここまではやりません。

 話を戻しますと、総鎖を編んでみたところこいつは柔軟性が非常に優れており、リングも内径の小さなものを使用できる長所がある事は判ったのですが、大きな隙間が防御上の弱点となる事も証明されたので、ここをどうにかカバーする方法を考えなければなりませんでした。
そこで検討してみたのが以下の構造です
この写真では判りにくいので端面の写真も載せますが
この編み方では子リングの内径を親リングと同じ5ミリにして余裕を確保した上で、上レイヤーと下レイヤーを斜め方向に半分ずらして上下のレイヤーの子リングどうしを垂直につないだ構造になっています。
内径5ミリのリングには線径2ミリのワイヤーが四本は通るので、少なくとも理屈の上ではこの編み方はいくらでも無限にレイヤーを重ねて鎖でできた立方体すら編むことができるはずです。
ただし、ここで狙ったのは上レイヤーの親リングどうしの隙間になる部分に下レイヤーでは丁度親リングの穴があたるという構造によって刺突攻撃に対する弱点をカバーしようという事だったので二枚だけにしました。

これですら普通の総鎖構造と同じ面積をカバーするのにちょうど倍の資材が必要なわけですが
実際にはこの通りプラスドライバーの貫通を許してしまいます。
まあ、斜め方向から刺された場合3ミリまでは通るというスペックなので弱点自体はだいぶ改善されているようですが、それと引き換えにドライバーに刺された状態で自立しているこの写真を見ても判る通り、二枚重ね構造にしただけの事で編み目に余裕が無くなり、柔軟性が著しく損なわれています。
そういうわけで次に試したのが、この通り総鎖の親リングの並び方を六角にして編み目の変形を制限する編み方です。
内径はレイヤーを重ねる必要が無いので子リングは線が二本通る分の4ミリ、親リングは線を六本通す必要から6ミリに設定しました。
結果はご覧のとおり、リングを変形させることなくこの編み目を通過できるのは直径2ミリのワイヤーまでで、総鎖のふにふにと曲がる柔軟性もきちんと残されています。
ただし、編み目の変形を妨げるような構造のために伸縮性は若干損なわれていますが。
しかしながら、これまでの試行で判明した

・鎖帷子という構造を採用する以上、どうしても材料のワイヤーと同等かそれ以下の細さの武器はスルーしてしまう

・リングの内径は小さい方が強度が向上するが、編み目が詰まると柔軟性が著しく損なわれるので、実用品を作るには良さげなポイントで妥協しなければならない。

・当たり前の事なので今まで言わなかったが、当然線径のワイヤーが太い方が鎖帷子自体の強度はアップする

といったファクターを勘案すると、この総鎖の改良型…便宜的に六方鎖と呼びますが、この方式は同じ線径でもより内径の小さなリングを使用することが可能でなおかつ高い柔軟性を備えた優れた形式であると結論付けられます。
逆にダメな例がこのケース
これは試験的に内径8ミリのリングで編んだ4in1を二重構造にしたもので、上レイヤーと下レイヤーを構成するリングのそれぞれ半分ずつを結合したものですが
この通り線径2ミリのワイヤーは通してしまうという鎖帷子の限界を克服できぬまま編み目がギッチリ詰まって余裕が無くなったために
こういうレベルでカッチカチ。

以上の結果から、"鎖帷子を編む場合、どのような構造を採用するべきか"という問題について小管が申し上げられるのは

・暴漢対策の実用品なら六方鎖構造で編むべし、ただし千枚通し的なモノで刺された場合は諦めなければならない。

・コスプレや装飾品として考えた場合は内径が線径の四倍以上のリングで編まれた4in1が見た目にもきれいなのでお勧め

・どっちみちピストルで撃たれた場合には諦めてください

…といったところでこの研究は一時休止とさせていただきます。

2013年6月29日土曜日

リア充爆発?

 本来であれば次の水曜に鎖帷子の構造に関する考察記事を上げるつもりだったのですが、あんまりマジキチな話があったのでうちでも取り上げたいと思います。

カラパイアの記事によりますと、シモーネ・ロベリーニとかいう自称ゲージツ家はなぜか映画やアニメの登場人物の頭を爆発させることに拘っていて映画やアニメの登場人物の頭が爆発する動画やGIFばかり作って喜んでいるのだそうです。

…しかしこれは酷いな、何かこう純粋な悪意というか偏執狂じみた執着心というかそういうおぞましいものを感じさせられるね。

2013年6月26日水曜日

鎖帷子を作ってみた

 航空自衛隊の隊員がコンプレッサーで悪い遊びをして病院へ運び込まれたようですね。
ビーチボールに空気を入れるフットポンプじゃないんだから本当に危ないだろ、バカなの?

…という話で始めようとしたら、この半年で日本復活への道筋をつけた総理がよっぽど気に喰わないらしく野党が一致団結して問責決議ですってよ。

敵国から使者が来た場合、有能な人物なら冷遇し無能な人物なら厚遇せよ、そうすれば敵国では無能者が評価されるようになり、やがて敵国は滅びへの道を辿るだろう…
という話を聞いたことがあるが、こいつらにとっては日本そのものが敵なのかよ。
で、政局は実質このままで選挙に突入するようですが、ここまであからさまな反日姿勢を見せられてまだ民主やみんなの党といったあたりに幻想抱いてる人が居たらこれはもう参政権を返上した方がいいですね。
つか、事実あいつらは原発を爆発させた戦犯だ。

 さて、今回はなぜか鎖帷子の話でもしようと思います。
以前ネットでこういうものを見かけてティンと来たんですが、シャツ一枚に四マソは無いわーという事で無いものは作ってしまえとばかりにホームセンターへ足を運んだのが二月ほど前の事。
今回はその時の事をざっと報告し、次回はちょこちょこっと考察を付け加えようと思います。












今回使用した工具
基本的な鎖帷子を作る場合これが最低限の工具となりますが、これだけでも数千円の出費となります。
牧港のさくもとで購入した1.2ミリのステンレス線
500グラムごとに個包装されて一つ900円くらいで売ってます
これを三周分くらい切ってプラスドライバーに巻きつけていきます。
プラスドライバーの胴の部分は外径が決まった太さの工具鋼の円筒であるため、ワイヤーの反対側の端を固定する物が何もないという点を除けばこの作業におあつらえ向きの工具となります。
ちょっと判りにくいですがこれは失敗例
油断してワイヤーが脱線し、同じところへ二重に巻いてしまいました

話も少々脱線しますが、この作業はけっこう細かい上に力加減も肝心なので写真に写っているような手袋などを着用しているとやりずらい事この上ありません。
…が、ステンレス線は固くて弾力がある上に、ワイヤーカッターなどで切った場合その断面は刃物のように尖っているので素手でやるとびよんびよん跳ね回るステンレス線の先端であっという間に切り傷をこさえてしまいます。
なので他人に教える立場としては
「絶対に丈夫な手袋を着用した上で作業してください」
としか申し上げられませんので、あしからず。

さて、マキマキしたワイヤーが脱線しちゃった時の対処法ですが

そんな場合には慌てず急がず、脱線した個所をペンチで挟んで心棒となっているプラスドライバーに押し付けるようにかしめてやります。
…ただし、ワイヤーの表面に細かい傷が付くのであまりほめられた方法ではありませんが。

ワイヤーの両端も同様の方法で処理できるので、非常に無駄なくコイルに加工することが可能です、エコですね。
出来上がったコイルはこんな感じで結構小さくまとまってます。

ステンレスはホームセンターで入手できる中ではピアノ線に次いで硬く弾力性のある素材なのでコイルというよりスプリングに近い感じです
このコイルを一巻ずつワイヤーカッターでプッチンプッチンと切り離して行けば、鎖帷子の構成要素となるリングが出来上がります。
…以上の作業で出来上がったリングの量はざっとこんなものです。
けっこう少ないですが、慣れれば三十分ほどでこれくらい作れるようになります。

また、この写真では判り辛いですが、ワイヤーカッターで切断する過程でリングにはけっこう大きな力が加わって"の"の字型に変形してしまいますので、鎖帷子に編むときはペンチでかしめるめるように微調整しながら真円っぽく整形してごまかします。
どうしてもここで妥協する形になってしまうのでワイヤーを心棒に巻き付けるときにきっちり固く巻き付けることにこだわる必要はありません。
しかし、一度切ったものはあとから伸ばすことができないので、コイルをワイヤーカッターで切り離すときには同じ長さに切れるよう決まったフォームで一本調子に切っていくべきだと思います。
で、編み始めがこんな感じ
一つのリングに隣接する四つのリングが通してある構造から、この編み方は4to1と呼ばれているようです
ただし、実際の所はこの写真のように向かってこちら側へ倒れたリングとあちら側へ倒れたリングが同数ずつほぼ垂直にかみ合っているので、上の五つのリングからなる構造ではなく、この八つのリングからなる構造が基本格子だと思います

ここで妥協点その2
本格的に鎖帷子を編んでる人達はこのページのようにリングの端面をロウ付けしてつなぎ目を完全に潰してしまいますが、これはちょっと日曜大工の範囲を超えています。
まあ、たしかにリングのつなぎ目はきっちりケアしないと、実際に攻撃を受けるなどの負荷が掛かった場合、この部分からリングが開いて鎖帷子は破壊されることになるのですが、それを作れるだけの工具を揃えようとすると、出費が一気に数万円のレベルまで跳ね上がってしまいます。

また、一般的にホームセンターで売られているステンレス鋼はオーステスナイト系ステンレスと言って曲げられると結晶構造が変化して硬くなる性質があるので、ステンレスという材料を選択した時点でここの部分のリスクは合金でもなんでもない軟鋼線を使用した場合よりだいぶ軽減できるのではないかと思います。

ただ、どうしてもつなぎ目をケアしたいという場合、小官は下手に安い機材でロウ付けやアーク溶接をするのはあまり関心できないと考えています。
…というのもオーステスナイト系ステンレスの場合摂氏500度~900度前後の温度範囲に置かれると徐々に金属結晶の中からクロムと炭素が抜けてきて強度や耐食性が損なわれるという弱点があるので下手な人がこれを溶接しようとモタモタ加熱してると、ほぼ確実にこの問題が発生すると考えられるのです。
更に言えば、銀ロウ付けの場合だと、まさにこの温度範囲で作業する羽目になる事に加えて基本的に鉄であるステンレスによりイオン化傾向の小さい銀ロウをくっ付けることにより更に深刻な腐食の問題に晒される事になるのです。

じゃあ、どうしろと言うのかと申し上げると、それはズバリスポット溶接です。
ステンレスは比較的電気抵抗が大きいためスポット溶接がやり易い事に加えて一瞬で焼き溶かして一瞬で冷ますというスポット溶接の加工法は上記のオーステスナイト系ステンレスの弱点が露呈しにくいので"製品の事を考える限りにおいては"これがベターな選択肢だと思われるからです。

だけど、家庭用のスポット溶接機ってまあ高価なんです。
宣伝するつもりはないので具体的な商品やメーカー名は申し上げませんが、特にステンレス線で1ミリを超えるようなものを溶接できるモデルとなると下手なノートパソコンより高価だったりするので、これを買うくらいならいっそステンレスの棚やシャンデリアを作る商売でも始めちまえってレベルです。

さて、鎖帷子の話に戻りますと、以上のようにして日曜大工レベルで作成した鎖帷子が
こんなもんです

こいつは10×10で100個のリングを二系統噛みあわせて二百個のリングで編んだもので、リングに使用したステンレス線の直径は1.2ミリ、ステンレス線を巻き付けたドライバーは4ミリなので、平均して内径4ミリ強、外径は6ミリ半ほどのリングで編まれていることになります。
慣れていない事もあってこれだけ編むのに20時間ばかり掛かってしまいました。

中世のヨーロッパでは鎖帷子は貴族だけが着用できる高級品とされていたようですが、たしかにそれだけの手間暇が掛かります。

で、懲りずにこんな物も作ってしまいました。
パッと見前の画像と変わらないように見えるかも知れませんが、下に置いた定規の長さに注目してください。

こちらは直径2.6ミリのステンレス線を内径8ミリに丸めて編んだもので、強度が大幅に上がった事に加えてリング自体が大きくなったので工数の割には広い面積を覆えるようになりました。
ただ、重量が非常に嵩み10×14で140個のリングを二系統の280個のこのサイズで500グラム巻きのステンレス線を全部使い切ってしまいました。
まあ、失敗して潰したリングなどは捨ててるんで実際には500グラムより数十グラムばかり軽いとは思いますが。

ちなみにこの線径になると当然ラジオペンチでは歯が立たないので普通のペンチでかしめるようにしながら作業しました。
ただ、一つ一つのリングが大きい分作業は楽になりましたが。

 以上で今回の報告は終了です。
次回は「ではどんな風に編めば丈夫な鎖帷子ができるのか」という考察を述べたいと思います。

2013年6月19日水曜日

化学メーカーはみな軍需企業かよ

 今週は月曜に普天間にアントノフが来るとの情報を入手したんで時間を見て嘉数高台に何度か行ったんですが、オスプレイが二機ローターを回してるだけでいっかな飛ぶ気配が無い。
…こりゃガセネタだったかなと帰ったらその直後に飛来したとの情報が翌日になって入ったので、いやはやなんとも間の悪い事です。

 さて、今回は沖縄市のサッカー場から枯葉剤が出たと騒ぎになっている件についてです。
いつもの反日新聞の記事によると、沖縄市諸見里のサッカー場から米軍が遺棄したとみられる石油くさいドラム缶が数十本見つかり、これに枯葉剤の製造メーカーであるところのダウケミカルの社名が記されていたという事で、周辺土壌にダイオキシン入りの除草剤が大量に染み込んでいる"んじゃないか"という騒ぎになっており、サッカー場の管理者である市の教育委員会が調査を始めるのだそうです。
…が、"かもしれない"という話ならまだしも、内容物の分析結果も出てない時点でこのドラム缶を沖縄に枯葉剤が保管されていた証拠だと言いだすとかこれは勇み足が過ぎるでしょう。

少々ぐぐれば判る話ですが、あの会社は19世紀の末にサラシ粉の製造から始まり、今では農薬や洗剤は勿論、リチウム電池の電極からポリバケツの材料まで手広く取り扱っております。
枯葉剤はあくまでも過去の一時期に特定の顧客に売っていた商品の一つでしかありません。

こういうレベルの事を言い出したら、それこそサランラップの旭化成やシャーウッドの積水ハウスの母体はなんとあの水俣病を起こしたチッソ株式会社であったりするわけなんですが、だからと言ってサランラップは有害物質だなんて話にはなりませんよねぇ?
まあ、そもそもサランラップ発明したのもダウケミカルだしあれは塩素系の樹脂である以上"燃やせば"有害物質が出るというのも事実ではありますが、それは一部の陰謀論者が唱えるような軍部と結びついた大企業が使った人がバタバタ死ぬような危険物を大量生産して民衆に売りつけてるみたいな話じゃありませんし、米軍や大企業を叩きたいがために中身も判らない缶カラを拾ってそういうのとどっこいどっこいの極論を展開してるという時点で、まあお察しくださいという事にしかならんのですが。

2013年6月12日水曜日

新しいオスプレイと新しいMac

 予告通り土曜に普天間へ行ってまいりましたが、もう十年近く使ってるデジカメがどうにも調子が悪くてピンボケ写真ばかりでありました。
雨でレンズが汚れてたせいかと思ったので、昨日きれいに拭き直していくつか試し撮りしたんですがこれも見事に全滅。
金もないのに、こりゃ買い換えないといかんですね。

というわけで、ピンボケでもよろしければ以下にオスプレイの写真をば
ローターを開いて立てた状態のと、畳んで倒した状態のが二台展示されてました
ローターを畳むヒンジのメカ
近くで見ると結構複雑な構造になってるのがよく判ります
主翼付け根
かなり見にくいですが
「ここが57度回ります」
という矢印がペイントされています
これまたひどくピンボケしてて判りづらいですが、窓の少し上を断熱された配管が通っており、それが座席に座ると首筋に当たるあたりに小さなラッパ状の口を開けています。
おそらく乗員用のエアコンだと思われます。
毎度の事ながら、こうしてアメリカ人が焼肉に命かけてるのを見るとダディクールのコピペを想起します
時事ネタ。
これは中国では禁制品であります











…どうですか、大概酷い状態でしょう?


 さて、今回はこれとは別にもう一つテクノロジーのネタを取り上げようと思います。
自分が壊れかけのデジカメに悩まされていたのとほぼ同じ頃、アップル社がプロ向けのマシンを新調し、ネットでは何これゴミ箱に似てると叩かれてるとの事。

やはり小官もこれ見て即座に昔大コケしたG4キューブを連想しました。

 たしかにこの新しいMac proもミニマムに纏められ、排熱の流れもきれいにデザインされた美しいマシンです。
更にちょっと前までのスパコンですらベクトル演算というと128ビット浮動小数点だったものを、倍の256ビットを扱え、7テラフロップスのGPUに4Kディスプレイを三台も接続できるという化け物じみた性能を備えています。

が、あまりにもきれいに纏められすぎててやっぱなんか地雷くさい臭いがするんですよね~。

2013年6月5日水曜日

チャイニーズハニトラビジネス

今週の土日は普天間基地の一般公開ですね

なんかここのところ天気が悪いのが気になりますが、チルトローター機構のメカニズムを間近に見てくるチャンスです。
…まあ、主目的はピザの方ですがね。

さて、今回は中国製の百度とかいうIMEがアンインストールしようとするとえげつない泣き落としをかけてくるという話題を扱います。
…既に余所様でも取り上げられていますが。
====================
今までお世話になりました…
私の良くないところをどうぞご指摘ください。
○知らないうちにパソコンに入らないでほしかった。
○きみのせいで、パソコンが重くなってしまった。
○変換精度をもっと向上すべきだ。
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知らないうちにパソコンに入らないでほしかった…
知らないうちにパソコンに入らないでほしかった…

====================
今まで頑張りましたが、
もう少し利用してみませんか?
1.キモイ顔文字など、たくさんの顔文字が入力できます。
2.複数行のアスキーアートも簡単に入力できます。
====================

…それ、普通はパソコンに入る前にアピールするべきところじゃね?
中国企業が関わってる上に勝手にインストールされるとか、ねらー向けなところをアピールするとか、これはどうも人民解放軍のキーロガー的なものか何かが入ってるような危なさを感じますが、
推測以外の事実を総合してもこのIMEは許可もしてない人のパソコンに勝手に押しかけてきて住み着いた揚句、追い出されそうになるとハニトラを使うというシロモノであるようです。

ううむ、これがチャイニーズビジネスか。(多分違う)

2013年5月29日水曜日

アベノミクスの話など

 先週は更新サボってごめんなさい。

…とか言ってもまあ誰も読んでないでしょうから南部せんべいの動画の続編の制作がモチベ不足で中々進んでない事もここでこそっとバラしちゃったりしますが、さしあたって書く事も無いんで今回は株価の話でもしようかと思います。

 先週日経が下落し、その後も乱高下してる件で一部の人達が喜んでるようですが、あのままガッツンガッツン下げ続けるのならまだしも、四日経っても未だに一万四千円台を切ってないんで、あたしゃここからいきなり日本経済がどん底に落ちるとは思いません。
って言うか、民主党が政権手放すことが内定するまで一万円台をウロウロしとった事は無視ですか。

少々ググれば客観的なチャートが出て来るんで今回はこれを基に日経平均というか、日本の経済の推移というものについて基本的な部分をざっくり説明致しましょう。
今出したページの場合だと"初心者が見るべきところ"は一番下の方です。

上の方にあるのは分単位・日単位での短期的な変動を追ったもので、デイトレーダーみたいな連中にとっては重要…つっても最新の情報がアップデートされる迄になお五分程度のタイムラグがあるんで、時間単位ならまだしも分単位の先物取引をするとなるとものすごく不安な代物なのですが、このようなデータを活用するためには下の方のチャートを読んで
"そもそも日経平均が今までにどんな道のりを歩んできたか"という事を把握しておくのが前提条件となります。

…一番下にNIKKEI 225と書かれたチャートがあると思いますが、ここに1985年頃からの日経平均の動きが纏められております。
時系列に沿って見ていくとすぐに、1985年頃から1990年にかけて一万円台から四万円近くまで右肩上がりに上昇している事にお気づきになられると思いますが、バブル景気ってのは要するにコレの事です。
そして、ここをピークに93年あたりまで一気に一万五千円台までドカンと下がり、それから2000年までは一万五千円から二万円のあたりをウロウロしています。
失われた10年とか言うのはこの期間の事ですね。

ところが、この圏内で一旦落ち着いたかに見えた株価は2000年からまたグングン下がり始め2003年頃にはあっさり一万円を切ってしまいます。

今からおよそ十年前、そのどん底の状態を脱出するために日本がやったのがあの小泉構造改革でした。
例によって一部の人達が日本を格差社会にしたと批判してる彼の政策ですが、少なくともこのチャートを見る限り改革の効果はあったらしく2004年には一万円台を取り戻し、2005年の後半からは一万五千円から二万円の圏内に復帰しています。
あのまま策を打たなければどうなっていたかという事を考える限り、残念ながら小泉構造改革はやむを得ない事だったとしか申し上げようがありません。

…では、策を打たなければどうなっていたか?
これは同じチャートの2009年から2012年の数字が露骨に物語っていますが、多少調子が良くてもまあ一万二千円を超えることは無いという状態が三年も続きました。
言うまでもなくこの時に何があったかと言えば、自民党に任せていてはリーマンショックを抜けられないと煽って香具師の集団が政権を奪取し、やった事はと言えば事業仕分けと称して将来金を産むロケットやスパコンを質に入れるような貧弱かつ焼き畑的な経済政策でした。

そして、いよいよ今流行のアベノミクスとなるわけですが、このチャートから読み取れる客観的な事実として、バカがぶち壊したものを小泉構造改革後の水準に引き戻したというだけの話であって、こりゃバブルでもなんでもありゃしません。

 そりゃ、"民主党が政権を担っていない"というだけでこの水準に戻るのは当然の事と思われます。
事実、安倍総理はまだ輪転機廻してないし特に公共事業を増やしたわけでもない。
今まで必死に日本sageをして労働者を苦しめていた輩が政権を追われたために、投資家がこれを好感して株価が上がっているというのが現状ではもっとも妥当な読みでありましょう。
ぶっちゃけリーマンショック並みの事件でも起きない限りここ数年以内に日経平均がまた一万円台に戻るって事はないでしょうね。

2013年5月15日水曜日

人治主義からの脱出

 先日ふらりと立ち寄ったコンビニで読んだ本に興味深い話があったので、本日はこの話をしようと思います。

江戸時代初期の儒学者に山崎闇斎なる人物がいて、彼について以下のような逸話が伝わっているそうです。
====================
 儒学とは中国の孔子と孟子の教えだ。礼に始まり礼に終わる。君臣の義を明らかにせよ―といった学問だ。当然のことながら、孔子、孟子は神様扱いである。
 山崎闇斎は、この孔子と孟子の教えを熱烈に弟子たちに説きながら、あるとき、弟子たちに問うた。
「いま、仮に彼の国から孔子を大将とし、孟子を副大将として数万の軍勢がわが国に攻めてきたとする。そのとき、孔子と孟子の道を学ぶ我々は、どのようにすればよいと思うか」
「………」
 大将が孔子や孟子では相手が悪い。弟子たちは誰も答えられなかった。そんな様子を見て、闇斎は深く落胆の表情を浮かべ、
「君たちは、いままで何を学んできたのだ」
 と机を叩いていったのちに、弟子たちを睨みつけ、激しい調子でいった。
「不幸にして、そのような災厄にあったならば……我々は身を固め、武器を取って彼らと一戦を遂げるべきである。そして孔子と孟子を捕まえてその首を一気に刎ねる。こうして国恩に報じるのだ。そうすることこそが、孔孟の教えなのだ。」
====================
 要は先生個人の人格と彼の教えとが両立できない状況下では、教えの方を優先せよ、たとえ相手が神格化の対象となりうるような人物であっても人を見て価値観を曲げてはいけないという普通にいい話です。

ただ、小官は当の中国人はこの教えには賛同しないだろうなと思ってしまいます。
なにしろ日本人を法匪呼ばわりするような人治国家ですから、孔子孟子の時代はどうだったか知りませんが"少なくとも今の中国人は"こういう価値観に共感はしないだろうと考えるのです。

ただし、江戸初期と言えば戦国時代の直後ですし山崎闇斎は神儒一致説の提唱者でもあるんで、とことんニヒルな見方をすればそういう戦乱の時代に合わせて人間同士の横の繋がりよりも平時から命令する側とされる側をはっきりさせておくべきだという価値観を補強するために孔孟の教えを都合よく解釈した学派が編み出したセオリーに過ぎないと考える事もできましょう。
しかしながら、人を見て価値観を曲げるなというのは現代の法治主義にも通ずるじつに近代的な考え方であることも事実であり、従って江戸時代に既にこういった価値観が浸透していたという部分にも日本が明治維新以降すんなりと近代化できた要因があったのではないかと愚考する次第であります。


 で、話はガラッと変わりますが、小官はネットで時折山本五十六はアメリカのスパイに違いないという言説を見かけます。
何故ならアメリカに留学した事があるからその時期にあちらの工作員と会って洗脳されたに違いない、真珠湾攻撃の時にも"わざと"空母を取り逃がしたに違いないと言うのですが…

以上に示したような江戸時代から日本人…その中でも特に軍人が重んじてきた価値観を考えると、いくらアメリカで偉い先生に師事したからと言って不幸にも日本がそのアメリカと戦う事になった場合、先生と戦うのはイヤだと躊躇するばかりか内通者になってしまうような事をはたして当時の日本の軍人がやるだろうかと小官はそう思うのです。
実際、YAHOO知恵袋にも
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そういう事実はまったくありません。その必然性も可能性もまったくありません。山本五十六がどれだけあの戦争に反対だったか御存知ないのかな、、、余り反対するので陸軍や右翼が暗殺しようとしたくらいです。そしてその理由は特にアメリカが好きだったからではない。「負けるに決まった戦争するやつがあるか!」と怒っていたそうです。そして政府が開戦と決めたら全力を尽くしました。

親友の堀悌吉中将への手紙に「大勢に押されて立ち上がざるを得ずとすれば、艦隊担当者としては到底尋常一様の作戦では見込み立たず、結局桶狭間とひよどり越えと川中島とを併せ行うのやむを得ざる羽目に追い込まれる、、、」、と。そして東條が開戦を決めると、また堀中将に「個人の意見と正確に正反対の決意を固め、、、」と書いています。
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このようなアンサーがある通り、軍事的な有利不利をよく弁え、負ける戦いは個人的に首肯しないが一旦開戦と決まれば全力を出して戦う典型的な軍人として知られております。

むしろ、アベノミクス叩いてる輩とか特にそうですが、てめえ自身はガッチガチの反日であるくせに保守派のやり手人物についてひどい場合は先祖まで遡って
「これこれこういう出自の人間だから保守派を装った売国奴に違いない」
とやって、その支持者を切り崩そうとする論法をイヤになるほど見ている身としては、またいつもの連中かとしか思わないわけなんですが、まあこういった連中に限ってどうも上で述べたような法治国家に生きるマトモな日本人としての教育を受けていないのか、一旦権力を握った人間はその職分を私利私欲のため都合よく運用してもいいんだみたいな思想の持ち主であるケースが往々にして見られます。

故に結論として言わせて頂きますが、人治主義は近代的価値観の天敵です。

2013年5月8日水曜日

爆厨タイーホ その2

 先週ホームセンターで安売りされてたエイリアンシンドロームとゆーいかにもB級っぽいDVDを観たんですが…

ええと、何だこりゃ。
ドラマの方がまだ上等なのを使ってるようなやっすい特撮はともかく、エイリアンの設定が細かい部分でいちいちイミフな描写ばっか。
って言うかこれUFOにさらわれたと主張してる頭のかわいそうな人達の証言をより合せて作っただろ。

…作中に出てるUFOのデザインがちょっと前に流行ってすぐCGであるとネタバレしてたUFOドローンというものそのまんまだったんでわりと最近の作品だと思うのですがね、安い特撮は金が無いから仕方ないとしても、せめて脚本はもうちょっと頑張りましょうよって残念過ぎる出来。

 さて、今回取り上げるのは浦添で起こった紙袋爆弾事件の犯人がようやく捕まった件です。
容疑者は被害者の別居中の夫で宜野湾市の27歳の会社員だとか。

容疑者の名前で検索掛けたところ、2012年2月のおきなわマラソンの完走者名簿に同姓同名の宜野湾市の人物が6時間11分で完走したとありましたので、多分この人の事だと思われます。
今日の琉球新報の29面には浦添ニュータウン自治会の松田進会長の話として
「ボストンでの爆弾テロがあったときにも、浦添での事件を思い出していた。ずっと気になっていた」
というのがありましたが、その容疑者が去年のマラソンを完走していたとは実に皮肉な話です。

 小官は以前アルバイトしていた先で化学を専攻しているから薬品や危険物はある程度扱えると話したところ、職場の同僚が冗談で健康保険を滞納して給料差し押さえられて気に喰わないから役所を爆破してくれないかと言ったので、
「それができるスキルがあるからこそ悪用しないのが倫理ってもんだ」
と、返したものですが実際はこの通り綿火薬ですらない花火ほぐしたような小学生並みの代物でテロをやっちゃう残念な人がメインですもんねぇ。
で、テロに使われてはけしからんというわけで、知識を持ってる人なら悪い事にも良い事にも転用できる薬品がホームセンターからあらかた姿を消しちゃうの。

2013年5月1日水曜日

サヨクはボブリコフより嘘つきだ

 フィンランドの戦時歌謡にモロトフは駄目だってのがありますんで、今回のタイトルはそこから取りました。

さて、本題です。日曜に例によってコンベン裏でボケ共が屈辱の日とかぬかして騒いどりましたが、そもそもあの企画は趣旨からして非常に胡散臭かったです。
いくら講和条約が発効したと言っても、当時敗戦国であった日本に戦前までの領土をどうのこうのする権利なぞ無く、日本から沖縄を切り離したのは実質的にアメリカであったにも関わらずアメリカではなく日本政府に抗議するって立場を示すというのは明らかにおかしいですし、戦後日本から切り離された土地の話をしだしたら、それこそ台湾や朝鮮半島、或いは南洋諸島はまだ帰ってきてないわけですが、これを根拠に日本はまだ主権を回復してないなどと言うわけにはイカンでしょう。

そもそも当の沖縄でだって慰霊の日や本土復帰の日と言うのは以前からよく言われてたたものですが、屈辱の日なんてのは今年に入って初めて聞くんで常識的に考えてこれは現在進行形で日本を復活させかかってる総理が死ぬほど気に喰わない経済テロリストのお仲間が彼と正反対の事を言いたいが為に言い出した事だと思うんですがね。

で、蓋開けてみたらアレですよ。四千人しか収容できないコンベン裏の野外劇場に主催者発表で一万人集まったとか、かねてより在日朝鮮人に乗っ取られているという噂のある新右翼の一水会がこれに賛同して参議院議員会館前でハンストをやったとか
「あーあ、やっぱりな」なネタばっか出てくる。

しかし、決定的なのはコレでしょう。サンフランシスコ講和条約発効当時の沖縄の新聞は日本の主権回復を祝っていた件
…こりゃあ明らかに復帰後に本土から活動家系暴力団と呼ばれるようなその筋の人達が入り込んで世論の捏造を始めたクチですね。

こんなのに騙されて反日活動やってると最終的には中国共産党の沖縄進駐を招く結果になりかねませんので、良識ある県民の皆さんは耳を貸さないようにと忠告しておきます。

2013年4月24日水曜日

マジキチ三題噺

気になったニュースがあったので変則的に今週二本目の記事です。


第一は某ユニクロが世界同一賃金制を導入する件。

…物価も賃金も安い国で作った服を日本や欧米で売って安いと思わせ、実際にはその差額をまるまるボロ儲けしとる新自由主義の強欲な側面だけをぐぐっと濃縮したような貧困ビジネスの総本山が遂に元々ブラックだった売り子の給料にまで手を出しますか、そうですか。

いっそ発展途上国で作った服を発展途上国だけで売る会社になって二度と先進国には帰ってこなければいいと思うよ?


第二は国際通りの腐女子向けの店限りなくアウトくさい土産物が売られてる件

いや…何も言いますまい。
そもそもマウスパッドがアレな事になるのがこの業界の常態だしな。


そして最後は暴力革命を諦めきれずに日本共産党から分離したのが始まりという基地外政党が夏の参院選に向けて作ったポスターというのがぶっ飛んだ原子炉建屋の写真に
「強い国よりやさしい社会」とやった代物である件。

…アウトですね。
ぶっちゃけその背景とキャッチコピーの組み合わせだと
「地震に強い建物よりなまぽが欲しい!」
と大声で主張しとるようにしか見えん…

って言うかその"やさしい社会"ってのが一体誰に対して優しいのかってところで、明らかにえげつない主張が透けて見えてるんで、こんな政党はさっさと滅んでほしいんですがね。

国家ぐるみのテロリスト

彗星を狙っていたんですが、四月に入った時点で既に夜でもなんか空が明るい本島中南部ではまあ見つからない4等台まで暗くなっていたようで、これはもう諦めるしかないです。
さて、先週うちでは日本人に成り済ました怪しい人が圧力鍋テロを喜んでフルボッコされた話をしましたが、今度は韓国人の大学教授が
「大義があればテロをやってもいい」
などと抜かしておるようです。


 誤解しないで欲しいですが、私は何も思想や価値観の違う人は社会から排除されるべきだとまでは言いませんよ?

だけど、件の半島の連中に限定して言えば自分とは価値観の異なる相手をテロで排除するのは暴挙ではなく義挙だみたいな事を国家レベルで主張するばかりか、そういう極端に排他的な価値観を持ったまんま移民して来るんですから、これを区別(あくまでも差別ではありません)の対象にするのは当然の事だと思いますね。

2013年4月17日水曜日

死兆星輝く特ア

うちのトイレのカレンダーに今週は科学技術週間だと小さく書かれていたので、今回は日本で核融合炉が形になりつつあるという話でもしたかったんですが、特亜がらみで連続しておかしなニュースが入ってきたので、まことに遺憾ながら今回はこっちの方を取り上げます。


 まず一つは中国は南京で鍋料理に麻薬の原料を混入していた料理屋が当局に摘発された件です。 最初佐藤守元空将閣下のブログでこの話を見たときは、いやいやいくらなんでもそれはさすがにガセだろうと思ったものですが、結局マジネタだったね。

日本じゃ漫画の中でも滅多にお目にかかれない事象なのですが、事実は小悦より奇なりと言うか…


 そして今ひとつはつい数時間前に入ってきたニュースですが死者も出たボストンマラソン爆破テロ事件に関してようつべでtakoyaki200812という"自称日本人"がアメリカ人を挑発するような内容の動画をアップするも、こいつはどうも韓国人の成り済ましらしいという話になっている件です。   しかも、この成り済ましが報道されたのがAOLニュースであった事から、アメリカではついに爆破の犯人もそっち系の人だったのではないかという説までまでまことしやかに語られる状況になっておるのだとか。

…かたや日本では、不安要因らしい物といえば民主党時代に景気が良くならないことを強引に企業努力が足りない所為だと言い切っていた箸にも棒にも掛からない自称経済アナリストの類が未だにアベノミクスはバブルであるからすぐに弾けて金融危機が到来するのだぞとガリガリに痩せ細りながら強弁し続けている程度のもので実に平和なもんです。

ただ、こうやって身の程を弁えずアメリカに喧嘩を売り続けるアホの所為で今後大陸がアレな事になった結果、億単位で難民が押しかけてくるかと思うと枕を高くして寝られないところではあります。

2013年4月10日水曜日

障害発生?

正直ニコニコは最近ご無沙汰だった事もあって先週アップした動画もまあそんなに再生数は伸びんだろうなと思っていたら知り合いのブログに沸いた荒らしの所業を曝した話今戦争になりかかっている某国の宇宙開発をdisった話も既に100再生突破してたもんで吃驚している今日この頃です。


さて、今回はいっきに卑近なところでうちのWi-Fiモデムがつながらないという愚痴をこぼします。


日曜に上げた動画の仕上げをしてるあたりからおかしくなりだしたので、ちょうど先週末の暴風雨とほぼ同じタイミングなんですが、こいつが去年から使い出したメインマシンにつなげようとするとどうも回線が不安定になるという症状が出ているのです。

そこで、今は昔から使ってた画面の狭い方でやってるんですが、こいつもやっぱりどうもページの読み込みがモッサリしている。
で、モデムの表示部を見ると、3Gエリアを示す表示が点いたり消えたりするのです。

・・・これは基地局が暴風雨で壊れて電波が悪くなったか。

2013年4月3日水曜日

アップの報告

北朝鮮がまたアホな事やってますね・・・
あのデブ、よっぽどイラクの二の舞になりたいのかいな。
というかここまでくるとむしろ後片付けをアメリカに丸投げするつもりで戦争始めるつもりとしか思えん。

さて、小官は先週約束していた動画を月曜にアップ致しました。
・・・後で気づいた事ですが、シナリオ作成の段階で凡ミスがあって一部発言者が入れ替わっております。

が、その程度ではへこたれない。
別のネタで絵を描いて字幕を付ければ完成になるのが一つ作成中なのでこれを来週か再来週頃にアップし、その後件の荒らしのネタで残っているシナリオを二本消化する予定です。
でまあ、年に四本も動画をアップすれば十分だと思うんでその後はしばらくニコニコを休むつもりでいます。

2013年3月27日水曜日

ただいま制作中

ジャクサが屁こき虫の原理を応用したスラスターをプリキュアと名付けて開発するようですね。

…イグノーベル賞内定だなこりゃ

一方、うちでは現在動画を作成中で、いつ撮れるとも知れない彗星の写真と違って順調にいけば来週にもアップできるかもしれません。
今回も中々の問題作ですが、内容はとりあえず見てのお楽しみという事で。

2013年3月20日水曜日

ローテクのハイテク

 前回紹介したメタンハイドレードの件ですが、あれはどうも場所によっては無尽蔵ではないかという話が出てきているようですね。

陸地から海洋へ流れ込んだ有機物であるとか、海洋生物の死骸だとかが海底に堆積し、貧酸素条件でバクテリアに分解された際に発生する副産物が低温高圧下で凍ったモノ
…という来歴から考えるとあながちありえない話でもありませんし、仮に採掘しすぎて枯渇してしまっても数世紀ほったらかしとけばまた自然に生成してくるという話にも見えます。

 さて、更に前の話をすると、以前うちでも紙の繊維をある方法でナノレベルに加工してやればカーボン繊維並みの強度を誇るバイオプラスチックができるらしいというをしましたが、このほど王子製紙がこれを量産可能な素材として作成することに成功したそうです。

ネットでは紙が透明で何かいい事あるのかとか、これサランラップだろとか言われておりますが、肝心なのはそもそもこの素材が異常な強度を持っている事。
そしてプラスティックフィルムの安価な代替物であるという点です。
ネタ元では電子新聞への応用等という用途が既に示されていますが、実際にフレキシブル有機ELディスプレイやフィルム状電子ペーパーというのは既に実現されており、実際に量産化されればこれはすぐにでも実現可能となる分野です。
あと、将来的には薄膜太陽電池の基板に使うとか。

ただ、大画面の電子書籍リーダーをそんな安く大量に作っていったいどうするんだという点がちょっと気にならないでもないですが。

2013年3月13日水曜日

産油国にはなれなくても

 パンスターズ彗星は結局見られませんでした。
10日は快晴だったんで日没後けっこう粘ったんですが…
町明かりの光害もけっこうあるしまた、慶良間のあたりの上空に雲が出てる事が多いしでなかなか思うようには
まあ、千葉で撮影に成功してる人もいるし、私も気長に狙いますともさ。

 さて、今回はメタンハイドレートのお話です。
このほど減圧法での採掘試験に成功したメタンハイドレートですが、日本近海には比較的純度が高く埋蔵量の大きい濃縮帯がある事が判明している反面、現在の技術では天然ガスと比較して少々コストが掛かると言われてもおるようです。
さらに、あれを採掘する行為の環境への影響も未評価な上、推定埋蔵量が日本の天然ガス消費量のおよそ100年分というのではたった一世紀で枯渇してしまうようにも思えます。
しかし、そういう事を言ったら石油だって1970年代にはあと35年で枯渇するなんて言われてたそうですし、結論としてはとりあえず日本一国で使うには十分すぎる量だとは言えそうです。

 で、今回の実証試験を継続的に行った成果として安全性も環境への影響も検証済みという事になれば、最悪コストダウンができないので商売としては成り立たないという話になったとしても、これは有事の際には強い手札となります。
まあ有事を想定しなくても、その熱効率の高さから今後火力発電の主流になるとみられているコンバインドサイクルは天然ガスを使用するため、石炭を油化したりガス化したりするために余計なエネルギーを使うというような手間を掛けなくてもメタンハイドレートならすぐに使えるという強みもあります。

つまり、今回のお話は何をどういう角度から見ても日本にとって吉報であるという事です。
…あまりにもうまい話過ぎて逆に怖い気もしますがね。

2013年3月6日水曜日

テレパシーは先端技術の産物?

 今週末から彗星が見られるらしいです。
晴れた日の夕方に東シナ海の海岸線が良く見える場所に行けば見られるって話なので、何かの間違いで撮影に成功したら一応このブログに写真をアップしますね。

 さて、勘の良い人なら彗星という時点でもうお察しでしょうが今回は久々に科学の話題です。
ここでちょいと山本弘氏の著書UFOはもう来ないから引用してみます
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『もうひとつ、テレパシーについてお話ししておきます。私たちも、他の異星人も、地球人にテレパシーを送ったことは一度もありません。なぜなら、テレパシーというものは存在しないからです』
 千里はもう驚かなかった。ショックで頭がぼうっとなっていたせいもあるが、神がいないことに比べれば、テレパシーが存在しないことなど当たり前で、驚くべきことでもないように思われた。
 代わりに大迫が質問した「それも科学的に証明されているんですか?」
『はい、他人に意志を伝えるには、音や光や電気信号など、必ず何か情報を伝える物理的な媒体が必要です。意志だけを直接他人の脳に送る事は不可能です。事実、この銀河系のどこにもテレパシーを使える種族はいません』
==========
…まあ、以上は創作ですが地球の科学者達の見解も概ねそんなところです。
ただし、ここには当然の事ながらある抜け道が存在します。
つまり二つの脳を物理的ではあるが非言語的な手法で接続すれば…具体的には一方の脳波を他方へ送ればテレパシーそのものは不可能でも、限りなくそれに近い事を技術的に実現できる可能性はあるわけです。
で、このほどアメリカはデューク大学でそれを可能にするかのような基礎研究の成果が発表されたとの事なのです。

しかしまあ、脳に電極を埋め込んだり一方通行で信号を送ったりと中々に非人道的な香りのする研究なので、人間で実用化するにはちょーっと大きな問題があるような気もします。
ただ、脳に埋め込んだ電極をパソコンに接続して毎日同じ信号を流し続ければ楽して早稲田に合格できるというような話になると、一定の割合で確実に悪魔に魂売り渡す人が出てくるだろうなとは思いますが。

2013年2月28日木曜日

笑えねえわ!

 普段はそんなに更新しないんですが、久々に佐藤守元空将閣下のブログへ行ったら、あまりにも面白すぎるネタが出てきたので保管しておきます。

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上海の、例の高層タワーでお茶している時、ガイドの女性から「先生は“あれ”を試しませんでしたか?」と聞かれた事を思い出した。

「あれって?」と聞き返すと、「ほら数字の100…?の様な名前の毛生え薬…」というから「104かい?」と云うと「それそれ」と大はしゃぎ。

一時期、高名な作家までが宣伝した「発毛剤」である。「これを推薦している香港(台湾)人?が禿げているから効き目があるはずはないから使わなかった」というと「それ正解!」と言い、「日本人変ね、団体で来て買うものだから友達儲けて家建てた」という。

「あの水の正体は何?」と聞いて驚いた。「コレッ」と眼下の揚子江を指差したのである。
「中国の川は工場が出す重金属の排水で汚染されていて、いろんな“薬品”が混ざっているから、

それを詰めて売って儲けたの」というから「これが本当の水商売だ」と言ったが受けなかった…。
そういえば某作家はその後頭部が爛れて宣伝中止になったっけ。
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…旅行会社のガイドなんぞが伝聞などではない一次情報として毛生え薬のレシピを知ってるわけでもなし、そもそも日本でもバブルの前くらいにミミズバーガーだのぞぬ肉だのといった都市伝説が流布してたんで、まあさすがにこれも同種の悪質な嘘の類だろう"という事にしておきます"が昨今の汚染具合を見てるとネタだと笑い飛ばす事もできないのが恐ろしいところであります。

2013年2月27日水曜日

問:鏡を見た事ない人に自画像を描かせるには?

 今回、ボツにするには少々面白すぎたし、特亜が変な事考えてる今の時期だからこそ必要だと思われるネタが出てきたので、うちでも記録しておこうと思います。
小田島隆というコラムニストが居て、彼は以前からネット右翼が云々と連呼している…まああっち側の御仁です。

でまあ、在特会というポジションが右に変わっただけでこっちもたいがい困った活動家という連中が新大久保から在日朝鮮人を追い出せというデモをやった事に腹を立てて一筆書いたらしいのです。

が、例の如く「コレだからネット右翼は」みたいな論調でやったものですから、ただでさえ左巻きが嫌いな2ちゃんねるは大反発。

ただ、傑作だったのはコレです
==========
3:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/02/22(金) 15:21:29.67 ID:0DRKv+ty
 偏狭なイデオロギーに凝り固まってるサヨクのオッサンww
5:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/02/22(金) 15:22:01.40 ID:WEKn+rt+
148 :名無しさん@12周年:2011/08/05(金) 10:02:15.33 ID:gEm5n1QA0
>>1
小田嶋隆の正体が発覚!3テンポで分かる
(1):まず、小田嶋隆本人の写真

(2):小田嶋隆は絵を描く。小田嶋隆が描いた挿絵
  (石原慎太郎、絵:小田嶋隆※根拠)

(3):昨今の選挙期間中にばら撒かれた絵

はい、言い逃れできませんね。小田嶋隆は昔からウヨレンコマン。
225:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/02/22(金) 16:33:49.03 ID:bW3/4vTD
 >>5
単なる自画像じゃねぇか
424:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/02/22(金) 17:56:58.10 ID:mwfnqXXD
 >>5
自画像ワロタww 
てかこいつは鏡見ないのかよw
637:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/02/22(金) 19:23:04.59 ID:NUIEqPvD
 >>5
これはひどいww
10:安崎上葉@FREE TIBET:2013/02/22(金) 15:23:38.89 ID:m4NOHZy8
 >>5
ああ、この自己紹介の絵を描いたバカだったかw

77:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/02/22(金) 15:38:49.07 ID:WjjqWRAt
 >>5
自分がどブサイクのくせによくこんな絵を書けるな
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とりあえず、小官としては
「他者の非を批判して悦に入っていたつもりが悉くブーメランってよくある話ですよね」(震え声)
…とでもコメントしときます。

2013年2月20日水曜日

嫌な予感しかしない

 今日、馬鹿ぽっぽが宜野湾に来るようですね・・・

一見人が良いように見えるだけで、実際にはあれだけ嘘つきまくってる奴を今更支持するのなんて民主党信者のカルト教団くらいのもんだと思いますがね。

 そして海の向こうではオーストラリアの金持ちから受注したというので中国がタイタニック二世号の建造を始めるそうです。

・・・どうも、テレビだの椅子だのが爆発炎上してばかりいるイメージが拭えないんだよな。
安物買いするにしても、せめて造船分野でそれなりに実績のある韓国に頼めばよさそうなものなんだが。

そしてまた爆発前提なのか新しく原発動かすし・・・

そういえば、中国の原発と言うと以前こんな話がありましたが、原子炉圧力容器に限らずあの種の巨大鍛造品というのは窯の中から引っ張り出されたばかりの真っ赤に焼けたインゴットをほとんど重機みたいな巨大プレス機にはさみ、この道何十年という職人さんが少しずつ何十回もぎうぎうと押し潰して所定の寸法にするという造り方をしていた筈です。
…んな職人集団の技術なんて売り買いできるようなもんじゃねーだろが、真面目に弟子入りして学ぶならともかく。

だいたいあれ自体そんな数が出るような部品じゃないんだから、ちゃんとお金を出して買えばいいだけだと思いますよ。
まあ、今後日本と戦争するから産業活動を維持するための生産財を中国国内で生産する必要があるという話ならば、日本から買わなきゃいけないからこそ欲しくもなるでしょうが。

2013年2月13日水曜日

市政の憂鬱

 浦添市長選挙は松本さんが勝ちました。
ただ、選挙期間中に彼が言っていた無駄を減らして市民の生活・・・特に子育てを手厚く保護するってのは三年前にどこぞの嘘吐きが言ってた事を思い出すんで、どーも面白くないんですけどね。
もちろん、ああいう事が実現できれば重畳ですよ?
・・・実現できればですが。

また、市議には共産党が当選してるし。
それにこの人、みんなが前の市長をやっつけると言っていたので、仕方ねえなと立候補したら身内から別の人が立候補して応援を約束していた政党もみんなそっちの方に付いちゃったって話を聞いてるんで、小官としては今後あまりにも若すぎる松本市長がいかがわしい事を考えてる連中の傀儡として使い倒されるか、もしくはそうはさせまいと在職中パワーゲームに明け暮れ、その間市民は完全置いてけぼりを喰らうという絵が見え過ぎて陰鬱な気分になってくるんですけどね。

そしてまた法王辞任とか北朝鮮の核実験とか沖縄の外もややこしくなってるし。

2013年2月6日水曜日

フラグ成立?

 尖閣諸島がきな臭くなっていますね・・・
とくに自分ちの庭を荒らされたも同然の宮古の人たちはお前らは無人島よりきれいな空気を欲しがれよと当てこすりを言うレベルで怒ってます。

 さて、小官は以前チリビーンズを大量に挟んだ二代目テキサスバーガーがネットでカレー味だカレー味だと言われてた時に
「あー、たしかにチリビーンズ食べなれない人にはドライカレーって印象かもね~」と二代目テキサスバーガーを食いながら選民思想に浸っていましたが、別の折にふらりと入ったモスでナンタコスを食べたところ、どうしてもカレーの味しか感じなかったために
「バカ舌になっちまったあ!」と絶望し、加齢のせいで嗜好が変わったのだという事にして以後その件はノータッチという中二病的駄目グルメな思い出がありまして、リベンジとばかりに今回復刻した初代テキサスバーガーを頂いてまいりました。
…結論から言うと初代の懐かしいあの味でしたね。
まあ、キングタコスへ行ってタコスミートのチリソースを本当にカレー味と感じるかどうか検証したわけではありませんので、結局バカ舌疑惑は残されたわけですが。

 ただ、ファーストフードという事で思い出したのはかの国のマクドナルドでこのほど業務用洗剤に関わるたいへんデンジャラスなアクシデントが発生したという件です。
結果から言うと、これは単なる傷害事件であるだけでなく教育が行き届いていなかった店員のためにかの国に於けるマクドナルドというブランド自体が傷つけられたという事でもあるわけですが、マクドナルドのある国家同士は戦争しないというジンクスを知っている者としては
「待てよ、もしかしてこれをきっかけにあの道化師が中国から撤退したらこれはいよいよフラグが立った事になるんじゃねえのか?」
と思ってしまうわけで、現状で初弾を打たされたら一方的に悪者にされる事確定の自衛隊ともども踏みとどまってほしいところであります。

まあ、去年の反日デモとか見てるとあいつら阿Qだからフラグとか関係なしにおっ始めるんじゃねえのとも思うんですが。

2013年1月30日水曜日

反原発派、ついに線量計の偽造に乗り出す

 韓国のロケットは"発射自体は"うまくいったようですね・・・
ただ、以前の例では何時間か経ってやっぱり軌道投入に失敗したとかいう情報が流れて来るというレベルなんで、あれが軌道上から国歌を流し始めるまで最終的にどうかは判りませんが。

 さてと、いつもは週に一度の更新と決めてるんですが、科学を齧った者としてちょっと腹に据えかねる事があったもので前回の記事をアップしたその日にもう一本アップしますよ。

今回のお話はスラッシュドットよりこちらとなります
==========
原発廃炉を求める団体が貸し線量計を改造

反原発活動を行うたんぽぽ舎が配信しているメールマガジンで、「東海原発の廃炉を求める石岡市民の会」の話として、現地の市役所が貸し出している線量計や団体のメンバーが購入した線量計などを分解して改造したという記事が配信され、一部で話題になっている。メールマガジンはたんぽぽ舎のサイトなどからは閲覧できないが、内容が複数のブログなどに転載されている。(「脱原発の日のブログ」の魚拓、「薔薇、または陽だまりの猫」、「市民社会フォーラム」)

記事によると、この団体はメンバーが購入した1台、市役所から借りた3台の計4台の線量計を使用して市内各所の放射線量を測定しており、貸りたものの1台が高い測定値を示すことがわかったため、測定値の低い3台の線量計の故障を疑い分解し、調整可能な部分があったため、調整位置のマーキングを消した上で、ドライバーで「時計周りにいちばん右に」動かしたところ、測定値の高い測定器と同程度の値を示したという。記事中ではこの3台の他に地元中学校の線量計についても分解をしたが調整部は固定されていたと述べられており、団体が活動する市が運用している、最低でも4台の線量計が改造、あるいは分解などによって較正されない状態になっているとみられる。

記事は「メーカーが出荷にあたってなんらかの細工をするよう、どこか上の方からの指示があってはじめて出来ることではないかと思います」「ご自分の使っている線量計が正しい数値をカウントしているかどうか一度分解して調べてみてはいかがでしょう」となどとむすばれているが、放射性や非放射性を問わずホコリが入る、測定素子が損傷するなど不用意な分解によって状態が変わること、それによって測定結果の一貫性が損なわれることも考えられる。そもそも一般に測定器は望ましい結果を出す装置ではなく、測定値の高低は正しいかどうかとまったく関係ないのではないかとタレコミ子には思われるのだが、いかがだろうか。
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・・・素人が勝手に計器を弄るなよな

 そもそも線量計というのは個体差の非常に大きな機械なのでメーカーから出荷される時点でそのばらつきをある程度の範囲内に収めるよう調整されているもんです。
特にもっとも単純なGM菅だと、線量ゼロの場所でも普通は毎時0~0.1マイクロシーベルト程度のノイズを観測する癖があるものだそうです。

まあ、一般に貸し出される線量計ったら大体これでしょうし、付け焼刃の知識だけのアマチュアがこういうハズレを引いたら何もないところでナチュラルに0.1マイクロシーベルト程度の誤差は出してくれるレベルの計器で身の回りの放射能狩りをして喜ぶという変態的な状況自体ものすご~くパラノイアの臭いがしますけどね。

で、こういったのを原発や放射性物質を扱う事業所で使用するプロの人がちゃんと較正するためには本当はこんな具合に研究機関に依頼した上で本物の線源を標準として調整し直すわけで、それを勝手に開けちゃって不正改造とかもう無茶苦茶なんですが。

まあ、それ以前に四つある線量計のうち一つが異常に高い値を出したという状況で、他の三つがおかしいと判断すること自体善意から出た行動とはいえ明らかに不自然ですし、メーカーが出荷にあたって何らかの細工をするようどこか上の方から指示って…その"上の方"ってのは明らかに線量計の信頼性を保証するための仕事をしてる役所なんじゃねーのかと。



ロケットやミサイルを打ち上げる→UFOが出る

 韓国がまた花火を打ち上げるようですね・・・
どうせ、くだんのロシア製エンジンはライセンス生産すらできないんだからさっさと自主開発に切り替えちゃった方が早いんじゃね?

 さて、このほど中国が迎撃ミサイルの試験を行ったとのことでオブイェクトにも動画付きの記事が上がってますが、ここに引用された動画に映っているウイグル自治区で見られたとされるこの光の渦は大気圏外でミサイルが制御を失った際によく見られるものであります。
過去にワイアードでもノルウェーで謎の渦巻きが観察されて、すわUFOかと騒ぎになったが実体はミサイルの失敗で高空にまき散らされた推進剤のシュプールだったという話がありますが、あれとほとんど同じ現象が起こっているように見えますのでこれはどうも芳しい結果には終わらなかったようです。

 ちなみに、この記事に引用されている3Dモデリングプログラムによる説明でも判る通り、推進剤がおかしな方向へ噴出してミサイル本体が回転した場合、本来のロケットエンヂンからの排気はらせん状に尾を引く一方、漏れている推進剤の方は円錐面の上をらせん状に広がっていくため、これを正面か背後から見るとあのような幻想的な形に見えるというわけです。
では、マトモな状態で飛行した場合どうなるのかと言うと、この有名な動画にほぼ真後ろから見たところが写っていますが、ロケットの排気ガスは綺麗に真後ろに流れるか或いは極端に大気密度の低い高空でクラゲのような形に広がることが知られています。

で、これもやっぱりUFO騒ぎを起こしてたりします。






2013年1月23日水曜日

コンピュータはお年頃

 小官が出入りしている地元のブログに昨年の末あたりからブログ主の書いた記事の内容もよう読まんと根拠不明の妄想を書き散らして悦に入っている荒らしが湧いてるんで、報復のために動画の制作を始めましたよ。
…まあ、荒らしってのは大体ブログ主の警告も他人の諌言も聞かずに一人で勝手に暴れる習性がありますが、少々相手してやったら面白いように知識不足を露呈しては揚げ足を取られるんでね。
これはより大勢の人間が見る場所に晒して楽しまんとイカンでしょう。

 さて、今回はコンピュータのお話です。
その昔木星へ行ってお猿さんになるという映画では人語を解し、宇宙船の操縦までやってのけるコンピュータがCIAに与えられた守秘命令を誤解した挙句反乱を起こして乗組員を殺しまくるというドラマがありましたが、実際に21世紀になってみるとたしかにチェスだの将棋だのをやるコンピュータは出てきたが人語を解するものはいっかな出てこない…というところへ数年前IBMが早押しクイズを解するコンピュータをリリースして話題になるというニュースがありました。

詳細については昨年NHKがレンホーに殺されかかった汎用京速計算機をいかにも腐女子受けしそうな渚カヲル似の男の子にしてしまう変態番組で述べられていたと記憶しています。

話を戻しますと、先だってギズモードに上がってきた記事によりますと、こいつに人間のボキャブラリーを学習させる過程でIBMの技術者が今時の言葉も必要だと思って…まあ、日本で言うところのバカ発見器みたいな場所から情報を拾ってくるように設定してやったところ、反抗期のお子さんが好んでそうするかのごとく汚い言葉をどんどん覚える覚える!
しかも解らないことがあると考えるのめんどくさいからまずウィキペディアに行く。
で、しまいには試験官が
「魏志倭人伝に出てくる古代日本の女王は?」と聞くと
「くそったれ!」と答えるような悪い子に育っちゃったのです。
これがもしも尾木ママだったならば、これでまた一歩大人に近づいためでたしめでたしと喜んだかも知れませんが、大手IT企業の社運をかけて臨むクイズ番組の本番で
「ロシヤ革命の主導者は?」と聞かれて
ママじゃないやつ!」と答えられても困るものですから、技術屋さんたちは仕方なくワトソンが覚えた悪い言葉を全部消去してしまったとの事です。

 ただ、私は今回技術的な側面から少々彼の事を弁護しようと思います。
件の番組でも紹介されていたことですが、ワトソンは基本的に言葉の意味というものを深く考えた上で自発的に答えを導き出すというようなアプローチはとっていません。
彼に使用されたのは機械学習という仕組みで、早い話が”人間ならこう答える”という質問と問題の関係性をテンプレ化して大量に記憶させたわけです。
まあ、そもそも早押しクイズってものは場数をこなしてある程度パターンが読めてくるようになると素人殺しの悪辣な引っかけ問題を出だしで正解しちゃうなんて事ができるわけで、人間ですらあんなのが他人より上手に出来たからと言って論理的に思考してるかと言うとそれはどうも怪しい。
ましてやコンピュータが同じことをできたから知能があるって即断できる話でもないのです。

ただ、これはこれでそもそも物を考えるとはどういう事なのかって哲学的な問題にも展開できそうですが、この問題に関する限りニヒルな言い方をしてしまえば、ワトソンは単に悪いサイトに入り浸った結果悪いお友達の真似をするようになってしまったってだけなのです。

…いや、別に悪いお友達にはそもそも物を考える能力が無いなんて言うつもりは毛頭ありませんが。

2013年1月16日水曜日

まもなく宇宙人が到着しません

 年始早々浦添市の選挙ですよ…
さて、小官はかつてこのブログにてまもなく宇宙人が到着しますという頭のやばい占い師のおばはんが書いた本をサンプルとして取り上げ、科学と称して証明済みでない胡散臭い仮説を垂れ流す輩をdisるという企画を致しました。

しっかし今更読み返してみると
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…ということは、実際に世界を支配するためには、大勢の人々に「自分は自由だ」と思わせておきつつ、教育や報道、宣伝といった情報源へ長期的に浸透して「全体として一つの方向へ走るように工作する」といったあたりが現実的みたいです。
が、そうやって大勢の人達の思想を支配しても、実は彼らは支配する側の言うことを聞いてくれるとは限りません。
なぜならば人間とは「自分の見たいものを見る生き物」だからです。
つまり、皇帝になって民衆を支配したとしても、民衆の聞きたくないことを口に出したら、その時点で失脚確定なわけです。
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自分の書いた駄文ながら、マスコミの韓流ごり押しや民主党の政権簒奪がパッと流行って天下を取った直後にメッキが剥がれて売国一辺倒という地金が見え、今や民衆に見放されたという過程を予言してるようでうすら寒いですな。
まあ、人類史では二千年以上前から何度も繰り返されてきたことだと言えばそれまでかも知れませんが。

 閑話休題、去る年末にジュンク堂で今度はUFOはもう来ないという本を見つけ、そういう過去の企画もあることで運命じみたものを感じて購入に踏み切りました。

この本、ジャンルとしてはハード寄りのSF小説になるかと思われますが、マスコミやUFOビリーバーといった人種の薄っぺらな香具師さ加減をシニカルに描写しつつ、そもそも地球に到達した宇宙人というものが居たとして、それが果たして人類と似たような価値観で物事を考えているという保証があるだろうかと問うた意欲作であると感じました。
 まあ、それもその筈この本の著者である山本弘氏と学会の会長としても知られてる人物なわけで、そらまあそういう話を書くわなって話なんですが。

2013年1月9日水曜日

新年なので、未来技術の話

 あけおめっす。
今日は免許の更新に行きましたよ。
さて、小官はちょっと前CPUの創りかたという本を読んで影響された話をしましたが、今回はその関連で上がってきたネタを致します。

 件の本の中でも言われてた事ですが、ああいう個人レベルで計算機やマイコンもどきを作ろうとなった場合、普通はCPLDやFPGAってデバイスを使用するもんらしいです。
で、こいつが具体的に何かと言うと、要はエンドユーザーが内部構造を自由に組み替えることのできる集積回路らしい。
ただし、内部構造を組み替えると言っても、LSIの中身がナノマシンか何かでカッシャンカッシャン動き回るとかそういう現実離れしたテクノロジーが使われてるわけではなく、あらかじめ論理回路を構成する最小要素とそれらの間を連絡するデータバスを無数に作っておいて、両者の接点の部分にあるスイッチを外部からプログラムで制御するって仕組みです。
まあ、くわしくはググるかアルテラ社のサイトにでも行けば説明されてるはずです。

 まあ、自分好みの集積回路をエンドユーザーが自由に組めると言っても、PICだのH8だのというマイコンやこれで電子工作をしようというキットと比べるとどうしてもお高く、更に言えば回路自体をプログラミングするために新しくHDLとかいう言語を勉強する必要があるわけなんですが。
ただし、電機メーカーの開発部門なんかではエンジニアが設計した回路を半導体工場へ発注する前に正常に動作するか検証する目的でだいぶ前から広く使われているものではあるようです。

 で、その筋でちょっと古めですがこんな感じのニュースにも遭遇しました。
マイコンやスマホなどに使われてるARMというMPUを問題のFPGAと合体させたLSIが出るよ~という話です。

こいつの何が凄いのかということを説明するには、十年前までアナログ放送をパソコンで録画するにはどうしていたかという事を考えるといいです。
あれはインテルとAMDのクロック競争が終盤に差し掛かった頃の話だったと思いますが、当時アナログ放送をパソコンに録画するためには地上波放送の電波をリアルタイムでAVIだのMPEGだのといった動画ファイルに変換しながらハードディスクに書き込んでゆく必要がありました。
で、そのためには大きく分けてソフトエンコとハードエンコという二つのやり方があった。

前者は地上波放送を動画ファイルに作り変える作業は主にパソコンのCPUが受け持って、USBとかで接続する外付けチューナーは基本的に受信したテレビ放送を画面に映すだけの機械という方式。
これは機械自体は安く済むのですが、性能的に悲惨なパソコンで録画に挑んだ日にはすぐに熱暴走という代物でした。
そして後者は、外付けチューナーにテレビ放送を動画ファイルに変換するための専用チップを積んだもので、ノパソでも快適に録画できるのですが、なにぶんにも高い、とにかく高い。

…が、これが今後例えばパソコンやスマホのMPUにFPGAでできた領域が入る時代になるとどうなるか?
まったくシンプルな話で、テレビを録画する時だけMPUの一部をドライバソフトを使ってハードウェアエンコーダーに変化させて利用すればいいわけです。

 あるいはこれもちょっと前のネタになりますが、この技術によってJAVAプロセッサの復権もある意味かなりの確度で"ある"と言えるでしょう。
このJAVAプロセッサとは何ぞやと申しますと、現在覚えやすくて様々なマシンで動くことから圧倒的な人気を誇るJAVAというプログラミング言語がありますが、こいつがどういう仕組みであらゆるマシンに対応しているのかと言うと、それはJAVA VMという架空のプロセッサを基本的な規格として設定し、それぞれのマシンが内臓するプロセッサにこのバーチャルマシンをエミュレートさせるという方式を用いています。
…すると当然のことながら、このJAVA VMそのものか、もしくは互換性のあるマシン語で動くプロセッサを設計すれば必然的にデファクトスタンダードになるんだよというわけで、これを作って売り出したメーカーがあったが…客が集まらずぶっちゃけコケた。
しかし、PCもスマホもそのMPUにFPGAでできた領域を内蔵するようになれば、その種のMPUでJAVAを動かす…つまりJAVA VMをエミュレートする場合、必然的にFPGA領域にJAVAプロセッサを構成してハードウェアエミュレートという形になります。
もっと言ってしまえば、昔のMacが使っていたパワーPCや、更に前のMacや他社のPCが使用していたものの、競争に負けて消えて行った68000系もハードウェアレベルでエミュレートできてしまうという冗談のようなプロセッサが出来上がるわけです。

 と、いうわけで小官はこの技術はおそらく、現在全盛のマルチコア化の限界が見えてくる頃に流星のように現れて文字通りの革命を起こすんではないかと愚考する次第であります。