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2008年7月30日水曜日

ブラジルの風船おじさん

今日は先週読んだ軍事研究の事もありましたし、ウラン関係でやろうと考えておりましたが、おどろくようなニュースが入ってきたので、これをお伝え致します。

日本にも過去にピアノの調律師が似たような事をやった事例がありましたが…

何なんでしょうね、気球でも使えばいいものをあくまでも「風船」にこだわるなんて…

まあ、風船にはそれだけの「魅力」があるって事なんでしょうが。

2008年7月26日土曜日

ウソやろ?

驚くべき話です。
なんとあの「ヘタリア」がアニメ化されるというのです。
…ネタ数的に足りるのかどうも不安にならないでもありませんが。

これはとりあえずチェックしておこうと思います。

2008年7月23日水曜日

やっぱし来なかった

前回、読売新聞からNASAがシャトルの後継機にHTVを打診しているという話をしましたが、これがどうもガセであったようです。

なんでもNASAはとっくの昔にアメリカの民間企業SpaceX社の導入を決めてたそうなんです。
つまり、今回は完全に読売の勇み足だったわけです。

というわけで、シャトルの後継として現在最有力視されているのはこのSpaceX社のドラゴン宇宙機であり、日本のHTVも欧州のATVもあくまでも当初の国際協定に従った形で運用されるらしいです。

…ぬか喜びさせやがって。

2008年7月20日日曜日

日本キタ…?

今回は読売新聞から。
老朽化のためにシャトルの退役が決まったものの、後継機の開発が遅々として進んでいないとの事で、NASAはJAXAに
「HTV売ってくんね?」と言っておったようです。

まだ実機飛んでないんですが、にもかかわらずNASAがこういう事を言ってきたのには、派閥の関係上どうもロシヤ機の購入には議会からの抵抗があるので、日本機を導入できないかという話らしいのです。

で、これに競合する機種としてEUのATVという機体があり、こっちは日本機より開発が一歩先んじているのですが、大型貨物が積めないという欠点があるので、HTVが注目されたという事情があるみたいです。

ATVはより大型の太陽電池を装備し、補給能力も8トン以上あるので一見、こちらの方が有利に見えますが…
仕様を見てみると、どうも推進材や生活必需物資の補給という方面に寄せた設計がなされておるようで、この点が
「ISSを増設するため、大型のモジュールを持ってゆく」
という、これまでシャトルが遂行していたミッションに対応しにくいと判断されたゆえんであるように思われます。

で、二面で科学部の安田さんというライターが
「あくまでも棚からぼたもちなんだよ?」
と言っておりますが、まあその通りでありましょう。

願わくはHTVをアメリカに売った利益で
「ふじ」の開発を…
とも思ってしまいますが。

2008年7月16日水曜日

ツェッピリン再来?

ソースが軍板なので信頼性はちょっと疑問なのですが、なんでも技本がXF-5系統を元に推力12tクラスのエンヂンが自主開発できそうだと言っておったそうで、これがマジネタであれば心強い限りです。

…おおまかに計算してラプたんの推力がF-119双発の約32t
でもってライトニング2がF-135単発の18t
スホーイ50は細かい情報は今のところ不明ですが14.5t程度のものを双発にするという話ですので、12tの双発でF3を自主開発となれば、とりあえずそこそこ良さそうなのが出来上がりそうです。

とはいえ、実際に技本がエンヂンをこしらえてくれなきゃ論じる材料というもんが無いのですが。

一方アメリカではボーイング社が実用飛行船の開発を始めたのです。
なんでも、ヘリでは40t以上の重量物を運搬するのは構造的に難しいということで飛行船にスポットライトが当たったという話らしいのですが…

そりゃ小官も飛行船は大好きです。
通勤大戦争とか好きです。(飛行船好きとはなんか違うか)

しかし、飛行船が廃れたのにはきちんとした理由があります。

世間一般ではヒンデンブルクの事故から「水素ガス危険」が原因と思われていますが、これはちょっと違います。

「飛行船の弱点」それはズバリ風に弱い事です。
魔女の宅急便でも似たようなシーンがありましたが、実際飛行船は図体の割に出力が大きくないので風に弱いです。
それも特に縦方向の気流に弱い。

 かつて米海軍の飛行船が悪天候に遭遇して墜落する事例が度々ありました。
上昇気流に巻き込まれると、気圧の低下で気囊が破裂する恐れがあるので、ガスを抜いて浮力を落とす。
逆に下降気流に巻き込まれると、今度は地面に叩き付けられるのを避けるため、バラストを捨てて機体を軽くする。
…これを続けてバラストもガスも使い切ったところへ下降気流が来るとあとはお察しくださいというわけです。

ましてや昨今は地球温暖化の影響か、ハリケーンも大型なものが出やすくなってます。
このあたりを考えると、乱気流の殆どない亜成層圏あたりで運用するのならばともかく、こういったVTOL的な用途の飛行船にどの程度の実用性があるのかこれもまた疑問であります。

2008年7月9日水曜日

たしかにシュールな光景だ…

サミット…
それはヘタリア流に言うならば、同盟+枢軸と静かに怖いロシヤさんそして影の薄いカナダさんというメンツで会議をする企画です。

前回、日本がホストをした時はあまりにもバブリーにやり過ぎたため各方面から避難が殺到したとの事で、今回の洞爺湖サミットではもう少し控えめにやるという方向性だったようですが…
「豪華な食事かっ喰らいながら食料問題語るとは何事ぞ!」
という批判が出てきたようです。

たしかに…言われてみれば中々にシュールな絵です。

しかしコレを報じたのが英国のマスコミ。
そう、料理下手なツンデレのイギイギきゅんです。
この話題で即座に半年ばかり前に流行った以下のようなコピペを連想してしまった小官はおそらく負け組でありましょう。
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先月までロンドンにいたんだが、パブでいかついニーチャンに絡まれたことがあってな

「お前は日本人か?お前もイギリスの飯は不味いって言うんだろ?(´・ω・`)」
「勘違いするなよ。我が国の飯が不味いんじゃない。お前の国が恵まれ過ぎなんだよ(´・ω・`)」

「ふざけるなよファッキンジャップが。俺だってミソスープ大好きだよ。メンタイコゥ食いてーよ(´・ω・`)」

「お前等は卑怯だ。ずるい。同じ島国でこの差はなんだよ糞が。ファック、ファッキンジャップ、シット、ファック(´;ω;`)」


初めて泣き上戸の外人を見た
夏に来日するらしいから美味い明太子を食わせてやる予定

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ま、国家間の大事な行事ですからそれなりにお金をかけるのは当然でしょうが、結局今回も日本は成金趣味して顰蹙を買ったようです。

ではどうしろという話でもありませんが。

2008年7月5日土曜日

逆再生で本音が…わからんわからん

先任、ぼちぼち始めるぞ。
電波解析だ。

えー!?

「えー」じゃない!
前回
「爆雷落としてこないだけでもマシでしょ?
 きちんと消化しましょうよ。」
って言ったのは誰だよ。

あー、今回の電波解析は「超不都合な科学的真実」の第八章
言葉に秘められた魔力「リバース・スピーチ」の謎を追う
ー心理分析から人類の意識改革まで進化するか
らしいですね。

今回の話ではまずレッド・ツェッピリンの曲に悪魔的な内容の逆再生メッセージが入っていたと騒ぎになったケースが出てくるな。
で、検証のためにカリフォルニア州議会でそのテープを逆再生してみたところ、何人かの議員が「俺は悪魔に仕える」という言葉が聞こえると主張したんだとか…

何年か前のホラー番組に似たようなコーナーがありませんでしたか?
普通に聞いていても、よくよく気をつけてみると曲が終わったあとに変な悲鳴が入っていたり、「タスケテ…」って音声が入っていたりというやつ…

この件に関しては、小官はもっと興味深い事例を知っている。
半年程前の「試してガッテン」で難聴の特集がやってたんだが、その時の実験でプロの音楽家数名に
「この音声には『さくらさくら』が混ざっています」
と言って聞かせたところ、殆どの人が
「さくらさくら」が聞こえると言ったのだ。
…ところが、番組が彼等に聞かせたのは実際には「ホワイトノイズ」だったのだ。

その番組、自分も見ました。
ゲストの人達に女性が発音する映像を見せてましたよね。
なーんか聞き取りにくい声を出してて、ゲストの人達が
「『だだだーだ』って言ってます。」
「自分は『ざざざーざ』って聞こえた。」
なんて言ってるんですが、これは「だだだーだ」と言ってる映像に
「ばばばーば」という音声をかぶせたものだったんですよね。
だから目をつぶって聞いてみるとちゃんと「ばばばーば」と聞こえる
…結局、人間は耳だけで言葉を聞き取ってるのではなく、聞き取りにくい部分を脳内で補完しているんだって話でした。

ただ、本章では例によってまたイグノーベル賞に相応しいような種類のアマチュア研究家が出てきてるな。
今回の人はオーストラリアのデイヴィッド・ジョン・オーツ氏。
彼はレッド・ツェッピリンの一件に興味を持って2000枚以上のアルバムに収録された楽曲を分析し、約半数の曲に逆再生メッセージが現われることを発見した。
しかも、逆再生メッセージを意図的に加えると、どうしてもその部分に違和感が出てしまうが、そういった形跡が一切見られない事から、このメッセージは無意識のうちに入ってくるものだと、そして人間の会話やスピーチにも同様の逆再生メッセージが現われるのだという事を発見したのだそうだ。

なんかありがちなパターンですね。
…やっぱ香具師なんですか?

いや、オーツ氏は若干科学的なアプローチを取っているな。
被験者を三つのグループに分けて第一のグループにはオーツ氏が聞き取ったメッセージを書いたリストを与え、第二のグループには無関係なメッセージを与える。
…そして第三のグループには何も与えずに同じ逆再生音声を聞かせたところ、第一のグループは高い確率でリスト通りに答え、第二のグループは誰もリストにあるメッセージを見つける事はできなかった。
そして第三のグループが聞き取った単語は殆どがオーツ氏の聞き取ったメッセージの中に含まれるものだった。

なるほど、科学的ですね。

ところがどっこい、O・J・シンプソン事件の公判に関して、逆再生でこういう分析が出てきている。
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伊藤判事:ミスター・シンプソン、陪審員の選考を9月19日から9月26日まで行うために、前もって選んだ日程で続けていくことを了解しますか? 7日間、裁判が延長されることになるのを了解しますか?[シンプソンが彼女らを殺した]
シンプソン:はい[私がやりました]
伊藤判事:よろしい。その日程調整でよろしいですか?[彼はわかっているだろうか?あなたが愛する婦人を殺した]
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シンプソン事件ってたしか、検察側の提出した証拠が捏造だったんですよね…
手袋は小さ過ぎて容疑者の手が入らないわ、血からはヘパリンがでるわでもうメッタメタ。
「逆再生だけに正反対の結果が出ました」って事ですかね?

うむ、リバース・スピーチに関してオーツ氏は無意識のうちに右脳で生成されて言葉に織り込まれる形で出てくるんだと。
人間は言葉を習得するときから、裏のモード、つまり逆転した発声から習得しているんだと。
だから赤ちゃんのバブバブ言う声も、逆再生するときちんとした言葉になっているんだと主張しておるようだ。

まじっすか?

さあ?
とりあえず、これに関して著者は「パラグラム」に注目したフランスの言語学者の例なども挙げて、感情を司る右脳にはこういった情報処理を無意識のうちに行う能力があるんだと言っておるようだ。
だから「平和や愛の歌」を心から歌えば、これを逆再生しても同じようなメッセージが出てくるが、「アホくせ」とか思って歌った場合は逆再生でバレバレなんだそうな。
要するにお前さんが司令部に無線電話で「ジュゲムジュゲム」なり「バブーバブー」なり、適当なことを言って、司令部の方でそれを逆再生してもらえば、本艦の現在位置や状況を詳細に報告することができるってわけだな。

んな無茶な…

ところがオーツ氏はその無茶を実際にやってのけた。
90年の湾岸戦争が始まる数ヶ月前、ペンタゴン要人のスピーチを分析していたオーツ氏は今まで聞いたことの無い「シモン」という単語が出てくるようになった事に気付き、ワシントンの知人を介して消息筋に問い合わせたところ、この単語は「砂漠の嵐」という意味だという事が判った。
この話はCNNでも話題を呼んで、オーツ氏はマスコミから多くのインタビューを受けたのだそうな。
で、オーストラリアやアメリカでは警察の犯罪捜査に逆再生分析が利用された事例もあるのだそうだ。

アメリカが採用したから本物とは限らないんじゃないですか?
事実、アメリカには超能力捜査官なんてのがいるし、
マイノリティ・リポートってSF映画が公開された時には、警察から「プリコグって本当にいるの?」って問い合わせが来たって話もあるし。

まあ、シンプソン事件の件で科学捜査が「かなり高い確率でシロ」と判定したものを「ガチでクロ」と判定するくらいだから、結局
「そういう現象もあるんですよ」って話で、これを明確な証拠として認識してしまうのは、軽率に過ぎると思うね。
ところが、この章の結びはこうなってる。
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 逆再生メッセージが有効であるゆえに、政治家たちは会話の録音、逆再生を禁じる法案を可決させようとするかもしれない。そのとき、はたして誰もが「ノー」と言えるだろうか。
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どんなに検察側に有利な解釈をしてもせいぜい「証拠不十分」が妥当なケースを「ガチでクロ」と判定してしまうような技術が有効ねえ…
んなもんが普及した日にゃ、刑務所は濡れ衣を着せられた人であふれかえり、娑婆は犯罪者が歩き回るような事になるだろうよ。

試してガッテンでやってた実験では、ゲストの人が映像に惑わされて正しい発音を聞き取れませんでしたけど、そういう実例も考えると、リバース・スピーチ自体、そもそも信頼性が「?」ですよね。
なのに、その続きの部分でミズモリ氏はこうやってる。
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誰もが相手の心を読むことができるようになれば、争い事、犯罪や紛争、さらには戦争すら減少・回避されるかもしれない。
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…逆じゃないですか?
頭の弱い中学生とかならまだしも、大の大人ともなればいつか砕石機の中に突き落としてやりたいとか思っている相手にだろうと、必要ならば相手の面子を立てて矛を収めてもらうために嘘をついたり、場合によっては土下座までするわけで…
それが無効化されちゃったら、あっちこっちでおはぎに縫い針入れたり鉈を振り回したりってな事になるんじゃないですか?

ハンス、…お前人を殺す方法に詳しいな。
そりゃそうと、このあともミズモリ氏の妄想は暴走を続け、遂にはこんな事まで言っちゃってるな。
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 オーツ氏の研究が普及すれば、我々は裏表のない人格形成を余儀なくされ、精神性を高める努力を行う方向へ向かい、世界の様々な問題が速やかに解決されていくだろう。
そして、我々が健全な社会に住んでいて、未来に対してポジティブに勇気を持って立ち向かえば、この技術は浸透していくだろう。
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…そもそも裏表のない人格で精神性の低い輩がやたらに多い事の方が問題だと小官は思うね。
あと、小官が好きな映画に「ニノチカ」という昔のラブコメがあるんだが、その映画に出てくる台詞に「心の中までは検閲できないさ」というのがある。
だがこの文脈では、みんながお互いの心の中を検閲し合うのが健全な社会だとでも言わんばかりだ。
…どうも面白くないね。

2008年7月2日水曜日

屯田兵!屯田兵!

昨日、帝都が銀河帝国軍の侵攻を受けたようですね。

…それは置いといて、こないだユーロサトリで技本の人を追い回して盗撮するという奇挙にでたあの清谷さんが、まだお祭り気分が抜けないのかまた妙な事を書いてます。

同業者、つまりミリタリ系のライターの仲間と話している時に
「自衛隊の一部を屯田兵にしたらよくね?」
「ブルータス、お前もか!」
って流れになったらしいんです。
で、この屯田兵計画ってのは清谷案だと
陸自から数万人くらい引っこ抜いて限界集落によこし、
コルホ…もとい、農業や林業をやらせて農地や山里の保全をさせる。
でもって年に3〜4ヶ月くらい自衛隊としての任務や訓練をやらせて練度を維持する。
で、連中の給料の少なくとも半分は農水省や国交省に出させる。
農業や林業で得た収入は防衛省の物です。
…こうすれば今の予備役自衛官より能力が高いし防衛省も人件費をへらせていいことづくめ…

という事だそうです。

陸士の兄さん 田んぼに入れたら
特殊部隊
特殊部隊
長靴はいて隠密行動
山陰 寒村 屯田兵…

という「やわらか戦車」の替え歌が浮かんでしまったのはともかく、こういうのは正味の話どうなんでしょう?
まあ、この不景気にあんだけの労働力を放っておくという手は無いでしょうが、こういった(見かけだけとはいえ)兵力の大幅削減になるような事をやった場合、ミリバラ的にどうなのかどうも疑問です。