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2013年11月27日水曜日

未来食の正体はオートミール! 繰り返す、未来食の・・・

 アイソン彗星が一番明るいと予報されてたこの時期になってもやっぱそうそう肉眼で見えるレベルじゃないんで、これもパンスターズ同様また諦めようかと思っていたところ国際宇宙ステーションから若田飛行士が4Kカメラでの撮影に成功したとの事。

・・・格差だ。

 上の世界でそんな事やってる時、下の方じゃ21世紀にあるまじき三周半遅れた覇権主義に走ってるアホーが居たりするわけなんですが、今回はそれとは正反対に卑近な所から建設的な未来を目指してる人のお話。

以前からギガジンで取り上げられてるネタなので知ってる人は知ってる事ですが、アメリカ人の企業家ロブ・ラインハート氏は未来の食品と称してソイレントという粉末を水に溶かして飲めば生きてゆく上で必要十分な量の栄養を摂取できるシェイクのようなプロテインのような代物を開発しております。

・・・兵隊ですら見ようによってはフルコースに見えなくもない食い物とは別の危険な何かを食べてるような国でこれを更に味気ないシェイクに置き換えようという時点で、未来的というよりはなにかこうディストピアめいたものを感じたり、また仮にこのコンセプトに賛同しても一週間分で65ドルは今一つコスパがよろしくないんではないかといった疑問があるわけですが、今回はこのソイレントに関して更にグッとくる話が出てきたのでご紹介いたします。

 同じギガジンから今度はソイレントが一体何からできてるのかが公開されたという記事が出ましたが、その内容によるとソイレントの正体はオーツ麦の粉末を主体にデキストリンと玄米由来の蛋白質、キャノーラ油、食物繊維を添加したミックスなんだそうです。

ボディビルダーの人達が愛用するシェイクに似た外観から勝手に大豆とか脱脂粉乳とかもっと蛋白質した材料を想像していた小官としては、なんかやけに炭水化物が多いレシピに思えますが、まあ人間って基本的に穀物を食って動くもんですからね。

参考までに申し上げておくと、この主成分のオーツ麦ってのは燕麦とも呼ばれ、有名どころではクェーカーと称する謎めいた加工食品がその玄妙なる味わいから欧米に於いては子供の天敵という地位を確立しているそうですが、まあつまるところこれはオートミール用の麦なのです。

・・・アレ、じゃ普通に栄養を強化したオートミールを売ればいいんじゃね?

2013年11月20日水曜日

無料ではない宇宙・・・か。

 民主党がまたブーメランやらかしたみたいですね。
こいつら、こんな体たらくでまだ政権奪還できるつもりで居やがるのかいな。

さて、小官は以前からCowをやっており、コレがまたいいかげん人がいなくなって化石化しつつあったんですが、この度ついに終わるんだとか。

来るべき時が来たか、こらアカンな~と思いつつ、じゃあ同じ会社でSF系のゲームは無いのかなと思ったら出てきたのはコレ
 そういや、今PSO2でその演算能力をいかんなく発揮してくれているエイリアンウェアを買う時にデルさんがこのゲーム宣伝してましたっけ。
そんでエイリアンウェア向けに宣伝するだけあってかなりグラフィックの美しい要求スペックの高いゲームであるようです。

まあ、鯖自体が全世界で一つだけでそこに全世界から古参のプレイヤーが集まって新参者をヒャッハーするという恐ろしい世界で、しかも課金するかもしくはゲーム内でお金を稼がない限りゲーム自体ができなくなるという代物であるようですが。

ただ、ゲーム内の星系で古代の遺物を発掘して強い宇宙戦艦を作るってプランには心動かされるんだよな~。

2013年11月13日水曜日

LNT仮説というものについて説明

 前回のグラボ不調の件ですが、デルのサイトからBIOSアップデート落とす前にグラボのドライバソフト削除したところ、PCが勝手にドライバを再設定してぬるぬる動きはじめました。
・・・今までの苦労は一体何だったんだ。

今週はジェット機男が富士山に来たなんて事もありましたが、件のアホに続いてなんと小泉元総理が反原発過激派を始めたようなのでここいらでもう一度放射線についての話でもやりましょう。
・・・まあ、人間は好奇心強いから放射性廃棄物埋めておいたら何語で警告しておいても必ず掘り出して被曝するに違いない云々と明らかに誰かさんからの受け売りと思しき極論を展開している時点で怪しさ大爆発なんですけど。

 まず、一般的に環境中に放射性物質がまき散らされた結果人間が被ばくするというようなケースに関してリスクを見積もる際、現在一般的に用いられてるのはLNT仮説ってもんです。

これは端的に言ってしまえば、一年以内に浴びた放射線量の積算値を何も数字を弄らずに発がんリスクに上乗せしようというきわめてシンプルな仮説です。
勿論被ばく量は少ないに越したことは無い。

で、これに対して年間100ミリシーベルト以下の被ばく量に関して

・リスクが小さすぎるので考えても意味が無い”だからリスクは無い事にしよう”(閾値あり仮説)

・統計を取ってみたらLNTより被ばく量当たりのリスクが増えてる事例があるので、”他の事例は無視して”微量放射線には人知では計り知れない害があると結論付けよう(反原発過激派)

・統計を取ってみたら逆にリスクが減った事例も確認されるので、ある程度の放射線は”むしろ人体に有益と考えよう”(ホルミシス仮説)

・・・といった派閥が出来てギャーギャー喚いており、その一方でお役所や多少なりともマトモな知識を持った一般人は低線量にもLNTをそのまんま適用する閾値なし仮説に足場を置くといった感じになっております。

 で、何故にこういう事になってしまうのかと申しますとそれはLNT仮説自体の内容によります。
小学生レベルの算数ができれば判る話ですが、主に広島や長崎の被爆者などを調べた結果から1シーベルト被ばくしたグループでは発がん率が5%増えたので、その十分の一に当たる100ミリシーベルトを被ばくしたなら0.5%増えるものと見做そう。
・・・この大雑把な見積もりがLNT仮説の大元です。
で、その後の統計調査でも被ばくによる余剰発がんリスクなどはだいたいこの仮説を元に設定された線を中心に分布する傾向を見せていることから、これは大雑把ではあるけどまあまあ正しい見積もりだろうねというのが大方の見方です。

 では、何故件のような派閥が出来てギャーギャー喚く事になっているのかと言えば、それはアンケートを取った事のある人なら容易に想像できる事でしょう。
1シーベルトの被ばくで余剰発がんリスクが5%という事は、天然の放射性物質すら存在しない環境で平均100人発がんするグループに1シーベルト浴びせると期待値上105人が発がんするだろうと見込めるという意味です。
従ってその十分の一の100ミリシーベルトだと、0.5人。
当然の事ながら、こんな小数点以下に隠れてしまうような数字では統計を取ったその時々で変動する数人程度の誤差に埋没してしまい、よっぽど母集団が大きくない限り正確な見積もりは事実上不可能になってしまうわけです。

言い方を変えるなら、LNT仮説に従うと年間100ミリシーベルトを被ばくする地域で放射線のためにガンに罹った人が1人居ると、その背後には放射線があろうが無かろうが関係なく発がんした人が200人居るので誰がそうなのか見分ける事ができない。
・・・だけど放射線のほとんど存在しない地域や逆に500ミリシーベルトあるような地域などと発がん率の平均値を比較するとだいたいLNT仮説の想定する線上に乗るので、201人のガン患者のうちまあ1人は放射線の影響でしょうねとは言えるというレベルの話であるわけです。

 で、福島が今どの程度ヤバいかと言うとこれは今現在リアルタイムの値が公開されていますね。

凡例では線量が一時間当たりのマイクロシーベルトで示されているので、これを年間の数字に直すには24時間×365日の8760時間を掛ければいいわけです。
つまり深緑の地点で年間8.8ミリ、黄色の地点で26.3ミリシーベルトです。
今までに述べた年間100ミリシーベルトあっても本来200人の筈のがん患者が201人に増える程度という疫学上の知見を予備知識としてこの地図を眺めてみると、風評被害というものがいかに被災地の復興を妨げ、香具師の増長を促しているかという事がよく判ります。


2013年11月6日水曜日

超音速UAV

 ぼちぼち買い換えなきゃいかんモノが結構あるのに今日は色々と支払うものがあってへこむ休日でした・・・
とりあえず、今使ってるPCのグラボの不調についてメーカーさんのページを確認したらグラボに関して緊急とされるBIOSアップデートがあったので明日DVD-R買ってぼちぼち対応してみようかと思います。

さて、今回は久々に航空機の話。
なんでもロッキードがSR-72と称してマッハ6の無人機を開発するつもりなのだそうです。

ただ、エンジンの概念図見る感じこれは普通のターボジェットエンジンとラムジェットエンジンの吸気口と排気口を一緒にしただけみたいですね。

これがSR-71の場合エンジンの外側の部分がラムジェットエンジンとして機能するように設計されていたので、技術上はむしろ退歩したような印象すら受けます。

一応、このような形式のエンジンは一般的にエアターボラムジェットエンジンと呼ばれており、スペースプレーン用に開発されているタイプなどでは液化水素を熱交換器で蒸発させて高圧ガスを作り出し、タービンを回すことによって低速時はコンプレッサーを駆動して外気をエンジンの中へ押し込むという機構が使われるそうです。
・・・以前取り上げたスカイロン用のエンジンなんかもその系統ですね。

 まあ、ロッキードが使うのは燃料に炭化水素を使用するタイプだと思うのでそういうのと比較するとちょっと不格好な感じがします。
小官は以前軍事研究で技本が検討中のタイプとして不完全燃焼させた炭化水素でタービンを駆動し、これをコンプレッサーを駆動して圧縮した外気と合流させることで完全燃焼させるという機構をもったエアターボラムジェットエンジンの模式図を見たような気がするんですが、今更資料を掘るつもりにもなれないのでパス。

ま、さしあたってはBIOSアップデートですよ。