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2016年1月6日水曜日

マスメディアの病根

 年明け早々に去年の話をするのもなんですが、こんなニュースがありました。
話を纏めると、イギリスのそれなりにやっているラーメン屋が日本の人気店からレシピの技術供与を受ける条件で・・・まあ、悪役レスラーとしてバラエティ番組に出演したところ、想像以上に悪く描写されてしまったため、Facebookで釈明したところ大騒ぎになったという事です。

 このニュースに関して小官は、たまたまキンドルで読んでいたペリーローダンを思い出しました。

第52話仮面のインスペクターのエピソードですが、超能力持ちネズミ=ビーバーのグッキー…あの明らかにお子様向けにぶっ込まれたキャラクターが敵の目を欺くために愚かな動物を装うというミッションを言い付かってぶうたれるシーンで主人公はこう言ってグッキーを嗜めます。

「とんま面をするのがいやなら、ひとつ肝に銘じておくんだな。おろか者を装うことができるのは真に知性の高い存在だけだということを。おろか者はいつももっと利巧に見せようと躍起になるもんだ。本来そういうものなのさ」


ただ、こちらの方二話前のアトランで灼熱の惑星に放り出されて岩陰に隠れて睨み合いの狙撃戦となった時に、
「水は濡れてる水は濡れてる」
と、子供の嫌がらせみたいな歌を歌われてマジギレしてたんですけどね。

 ま、西洋では重要なモノは愚者や悪役を装ってでも手に入れるもんだと、そういうもんなんでしょうし、当人同士の間で納得づくなら問題は無いんでしょうが、困るのはマスメディアの企画先行・視聴率最優先で歪んだ情報を与えられる視聴者の方です。
普通にラーメンの技術交流の話でもいい番組になりそうなものなのに、何ゆえこうやって悪意的な誤解を拡大再生産するような手口で安易な人気取りに走ろうとするのか…