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2014年10月31日金曜日

産業祭りのご報告 その2

で、前の記事に引き続き食意地の皮突っ張ったまんま産業祭りの屋外テント村を見て回った話です。
コハマの蜂蜜
試食用のスプーンをバスバス挿しまくったもんですから、ついに溢れた蜜が備品を汚しはじめ、慌ててプラコップに移しています。

その様子を興味深く眺めていたところ、小官がよっぽど食意地張っているように見えたのか試食を勧めてくれましたが、これがスーパーやコンビニで売ってるアカシヤか何かの蜂蜜より濃厚な気がする。
…かと言って蜜柑の蜜ほどくどくはないような感じだったので何の蜜か聞いてみたところ、沖縄で養蜂をやると九割方はセンダン草の蜜を集めて来ますよとの事。

例の小さな花びらが白くて真ん中が黄色くて、花が枯れた後には種が人の服にくっ付くイガイガになって残るあいつの事ですよ。
こっちは別の会社が展示していた生きたまんまの蜂が大量に付いた蜂の巣。
…どこぞのアホが間違ってこの容器を倒して開けてしまえば、ちょっとしたバイオハザードとなるわけですよ。
現に容器の出口を探して働き蜂達は約半数が上蓋に張り付いてますし。

が、ここで
産業祭りとは関係ないのを発見
オリオンビールの試飲コーナーの前でやってます。
明らかに食い物で有権者を釣っています。

…いくら県知事選が近いから、産業界の一部を支援に付けてるからと言ってこれは無いですよねぇ。

更に言えば、伍長閣下が出始めた時代の独逸ワイマール共和国では、夜のビアホールを特定の政党が借り切って、演説を聞けばビールがタダという選挙活動を繰り広げたと聞きます。
タダ酒目当てでビアホールに入ったら、アルコールで朦朧とした頭に単純で判り易く感情的なプロパガンダをどんどん吹き込まれるというトンデモナイ手口です。

まさか、この団体も同じことを狙っているわけではないでしょうが、これで一気に興ざめした小官は日の傾いた奥武山を後にしたわけです・・・

が。
何か落ちてる
コレ、国会で問題になってる"うちわのようなもの"じゃないですかやだ~!

自分も選挙で同じもの配ってた事を棚に上げてマジコン女史のレンホーが言うには、有権者に対する政治献金に相当する有価物だそうですから、不正行為です。
多分間違いなく不正行為です。

なんで、この候補者はこういう問題行動をするかなぁ。

と、いうわけで小官も悪ノリして某所で注文されていた県知事選用のネタ画像をアップしてみる
この画像には、あえて繁栄か、しからざれば軍国主義かという以上のメッセージは入れておりません。
…当然の事ながら、誰かさんがトサカ立てて抗議して来ても
「特定の誰かを名指ししてるわけではないでしょ」
と言い逃れをするためです。
加えて県知事選という事を書かない事で、選挙が終わった後でも何度でも再利用できる仕様になっております。

だけど、余所の国から沖縄に余計な手出しをしようとする特定の筋に対してはこれをバッチリ皮肉ると言うか、"そもそも見られない"という状況を作り出すために、彼らは絶対に隠し通そうとするあの黒歴史をコラージュの題材に選んでおいたという事です。

…つまり、侵略者避けの護符になるわけです。

べ… 別に拡散を希望してるわけじゃないんだからねっ!

2014年10月30日木曜日

産業祭りのご報告 その1

 以前から楽しみにしとった陸自祭は台風で仕事のシフトが滅茶苦茶になったため行けずじまいだったので、去る日曜にリベンジとばかりに沖縄の産業祭りの最終日に行ってきました。
例年奥武山運動公園の体育館でやってるこういう感じのイベントね

入口の脇にあった沖縄観光コンベンションビューローの展示
こっちは親子ものづくり教室の作品らしい
このごろ産業界に流行るもの、3Dプリンターに
植物工場

…豊富な日光をなぜガラス窓通して取り入れるのではなく、わざわざ一旦太陽電池通して照明装置を点灯させるんですか?
とは、聞かないのがこの場のルールであるらしい。

他方、3Dプリンターに関しては名護の沖高専が潤沢な予算を背景に導入した最新設備を自慢しに来てました。
3Dプリンターと言えば、一般的に樹脂を使用して粗雑なモックアップを生産するモノが大多数であるのに対して、この学校には金属粉末を使用するタイプが導入されておるらしい。
能書きによると200Wのファイバーレーザーを使って、贅沢にもマルエージ鋼で任意の立体を作り出すのだそうな。
コレが出力サンプル。
写真じゃ判りにくいかと思いますが、下の細長いのは腕時計の鎖と同様の構造を継ぎ目のない一本モノとして出力したもので、クネクネと自由自在に曲がります。

どうやらパーツとパーツの間にある程度以上隙間のあるモノならこういう状態でも出力できるらしい。
いつぞやアルミ線で鎖帷子なんぞ作って悦に入っていた小官がアホみたいです。
今一つの流行り物が、こちらの青色発光ダイオード。
琉大から液晶画面に組み込まれるTFT半導体の結晶構造を青色ダイオードレーザーで制御する研究に関して展示がありました。

ただ、小官は産業祭りはやっぱり企業のお祭りだと思うんで
こんなのとか
こんなのとか
こんなのとか
こういうのが好きですねぇ。

…食意地張っててすまんが。
特に個人的には、開発中とされるこのエアイン黒糖ってのがかなり気になります。
凝固の過程で減圧して内部の細かい気泡や糖液の溶存ガスを膨張させるらしいですが、どういうタイミングで減圧すればきれいに固まるとかそういう企業秘密があるんでしょうか。
って言うかどんな味がするモノなんでしょうか?

食意地張っててすまんが。
食意地ついでに、こちらは屋外での氷彫刻の実演。
リゾートホテルばっかりの沖縄に勤めているであろう調理師さん達だけあってショービジネスに相応しいテクを見せつけてくれました。
県民なら誰でも知ってる某有名かまぼこメーカーのテントと基地祭でしか見ないような高カロリージャンクフードの屋台が隣り合わせ。
屋外テント村のこのカオスっぷりがまた産業祭りの魅力っすね。
この三日間で初めてファイナルステージに進出したお客さんが出ました~!
とか騒いでるもんで、ムービーを撮り始めた途端コレですよ。

これは建築鉄筋の会社がご自慢の鉄筋で作ったイライラ棒アトラクションです。
この会社は最近エポキシ樹脂で被覆した鉄筋というモノを生産し始めており、能書き通りならこいつで骨組みを作った家屋は海の中に立ってても30年は中の鉄筋が膨張してコンクリが割れるなどという事にはならんそうです。

もう少し見て回ったんですが、残りの画像はその2に続きます

2014年10月24日金曜日

基礎技術の裾野の広さがなせるわざ

 今月の更新はこれっきりとか言ってたそばからなんですが、今朝見かけた個人的に面白いと思ったニュースが、行きつけのサイトが何処も取り上げてなかったので、まことに遺憾ながら紹介させていただきます。
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熊本大とボーイング社協定、マグネシウム合金共同研究

 熊本大は23日、同大が開発した耐熱マグネシウム合金の航空機への応用に向けて、米ボーイング社と共同研究の協定を締結したと発表した。締結は22日付。同社が2020年に開発に着手する次期航空機への採用を目指す。

 マグネシウムは実用金属の中で最も軽く、航空機への応用が期待されている。共同研究では、主に同大が01年に開発した「超急冷耐熱マグネシウム合金」の実用化を目指す。この合金は、通常の機体に使われる合金と比べて約1・2倍の強度があり、930度のバーナーで4分間加熱する米連邦航空局(FAA)の燃焼試験にも合格した。

 今後は国内での量産技術の開発とともに、航空機の骨格部分への利用を想定して研究を進める。実用化できれば、機体重量が10%程度軽量化され、燃費向上なども見込まれる。
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 理科の実験を考えていただければ容易に分かる話ですが、マグネシウムというものはきわめて酸素と仲の良い金属元素で、なんとなれば一般的には助燃性の無い二酸化炭素から酸素を奪って激しく燃焼し、その燃えかすに炭素が残るという場合すらあるほどです。
しかしながら、アルミニウムと比較しても三分の二程度の比重しか無く、また、実際に試していただければ判る話ですが、単なるマグネシウムの塊をライターでジリジリと炙ってもなかなか発火しない程度には燃えにくい代物であるため、きわめて軽量に作る必要がある分野では結構昔から使用されてきました。

一例を挙げると第二次大戦から冷戦初期の米軍の爆撃機には、軽量化の為にマグネシウム合金が多用されていましたし、極端な例では原子炉の炉心に使われた例すらあります。
皆意外と知らないだけで、実際には今でもネットブックや携帯電話などの内部フレームなぞにひそかに使用されているのですよ。

まあ、一度火がつくと大変に危ない代物なんで、そう大っぴらには使えないんですけど、それだけに沸点近くまで加熱しても発火しないこのKUMADAI合金の発明というのは画期的であるわけです。

 …小官は何ヶ月か前にこのネタは既にネットで拾ってたんで、今回は今更と言うかようやく米航空機産業の大手もこの研究に目を付けたんだねという程度に思ったもんですが、最初にリンク先の動画を見た時にはおったまげたもんです。

だって、従来のマグネシウム合金だと鋳造の為に融解させたはしからボウボウ燃え始めて、こんなん危なくてしょーがないよって状況でも、さも鉛か錫で鋳物を作ってるかのように黙りこくったまんまきれいに流れて所定の形状になってくれるし、だけどこういう尖がった個性がある素材ってだいたい意外な所に弱点があるものだよな~と、思っていたら機械的強度はジュラルミン並みで耐食性も抜群っていうんですから、一瞬真面目な科学技術の動画ではなく、深夜のいかがわしい通販番組のトリック映像でも見せられたのかと思ったほどです。

それだけに、こういう今すぐにはお金にならないけど自分の思うままにそれぞれの分野を極めているこの国の研究者達の裾野の広さが、実用化されれば充分技術史を塗り替えうる研究を水面下にどんどん産み落としており、世界トップクラスの目端の利く資本家や実業家はこれが金の卵に他ならぬ事を大多数の日本人よりきちんと認識しているという話になぜご当地日本のネチズンがあまりにも無知であるのかという事に非常に歯がゆい思いをしている次第なのであります。

2014年10月22日水曜日

まるまる一月何も書かないのもなんですから

 近頃、休日のたびに寝貯めが楽しくてしょうがありません。
…とくに台風19号に勤務シフトをかき回されてからは。
それとも、秋に向けて気温と日照量が減ってるのがホルモンか何かに影響してるのかしら。

で、豊見城市長選で基地の無いところで立候補してるのにわざわざ辺野古まで行ってた候補者が見事に落選したかと思えば、ボーリング調査を請け負ってる業者のマンションに迫撃砲テロという話があったりと、ローカルでも世の中騒がしく動いてるのですが、やっぱなんか意欲が出ないので今月は多分この記事だけになると思います。