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2014年8月21日木曜日

公開されてる資料からだけでも誇大広告が見え見えなのよね

 今日、調べ物をしていたら妙なモノに気付きました。
前回の記事で言及したのに反応でもしたのかEVEオンラインの広告がこんなんなってました。

…無理して艦これっぽくしなくてもいいのに。
実際にゃアマ―帝國のマグニートはスターウォーズに出てきた賞金稼ぎの乗るスレーブⅠとかいうお面型の宇宙船そっくりのビジュアルなんで、これ、ふつーに誇大広告だかんね?

本題に戻って、今日調べてたのは普天間基地が宜野湾から無くなると軍用地料が無くなって困るという人達が辺野古で二千人規模の集会を計画しているという話。

このポスターの内容とか見る限り、移動には一時間半、イベント本体には一時間程度を見込んでいるようなのでチャーターバスは往復しないっぽいのですが、県庁前から10台、音市場前から3台で二千人って乗せ切れるような人数なんでしょうか?

一般的な大型観光バスの定員は50人程度なんで、本当ならぎゅうぎゅうに詰め込んでもその三倍の数が必要な筈なんですが。

…更に言えば、キャンプシュワブのゲート前というのは
このような場所で、そもそも人が集まるようには作られていないし、そういう事ができるようなスペースも無い。
というか、以前ここで二百人規模の抗議活動があった時には、この写真に写っている倍程度のテントが張られてたにもかかわらず、参加者の三割ほどは炎天下にすし詰めの状態で立たされてたのを仕事中の車で通りがかりに目にした記憶があるんですが。

 こいつは、毎度おなじみの過大広告で実際には五百人程度しか集めずに、新聞には主催者発表で二千人が抗議の声を上げたとか書くのでしょうか?
それとも、偉い政治家の先生が一旦口にしてしまった以上は意地で二千人のノルマを達成し、その結果熱中症で倒れる者や車道に押し出されて観光客のレンタカーに轢かれる弱者を作り出すのでしょうか?

まあ、参加するしないは当人の自由だと言ってはおきますが、自分の体は一つしか無いんだから大事にしないといけませんよ?

2014年8月20日水曜日

マトモっぽい科学雑誌に載ってても、少し調べればボロの出る人物は居るという話

 もうね、最近仕事は忙しいわ休日もネトゲで忙しいわでいいかげんブログ引退まで考え始める始末なんですが…

とりあえず、報告は遅れましたがEVEオンラインの方でも念願のテング級の取得に成功したので報告をば。
なんかそういう条約でもあるのか知らんが、一見左右対称に見せかけておきながら実際には不対象な外形のものが多いカルダリの宇宙船にしては珍しくきれいな左右対称です。
まあ、単独行動での安全性を重視して取り付けたサブユニットの選択のせいもあるのかもしれませんが。

 さて、このほどニュートンの9月号にSTAP細胞疑惑の続報が載りましたね。

若山教授に渡されたSTAP幹細胞の遺伝子が違う事や、論文自体に添付されたデータに不自然な点がある事などを根拠に詳細に疑惑の内容を追っています。

まったく、どこぞの局が作ったいいかげんな内容の番組とは大違いですな。
…が、ネットで調べてみると、このSTAP細胞論文に添付された全遺伝子発現データを掘ってその不自然な部分を指摘しているとされる理研の遠藤高帆上級研究員ってのがこれまたどうも胡散臭い人物であるらしい

 なんでも、曲がりなりにも学位持ってるまっとうな科学者が他の研究者の不正を告発するのなら、その旨データの不自然性などを指摘する論文を提出するのが本来の手続きである筈なのに、それをやらずに理研内部の人間を名乗って怪情報だらけのブログを書き散らしてたとか。

あー、たしかにそれは小官も思いましたねえ。
学者の世界じゃ内部告発する場合は告発する論文をきちんと査読した上でこれを批判する論文を書くのが当たり前なのに、小保方を批判してるサイドの人間は専門家ぶっていながら、実際にはそういった論文を書く前に、まずバカを大勢巻き込んでやいのやいのと騒ぎ立て、結局やることが論文ではなく領収書や私信の査読という科学スキャンダルの名にも値せぬお下劣方面への転進でしたし。

 で、そのネット上での遠藤批判派がどういう事を主張しているのかとゆうと…
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ブログ上で匿名の"kaho"を名乗り、自分の素性を一切明らかにせず、「塩基配列を解析したところ、STAP細胞は存在しない」と称して、自分の「説」を証明する根拠の明確な提示をせず、即ち、「解析に使った」と称する塩基配列データーの真正性の証明も無く、しかも解析手法を一切明らかにする事無く、解析ではなくUCSCの"Genome Browser"というブラウザー(米国カリフォルニア大学サンタクルーズ校(UCSC)が開発・管理しているゲノムブラウザで、アノテーションが付加された遺伝子のゲノム上の位置やその周辺を表示するツール)の画面を、表示に使ったデーターの説明も無く、何らの解析手順の説明も無く、自分のブログに匿名で単に貼り付けただけのやり方で、「STAP細胞の非実在について」というタイトルで、「STAP細胞」の否定を唱えている。
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なるほど、これはアウトっすね。
余所から借用してきたいかにもそれっぽく見えるデータを並べて見せてネット上でバイオの知識を持たない人間を騙して世論を誘導しようとしてただなんて、メディアが伝えるところの小保方像より数倍下劣じゃないですか。

 無論、ネットから拾って来たごく一部の人が主張してるだけの極論を情報ソースとして鵜呑みにするのは危険なのですが、小官は
「遠藤高帆」でググるとすぐに出て来たこの画像を見る限り、やっぱこいつの方が怪しいと考えます。
…お判りでしょうか?

この人、元々は物理学を専攻してるのに、なぜか細胞膜の表面にあるタンパク質の研究で博士号取ってるのです。

なんじゃそりゃ。
物理屋さんが自分のライフワークを進めてゆく上で化学屋や地学屋へと流れてゆくのはわりとよくある話ですが、バイオってのは皆無では無いにせよ珍しいパターンです。

で、こういうどうも転学科っぽい人が博論で扱ったタンパク質を最後まで追わずに今度は遺伝子解析…

 一方、他の研究者の方々の経歴をちょっと見てみると、彼らの大部分が一途に自分の研究課題を追い求めている様子が伺えます。

当の小保方は博士号は幹細胞研究で取り、今回のSTAP細胞論文も幹細胞研究の過程で出てきた仮説です。
そして、ハーバードで彼女を指導したとされるバカンティ教授はそれこそ90年代から幹細胞を培養して移植用の臓器を生産する研究をしています。

…まあ、何故かは知りませんがどこぞの自称サイエンスジャーナリストに言わせればその種の研究から幹細胞に流れるのは畑違いだそうですが。

あるいはニュートンの該当記事に名前が出ている人物で言うと、小保方に細胞をすり替えられる被害に遭ったとされる若山教授はウィキペディアにもある通り昔っからクローンマウスを主な題材にして研究を続けてますし、理研にSTAP再現実験の凍結を呼びかけた日本分子生物学会の大隅典子は90年代からずっと神経系の発生について研究しておるようです。

 ぶっちゃけ、こういうのと比較した感じ、この問題に関してぽっと出てきたこの遠藤氏の経歴というのはどうも毛色が違うようだぞという感想を抱かざるを得ない。

加えて、きちんとした証拠がある、小保方はクロで間違いないと言いつつ、肝心の告発論文を書かずにネットにいかがわしいデータをリークするという手口を見る限り、少なくともこいつはまっとうな科学者ではないよねと考えざるを得ないわけです。

 もっと言ってしまいますと、他ならぬニュートンのこの記事の16ページには以下のような記述があります。
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 6月16日に若山教授は記者会見を開き、第三者機関の解析結果を公表した。それによると、小保方氏がSTAP細胞をつくるために使用したマウスの細胞には18番染色体にGFP遺伝子が挿入されていたという。一方で若山氏の研究室に保存されていた「FLS」と名付けられたSTAP幹細胞には15番染色体にGFP遺伝子が挿入されていること、および、18番染色体にはGFP遺伝子が挿入されていないことが確認されたという
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ここで面白いのはその続きで
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 この発表のあと、理化学研究所統合生命医科学研究センターの遠藤高帆上級研究員らがさらにくわしく解析を行った結果、STAP幹細胞に挿入されたGFP遺伝子の場所が15番染色体ではない可能性が出てきたという。
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・・・同じサンプルを解析したのに、なんで若山教授が分析を依頼した第三者機関と遠藤の解析結果が食い違うのでしょうか?

残念ながら、これは何をどうあがいても遠藤氏の"遺伝子データを解析するスキル"というモノに疑問符を付けざるを得ないファクトでしかあり得ません。

 と言うか、もっと踏み込んで穿った考え方をするならば、NHKは小保方が若山研の管理体制の杜撰さに付け込んでES細胞を盗み出したみたいな番組作りをしてたようですが、その理屈が成り立つのであれば、当然の事ながら遠藤高帆は小保方ラボの管理の杜撰さに付け込んで、例えば培養中の細胞に全く関係の無いサンプルをコンタミさせるというような破壊工作を行ったという仮定も同様に成り立つのではないでしょうか?

そしてこの仮定を採用した場合、遠藤高帆は若山教授が"何の細胞を掴まされたか知っていた"が故に、予断を持たずにただデータを解析しただけの第三者機関とは異なる結論に達したのだと考えることができます。

さらに恐ろしいことには、この仮定に従うと今回の問題がまだ論文ねつ造"疑惑"だった時期から既に声高に不正が行われたと主張していた事や、曲がりなりにもプロの科学者であるにもかかわらず告発の手段が論文ではなくネットへの怪情報放流だったという、彼の一連の科学者らしからぬ言行も、遠藤高帆が動機は不明ながら小保方を陥れ、自分の行いを隠蔽する目的で小保方の非を声高に唱える事で自分自身は正義の告発者を装おうとしたのだと説明してしまえば、辻褄が合ってしまうのです。

まあ、"仮定はあくまでも仮定"に過ぎませんから、ファクトとしては遠藤高帆の経歴・主張にはどうもあやしいモノがあるという以上の事は断言できないのですが。