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2008年12月24日水曜日

日本、戦艦を輸出

 今回はこのニュース。
やっぱし例によって戦争反対な人達が騒ぎ始めるんだろうなと…

とりあえず、そういう人達には戦車強奪のネタを与えとけばよろしいかと。

…あ、でもやっぱり必要悪が解らない人達にはダメかも。

2008年12月21日日曜日

日本のウォードッグ隊からファントムが消える

 前回は嘉手納基地にラプたんがやってくるというニュースをお伝えしましたが、今度は那覇基地のファントムをイーグルに入れ替えるんだそうです。

 国境の島でファントム飛ばしている南西航空混成団は、小官の脳内では日本のウォードッグ隊という事になっていたのでこれは残念な事です。(萌へで国防を語る無責任)

 しかしまあ、いくら錬度が高くてもファントムでもってスホーイとタメ張るわけにもいきませんので、こればっかりは仕方の無いことでありましょう。

2008年12月17日水曜日

将軍様がへそを曲げるとラプたんがやってくる

どうも来年あたりまたしてもラプたんが嘉手納へやってくるようです

 これは多分アレですね。
北朝鮮がまたしても譲歩しないってので例によって再び
「アメリカも譲歩しなーい」って脅しを掛けようってんでしょう。

ま、いいや。
今回はこれだけ

2008年12月10日水曜日

ネサン氏再び?

 前の日曜日、ジキルハイドで鳥インフルエンザスペシャルがやってましたね。

 本来ならばモラー氏の空飛ぶ自動車の件もあるのですが、そういうわけで今回はタイムリーにインフルエンザ関連のニュースを取り上げたいと思います。

なんでも、この度イギリスの医者が全てのインフルエンザに半永久的に効く予防接種を発明したというのです。
ハテ、前にも似たような話をうちで扱ったような…?

 そこで記事の内容を読んでみたところ、今回発明されたワクチンは従来のモノがウイルス表面のタンパク質を標的としていたのに対し、ウイルス内部のタンパク質を標的とする事でこの驚異的な効果を実現したのだそうです。

ただ、翻訳者の限界か本文記事では少々不明瞭な部分があったので、補足説明をしたいと思います。
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これまでのインフルエンザの予防接種は、ウイルスの外側にあるHとNたんぱく質の免疫反応を促す作りになっているそうです。

わかりやすく言うと、ウイルス細胞の外側にあるたんぱく質を、免疫細胞に攻撃させるという理屈です。

しかしこれらのたんぱく質は変異が起きやすく、そのために毎年新しいウイルスに合わせて新しいワクチンを作り出さす必要がありました。

ところがこの新しいワクチンは、接種されると体内にあるT細胞を寄せ付けてから増殖させ、そのT細胞がウイルス細胞の内側にあるたんぱく質を見つけ出し攻撃するというものです。

そしてインフルエンザのウイルスごと破壊してしまうそうです。
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インフルエンザのHとNたんぱくってのは、「ウイルス粒子の」表面にあるもんです、基本的にはね。
一方、新種のワクチンについての説明では、T細胞がウイルス細胞の内部のたんぱく質を見つけ出して「ウイルスごと」破壊するという表現が使われています。
つまり、この記事の中ではどうも「ウイルス粒子」と「感染細胞」が混同されているようなのです。

一口に「T細胞」と言っても何種類かございまして、ヘルパーT細胞がB細胞に働きかけて抗体の生産を促すのに対し、キラーT細胞は自ら現場へ出向いてウイルスに感染したりガンになったりした細胞をぶっ殺します。

従来型のワクチンはヘルパーTの方に働きかけて、抗体の生産を促す仕組みですが、この記事の表現や、HIVや癌にも応用できるのではないかという話から察するに、こちらの新型ワクチンはキラーT細胞に働きかけるというものであるようです。

まあ、必ずしも万能というわけにもいかないでしょうが、基本的には従来型ワクチンのアプローチを少々変えただけの話であり、けっこう有望そうではあります。

2008年12月3日水曜日

宇宙飛行士が宇宙に道具箱忘れる→マニアが地上から撮影

 先だって自衛隊がミサイルの迎撃実験に失敗したと思ったら、国際宇宙ステーションでも色々とごたついていたようです。

 まず、先月の14日にエンデバーが持って行った飲料水浄化装置が動作不良を起こし、続いて18日には太陽電池をなおすために飛行士が船外活動をしていたところ、グリースガンが破裂したのにびっくりして道具箱を放り投げてしまったのです。

すると、そこはアメリカのお国柄。早くも22日にはアマチュア天文学者がその道具箱の軌道を割り出して地上から望遠鏡での撮影に成功したりします。

なんなの、このおもろいようなおもろくないような流れは。

で、例の浄化装置が何とかなおったようだと思ったら今度はクモが逃走したかもしれないという話が出てきました。

 しかもこのクモを持って行ったのが、これまた14日に打ち上げられたエンデバー。
…呪われとったのか、あのミッションは。

2008年11月26日水曜日

日米新兵器産みの苦しみ

 ダメっぽいダメっぽい言われてたたライトニング2ですが、このほどようやく音速突破に成功したようです。
ここ何ヶ月かの間、開発が順調に進んでいるという情報が入って来ており、中々に目出度い事です。

 とか思ってたら…
自衛隊がミサイル迎撃実験に失敗したりするもんなぁ。

NHKのニュースではたしか防衛省側の見解として
「ミサイルの性能は確認できたので問題無い」

…ぬぁーんて話が出てたようですが、小官としては
「手術は成功しましたが患者は死にました」
という言い回しを連想して非常に不吉な気分になったもんです。

2008年11月19日水曜日

ぬこじゃなかった…

 なんかここんところ軍事系ブログは田母神関連の話で持ち切りですね。
これはどうもいーかげんクソおもろくないので、ここで古いネタを蒸し返したりします。

 かつて小官の中で流行ったギャグで「ケーキじゃなかった…」というのがあります。
要は「鋼の錬金術師」のイントロのところの改変で、エルリック兄弟が錬金術で母親をあの世から呼び戻そうとするくだりを
母さん(もしくは人間)→ケーキ
と読み替えると、たかがケーキを作るために錬金術まで使ってド派手に失敗した挙げ句、出来上がった怪物について結局エドが
「ケーキじゃ…なかった。」
というオチが付く話になって病的に笑えるというネタです。
…作者が知ったら怒るよコレ

一方、現実世界では「ぬこじゃなかった…」という話が実際にあるんですコレが。
例えばちうごくでは羊飼いの張さんが野良猫を拾って育てたところ、こいつの正体がヒョウでありました。
また先月はアメリカ人がピューマを猫と見誤った事例があります

まあこればっかではあんまりなので、ぬこつながりで最新のスパコンも紹介しておこうと思います。
「100テラフロップスあれば人間の脳がシミュレートできる。」
なーんて言われてたのは何時の話か…最早スパコンはペタフロップスの時代に突入してたんですねー
恐るべし、ムーアの法則。

2008年11月12日水曜日

なんかヤダこんな21世紀

 筑紫さん亡くなられましたね。
わが四畳半電波塔ではたしか今年の三月頃にも高名なエスエフ作家であるところのアーサー・C・クラーク氏の訃報を伝えたわけなんですが、今回はなんとアンドロメダ病原体やジュラシックパークで有名なマイケル・クライトン氏が亡くなっていたのです。

 ちなみに、クラーク氏の2001年宇宙の旅シリーズの最終作
「3001年終局への旅」では、主人公であるフランク・プール飛行士は子供の頃ジュラシックパークシリーズのファンだったという設定だったりします。

それにしても、今年はなんか20世紀を代表する人達が次々と逝ってしまうので、なんか気が滅入ります。

おまけにどっかのリーマンのせいでめちゃめちゃ不景気やし。

2008年11月5日水曜日

ヘリウム爆薬について

  先週の記事で
小官はハフニウムの核励起状態(アイソマーとか言うらしいです)を応用したγ線爆薬について述べたわけなのですが、これについて述べた以上、電子励起爆薬についても述べておく必要がありましょう。

 前回の例では原子核の中の核子が励起された状態を利用する研究についての話でしたが、今回取り上げるのは電子の方が励起された状態を利用しようという研究です。
この励起状態というのは、エネルギーを抱え込んでいるのでだいたい不安定で、すぐにエネルギーを放出して基底状態へ戻ろうとします。

 ただし、基底状態と励起状態との間にはエネルギー障壁というのがあるのでこれを乗り越えるためにまたエネルギーが必要になります。
例えば励起状態と基底状態の間のエネルギーの差分をAとし、一方でエネルギー障壁の分をBと置くと、基底状態から励起状態へ移るためにはまずA+Bの分のエネルギーを投入してやる必要があります。

 するとA+Bの分エネルギーを受け取った原子はそのあと励起状態へ落ち着くためにBの分エネルギーを放出します。
逆に励起状態からエネルギーを放出させるためには、まずBの分だけエネルギーを与えてやらねばなりません。
すると、原子はA+Bの分だけエネルギーを放出して基底状態に落ち着くので、全体ではAの分だけエネルギーを放出した勘定になるわけです。

 ここで、エネルギー障壁であるBがあんまりにも小さ過ぎると、例えば常温程度の熱エネルギーでも、たちどころにエネルギーを放出して基底状態へ戻ってしまうのです。
逆にBが充分大きければ、「エネルギーを抱え込んだ原子」をある程度安定に存在させる事ができるって寸法です。

 で、現時点ではあくまでも理論上の存在に過ぎないのですが、例えばヘリウムを励起して二個の電子(って事は全部の電子って事です)を励起状態にしてやれば、500℃程度まで固体の状態で安定な化合物になる可能性が指摘されており、仮にその励起エネルギーを放出すると1gの励起ヘリウムがTNT火薬500g分に相当すると計算されているので、兵器技術に革新がもたらされるんじゃね?
…とまあ、こういう話です。

 ただし、使いようによっては爆薬ばかりでなく、ロケット推進材のエネルギー密度を高める事によって、夢と消えたスペースプレーンやSSTOなんかを実用化して宇宙開発を飛躍的に進歩させる事も可能かもしれません。

先週のハフニウム爆薬の場合、クーロン力より強い核力によって縛られた核子がエネルギーを溜め込んでいるため、1gのハフニウムがTNT50キログラム相当といった具合に、エネルギー密度に百倍近い開きがありますが、それでも十分に高エネルギーです。

ただ…ハフニウムγ線爆薬が実験室レベルであっても実現しているのに対して、こっちは未だに合成に成功したという話がありません。

小官が生きてるうちに実用化が見られればいいのですが。

2008年10月29日水曜日

純粋水爆実現の可能性

先々週くらいですか…書店でみかけた「軍事研究」にちょっと面白い記事が載ってたので、去る週末本屋さんへ行ったのですが、うちの近所には無かったのでけっこう遠出してどうにか手に入れました。

 ところがどっこい、目を通してみたものの問題の記事が無い。
で、帰りに近所の本屋で別の雑誌を調べてみたところ、果たせるかな「丸」に載ってました…

ま、いいです。
「軍事研究」にもXP-1とかグリペンとか整形炸薬弾とか勉強になる話が載ってましたので。


で、問題の記事ですが…
「丸」の150ページにあるニューウェポン・クローズアップという
コーナーの「ハフニウムγ線爆弾」ですね。
この記事の内容は、基本的に2003年にとある筋から出てきた話をなぞったものみたいです。

ぶっちゃけどういう話かと言うと、例えばテキトーな原子にテキトーな波長の光(もしくはそれ以外のエネルギーなど)を吸収させてやると、原子核の廻りを回っていた電子が運動エネルギーを上乗せされて一時的にエネルギー準位の高い軌道へ移り、原子自体が「励起状態」というのになるわけなんですが、これは原子核を構成する核子にも当てはまる話で、この話の場合だとハフニウム原子核の励起状態であるHf178m2というモノが兵器として使えますよって話です。

では具体的にどういう兵器として使えるのかと言うと、ハフニウムは1グラムあたりTNT50キログラム相当のエネルギーを溜め込む能力があり、エネルギーを溜め込んで励起状態となったHf178m2
に90kev程度のX線を当ててやれば一瞬でそのエネルギーのほとんどがγ線として放出されるので、従来の核分裂連鎖反応を一切使う事無く中性子爆弾じみた放射線爆弾が出来ますよって事です。

しかも核分裂を使用する従来型の核兵器の場合、どんなに
「わーい兵器級プルトを手に入れたぞー♪」
とやったところで、それが臨界量以上ないと爆弾一発作れないわけなんですが、ハフニウムにはそういう制限は無い。
(ただし、あんま大量のHf178m2を一カ所に集めとくと
 宇宙線や自然崩壊のγ線で勝手にドカンと逝くかも)

また、従来型水爆は原爆が爆発する時に発生する大量のγ線を利用して核融合燃料に点火する仕掛けになってるのですが、この爆弾も大量のγ線を出すので、設計次第では俗に言う「純粋水爆」の実現にも使えそうだぞってお話です。

でまあ、大本の2003年の記事によると五年以内に供給できるようになるとかいう話がある一方で、実験によって確認されたエネルギーはあんま大きくないので兵器としての実用性には疑問があるという見方もあったりという感じになっています。

…ただ、このあと今回の「丸」の記事まで続報が入ってきた様子が無い上に、今回の記事にも目新しい情報が入ってないのです。

これは研究が頓挫したか、それとも機密指定されちゃったか…

まあ、実用化されるとしても数十年先って話でしょうが、SFのネタなんかとしては面白そうではあります。
なんてったってN-ジャマーが開発されるより先にN-ジャマーの効かない核兵器が実用化できそうだって話ですからね。

2008年10月22日水曜日

責任はちゃんと取る人と自分の事は棚に上げる人

ちうごくの軍艦が津軽海峡を通ってったそうですね。

さて、JSF氏と言えば、T-72神教の宗教指導者にして週刊オブイェクトの運営者でもあるアルファブロガーです。

まあ、早い話が人気者ってことですが。
ジョンレノン然り人気者に対しては一定数で「歪んだ愛情」を表明するファンが出てくるのです。

でまあ、こういった人達が好んで取り上げる話題としてP-3Cモスボールの件がありました。

この件に関して第三者である小官は
「なんだい、この人等は。モスボール以外叩く
 ところが無いからその話ばかりしよるな」
とか思っていたのですが、この件に関して先週JSF氏本人から瑕疵を認め訂正する旨の記事が出たのです。

こういう殊勝さもまたJSF氏が信頼される理由の一つであるわけなんですが、(というかブログ主としては当然の事)まあ、ご多分に漏れずコメント欄には
「それ見た事か」と彼を叩くコメント
「あんたやり過ぎ」と自重を求めるコメント
「間違いを認めたのはいいが態度が気に喰わない」というコメント
「論点を逸らしてまでブログ主を叩くな」というコメント
14日だけで160ものコメントが殺到しております。

まあ、今は落ち着いているみたいですが。

自分の間違いを素直に認め、きちんと訂正しているJSF氏…
彼を叩くために叩く困った人達…
「この落差は一体何なんだろう」と先週の電波解析の記事をアップしながら思った小官なのです。

2008年10月15日水曜日

状況終了!

おっしゃ先任、始めよう「超不都合な科学的真実」今回は遂に最終章だ。

やっとここまで来ましたか、もう一年くらいになりますか?
実に鮮やかなお手並みで…

……

……

(イライラ)
最終章である第十一章は
「自然との共生が人類の未来を切り開く
 ー想念や感情のコントロールを経て愛のある進化へ」
となっている。
その内容は
・この世のすべての物質に生命が宿っている
・想念も感情も物質なのか?
・病気や危篤的状況はいかにして回避するか
・DNAは感情に敏感に反応する!
・チベットの伝統医療が現代人に教えるもの
・資本主義社会の欺瞞に惑わされないために
ここで本書全体の結論が述べられるという形だな。

まあ、前提にしている話からしてことごとく科学的根拠の怪しいものばかりなんですけどね。

とりあえず、解説しない事には始まるまい。
まず「この世のすべての物質に生命が宿っている」
ここの導入はこうだ
==============================
 人間、動物、植物は明らかに生きている。では、足下に転がる石や土が生きていると思えるだろうか?土や石が集まってできた山で、火山活動があれば、生きていると言えるのに、部分だけを切り離すと、生きているとは言い難くなる。
==============================
…「火山が生きている」ってのは生物学的な表現ではないと思うのだがな、その辺どうなの?

完全に混同してますねぇ、この著者は。
今時中学校でも「生物の定義」として代謝機能と生殖機能を持つという条件は習う筈なんですが。

で、万物を構成する原子はほとんどスカスカの筒抜けだから、生命の正体は科学では検出できないほど微小な粒子だとか言っている。
これが次の節の「想念も感情も物質なのか?」につながっている。
その内容は「魂はレプトン・ガスという物質だ」というものだ。
そしてレプトン・ガスは物質世界の全ての情報を記憶しており、人間の想念を超光速で伝達するのだと言っている。

レプトンって、普通は電子とかニュートリノの事ですよね?
だけどここには「電子よりはるかに軽い微小レプトン」なんて言い回しが出てきますよ。

前の章で紹介できなかったデムパネタ一挙大放出だな。
で、第三節「病気や危篤的状況はいかにして回避するか」
ここは結論の部分だけ取り上げよう。
==============================
 ガン細胞は我々の体の一部が変化したものであり、それを敵とみなせば、自己を敵とみなすに等しい。自己の存在を否定する事は自殺行為であり、これまでのガンを攻撃するというスタンスでの治療が、努力のわりには報われないのも、ある意味、当然なのかもしれない。
 本来ならば、万物を自己と同一視して、共生すべき対象として愛を傾けることの方が重要なのだろう。
==============================
人体に元々備わっている免疫機構だってガン細胞を敵とみなして攻撃するのだがな。
そもそも、ほとんどの高等生物の細胞には「アポトーシス」といって個体を生かすために一部の細胞を自殺させるメカニズムが存在する。
こういった事実を述べないというのはどうもね…

第四節「DNAは感情に敏感に反応する!」では、特殊な容器に入れたDNAを研究員に与えて、研究員の感情にDNAがどう反応するか調べた実験が出てきますね。
DNAがポジティブな感情に反応して活性化し、免疫力を強化したとかいう話ですが、水で似たような実験をした話がありますよね。
結局その件は追試不能であることが判って
「水はなんにも知らないよ」なんて言われてますが。

で、その次が「チベットの伝統医療が現代人に教えるもの」だな。
ここも引用してみよう
==============================
酒の飲み過ぎで肝臓を悪くしていれば、酒を断つように助言したり、糖尿病の患者には甘いものを摂らないように助言するのは当然なのだが、患者があまりにもお喋りだったりすれば、もっと穏やかにするように日頃の態度を改善するようにといったアドバイスまでする。というのも、患者の日頃の生活習慣や言動が病気を引き起こす一因になっていると考えられているからだ。体の中の何かに偏りが生じれば、それを中和する逆のものが必要となる。生活態度においても、しかりなのだ。
==============================
これは古代ギリシャの医療の考え方と同水準ではないかな?
例えば冷たい麦粥ばかり食ってて病気になった人には、温かい麦粥を与えるという話。
チベット医療ではそれを「hot」「cold」「windy」の三つのエネルギーに結びつけて考え、古代ギリシャでは「熱」「冷」「湿」「乾」の四元素に結びつけて考えてたというごく大雑把な話。

まあ、エゴを捨てればネガティブな感情を抱かずに済み、健康になるって話は間違っちゃいませんけど、ストレス軽減以上の効果を期待するのは危険ですよね。

で、すべての結論が述べられている第六節
「資本主義社会の欺瞞に惑わされないために」
ぶっちゃけここのところは陰謀論以外の何物でもない。
事実、その内容はこんな感じだ。
==============================
 ソマチッドを発見した牛山篤夫博士やガストン・ネサン氏、父親をガンから救いたいと考えたサム・チャチョーワ博士、自然と昆虫を愛して反重力を発見したヴィクトル・S・グレベニコフ博士、植物が意思を持つことを発見したクリーグ・バックスター氏、生物と無機物の間には境界がないことを発見したジャガディス・チャンドラ・ボース卿、本書では大きく取り上げなかったが、世界中の人々に無料で電気を供給する方法を見出したニコラ・テスラ氏など、数十年から100年以上も前に人類にとって最重要とも言える業績を残している。
==============================
ニコラ・テスラの業績が偉大なことは今更でもないが、それをこんな怪しい連中と列挙するなんて酷い話じゃないかね。

まあ、彼には電気工学分野での業績とはまた別にデムパの話が尽きませんからね。
でもって、そういったデムパネタばっか集めてきておきながら
「筆者は、本書において、見落とすべきではない情報をあえて掘り起 
 こした。現代人は、何が重要なのかを判断する基準すら見失ってし
 まっていると感じたからだ。」
この人は何が重要なのかを判断する基準より科学的とはどういう事かを知っておくべきだと思いますね。

あ…結論取りやがったな。

いいじゃないですか艦長。
これで一応は大団円となったわけですから。
…シャンパン開けます?

いや、寝てくる。
なんだかただただ疲れた。

2008年10月8日水曜日

バスターコール発令なのよ!

開発が難航してるだの超音速が出ないだの言われてたライトニング2ですが、このほど米空軍に一号機が引き渡されたそうで、とりあえずは目出度い事です。

さて、神戦車三十柱を載せた船がソマリア沖で海賊にかっ払われた事件については、うちでもこないだちょこっと取り上げましたが、これは明らかに全世界を敵に回してしまったようです。

…まあ、海賊の人としてはこういう場合、相手が引き揚げるまで暫く大人しくしてるというのが常道でしょう。
さすがにミサイル積んだ軍艦には敵わないからね。

そんで軍隊がいなくなったらまた暴れだすの。

或いは漁船に偽装した小型船か何かをピケット艦にして組織的に軍艦の動きをマークしておき、連係プレーでノーマークになった船を襲うとか…

しかし、そんな海賊家業もおいしい事ばかりとは限らないようで…
こんな被曝するなんて一体何積んでたんだ?
頑丈にロックされてて開ける事ができない箱の中からそれだけの線量を出すようなブツと言えば、普通は高レベル放射性廃棄物とか…

あ…そういえば昔、台湾汚染鋼材事件ってのがあったらしいです。
台湾で原発かなんかに勤めてる男が家にガイガー持ってきて
「タカシ、これが父ちゃんの仕事道具だぞ。」
「わー、凄いやパパ」
とかやってると、こいつが「ピー」とか言う。
”変だな、うちにこんな強い放射能のあるものは無い筈…”
とか思いながら線源を探してみると、どうも部屋の端っこの壁の中から出てるらしい…
で、結局コバルト60に汚染された屑鉄から作られた鉄筋がこのマンションに使われてましたって話だったと記憶しております。

いやはや、おっかない時代になったものだ。

2008年10月1日水曜日

ちうごく、電磁力浮揚装置の開発に成功か?

 ワイアードでペイント弾ガトリングやら超強力レーザーポインターやらの記事を読んでた小官は気付くと画面の前で変にニヤニヤしとる自分に気付きました。
…あ、勿論近所迷惑になるような事をやらかすつもりは無いですよ?

さて、そのワイアードにはこのような記事が掲載されておりました。

 記事の内容によるとエゲレスの科学者Roger Shawyer氏が提唱する「推進材を一切必要としない電磁推進」の開発に中国の工業大学が成功したというのです。

…既存の物理理論に基づくと、推進力を得るには推進材を加速した際の反作用を用いる必要があるのですが、Roger Shawyer氏の提唱するこの装置ではマイクロ波のエネルギーだけで推力を得る事が可能だと言うんです。

で、記事の一部を引用すると、
==============================
Shawyer氏は、これは永久機関とは異なると反論している。エンジンとその内側のマイクロ波には別の基準座標系が適用されるので、運動量保存の法則とも矛盾していないというのだ。この大きな挑戦は、頭から切り捨てる人は別にして、実際に検討する姿勢を持つ人には受け入れられていると、Shawyer氏は語る。
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とか
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さらに同氏の研究は完全に、アインシュタインを正しいとする立場に立っている。というのも、同氏の装置で推力が得られるのは相対論的効果によるもので、単純なニュートン物理学の立場では起こりえないものと主張しているからだ。
==============================
といった感じです。

…小官が思うに、これはニュートンムックで言うところの
「誰から見ても光速度は変わらないのです」
という事をかなり冒険的な手法で展開したもののように思われるのですけどね。

まあ、「本当に推力が得られるとしたら」凄いことなんでしょうが。

2008年9月28日日曜日

ジェット機男のドーバー横断

ソマリアの海賊が神戦車30柱を船ごとかっぱらったらしいすね。
でもって人質はウクライナぢん17名、ロシヤぢん3名、
ラトビアぢんが一人。

「ラトビア」と聞いて「ショタっ娘」と連想したのは気のせいです。

そりゃそうと、
うちでは何ヶ月か前スイスぢんのジェット機男を紹介しましたが…

なんということでしょう(ビフォーアフター風)
この人、とうとうドーバー海峡横断までやってのけたのです。

こりゃあ意外に早くジェットパック実用化されるかもしれんです。

2008年9月24日水曜日

兵糧丸についても少し調べてみた

 前回のリサーチの後、小官はもう一度
「決定版 図説忍者と忍術」を調べ直してみたのです。

その結果、前回のリサーチの結果「兵糧丸」として検索にヒットしたものは、どうもこの本の中で「飢渇丸」として紹介されているものに近そうだという事が判ってまいりましたので、これもレシピを引用しておきます。
==============================
朝鮮人参150g、そば粉300g、山芋300g、もち粉300g、
ハトムギ150g、はこべの乾燥したもの15g
これらをみな粉末にして、酒2升を入れて軽く混ぜる。
3年ほど放置して酒が乾くのを待つ。
酒が乾いたらよく練り練りして4センチくらいに丸める。
==============================
 こっちの方は糖分が入らず、蒸しの工程もありませんが、サイズといい材料の内容といい、「いわゆる兵糧丸」として検索に引っかかってきたものにけっこう近いです。
ちなみにこの飢渇丸のレシピはなんでも忍術三大秘伝書「萬川集海」に掲載されているものだそうです。

…まあ、この本のレシピだと兵糧丸にせよ飢渇丸にせよ、なんかやたらに朝鮮人参やらその他の生薬やらが出てくるんで、どうも近付き難いイメージがあるんですが、おそらくコレが「いわゆる兵糧丸」の元ネタであると考えて差し支えないと思います。

とりあえず、本書にある分析と考察に目を通した感じでは、両方とも基本的には同じ野戦食ですが、飢渇丸の方はどちらかと言えば主食に近い位置付けであるのに対して、兵糧丸はハンガーノック対策の糖分補給という意味合いが強いようです。

 なるほどなるほど、これは勉強になったわいと喜んでいた小官は、しかしながら本書を「秘毒・秘薬」の章まで読み進めて戦慄するハメになりました。
そこには、忍術三大秘伝書「忍秘伝」にある「仙方妙薬」として以下のレシピが載っていたのです。
==============================
黒大豆5斗の皮を剥いて水で何度も洗って乾かし、粉にする。
これに麻の実3斗を粉にして混ぜ、こぶしの大きさの団子にして甑に入れて蒸す。
蒸すときは子丑寅三時、卯の上刻に甑を出し、午の刻にて乾かす。
==============================
 黒大豆に麻の実…

これは先のリサーチで検索にヒットした「上杉流兵糧丸レシピ」に似ていますが…

効能書きを読んだところ
成分:テトラヒドロカンナビノール
効能:心身安定・疲労回復

ヤバいです!
上杉流兵糧丸ヤバいです!
(まあ、戦時にはそう珍しい事でもないんですけどね)

2008年9月20日土曜日

ちうごくが「エニグマよこせ!」だそうです。

 今回は読売から
中国が外国企業にIT製品のソースコード開示を強制へ

…これは要するにちうごくが
「外国のソフトは何時ハッキングされるか分らなくて怖いから
 中身を明らかにして動作試験をすることを義務づけます」
と言ったら日米が
「そんな制度はどこの国でも見たことも聞いたこともない。
 つかその試験のレポートを悪用すればどんなセキュリティも
 破り放題になるよね?」
と突っ込んだという話です。

 しかしまあ、ちうごくは
毛唐の作ったOSなどを使う
→政府や軍の重要な情報がヤツらに筒抜け
→サイバー攻撃
というシナリオを本気で警戒しとるらしく、赤旗リナックスなんてのをやってたりするそうなので……

というか、このテのソフトウェアって毎月のように穴が見つかってはアップデータが配布されてるもんらしいですが、これをいちいち動作試験するとしたらとてもじゃないがおっつかないと思うんですが。
 ヘタすっと(ってかほぼ確実に)ただ単に最新のソースコードをご開帳〜ってな事になるんじゃないかと。

2008年9月17日水曜日

能力開発?いいえ、重要なポイントを見落としてます。

四畳半電波塔読者の皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
こっちはこないだの日曜 軍板に侵入するため宮崎の東で短波アンテナを出してたら、通りすがりの日本のガレー船ハッケソされてなかなかにスリリングでありました。
さてと先任、今週も始めるぞ。

艦長…
つかみでそれを使ったということは今回は一体何のネタですか?

いよいよおまちかね「超不都合な科学的真実」だ。

またまたぁ…ダマされませんよ?

今回はマジだ。
ってかあと二章だけなのにいつまでもほったらかしにしておくと二年越えになりかねんからな…

はいはい、ええと第九章のタイトルは…
「三次元世界で不可避の時間の流れを超越するために
  思考回路のタイムラグをいかに最小限に留めるか」
ってなってますね。
…なんだか怪し気な能力開発セミナーみたいです。

この章は二節構成になっているな。
最初のが「原因と結果が同時に存在すること」
ここは誰の研究成果を引用するでもなく、実質的にケイ・ミズモリ氏の独演会となってるな。で、二節目が「因果律の謎」
大阪大学の政木和三って博士が超能力少年の公開実験を行った話が出てる。
ちなみに、この政木和三って人については賛否両論あるみたいだが、
まあ要するに普段から宇宙人だ超能力だと言ってる人みたいだな。

先っぽに磁石を入れた振り子で前世を占ったり、新型の磁気治療器で難病を治したり…
で、何ですか元々は化学畑の人で反オカルトもいいとこだったとか…
かなりありがちなパターンですね、これは。

彼のことは置いといて、まず最初の節の内容を要約してみよう。
というか、この節の結びの部分にまんま結論があるので、これを引用しておこう
==============================
 つまり、この3次元の世界では、頭の中で予定したことと、それが実際に結果として表れるまでの間にタイムラグがある。ところが、それ以上の次元になると、直線的な時間の概念は存在しない。つまり、原因と結果が同時に存在するのである。直線的な時間の概念は物質世界(3次元)特有のもので、それゆえに我々は多くのことを困難と考えがちなのだ。
 各界で世界的に活躍している人の多くはそのタイムラグを最小に留める思考回路を、無意識、あるいは意識的に持っている。物質世界に住む我々にとって、そのような思考回路を持てるのは一種の才能である。しかし、それができるのは、こうした人に限られているわけではない。そして、設定した目標とそれが成就するまでのタイムラグの差は、その人の意識、能力、努力によって短縮させることができるのだ。
==============================
…中々ズルい論理展開の文章だね。

ええ、まず前段で頭の中で予定したことと、それが実現するまでの間にタイムラグがあるなんて言ってますが、本当はこの「タイムラグ」の間には「予定に従って行動する」って過程があるんですよね。
そこをすっ飛ばしておきながら後段では、設定した目標が成就するまでのタイムラグは意識や能力努力で短縮できるって…
本旨は「原因と結果は同時に存在する」じゃなかったんですか?
なのに、どこからともなくイメトレ?の話にすり替わっちゃってる。

で、政木博士の件についてだが…
大学の学祭で小学生を使って公開実験をやったのだと。
四年生が全速力で走りながら「答えになれ」と言って二次方程式の書かれた画用紙とクレパスを投げたら、答えが書かれてたのだと。
なんでも、政木博士はおなしような実験を何百回もやってその結果をちゃんと確認してるんだと。

80から90年代にかけて流行りましたよねぇ、そういうの。
薬瓶を振るだけで錠剤が瓶の蓋をすり抜けて出てくるという中国の人は大槻教授と対決してあっさりマジックであることを看破されちゃいましたが。

というかね…
「政木和三」でぐぐったら関連検索に
政木和三ゴルフ 政木和三逮捕 政木和三フーチ 政木和三wiki
政木和三空気エンジン 政木和三超能力 政木和三呼吸法
政木和三バイオソニック 政木和三Mリング 政木和三インチキ
なんなの、このカオスは。
あたしゃもうイヤになったよ。
あとは読者の人の自助努力に任せようよ。

結局そうなるんかよ、うちの艦長は!

2008年9月10日水曜日

兵糧丸について少し調べてみた

小官がこないだ読んだ「いざという時、役に立つ! お助けメシ」という本に「兵糧丸」の製法が載ってたのですが、その内容がこのようなものでした。
==============================
・擂り胡麻50g、そば粉50g、上新粉50g、粉鰹節20g、
 砂糖20g、蜂蜜30gをボールに入れ、これに酒100ml
 を少しずつ加えながらひたすらよく練り続ける
・とにかく練り続ける
・材料が均等に混ざるようになるまでよく練ったら、
 八等分してきれいに丸める
・これを40分間蒸し、干してからきな粉をまぶす。
==============================
(紙面節約のため、要点だけまとめてあります)

擂り胡麻にきな粉…はて?
んなモン兵糧丸に入ってたっけ…
そう思いながら小官が調べたのは「決定版 図説忍者と忍術」という本でした。
この本には山本勘助が著した「老談集」にあるものとして以下のようなレシピが紹介されています。
==============================
餅米五合、うるち米五合、蓮の実一両、山芋一両、シナモン一両、ハトムギ一両、朝鮮人参五分、氷砂糖15斤
これらをみな粉末にして水を入れ、手でよく練り、材料が均一に混ざるようにする。
これを直径1cm程度に丸めたら、くっつかないように間隔をあけて
バットに並べ、10分間蒸してできあがり。
==============================
(一合は180ml、一斤は600g、一両は37.5g、一分は0.37g。
 この単位の換算はウィキのデータからの推定です)

うーん、こっちの方はなんだか砂糖の分量が矢鱈に多い気がします。
しかも、シナモンに朝鮮人参って…

でまあ、二つの資料を付き合わせてただひたすら考え込んでるだけではどーしょーもないので、ネットで調べたところ

「上杉流兵糧丸レシピ」として
==============================
・皮を剥がした麻の実に黒大豆を混ぜてすり潰し、粉末にする。
・そば粉を混ぜて酒に漬け込み、完全に漬かったら天日乾燥
・再び酒に漬けて干す
・またまた酒に漬け込み、丸めてできあがり
==============================

「チャレンジ6年生の7月号に載ってたレシピ」として
==============================
そば粉40g、上新粉40g、すりごま20g、はちみつ10g
料理酒少々を充分にこねて5センチほどに丸め、蒸し器で
15分ほど蒸したらきな粉をまぶしてできあがり。
この分量で二個作れる
==============================

そして「戦国クッキング」というサイトさんでは
==============================
そば粉、米粉、きな粉各40g、すり胡麻20g、蜂蜜20cc、
山芋(おろした状態で)約120cc、酒15cc強
・以上を混ぜて練って混ぜてひたすら練る。とにかく練る。
・充分練ったらテキトーな大きさに丸める
・中に火が通るまで充分蒸す。できれば十分以上蒸す
・これで一応出来上がりなので、すぐにきな粉をまぶして食っても
 よいが、ちゃんとした「兵糧丸」の状態にしたければ干すべし。
==============================

…とまあ、こんな感じになってました。

様々なレシピがあるものの、兵糧丸とは基本的に雑穀類の粉に酒と糖分を少し加えて整形して蒸したものであり、つまりは
”高カロリーかつ保存のきくお団子”って事のようです。

2008年9月3日水曜日

戦車必要論

前回は変な”自称平和主義者”の話をしたわけなんですが…一体何なんでしょう、探せば(別に積極的に探したわけではありませんが)
ネット上にもおかしな人のいることいること。

…ま、小官もいいかげんおかしいわけなんですが、今回紹介するのは
戦車不要論のこの記事です。

戦車不要論ってのは大昔からある話ではあります。
そもそも戦車は航空機に弱いという厳然たる事実があり、例えばどっかの空軍の”るー君”戦車の神の先祖を大量にぶっ殺しまくった事例があるくらいです。

ところがどっこい、ここですぐに「戦車=不要」という事にはなりませんでした。
事実、るー君の活躍にも関わらず、ベルリンはあっさりと王蟲の群れの如しT-34の大群に蹂躙されてしまったのです。

…航空機はたしかに有用なのですが、まず航続時間に限界があるので、必ずしも万能という具合にはいかないのです。
事実、イラク戦争でも米軍は航空優勢をほぼ確実なものとしたにも関わらず、結局陸上戦力を投入して大規模な地上戦を展開するという二度手間を掛けています。
とくに、巧妙に構築された陣地に引きこもって戦う敵地上軍を相手に戦うというような状況だと、どんなに砲爆撃の雨を降らせても、こちらの歩兵が擂鉢山に星条旗を掲げるまでは「勝利」とはなりません。

すると、ここでやっぱり戦車が出てくるわけです。
例えばチハたんは戦車の中では最弱もいいとこでしたが、
「戦車を持たない軍」を相手に戦う時にはその能力をフルに発揮した事が知られています。

おまけに航空機は基本的に一機あたりの価格が高いのです。
戦車の値段は一般的に数億くらいだと言われてますが、対戦車ヘリなんかだとその数倍くらいするらしいです。
たとえば90式先輩が9億強、でもってAS1S対戦車ヘリが38億。
まあ…それでも「ほとんど撃墜されない」というのならいいのですが対地攻撃となると対空機銃やミサイルにさらされますんで、そういうわけにもいきません。

…戦車不要論者が戦車の天敵としてもう一つ挙げるのが、大型の携行火器や対戦車ミサイルとかの類いですが、じつはこれもやっぱり万能というわけにはいかなかったりします。
最新の対戦車ミサイルなんかは敵の直前で急上昇して敵戦車の上面装甲を狙うトップアタック機能を持ったのがあったりしますが、これも決してお安いわけではありません。

より単純な対戦車兵器として、整形炸薬弾頭を飛ばすRPGなんてのがあり、こっちは数万円程度で手に入るみたいですが、お安いだけあってスペックが…(汗)

そもそも考えてもみて下さい。
この種の兵器のおかげで歩兵に「戦車を撃破できる能力」が備わる。
…そこまではいいとしても、「戦車を撃破できる能力」ならば他ならぬ戦車にだって備わっています。

しかも戦車には、歩兵には無い重厚な装甲と最大で時速70キロくらいで荒れ地を走り回る能力があります。

より軽量で小回りの利く車両に対戦車ミサイルを積んで走らせようという話もあったようですが、結局肝心のミサイルがバカ高いシロモノになっちゃう事が分かって中止になってたりします。

…とまあそんなわけで、戦車が地上戦から姿を消すのは当分先の話になりそうです。

2008年8月30日土曜日

少しばかり不穏当に過ぎる話

先任、起きろ。

やれやれ、やっと「超不都合な科学的真実」を始めてくれるんですね。

ところがどっこい…

またかよ!
で、今回は何のネタですか?

うん、まずはとにかくコレを読んでほしい。
あとで消えてたりすると困るんでコピペしておこうね。
(ヤフー知恵袋より)=====================
職場の女性が軍国主義?で困っています

katakatata009さん

職場の女性が軍国主義?で困っています

うちの職場では各自が使うパソコンの壁紙に好きな写真を持って来て使っていい事になっています
(もちろんセクハラとか暴力とかはダメですが)

みんな動物とか風景とか子供の写真にしていますが、わたしより年下の女性(たしか30才くらい)は、
自衛隊とか米軍のおたくで、イベントに行ったときに自分でとった写真にしています、
戦車とか飛行機とか軍服を着た人とかの写真です

他の人は何も言わないのですが、わたしはとても非常識だと思いました

日本は昔戦争をして負けてから戦争やめて平和な国になったというのは常識なのに、
そんな現代で武器をかっこいいとか言ったりしているのが信じられません
休憩時間に男性社員と武器や軍人の話で盛り上がっている時もあり、なぐりたくなることも有ります

課長に言ったら「問題ない、写真も見たけどあれくらい個人の自由」と言われました

本人にやめて欲しいし、戦争を正当化するのはおかしいと言ったら、
「軍事力が有るから外国に抵抗できる、平和に暮らせるのは自衛隊のおかげだし尊敬している、
写真だってあなたの好みで変える必要はない」
とキレられてしまいました

しかも、自衛隊とつきあっていてもうすぐ結婚すると先日知りました

自分の職場にあんな考えの人がいたなんてとてもショックです
あんたみたいな人と同じ職場で働きたくないと言ったら、課長に告げ口されて呼び出されました

わたしが悪いのでしょうか?
補足
勝手なことばかり言わないでください
掲示板にも書いたので、こちらでわたしも言わせてもらいます

http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=552022...
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休憩時間に男性社員と武器や軍人の話で盛り上がっている時もあり、なぐりたくなることも有ります
休憩時間に男性社員と武器や軍人の話で盛り上がっている時もあり、なぐりたくなることも有ります
休憩時間に男性社員と武器や軍人の話で盛り上がっている時もあり、なぐりたくなることも有ります
休憩時間に男性社員と武器や軍人の話で盛り上がっている時もあり、なぐりたくなることも有ります
休憩時間に男性社員と武器や軍人の話で盛り上がっている時もあり、なぐりたくなることも有ります

はいはい、分かりましたよ。
「戦争根絶のためなら暴力の行使も辞さない
 わけですね、それなんてガンダム00?」
こうですか?
まったく…あきらかに釣りじゃあないですか。

うん、小官も軍板ではじめてこの話を目にした時は「ネタやろ?」と思ったんだがね…

……

……

…で、艦長は私にこれ以上何をコメントしろと?

…まっ、こっから先は読者様の判断に委ねようか。
ちなみに、現場で最も古い回答はこんな感じになっている。
===============================

awasyugo33さん

あなたの考え方も偏っているのでは?

ある程度防衛できなければ
今頃北朝鮮にもあなたは
奴隷として使われているでしょう・・・

その部下の趣味のですので
会社が許しているのなら問題ないはず

サバイバルナイフ等の凶器を
持ち込んでいないだけ平和じゃないですか
今回のようにあなたもアフガンにいけば
生死の境を体験できるでしょう

一度体験してみてください


tiewnokouryudaさん

「軍国主義」と「軍事マニア」は全く違う物です。「自衛隊、アーミー好き」 = 「戦争好き」では有りませんよ 一般的感覚からいって彼方の感覚がずれていると思います。

そのあたりの彼方の認識のズレを直さないとこの問題は永久に、解決しませんよ。


mucowriterさん

私も質問者様に共感ですね。
自衛隊に対して嫌悪感はありませんが尊敬の念は全くありません。
自衛隊を作らなくても済む平和な世界になってほしいと願ってます。
質問者様の正義感の強さは素晴らしいのですが、違う表現方法があったのではと思います。
正義感とは真っ向から表現されると、反発になってしまいます。

もう少し柔軟性を持つといいかもしれません。
そうすれば相手に伝わります。
目的は相手を潰すことではなく意見を伝えること。
北風と太陽の太陽になって伝えるという方法があります。
もったいないですよ☆


ma1nt111hin1さん

自衛体がなくてどうやって自分の国を守るのですか?
自衛体がないと、他の国が攻めてきた場合どうするのですか?
自分の国に警察がないのと一緒ですよ
壁紙はこれこそ個人の自由です


torisumegisutosさん

バカ丸出しの平和ボケ
此処に極まる。

日本は、国内外で無責任な体質が、

骨の蕊まで染み込んでるを証明してる。
ただ、
何時の時代も、
高いモラルを保持する、
エリート的思考をする方々が、同様の感性を抱く傾向は否定しませよオ~

吉田茂が、そういう思想を強く抱く、
政治家だったし・・・・




quad138さん

この件では、あなたが悪いかと思います
課長の言うとおり個人の自由です。それは法でも認められています。

現時点で世界のすべての武力を無くすことはできません。日本だけが無ければいいと考えたとしても、それも現実的には無理です。今の日本から自衛隊と在日米軍をなくしたとき、日本が世界の中でどのような方法で生き残れるか想定できますか?

率直に言って、あなた自身に価値観の硬直が見られます。
もし武器や軍人など暴力(あるいは男性性)を連想させるものに過度の拒否感情を覚えるのであれば、一度精神科を受診してはいかがでしょうか。あなたの場合この件で他者に攻撃的姿勢をとっていますので、十分に過度の反応と言えますし、治療対象足りえます。


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ネタがネタだけにいろんな意見が入り交じってはいますが、全体的に質問者の人は「なんかズレてる」ってのでは一致しとるようですね、
しっかし、艦長はよくもまあこんなアレげなネタばっか拾ってくるもんですよね?

今回はたまたまアレげだっただけだよ。
普段はだなあ…

はいはい、分かりましたよ。

2008年8月26日火曜日

マケイン勝利!?

「例の衛生害虫」といえば、軍板でも「三億年帝国の尖兵」として恐れられているヤツらの事です。

ところが、アメリカはニュージャージー管区にて二名の捕虜にそれぞれ「マケイン」「オバマ」と名付けてこれを競走させたところ、なんとも不吉?な事に「マケイン」が勝ったというのです。

しかし、なんでも事の詳細は「オバマ」がピクリとも動こうとしなかった一方「マケイン」はゴールへ向かってまっしぐらだったという事ですので、これは捕虜たちが嫌がらせのために八百長をやった可能性も否定できません。

2008年8月20日水曜日

U.M.A.

「未確認生物」と言えば昔からその手の話の宝庫でありました。
ネッシーが潜水艦だったりチュパカブラがコヨーテだったり…

沖縄でも西表島には、イリオモテヤマネコとは別にもっともっとでかいネコ科の哺乳類がいるという話もありますが。

まあ、中にはパンダやピトフーイといったマジネタも一応混ざってたりするんで、ますますややこしい話であります。

さて、今回はテクノバーンからの話となりますが米国はジョージア州にてマシュー・ウィットンとリック・デイヤーの両氏がビッグフットの死骸を発見したという事です。

ビッグフットってのは、言うまでも無く「アメリカ版雪男」です。
昔映画になった事もありましたね。
…題名忘れたけど。

で、「よーしよしよし」
とばかりにミネソタ大学へ遺伝子解析に出したところ、
「こっちのは人間で、そっちはフクロネズミだたよ。
 大人からかうのよくないね」
言われてしまったんだそうです。

まあ、ありがちな展開ではあります。

2008年8月13日水曜日

海の人をバカにしてはいけないと思います

どうやらグルジアの一件は決着しつつあるようですね。

そりゃそうと、今回紹介したいのはかなり前に清谷さんがブログに書いた少々アレな記事です。

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要は海自の能力を拡大せよというお話ですから。我田引水的なところも多いですね。
===============================
ま、この辺は判らんでもありません。
しかし…

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 海自の問題は特にシーレーン関する考え方です。海自の主任務はシーレーンの確保だと。

  ところが以前から何度も申しておりますが、シーレーンなんぞは存在しません。
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「シーレーンなぞ存在しない」そんな話聞いた事もありません。
というか、日本の経済を破綻させるためには無制限潜水艦戦や機雷による港湾の封鎖といった手がきわめて有効である事は前の戦争で証明されているわけで…
「なーんか怪しいねぇ」と思いながら読み進めてたら

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 古庄氏は海自は人が足りないといいますが、人よりフネが多いという考え方もできます。人の数に合わせてフネを揃えるという考え方もあるでしょう。
===============================
…要は海自の能力を縮小せよって話みたいです。
そりゃまあ日本が国内だけで全て揃えられるような国ならば、海軍力なんてぶっちゃけ「沿岸防衛さえできればそれでいい」んでしょうけどねぇ…
そんでもって

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 人間が足らないならオカで余っているのを乗り組ませればいいのです。それでも足りないなら旧式艦を退役させればいいです。予算はない、人がたりない、でも艦の数(艦長など将校のポスト)を減らすのは嫌と現状維持を決め込んでいるは思考停止です。
===============================
こんな事まで言ってます。
今にこんな調子で空にまで噛み付いてくるんでしょうか?

…まあ、オカで余っているのを乗り組ませろとか言うくらいなら二士の採用試験の時に本人の希望を聞いたりせずに枠にあわせて合格者を割り振ればいいという話だとも思いますが。

2008年8月6日水曜日

DU問題

先任、ぼちぼち始めようか

今日は「超不都合な科学的真実」の第九章ですね。

だと思うだろ?
ところがどっこい今回はウランの話をする。

ウランですか…原爆の日に。

タイムリーだろ?
「軍事研究」の八月号に丁度劣化ウラン弾の話が載ってたし、あの後追加で色々と調査したのでな、今日はその成果を少々紹介しようというわけなのだ。

「軍事研究」の劣化ウランの話と言うと66ページからの
現代戦車砲の主用砲弾APFSDS
という記事ですね。
多少なりとも軍事を知ってる人には常識かも知れませんが、初心者の人にはまず「APFSDSって何?」という話からしなきゃならんと思いますが。

えー?
そんなのいいじゃん、どうせ軍ヲタしかチェックしないようなブログなんだから「みんな読んでるよね?」という前提で…

……

あーはいはい。
分かりました、分かりましたから睨まないでください。
「APFSDS」ってのは縦文字で「離脱装弾筒付翼安定徹甲弾」と言いまして、戦車が戦車を撃つ時に使う弾です。
戦車は硬くて分厚い鋼の板で身を守っているので、これを射抜いて中の人をいぢめるためには、とにかく貫通力の強い弾丸が必要です。
 では貫通力を高めるためにはどうするか?
基本は重たい弾丸をとにかく大きな速度で打ち出してやる事ですが、これを普通にやろうとすると、怪物みたいな大砲が必要になるのでいささか実用的じゃありません。
そこで、重たくて硬い素材で爪楊枝のような形の小さな弾丸を作り、これに装弾筒という軽合金のアジャスターを噛ませて戦車砲の砲身から撃ち出せるようにしてやるわけです。
 はい先任。

ええっと…この弾丸はたしかに重たくて硬い素材で出来ていますが、本体は通常の弾丸よりだいぶ小さいので結局「軽い」です。
軽い弾丸を同じ量の火薬、同じ規格の砲身から撃ち出すわけですから弾丸のスピードはかなり速くなる理屈です。
でもって弾丸が細い分、敵戦車の装甲を貫通するときにあんま太い穴を開ける必要がありませんから、同じエネルギーでより深く効率よく貫通する事ができるわけです。

…とまあ、大まかにAPFSDSについての説明が終わったところで劣化ウランの話に入ろう。
先にも説明した通り、APFSDSの素材には「重たくて硬い」という性質が求められるわけだが、この要件を満たそうとすると必然的に
「タングステン合金」が候補に挙がる。
代表的な組成ではタングステンが九割であとがニッケルと鉄。
比重は17.5というから水の17倍程度。
引張り強さは1650N/平方ミリだからまあ、特殊鋼並みということだな。

それじゃアメリカはなんだって劣化ウランなんか使うんですか?

うむ、劣化ウランには「とにかく重たい」という長所がある。
アメリカがAPFSDSに使用している合金は劣化ウランにチタンをちょびっと加えたもので、比重は18.5。
引張り強度は700N/平方ミリくらいだそうだ。
ただし、比重では若干有利なものの、やっぱり強度が弱い。
…では強度が低い分、劣化ウラン弾の方が貫通力が小さいかと言うとその逆で劣化ウラン弾の方が10%くらい勝っているのだそうだ。

やっぱり比重の大きさが効いているんですか?

いや、それがなんでも「セルフシャープニング効果」というのが作用しているらしい。
どういう事かと言うと、APFSDSが装甲にぶつかるとき、装甲に穴を掘りながらAPFSDS自身も先端からどんどん潰れてキノコの傘のような形に変形してゆくのだが、タングステン合金の場合この傘が大きく成長するのに対して、劣化ウラン合金は傘が成長する前に崩れてしまうので尖った状態で装甲の中を進む事が出来る。
なので、劣化ウラン弾の方が若干貫通力が高くなるそうなんだな。

しかし、それなら何だって他の国は劣化ウランをAPFSDSに使おうとしないんですか?

そりゃまあ、優れているとは言っても10%程度だからな。
しかも撃破された敵戦車から放射能が出るとなりゃ…ね。
更に言えばアメリカはタングステンの資源量が少ない上に、劣化ウランの在庫をごっそり抱えている。
その結果、劣化ウランをタングステンの代用に…という流れが出来てしまうわけだな。

そりゃまた迷惑な…

ところが日本もこの問題と無関係というわけにはいかない。
劣化ウランは原子力発電の燃料である「低濃縮ウラン」を作る過程でどうしても出来てしまう。
アメリカが48万トンの劣化ウランを貯蔵している一方で日本もまた一万トンくらいは貯蔵している。
アメリカよりは少ないとはいえ、核燃料を作れば作るほど出来てしまうし、原子炉じゃ燃やせないしで困ったものだ。

燃えないとは言っても一応放射性物質なんですよね。
しかも何ですか、通常は六フッ化ウランの形で高圧ボンベに充填して貯蔵されるのだとか。

ウランを濃縮する工程で一度六フッ化ウランにするからね。
酸化ウランにでもしておけば、少しは保管しやすくもなるだろうが、
分離が済んだら製品にならないものは処理もせずそのまんまポイって感じなんだろうねぇ…たぶん。

それにしても処理する方法無いんですかコレ。

じつは無くもないんだよね。
劣化ウランは中性子を浴びるとプルトニウムに変化する。
事実、殆どの原子炉の中ではこの反応によって作られたプルトニウムが分裂する事で発生したエネルギーが大体三割を占めている。
だから「少なくとも理論的には」劣化ウランも原子炉で燃やす事はできる。

ああ、プルサーマルってやつですね。
使用済みの燃料から分裂可能なプルトを取り出して、劣化ウランに混ぜて燃やす。本来ゴミである劣化ウランも燃やせてウマーと。

ところがこれをやると核燃料が分裂して燃えてゆく一方で、一部の原子核は中性子を吸収して超ウラン元素に成長してゆく。
こいつらを「マイナーアクチニド」という。
通常型の原子炉じゃ燃えないから、使用済みの核燃料をプルサーマルで再処理して使い回しているとこいつがゴンゴン出来てくるんだが、これがめちゃめちゃ放射能強い。
酷いのになると自分勝手に核分裂して中性子まで出す始末。
しかも放射性の強い物質はたいがい半減期短いのに、こいつらは寿命も長いから、今のところ地層処分だねって話。

酷い…

ただし、将来的にはあながち処理不能というわけでもない。
一般的な原子炉が使用する「熱中性子」はスピードが遅いのでこれらの厄介な核種を分裂させる事が出来ないが、核分裂で発生してすぐの「高速中性子」ならばこいつらから優先的に分裂させるという特性がある。
だから、この「高速中性子」を使用する「高速炉」であればマイナーアクチニドを殆ど発生させずにMOX燃料を燃やす事ができる。
実際に日本でも開発計画があるようだな。

なるほど、中々に良さそうですね。

ところがどっこい、ここに日本特有の問題があったりする。
というのは、原子炉の中で出来るプルトニウムはマイナーアクチニド(正確にはプルトニウム240)のせいで、とてもじゃないが核兵器になぞ使えたシロモノではないのだが、高速炉や高速増殖炉で核燃料を燃やすと、マイナーアクチニドから先に燃えて無くなっていくので、核兵器に転用可能な立派なプルトニウムが出来るのだ。
核武装万歳!
わあが日本のオオォォ!科学力はアァァ!!

やめなさいよ艦長。
今日原爆の日でしょ?

まあ、そういうわけでな。
日本としては今のまま劣化ウランを溜め込んでゆくか、それとも核開発を疑われてでも高速炉を開発するかという困った話なんだ。
「核なんか捨てろ」と言っても地球温暖化の昨今じゃ難しい話だし、太陽光発電や風力発電なんかも日本の気象だとアレだし。

はあ…なるほどね。

※追記:その後入った未確認の情報ですが、松岡理氏の「新版プルトニウム物語」という本によると高速増殖炉と言えど作り出せるプルトニウム239の濃度はせいぜい70%程度で、やっぱり核の材料には使えそうも無いようなものらしいです。
なので、どうやら核開発を疑われずに高速増殖炉を研究・稼働する事は出来そうです。
…まあ、そうなると高速炉とてマイナーアクチニドの消却効率はさほど高くもないという残念な話でもあるわけですが。

2008年7月30日水曜日

ブラジルの風船おじさん

今日は先週読んだ軍事研究の事もありましたし、ウラン関係でやろうと考えておりましたが、おどろくようなニュースが入ってきたので、これをお伝え致します。

日本にも過去にピアノの調律師が似たような事をやった事例がありましたが…

何なんでしょうね、気球でも使えばいいものをあくまでも「風船」にこだわるなんて…

まあ、風船にはそれだけの「魅力」があるって事なんでしょうが。

2008年7月26日土曜日

ウソやろ?

驚くべき話です。
なんとあの「ヘタリア」がアニメ化されるというのです。
…ネタ数的に足りるのかどうも不安にならないでもありませんが。

これはとりあえずチェックしておこうと思います。

2008年7月23日水曜日

やっぱし来なかった

前回、読売新聞からNASAがシャトルの後継機にHTVを打診しているという話をしましたが、これがどうもガセであったようです。

なんでもNASAはとっくの昔にアメリカの民間企業SpaceX社の導入を決めてたそうなんです。
つまり、今回は完全に読売の勇み足だったわけです。

というわけで、シャトルの後継として現在最有力視されているのはこのSpaceX社のドラゴン宇宙機であり、日本のHTVも欧州のATVもあくまでも当初の国際協定に従った形で運用されるらしいです。

…ぬか喜びさせやがって。

2008年7月20日日曜日

日本キタ…?

今回は読売新聞から。
老朽化のためにシャトルの退役が決まったものの、後継機の開発が遅々として進んでいないとの事で、NASAはJAXAに
「HTV売ってくんね?」と言っておったようです。

まだ実機飛んでないんですが、にもかかわらずNASAがこういう事を言ってきたのには、派閥の関係上どうもロシヤ機の購入には議会からの抵抗があるので、日本機を導入できないかという話らしいのです。

で、これに競合する機種としてEUのATVという機体があり、こっちは日本機より開発が一歩先んじているのですが、大型貨物が積めないという欠点があるので、HTVが注目されたという事情があるみたいです。

ATVはより大型の太陽電池を装備し、補給能力も8トン以上あるので一見、こちらの方が有利に見えますが…
仕様を見てみると、どうも推進材や生活必需物資の補給という方面に寄せた設計がなされておるようで、この点が
「ISSを増設するため、大型のモジュールを持ってゆく」
という、これまでシャトルが遂行していたミッションに対応しにくいと判断されたゆえんであるように思われます。

で、二面で科学部の安田さんというライターが
「あくまでも棚からぼたもちなんだよ?」
と言っておりますが、まあその通りでありましょう。

願わくはHTVをアメリカに売った利益で
「ふじ」の開発を…
とも思ってしまいますが。

2008年7月16日水曜日

ツェッピリン再来?

ソースが軍板なので信頼性はちょっと疑問なのですが、なんでも技本がXF-5系統を元に推力12tクラスのエンヂンが自主開発できそうだと言っておったそうで、これがマジネタであれば心強い限りです。

…おおまかに計算してラプたんの推力がF-119双発の約32t
でもってライトニング2がF-135単発の18t
スホーイ50は細かい情報は今のところ不明ですが14.5t程度のものを双発にするという話ですので、12tの双発でF3を自主開発となれば、とりあえずそこそこ良さそうなのが出来上がりそうです。

とはいえ、実際に技本がエンヂンをこしらえてくれなきゃ論じる材料というもんが無いのですが。

一方アメリカではボーイング社が実用飛行船の開発を始めたのです。
なんでも、ヘリでは40t以上の重量物を運搬するのは構造的に難しいということで飛行船にスポットライトが当たったという話らしいのですが…

そりゃ小官も飛行船は大好きです。
通勤大戦争とか好きです。(飛行船好きとはなんか違うか)

しかし、飛行船が廃れたのにはきちんとした理由があります。

世間一般ではヒンデンブルクの事故から「水素ガス危険」が原因と思われていますが、これはちょっと違います。

「飛行船の弱点」それはズバリ風に弱い事です。
魔女の宅急便でも似たようなシーンがありましたが、実際飛行船は図体の割に出力が大きくないので風に弱いです。
それも特に縦方向の気流に弱い。

 かつて米海軍の飛行船が悪天候に遭遇して墜落する事例が度々ありました。
上昇気流に巻き込まれると、気圧の低下で気囊が破裂する恐れがあるので、ガスを抜いて浮力を落とす。
逆に下降気流に巻き込まれると、今度は地面に叩き付けられるのを避けるため、バラストを捨てて機体を軽くする。
…これを続けてバラストもガスも使い切ったところへ下降気流が来るとあとはお察しくださいというわけです。

ましてや昨今は地球温暖化の影響か、ハリケーンも大型なものが出やすくなってます。
このあたりを考えると、乱気流の殆どない亜成層圏あたりで運用するのならばともかく、こういったVTOL的な用途の飛行船にどの程度の実用性があるのかこれもまた疑問であります。

2008年7月9日水曜日

たしかにシュールな光景だ…

サミット…
それはヘタリア流に言うならば、同盟+枢軸と静かに怖いロシヤさんそして影の薄いカナダさんというメンツで会議をする企画です。

前回、日本がホストをした時はあまりにもバブリーにやり過ぎたため各方面から避難が殺到したとの事で、今回の洞爺湖サミットではもう少し控えめにやるという方向性だったようですが…
「豪華な食事かっ喰らいながら食料問題語るとは何事ぞ!」
という批判が出てきたようです。

たしかに…言われてみれば中々にシュールな絵です。

しかしコレを報じたのが英国のマスコミ。
そう、料理下手なツンデレのイギイギきゅんです。
この話題で即座に半年ばかり前に流行った以下のようなコピペを連想してしまった小官はおそらく負け組でありましょう。
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先月までロンドンにいたんだが、パブでいかついニーチャンに絡まれたことがあってな

「お前は日本人か?お前もイギリスの飯は不味いって言うんだろ?(´・ω・`)」
「勘違いするなよ。我が国の飯が不味いんじゃない。お前の国が恵まれ過ぎなんだよ(´・ω・`)」

「ふざけるなよファッキンジャップが。俺だってミソスープ大好きだよ。メンタイコゥ食いてーよ(´・ω・`)」

「お前等は卑怯だ。ずるい。同じ島国でこの差はなんだよ糞が。ファック、ファッキンジャップ、シット、ファック(´;ω;`)」


初めて泣き上戸の外人を見た
夏に来日するらしいから美味い明太子を食わせてやる予定

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ま、国家間の大事な行事ですからそれなりにお金をかけるのは当然でしょうが、結局今回も日本は成金趣味して顰蹙を買ったようです。

ではどうしろという話でもありませんが。

2008年7月5日土曜日

逆再生で本音が…わからんわからん

先任、ぼちぼち始めるぞ。
電波解析だ。

えー!?

「えー」じゃない!
前回
「爆雷落としてこないだけでもマシでしょ?
 きちんと消化しましょうよ。」
って言ったのは誰だよ。

あー、今回の電波解析は「超不都合な科学的真実」の第八章
言葉に秘められた魔力「リバース・スピーチ」の謎を追う
ー心理分析から人類の意識改革まで進化するか
らしいですね。

今回の話ではまずレッド・ツェッピリンの曲に悪魔的な内容の逆再生メッセージが入っていたと騒ぎになったケースが出てくるな。
で、検証のためにカリフォルニア州議会でそのテープを逆再生してみたところ、何人かの議員が「俺は悪魔に仕える」という言葉が聞こえると主張したんだとか…

何年か前のホラー番組に似たようなコーナーがありませんでしたか?
普通に聞いていても、よくよく気をつけてみると曲が終わったあとに変な悲鳴が入っていたり、「タスケテ…」って音声が入っていたりというやつ…

この件に関しては、小官はもっと興味深い事例を知っている。
半年程前の「試してガッテン」で難聴の特集がやってたんだが、その時の実験でプロの音楽家数名に
「この音声には『さくらさくら』が混ざっています」
と言って聞かせたところ、殆どの人が
「さくらさくら」が聞こえると言ったのだ。
…ところが、番組が彼等に聞かせたのは実際には「ホワイトノイズ」だったのだ。

その番組、自分も見ました。
ゲストの人達に女性が発音する映像を見せてましたよね。
なーんか聞き取りにくい声を出してて、ゲストの人達が
「『だだだーだ』って言ってます。」
「自分は『ざざざーざ』って聞こえた。」
なんて言ってるんですが、これは「だだだーだ」と言ってる映像に
「ばばばーば」という音声をかぶせたものだったんですよね。
だから目をつぶって聞いてみるとちゃんと「ばばばーば」と聞こえる
…結局、人間は耳だけで言葉を聞き取ってるのではなく、聞き取りにくい部分を脳内で補完しているんだって話でした。

ただ、本章では例によってまたイグノーベル賞に相応しいような種類のアマチュア研究家が出てきてるな。
今回の人はオーストラリアのデイヴィッド・ジョン・オーツ氏。
彼はレッド・ツェッピリンの一件に興味を持って2000枚以上のアルバムに収録された楽曲を分析し、約半数の曲に逆再生メッセージが現われることを発見した。
しかも、逆再生メッセージを意図的に加えると、どうしてもその部分に違和感が出てしまうが、そういった形跡が一切見られない事から、このメッセージは無意識のうちに入ってくるものだと、そして人間の会話やスピーチにも同様の逆再生メッセージが現われるのだという事を発見したのだそうだ。

なんかありがちなパターンですね。
…やっぱ香具師なんですか?

いや、オーツ氏は若干科学的なアプローチを取っているな。
被験者を三つのグループに分けて第一のグループにはオーツ氏が聞き取ったメッセージを書いたリストを与え、第二のグループには無関係なメッセージを与える。
…そして第三のグループには何も与えずに同じ逆再生音声を聞かせたところ、第一のグループは高い確率でリスト通りに答え、第二のグループは誰もリストにあるメッセージを見つける事はできなかった。
そして第三のグループが聞き取った単語は殆どがオーツ氏の聞き取ったメッセージの中に含まれるものだった。

なるほど、科学的ですね。

ところがどっこい、O・J・シンプソン事件の公判に関して、逆再生でこういう分析が出てきている。
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伊藤判事:ミスター・シンプソン、陪審員の選考を9月19日から9月26日まで行うために、前もって選んだ日程で続けていくことを了解しますか? 7日間、裁判が延長されることになるのを了解しますか?[シンプソンが彼女らを殺した]
シンプソン:はい[私がやりました]
伊藤判事:よろしい。その日程調整でよろしいですか?[彼はわかっているだろうか?あなたが愛する婦人を殺した]
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シンプソン事件ってたしか、検察側の提出した証拠が捏造だったんですよね…
手袋は小さ過ぎて容疑者の手が入らないわ、血からはヘパリンがでるわでもうメッタメタ。
「逆再生だけに正反対の結果が出ました」って事ですかね?

うむ、リバース・スピーチに関してオーツ氏は無意識のうちに右脳で生成されて言葉に織り込まれる形で出てくるんだと。
人間は言葉を習得するときから、裏のモード、つまり逆転した発声から習得しているんだと。
だから赤ちゃんのバブバブ言う声も、逆再生するときちんとした言葉になっているんだと主張しておるようだ。

まじっすか?

さあ?
とりあえず、これに関して著者は「パラグラム」に注目したフランスの言語学者の例なども挙げて、感情を司る右脳にはこういった情報処理を無意識のうちに行う能力があるんだと言っておるようだ。
だから「平和や愛の歌」を心から歌えば、これを逆再生しても同じようなメッセージが出てくるが、「アホくせ」とか思って歌った場合は逆再生でバレバレなんだそうな。
要するにお前さんが司令部に無線電話で「ジュゲムジュゲム」なり「バブーバブー」なり、適当なことを言って、司令部の方でそれを逆再生してもらえば、本艦の現在位置や状況を詳細に報告することができるってわけだな。

んな無茶な…

ところがオーツ氏はその無茶を実際にやってのけた。
90年の湾岸戦争が始まる数ヶ月前、ペンタゴン要人のスピーチを分析していたオーツ氏は今まで聞いたことの無い「シモン」という単語が出てくるようになった事に気付き、ワシントンの知人を介して消息筋に問い合わせたところ、この単語は「砂漠の嵐」という意味だという事が判った。
この話はCNNでも話題を呼んで、オーツ氏はマスコミから多くのインタビューを受けたのだそうな。
で、オーストラリアやアメリカでは警察の犯罪捜査に逆再生分析が利用された事例もあるのだそうだ。

アメリカが採用したから本物とは限らないんじゃないですか?
事実、アメリカには超能力捜査官なんてのがいるし、
マイノリティ・リポートってSF映画が公開された時には、警察から「プリコグって本当にいるの?」って問い合わせが来たって話もあるし。

まあ、シンプソン事件の件で科学捜査が「かなり高い確率でシロ」と判定したものを「ガチでクロ」と判定するくらいだから、結局
「そういう現象もあるんですよ」って話で、これを明確な証拠として認識してしまうのは、軽率に過ぎると思うね。
ところが、この章の結びはこうなってる。
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 逆再生メッセージが有効であるゆえに、政治家たちは会話の録音、逆再生を禁じる法案を可決させようとするかもしれない。そのとき、はたして誰もが「ノー」と言えるだろうか。
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どんなに検察側に有利な解釈をしてもせいぜい「証拠不十分」が妥当なケースを「ガチでクロ」と判定してしまうような技術が有効ねえ…
んなもんが普及した日にゃ、刑務所は濡れ衣を着せられた人であふれかえり、娑婆は犯罪者が歩き回るような事になるだろうよ。

試してガッテンでやってた実験では、ゲストの人が映像に惑わされて正しい発音を聞き取れませんでしたけど、そういう実例も考えると、リバース・スピーチ自体、そもそも信頼性が「?」ですよね。
なのに、その続きの部分でミズモリ氏はこうやってる。
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誰もが相手の心を読むことができるようになれば、争い事、犯罪や紛争、さらには戦争すら減少・回避されるかもしれない。
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…逆じゃないですか?
頭の弱い中学生とかならまだしも、大の大人ともなればいつか砕石機の中に突き落としてやりたいとか思っている相手にだろうと、必要ならば相手の面子を立てて矛を収めてもらうために嘘をついたり、場合によっては土下座までするわけで…
それが無効化されちゃったら、あっちこっちでおはぎに縫い針入れたり鉈を振り回したりってな事になるんじゃないですか?

ハンス、…お前人を殺す方法に詳しいな。
そりゃそうと、このあともミズモリ氏の妄想は暴走を続け、遂にはこんな事まで言っちゃってるな。
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 オーツ氏の研究が普及すれば、我々は裏表のない人格形成を余儀なくされ、精神性を高める努力を行う方向へ向かい、世界の様々な問題が速やかに解決されていくだろう。
そして、我々が健全な社会に住んでいて、未来に対してポジティブに勇気を持って立ち向かえば、この技術は浸透していくだろう。
==============================
…そもそも裏表のない人格で精神性の低い輩がやたらに多い事の方が問題だと小官は思うね。
あと、小官が好きな映画に「ニノチカ」という昔のラブコメがあるんだが、その映画に出てくる台詞に「心の中までは検閲できないさ」というのがある。
だがこの文脈では、みんながお互いの心の中を検閲し合うのが健全な社会だとでも言わんばかりだ。
…どうも面白くないね。

2008年7月2日水曜日

屯田兵!屯田兵!

昨日、帝都が銀河帝国軍の侵攻を受けたようですね。

…それは置いといて、こないだユーロサトリで技本の人を追い回して盗撮するという奇挙にでたあの清谷さんが、まだお祭り気分が抜けないのかまた妙な事を書いてます。

同業者、つまりミリタリ系のライターの仲間と話している時に
「自衛隊の一部を屯田兵にしたらよくね?」
「ブルータス、お前もか!」
って流れになったらしいんです。
で、この屯田兵計画ってのは清谷案だと
陸自から数万人くらい引っこ抜いて限界集落によこし、
コルホ…もとい、農業や林業をやらせて農地や山里の保全をさせる。
でもって年に3〜4ヶ月くらい自衛隊としての任務や訓練をやらせて練度を維持する。
で、連中の給料の少なくとも半分は農水省や国交省に出させる。
農業や林業で得た収入は防衛省の物です。
…こうすれば今の予備役自衛官より能力が高いし防衛省も人件費をへらせていいことづくめ…

という事だそうです。

陸士の兄さん 田んぼに入れたら
特殊部隊
特殊部隊
長靴はいて隠密行動
山陰 寒村 屯田兵…

という「やわらか戦車」の替え歌が浮かんでしまったのはともかく、こういうのは正味の話どうなんでしょう?
まあ、この不景気にあんだけの労働力を放っておくという手は無いでしょうが、こういった(見かけだけとはいえ)兵力の大幅削減になるような事をやった場合、ミリバラ的にどうなのかどうも疑問です。

2008年6月25日水曜日

閣下の小咄と戦場のパインアップルなど

こないだJウィング買って佐藤守元空将閣下の記事を読みましたよ。
なんでもファントムライダーは成層圏を飛ぶ時与圧服を着なきゃならんとかで、写真も載ってるのですが。
…なるほど、たしかに「宇宙服」です。
何ヶ月か前に「ファイヤーフォックス」観た時、小官は
「いかにも時代を感じさせる野暮ったいヘルメットだなや。」
と思ったもんですが、この時代はほんまもんのパイロットもこういったものを着て戦闘機に乗ってたんですね…

もっとも、小官が気になったのはその隣のページに記事を載せている元イーグルドライバーの航空写真家、赤塚聡さんの話でした。
航空学校で教官や先輩に「アドバース・ヨー」の話を聞かされ、
「着陸時のベースターンで不用意にエルロンを使ったら背面飛行になった」という話を聞いては震え上がったとか。
記事の内容を読むと、この「アドバース・ヨー」というのは迎え角を大きく取って飛んでる時にエルロンを使うと、ロールを切ったのとは逆方向に大きなヨーイングが発生して最悪スピンに入るのだとか。

…ごく大雑把に言うと、上を向いて飛んでる時に何も用心せんと操縦桿を右に倒すと、機体が右に傾くのと同時に機首は急激に左に振れるという事らしいです。

視点を移してネットへ目を向けてみると、カナダのとある一般家庭の裏庭に「戦場のパインアップル」が生えたというびっくりニュースがあったりします。

しかし、小官的にもっともグッときたネタは中国が五輪会場を警備するために地対空ミサイルを配備したって話です。
…中国さん、もしかしてオーストラリアでの一件、気にしてます?

2008年6月21日土曜日

チェックしとかねば…




今日は久々にネタではなく軍事関連の話を致します。

 佐藤守元空将閣下のブログを見に行ったところ、
Jウィング8月号に入院前に書いた話が載っているとの事。
これはチェックしとかなきゃいけませんね。
しかし…「売ってくれよ!ラプター」ですって。

まあ、ロシヤもステルス機を作るアメリカが売ってくれなきゃ日本も自主開発に走るとなれば、議会も少しは考えるかも知れませんが。
(もっともロッキードは売りたがってるそうですけどね)
…やっぱ「ライトニングⅡ買えよ」って言われそうな気がします。

 あと気になったのは清谷さんのブログです。
パリの陸戦兵器見本市へ行ったところ、技本の幹部をハッケソして
「やは、こんにちは。品定めですか?あっしは…」
と言いかけたところ、彼等は
「のーこめんつ。」
と言って名刺も受け取らず逃走こいたのです。

…まあ、自衛隊と言っても所詮は「日本のお役人さん」ですから、ここまでは「やっぱりね、そうだよね。」という話です。

 ところが、ここでキヨさんは彼等をマークして盗撮するという奇挙に出ます。
その結果、盗撮に気付いた佐官の方が話に応じてくれたのですが、上からは特に「メディアとは接触するな」とは言われていないが、現場の判断で接触を断ったとの事。…そりゃそうでしょうよ。

その記事の中では、防衛省や自衛隊は情報収集やメディアとの対応をもっと研究すべきだと言ってますが…こと日本に関しては、メディアが取ってきた言質を元手に民主や社民が政府を叩きに来るという構図がありますから、難しいんじゃないでしょうか。

…なんか真面目な話のし過ぎで頭痛がしてきたので最後に軍板某スレで拾ってきた秀逸なギャグを紹介しときます。

いいか、おまえら
         ( ゜д゜ )
         (| y |)

    いがみあいの続くアジアだが
       亜  (゜д゜ )
       \/| y |)


     心を合わせれば・・・
       亜   ( ゜д゜)  心
       \/| y |\/

          ( ゜д゜)  悪
          (\/\/

           _, ._
         (;゜ Д゜) 悪
          (\/\

2008年6月20日金曜日

イグノーベル生物学賞推薦

ネットサーフィンをしていたらこんな情報にぶつかりました。

なんでも、ナメクジ駆除にはビールが効果的との事で、どのビールが一番ナメクジを引き寄せるかベンチマークを行ったとの事です。

…まあ、小官の地元では既に梅雨が明けてしまったのでいささか時期遅れな気もしないではありませんが。
(しかし、今年は雨が少ないですね)

で、「ナメクジは発泡酒が好きであってほしい」と期待しながら実験を行ったところ、贅沢にもこの下等生物はみなプレミアムビールを選びやがったのだそうです。
おまけにナメクジばかりかダンゴムシまでもがビールにわっさわっさと群がってえらい事になってたのだとか。

まあ、ナメクジはビール酵母と麦芽の香りに誘引されるとの話ですので、これはまあ当然と言えば当然の事なのかも知れません。

何故ダンゴムシまで寄ってきたのかは少し謎ですが、しかし
「ナメクジが好きなビールを調べるため」だけにこんなベンチマークをやってしまう方もかなりアレです。

 というわけで、小官はこの研究をイグノーベル賞に推薦致します。

2008年6月18日水曜日

NHK盗作疑惑?

 ちょっと前に小官がヤッターマン観てたときの事、
某自称異星人芸能人ぽいのが出てきて「をいをい…」と思っていたら
ドロンボーの投入したロボット兵器が”ワダアッコー
これにはさすがに小官も(笑いたいのを我慢しつつ)
「神をも恐れぬとはこの事か」
とやっていたら、ネットでも同様の声が上がっていたようです。

 ところが上には上がいた。
それもよりにもよってNHK教育テレビ。
イタリア語講座の”文法戦隊イタレンジャー”というコーナーです。
こういう話のお約束で、悪者役の三人組がイタレンジャーに敗退して基地へ戻って来るのですが…
彼らの一人がちゃっかりとイタレンジャーの”マスコットロボット?”をパクってきていたのです。
するとあとの二人がこのロボットを酷評して

「何こいつ可愛くない。」

「ロボットっつったらやっぱ耳をパタパタさせて
 ピョンピョン跳ねるまんまるなやつだろうよ?」

「サイコロから手足が生えたようなのじゃないの?」

(ガンダムとヤッターマンがお好きなんですね)
とか思いながら観ていたら、三人のボスとおぼしき女性が現われて、

「こいつ、しゃべり方が気に喰わない」

すると、別の一人が

「今ハッキングしたから語尾を自由に変えられるよ。」

すかさずあとの二人が

「本当?じゃあ、『〜だっちゃ』って設定できる?」

「いや、ここは『〜コロン』でしょうやっぱり。」

ここで女ボス一喝

「『だっちゃ』も『コロン』もダメ!
 ただでさえこの番組盗作疑惑があるのに…」

あったんだ、盗作疑惑…
あとこのコーナー、主人公がピンチになると「スターシャ的な人」
が出現します。

もうね何とコメントしてよいやら。

2008年6月15日日曜日

かめさんレストラン

 小官の地元では昔、人糞を豚に食べさせるという中国式のトイレがあったそうです。
人間が用を足しに行くと、豚さんが「ごはんだー」と、鼻を鳴らしながら近付いてきて下からこっちの股間を…
 というのがこの頃の子供にとっては恐怖だったようです。

まあ、さすがに水洗トイレの普及した現代ではんな物にはお目にかかれなくなりましたが。

ところが、アメリカの中華レストランにて厨房で亀が飼われていたために、これが閉鎖されるという騒動が起こっていたようなのです。

あー、かめさんはね腸内にサルモネラが共生してるんで注意が必要なんですよ。
これは家庭の医学レベルの常識だと思いますけど、けっこう知らない人いるみたいなんですよね。

2008年6月11日水曜日

二大宗教タイトルマッチ?

ミヤコン・グレビッチ!
(意訳:貴方にミヤコン設計局の叡智がありますように。)

ダ!カピテン。ミヤコン・グレビッチ!
(意訳:艦長にも叡智がありますように。)
…って艦長、何ですか今回の趣向は?

あーあ、いきなり台無しにしちゃったよこの先任は。

台無しとか言わんで何があったのか説明して下さい、

先週の週末、本屋へ行ったのだ。
そしたら五次元文庫が「キリスト教の超不都合な真実200」というこれまた大妖作を出していたのだ。

五次元文庫…
うちのブログでネタにしている「超不都合な科学的真実」を出している所ですね、それでまたこんな事を始めたわけですか?
見たところ十章二百節もあるようですが。

いーや、神学宗教学の類いは基本的に小官の守備範囲外だからこの本についてはそこまで突っ込んだ話はしないよ。
しかし「世界の宗教と歴史研究会」とやらの連中、
「キリスト教はカルトです。
マインドコントロールの巣窟です。
ちょっとばかり巨大で、歴史がありますが、
それゆえ恐ろしいのです」
だそうだ。
どうやらキリスト教との対決を望んでいるらしい。
…相手にされないだろうがね。

で、艦長は何をなさりたいのですか?

うん、ざっと目を通した感想を引用も交えてUPしておこうと思う。
この本の内容は学術的な立場からキリスト教にかかわる醜聞やアレげなトリビアをご紹介〜ってな感じだ。
まあ、キリスト教の内部腐敗は事実だし、ダ・ヴィンチ・コードの例にもあるように、「キリスト教」自体の出所もなんだか怪しいって話も事実だ。
この辺の問題については、なるしまゆり氏の著作でも読んで頂ければ大まかな雰囲気はつかんでもらえると思う。
 ところがこの本、文章の内容・論理展開の手法が、学者や研究者というよりゴシップ紙の記者に近いんだよな。
これ系の研究者ならばほぼ確実に言及するネストリウス派の話も出てこないし。
なのに、例えば250ページには現教皇ベネディクト16世がユーゲント上がりだということがさも鬼の首でも取ったように書かれている。
何を今更…

即位した時、独逸大喜びでしたよね。
ちゃんとニュース見てる人なら覚えてると思いますけど。

うむ、このテの扇動的な文章には小官はどうしても反感を感じるね。
例えば41ページ。
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 驚くべき事実を紹介しよう。
 ローマ・カトリック教会は、なんと現在でも悪魔の存在を唱えているのだ。そして実際に、教皇自身も悪魔払いの儀式を行っている。
 中世を彷彿とさせるような、オカルトを大の大人たちが夢中になって実践しているのだから笑うに笑えない。
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「驚くべき事実」って、カトリックのエクソシストは映画になるくらい有名な話じゃないか。
というか、もうほとんどオカルト書の集まりみたいな「五次元文庫」が他者をオカルト呼ばわりするかね?

痛い記述と言えば、58ページにはこんなのもありますね
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 しかし、”改革”とは名ばかり。ルターが行った事は、ヨーロッパを中世に引き戻すことだった。実際には改革の正反対、ルターは完全な復古主義者であり、キリスト教の迷妄に民衆を引きずり込んだのだった。
 ルターの出現により、キリスト教はますます原理主義的で危険な宗教になっていった。
 またルターは徹底的な差別主義者・反ユダヤ主義者であり、悪魔の存在を信じていた。
 ルターは悪魔のたとえを使って民衆を震え上がらせ、キリスト教を無理やり信じ込ませたのだ。
 むやみに”改革”を唱える人間には注意が必要だ。
==============================
むやみに”改革”を唱える人間には注意が必要…
秀逸なジョークじゃありませんか。
中近世に限らず現代でもNESARAで世界が変わると言いふらしたりアセンションしないと生き残れないとか言って民衆を震え上がらせているがいますよね、艦長。

奴らの話は今は置いておこう、しっかし…
・キリスト教の迷妄に民衆を引きずり込んだ
・悪魔の存在を信じていた
ルターは神父だぞ?
この時代の神父なら誰でもやってるような事じゃないか、
この文章書いたやつは一体どんな認識に基づいて文章を組み立てておるのだ?

認識の問題と言えば、80ページにはキリスト教の修道士が無闇矢鱈に瀉血をやって大勢の人を犠牲にし、医療の水準も後退させたって話がありますが、現代でも不完全な知識に基づく血清療法を推進したり、樟脳から作ったミディクロリアンもどきをリンパ管へぶち込んだりする香具師がいますよねぇ。
人の振り見て何とやら…

のーこめんと。
あと、言論の面では90ページでハリーポッター焚書式の件に関して
「彼らは現実とフィクションの違いすらわからなくなっているのだろうか?」とかました直後、92ページでキリスト教系出版社が聖書を漫画化した話を批判しとる。
…少なくとも聖書の漫画化はいい事だと思うぞ。
昨今は「えゔぁ」とかいう黙示録の劣化コピーの解釈を巡って、神学論争が勃発するようなご時世だから、「これが元ネタです」ってのが平易な形態で世に出れば、いくらなんでもあんまりな事を言うマヌケはいなくなるだろう。
ちなみに、「エヴァンゲリヲン」とは本来、ワイシャツにヘルメット姿でMBT…もといMTBに乗って行動する二人組のジェントルメンとか、平日の昼間に正装に日傘で住宅地を徘徊してる集団とかの事だ。
…これにジャックナイフ持った陰気な中学生を絡めたら、中々におもろい話になりそうだね。

妄想乙です、艦長。
それにしてもキリスト教徒の言論弾圧を批判した直後に今度は自分達がキリスト教徒の口を塞ごうっていうんですか?

反論されて間違いを指摘されるのが怖いからじゃないかねぇ?
例えば145ページとかこんな具合だ。
==============================
ユダヤ教は現実に即し、日常生活に密着した宗教である。よって、複雑な神学や宗教哲学は発達せず、ユダヤ人社会の外へ拡張してゆくということはなかった。
==============================
複雑な神学や宗教哲学は発達せず…ウソこけ。
ユダヤ教じゃ宗教が生活に密着し過ぎて、空港の金属探知機に関して宗教的な解釈が出てきたりするくらいなんだぞ?
そうやって聖典を実生活とすり合わせてゆく上でどんだけ神学や宗教哲学のノウハウが必要になると思ってるんだ?
==============================
 イスラム教では、全知全能の唯一神であるアッラーを信仰するが、他民族に信仰を強制するようなことはなかった、イスラム教は布教にそれほど興味が無いのだ。また、イスラム教の聖典である『コーラン』は神が語った言葉とされているので、長い間他の言語に翻訳されたものは認められなかった。そのせいで、イスラム教が急速に拡大するということはなかった。
==============================
またまたダウト。
イスラム教の領主たちはイスラム教徒の領民を税制面で優遇した。
だから、こういった土地では領民はみんなイスラム教を信じるようになってイスラム教がどんどん広がっていった歴史がある。
更に言えば、イスラム教では宗教戦争ジハードを
「異教徒に正しい教えを教えてあげるためのもの」と定義している。
これで「布教に興味が無い」だなんて、結論ありきで論理を組み立ててるのが見え見えじゃないか。
よくもまあ「世界の宗教と歴史研究会」とか名乗れたもんだ。

…艦長、この本って終始こんな感じなんですか?

この程度で済んでればまだよかったのだがね、終盤に入ってくると、室町や安土桃山の頃のイエズス会の行状を絡めながら、キリスト教とアメリカや韓国を結びつけるようになる。
しまいにゃ言うに事欠いて西暦の起源まで攻撃している。
213ページの記事だ。
A.D.が「アノ・ドミニ」・B.C.が「ビフォア・クライスト」だくらいきちんと歴史の授業を聴いてれば知ってて当然、更に言えばキリストの生年に関しては議論が出ていることも多少知識のある人なら知っている筈なのに、これがさも大事であるかのように取り上げて
==============================
 日本人なら日本の元号を使いたいものだが、世界中に普及している西暦の便利さに屈してしまうのが辛いところだ。
==============================
だそうだ。

暦と言えば、日本は戦中まで「皇記」とかいう独自規格の暦を採用していたんですよね、しかも「皇記世紀は西暦より600年古い!」とか主張して得意になってた…
アメリカ批判の中でこういった事が主張されるようになるって、ヤバくないですか?

うむ、こういう連中が民衆の支持を集めるようになったら、たしかにヤバいだろうね。
で、終章でも例によってこんな論調でスキャンダルを紹介したり初期キリスト教を批判したりしているわけだが、相変わらず認識や論理の構成に問題がね…
258ページなんかでは死海文書の発見を
「イエス以前からキリスト教が存在した証拠」として提示している。
==============================
 そして大事なことは、イエスが語ったとされるキリスト教の教義のほとんどが、「死海文書」の中に見いだせるということだ。
 つまり、キリスト教の教義は、イエスの誕生のはるか以前に存在していたということである。
==============================
と、こうだ。
ところがどっこい、170ページの記事の冒頭で既に
==============================
 原始キリスト教は中東で発生した。イエスがユダヤ教の異端だったことは明らかだ。しかし、キリスト教がローマの国教になる際、ユダヤ教の名残を巧妙に消し去った。それで、キリスト教会はイエスがユダヤ教徒だったことを決して認めようとはしないのだ。
==============================
と、こうやっている。
イエスが「ユダヤ教徒だった」なら、死海文書の内容と同じようなことをイエスが言っていても不思議はないじゃないか。
大体、新約聖書の中には度々イエスがパリサイ人と論争するくだりが出てくるが、その時にはしばしば「聖書」を引用している。
言うまでも無くここに出てくる「聖書」ってのは旧約聖書のことだ。
この時代にはまだ新約聖書は書かれていないからな。
つまり、死海文書と殆ど同じものだと考えて構わない。
要するに「キリスト教はユダヤ教から分派した」という歴史的事実をさもさも大事件であるかのように書きたててプロパガンダしてる。
すべからくこんな調子じゃあ他の記事に正しい内容が含まれていても「ちょっと待てよ?」と斜に構えて読まざるを得ないよねぇ…

ええ、こんな本を何の予備知識も無く馬鹿正直に読んで、シンプルに「キリスト教=悪」という図式を刷り込まれてしまう人がいるかと思うと背筋が寒くなりますね、末はカンチガイ右翼かテロリストか。
…あれ?
艦長、最後のページにこんなのがありますよ
==============================
 いよいよ、最後のコラムになった。
 ローマ教皇庁が二〇〇〇年九月五日に発表した文書『ドミヌス・イエズス』によると、イエスは「排他的、普遍的、絶対的」な存在であり、カトリック教会は他のキリスト教各派に比べて、絶対的優位性を持つものだという。
 同時に、他の宗教は「救い」に関して重大な欠陥があるものだと決めつけた。この文書は、ローマ教皇庁教理省が作成し、教皇ヨハネ・パウロ二世が承認している。
 二〇〇七年七月一〇日には、ローマ教皇ベネディクト一六世が、カトリック教会だけが唯一の正統だとする文書『教会についての教義をめぐる質問への回答』を公表した。前教皇の
立場を引き継ぎ、他宗教、他教派を不完全なものとしている。
 ここまで本書をお読みになった方にとっては、冗談にしか聞こえないだろう。
 「重大な欠陥」をもつ宗教は、果たしてどちら側なのか?
 そこは読者の判断にゆだねたい。
 最後までお読みいただきありがとうございました。
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「重大な欠陥を持つ宗教」ね…そんなの決まってるじゃないか。
アセンション教の欠陥がいちばん重大だよ!

そういうオチになっちゃうんだ…
ま、キリスト教もキリスト教で問題があるのも事実ですけどね。

しかし先任、面白いと思わんか?

何がです?

アセンション教徒のことだ。
連中サ○ババの手品を信じるくらい低能だから、この記事を読めば必ずやトサカを立ててわがブログをキリスト教認定するに違いない!

そんなきな臭い事が目的だったんですか!?

恐れることは無い。我らにはミヤコン設計局の叡智がある!!
ミヤコン・グレビッチ!

ダー!ミヤコン・グレビッチ!
あーあ…

2008年6月4日水曜日

曝す(色々な意味で)話

星出飛行士が「きぼう」の実験モジュールの設置に成功しましたね。
これで、日本のモジュールはあと被曝実験棟のみとなりました。

 さて、我が国ではかねてより2ちゃんなど硫化水素の発生法が喧伝され、自殺しようとして二時被害を発生させるバカが出たり、住宅地の裏で硫化水素を発生させてパニックテロを企む不届き者が出たりしていますが、この件がとうとうアメリカ人の耳に入ったらしいのです。

これ以上アホな事を続けて世界に恥を曝すのもアレですし、
いいかげん止めませんかねぇ?…

被曝、曝すと言えば、なんでもこないだ地震に襲われた四川省は中国の核技術の中心地であり、公式な発表でも核物質を納めた容器がいくつか瓦礫の下敷きになったものの、大部分は回収に成功したと報じられていましたが、今頃になってどうもより深刻な事故が発生していたのではないのかというが出てきています。

…五輪大丈夫かよ。
ってか日本は風下だし、食料なんかも仰山輸入してるんだよな。

これはガイガーでも買うかな?
本格的なサーベイメーターとかは高いけど、おこちゃま用のキットなら安いし、学習用だから感度こそ低いものの一応きちんと放射線を感知するらしいから念のために検討しとこうか…

2008年6月2日月曜日

よりにもよって最もまずい相手に喧嘩を売った芸人の話

 七年前…
戦争があった。

 いや、戦争ならはるか昔からあった。
軍板のとあるマヌケが不敵にも801板に戦争を仕掛け、
多くのコテハンがこれに続いた。

 妄想の世界に生きる相手に常識が通用する筈も無い。
彼等は猛々しく戦い、そして惨敗した。

 軍板にはROM達からの嘲笑が降り注ぎ、
その無惨を目の当たりにした他板は互いに誓い合った
彼女等には絶対仕掛けないようにしよう。

 世界に平和が訪れた。
マヌケの犠牲の上に…

ところがどっこい。
昨日の番組で「ある芸人」がこんな事仕出かしたらしいのです。

 問題の番組、小官も一応目を通してみましたが、まああのテの特番でアキバが舞台と言ったら大体想像が付くような、微妙に引くような内容でしたがね…
しかしギアスと言ったら、種同様そっち系統の人達がごっそり集まるネタではないですか。

…本当に命知らずだねぇ。

2008年5月31日土曜日

もうじき上半期終わるのに…

こないだQ.E.D.の29巻買ったんです。
帯を見たら「コーヒーカップを使って金庫を盗む」
…トポロジーネタか?と思って読んでみたら普通に当たったね。

しかしこの人、絵の方は相変わらずですが着実にストーリーの作り方がうまくなってます。
伏線として入ってる「パシリの菱田が南極へ行った」件が秀逸です。
ま、その上絵まで期待するのは欲張りってもんですよね。

さてと先任、久しぶりに電波解析を始めるよ。

艦長、いつだったか「このままだと今年の前半は電波解析」って言ってましたよね?
もう、今年の上半期終わりそうですけど。

だってこの本、後半からもう殆どオカルトだもん。
ネタやれっつったって、まともな科学の話題とオーバーラップする部分がロクにないから「どないすんねんな」だもん。

ええと、今回の電波解析は「超不都合な科学的真実」の第七章
西洋医学の常識を覆すバイオ・アコースティックスとは
ー治療法が確立されていない病気、怪我への有効性を探る
です。

本章を読む限りに於いては、バイオ・アコースティックスというのは病人の声をコンピュータ処理して悪いところを割り出し、これを補正する性質の音波をヘッドフォンで聞かせる事によって病気を治そうというものらしいな。
…人間は言葉や声を発する時、無意識に自分自身の声を聞きながら声の質を調整するらしいから、まあ、難聴が原因の言語障害とかならばこういうのは効くかもしんない。
また、骨芽細胞は音波の刺激で成長速度が変わる性質があるというので音波で骨折の治癒を早める研究なんてのもあるらしい。
だがこの本には…関節炎、気腫、高血圧、知的障害、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、骨肥大症、環境アレルギー、ダウン症などで有効性が報告されていると書かれている。

あ…いつものパターンですね。
えっと、バイオ・アコースティックを開発したシャリー・エドワーズというおばはんは特殊な聴覚の持ち主で、人間が話している時、声の他にも別の音が聞こえるんだそうです。

クレセントノイズかいな!

いろんな漫画を読んでるんですねぇ、艦長は。
で、本題に戻るとその音ってのはどうも人間の耳から出ているらしいのです。

うむ、ただし人間の耳から音が出るというのは事実だ。
耳音響放射」といって、聴覚を司る細胞の反応によって一度耳に入った音が内耳から戻ってくる。
これの有無は「耳にきちんと音が入っているか」を判定する材料になるので、難聴の検査なんかにも使えるのだそうだ。

もっとも、この本にある「音」とは別物みたいですね。
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 人間の脳波の周波数帯域は0〜60Hz程度といわれる。ちなみに4〜8Hzはθ波、8〜13Hzはα波、13〜30Hzはβ波と呼ばれている。通常の生活で耳にする音の周波数はそれよりはるかに高いもので、それほど人体に影響を与えるものではないと考えられている。実際、平均的なオーディオ機器が録音・再生可能な周波数域はCD、MDで20Hz以上、カセットテープで50Hz以上である。そのため、日頃われわれはあまり低周波音を浴びていない。
 もし脳波と同程度あるいはそれ以下の周波数の音を偏って浴びた場合、脳波に干渉して人体になんらかの影響を与える可能性があるといえるかもしれない。であれば、それをうまく利用すれば、健康改善の強力な武器となるだろう。
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この言い回しから察するに、問題の「音」というのはどうやら低周波音らしいです。

それ以前に、ここも突っ込みどころ満載なんだがね。
日頃人間が聞く音はオーディオ機器の音だけではない。
ゆえに、日常生活でも気付かないだけで普通に低周波音を浴びていると言えるだろう。
例えば自然界でも、台風なんかからはかなり大きな低周波音が出ていて、クラゲはこれを感知して沖合に逃げるのだそうだ。
また、人工物では扇風機なんかの回転軸を少し曲げてやると、聴覚では感知できないがこれまた低周波音源となる。
…偏って浴びる事自体殆ど不可能なんじゃないか?

艦長…
そんな事言ったら本章にはこんな事まで書かれてますよ。
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 色相の変化を系統的に表している色相環では、中心を挟んで反対側にある二つの色は補色関係にあり、混ぜ合わせれば互いの色を打ち消し、無彩色となるように配列されている。それと同じように、1オクターブの音の輪を作ると、対立線上の2音の波動は、合成すれば互いを打ち消し合って中和される。このような原理に基づいて、使用する低周波音が決められる。
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そもそも音階とか人間が便宜的に設定したもんなんじゃないですか?

うむ、全部が全部便宜的に設定されたものというわけではないのだがな、一般的に音の高さが1オクターブ上がると周波数は2倍になると言われている。
1オクターブ上がれば2倍、2オクターブ上がれば4倍。
ここで同調して強め合うというのは判らなくもないが、3倍音、5倍音のケースが見落とされているな。
…ちなみにここできれいに同調しないと、物理の教科書で言うところの「うなり」が発生して具合が悪いので、和音を作る時に同調してくれるように一般的な音階では音と音との周波数は厳密な等比級数的な関係とはなっていないのだそうだ。

じゃ、「同調しない音」をぶつけて打ち消そうとしたらまずいんじゃないですか?
色の違う光を重ねて白くするというよりむしろ、色の違う絵の具を混ぜてネズミ色にしちゃうような事にならないんですか?

うむ、この件に関してケイ・ミズモリ氏はアメリカまで行ってライセンスを受けた施術師に治療を受けたレポートを書いてるんだが、
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 最初はとまどったが、基本的には、ノイズが少なく穏やかに感じられる音が自分に合っていると判断できることが次第にわかってきた。
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と、こう書いている。
だが一般的に言って、全帯域に均等に拡散した「白い音」というのはいわゆる「ホワイトノイズ」ってやつだ。
…アンテナ線引っこ抜いたテレビの出す音と思ってもらえばだいたい正解だな。
自分の声と合成したらそんな音になるような音声ってどう思う?

…普通にやがましいんじゃないですか?

…だよな。
しかもこの筆者はヘッドフォンをレンタルして処方された三種類の音を聞く事になったんだそうな。
一つは、体のバランスを整え免疫を高める音。
二つ目はアジスロマイシンという抗生物質と同じ効果のある音
三つ目は感染が疑われたカビの持つ周波数と逆波形の音

抗生物質と同じ効果がある…

な、酷いだろ。

これで通常の医療を拒否した人が大変な事になって真光源の件と同じ展開になるんですね、わかります。

それはどうかな?
なんでもこのバイオ・アコースティックスってやつはかれこれ30年続いてるんだそうだが。

なまぬーるく見守っておいてやりましょうよ。
ね、艦長。

だの。
しっかし、逆再生メッセージに原因と結果が同時に存在…
あと三章だけとはいえ、こんなもんどうやってネタにするんだよ。

まあまあ、これができたら敵戦艦撃沈だと思って頑張りましょうよ。

十一隻のうち三隻が戦艦…
先任、着底してやり過ごすぞ!

爆雷落としてこないだけでもマシでしょ?
きちんと消化しましょうよ。

2008年5月28日水曜日

地に降りたジェット機男とシーランドになりたいIT長者

 うちではこないだテクノバーンにあったジェット機男とパルスデトネーションエンジン機の記事を紹介したわけですが…
ワイアードによると、自転車にパルスジェットを載せた人がいるそうです。

なんでもこの人、パルスジェットを体にくくり付けてスカイダイビングした事をきっかけにパルスジェットが大好きになってしまい、いままでに50台のパルスジェットを製作・販売したんだとか。
自転車に載ってるものは推力7キログラムで一分間に2リットルの燃料を消費しちゃうのだとか。
まあ、小型ジェットエンジンを搭載した自転車ならば前例が無いわけではないのですが、この人の作った自転車は猛烈に熱いエンジンから150デシベルもの騒音をまき散らしながら簡単に時速80キロを超えてしまうのだそうです。

…うーん、何というか「アメリカならでは」ですね。

で、ワイアードにはこんな記事も載ってました。
似たような話ではかなり昔にイギリスの海上砲台が勝手に独立宣言して「シーランド公国」になったという話がありますが、このIT長者達は最初から海上国家の設立を目論んで水上住宅の開発を進めているのだとか。

アメリカ、すごい国だ…

だけど、小官はこっちのネタの方が微妙に好きだったりします。
計量カップの目盛りに「原爆いっこに必要なプルトの量」
ところがアメリカ版では「一回の呼吸量」
…これはアレですね、アメリカではドラッグストアでプルト売ってたりするんで(ドクター・エメット・ブラウンがそう言ってます)迂闊な情報は公開できないという事情があるのでしょう。

2008年5月22日木曜日

陰謀論涙目

 陰謀論者が往々にして唱えがちな珍説の中で有名なもののひとつに
「アポロは月へ行かなかったんだよ!」ってのがあります。

…ところがどっこい、我が国の月探査機が「はいダウト」とやってしまいました。

まあ、連中の事ですから、
「JAXAはNASAの手下だから一緒に捏造した!」
ですね?
わかります。

ってかウィキペの人達編集早いな、
「アポロ計画捏造説の沿革」
の末尾にもうかぐやの件が載ってるよ…

2008年5月21日水曜日

ジェット機男の時代

 小官、この間ジェットパックの記事を書いたばっかですが、いつの間にかこんな事をやってる人がいたようです。
スイスすげえ…

 写真を見たところ、この人のマシンに搭載されているエンジンはどうやらラジコン機用の超小型ジェットエンジンのようです。
小官の記憶している限りでは、この種のジェットエンジンはタービンが軸流一段、コンプレッサー遠心一段で、推力は数kgほど、燃料はタービン油の混ざった灯油を数分で1リットル程度消費するという具合だったと思います。

さて、同じテクノバーンにはパルス・デトネーションエンジンを搭載した実験機が初飛行に成功したとの記事もありました。
あれ…?
パルス・デトネーションエンジンって、これですよね?
これは第三帝国軍の巡航ミサイルに使われてたような気がしますし、またアメリカさんも大戦後に研究をしたんじゃないかと思いますが?

そう思ってウィキペで調べてみたところ
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パルスジェット(pulse jet) は、間欠燃焼型のジェットエンジンである。燃焼速度が音速を超えて爆轟を形成する場合パルスデトネーションエンジンと呼ばれ、燃焼過程が等容・断熱的であるために高効率を達成できるとして、近年注目を浴びている。
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なーる。
要するに構造は似たようなもんなんですが、特に
パルス「デトネーション」エンジンと言う場合は一般的なエンジンで言うところの「ノッキング」を意図的に発生させる事で高効率を狙えるという事で、今回の記事にあるのもそういう事のようです。

しっかし、実際に日曜工作で作ってる人のページなんか見る限りでは「デトネーション」が付かない単なるパルスジェットエンジンでも、安定に動作させるのは一苦労のようです。
なんでも単純な構造故に燃焼室とパイプ等とのマッチングをとるのが難しかったり、あと作動させると警察呼ばれかねないほどの轟音が発生したり…

うーん、色々と「主に資金的に」敷居が高い印象を受けますですね。
しかしまあ、こういうのならばなんとか手を出す事はできそうです。
日曜研究者の方に感謝ですね。

2008年5月17日土曜日

神とデムパと

 なんか中国の地震の話題で持ち切りですね…
小官、今回の地震があった場所がよりにもよってチベット関連で暴動があった場所だったもんで、どうも今回の一件で人権問題の話がうやむやになりそうな気がします。

さて、そんな中地震の発生がおよそ半日前に2ちゃんで預言されていたとかで「神光臨?」と話題になっているとの事です。
…まあ、この種の神様がごく稀に2ちゃんに現われる事は非常によく知られた現象でありまして、過去にはジダン選手が頭突き攻撃で退場になった事案がなかなかにユーモラスなアスキーアートで預言された事もありました。

ところが…
今回の件に関してこんなブログを書いてる人がいました。
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マスコミの反中プロパガンダが凄まじく、テレビのニュースが地震災害報道なのか中国敵視宣伝なのかわからなくなっている。テレビ朝日の「報道ステーション」だけでなく、NHKの「7時のニュース」も同様で、目の前で膨大な犠牲者が出て中国全土が悲嘆と焦燥の中にあると言うのに、報道の視線や口調には被災者である中国国民に対する同情や思いやりがなく、逆に中国に対する冷視と猜疑ばかりが際立っていて、視聴者である日本の国民に中国に対する嫌悪と不信を増幅させる内容になっている。これはフラットな地震災害の社会報道ではなく、地震災害を利用した政治的な反中プロパガンダのシャワーだ。現在の日本の刺々しい反中世論の空気は、3年前の反日デモのときよりも深刻で甚だしく、6年前の北朝鮮拉致問題の状況と同じほど毒々しく、強い敵意と反感の圧力が高まっている。
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反中プロパガンダ?
はて、小官が見た限りでは中国政府に対する我が国の報道機関の批判の口調はサイクロンの件で叩かれてたミャンマーの軍事政権よりずっと穏やかな感じでしたが?

…というか、ここでは明らかに「中国」と「中国国民」とが混同されてますね。
「人道支援をしよう」というのが「中国国民への思いやり」である事は言うまでもありません。
報道機関が叩いていたのは、何故に「中国政府が」それを拒むのか?
という事であるはずです。
それなのに「中国国民に対する」同情や思いやりが無いとか、逆ギレもいいとこです。

より判り易く言うならば、例えば東海地震が発生し、大勢の人が犠牲になったとします。
で、「被害が拡大したのは日本政府の対応がまずかったからだ」という批判が海外の報道機関から出てきた場合、それは日本政府に対する批判になりこそすれ、被害にあった犠牲者に対する攻撃とはならないでしょう。
まあ、被災者がその報道を聞いた結果、集団で日本政府に抗議するという事はあるかも知れませんが。

ところがこの人、やっぱり報道機関が「中国に対して」抱いてる猜疑心と、いわゆるネット右翼が「中国国民に対して」抱いてる嫌悪感とを区別する事が出来ていないらしく、こう続けています。
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ネット右翼の巣窟である2ちゃんねる掲示板では、「中国人がいっぱい死ねば地球は平和になる」などという読むに堪えない卑劣で悪質な書き込みが氾濫し、中国の国家と国民の不幸を面白がって囃したて、共産党支配の天罰が下ったと狂喜乱舞している。中国を卑しめ傷つける下劣な言葉を吐き散らかしている。まるで公園のホームレスを襲撃する暴力少年のようだ。こうした粗暴で悪辣な反中右翼のネット言論を煽っているのがNHKとテレビ朝日の中国報道であり、およそ公正中立とは無縁な、極端に反中的なメッセージがテレビを通じて溢れ出ている状況にある。昨夜(5/14)の「報道ステーション」では、中国が日本からの救助人員派遣を断った件を取り上げ、「強権国家だから」だとか、「軍関係の施設を見せたくないのか」などと無用な方向に話題を振り向け、加藤千洋やゲストの目黒公郎に執拗に同調を求めていた。
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…NHKはどうか知りませんが、少なくとも小官の記憶にある限りではテレビ朝日やら報道ステーションやらは2ちゃんでは専ら批判対象であったように思います。
で、硫化水素の件もそうですが、こういったメディアは若者が何か悪い事をするとほとんど短絡的にネット叩きに走る傾向が見られます。
…つまり両者は敵対している。
なのに、この人はここでも両者を混同しています。

 というか、15日になって中国は日本からの支援を受け入れる事を表明してましたね、他ならぬNHKでもやってました。
…この件に関して中国が他国からの支援受け入れを表明したのは日本が最初です。

 で、16日になってこれに続く形でほぼ泥縄的に韓国やロシアからの支援を受け入れるとも言ってきています。

正味の話、こないだのパンダ外交もそうでしたが、人権問題で欧米諸国からの批判が高まる中、中国は明らかに日本に接近する素振りを見せています。
まあ、当然これは国際社会で孤立する事だけは避けようという高度な政治的判断が働いた結果であり、ここで鼻の下延ばしてフラフラついてくと下手すりゃ火傷する結果になるだろうと小官は考えます。

しかしこの人、終始あたまに血が上ったまんまで、こういう具合に記事を締めくくっています
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日本に住む中国の人々は、日本のテレビの偏向報道に対して、正式に代表者と弁護士を立ててBPO(放送倫理検証委員会)に抗議提訴するべきで、CNNに対して講じたのと同じように裁判所への提訴も真剣に考えるべきときである。現在の日本のマスコミの反中プロパガンダのシャワーは、第四の権力による戦争挑発の扇動であると同時に人権侵害の幇助行為だ。
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人命救助に行こうとした人を何故か現地の政府が足止めした…
それに対して「おかしいんじゃないのか?」と言ったら
「戦争挑発で人権侵害」そして「BPOに抗議提訴すべき」

…ズレてます、明らかに何か大事な部分がズレてます。

ってか、そんな意味不明の抗議でプロパガンダだの戦争挑発だの言われた日には日中友好なんて…ねえ。

 まあ、今回は中国政府が支援受け入れを表明してくれたので、多分大事には至らないでしょう。
しかし、こんなのが「日本に住む中国の人々」の一般的な見解だとしたらこれは本当に困った事です。

このズレが後々大変な事にならないといいのですが。

2008年5月14日水曜日

爆弾少女

戦場にて、往々にして信じられがちな迷信のひとつに
「爆弾が同じ場所に二発落ちる事は無いからクレーターの中は安全」
なんてのがあったりしますが、当然これはガセビアです。
確率論的にはクレーターの中だろうが外だろうが同じ確率で爆弾が落っこちてきますので、タコツボ壕の代用として使うのでもない限りクレーターの中に隠れるのはよした方がいいでしょう。
事実、同じ場所に同時に三つの隕石が落ちて出来たクレーターなんてのが火星で見つかってたりします。

…まあ、落下中の隕石が三つに割れて出来たクレーターのようにも見えますがね。

さて、こないだ愛知県の警察署で警官が不注意から酔っぱらいを焼死させるというバカ杉な事案が発生いたしまして、
「あちゃぁ、こりゃ絶対海外でびっくりニュースになってるよ」
とか思っていたら…

イギリスの少女がネット見て作った爆弾で恋敵の家を爆破

すげぇ…
入浴剤と酸から毒ガス作って得意になってる人はあたまを丸めて己の志のちっこさを反省すべきですね。(意味不明)

…しかしなんなんでしょうね、こういった事件って地球規模で多発する時期ってもんがあるんでしょうか?
飛行機事故なんかではよく聞く話ですが。

2008年5月11日日曜日

みらいの降下猟兵

 小官が昔「マイノリティ・リポート」という映画を観た時、ボバ・フェットみたいにジェットパックを背負った警官が窓を蹴破って強行突入してくるシーンがありました。
まあ、この機械が出てくるシーンでより小官の印象に残ったのは機動部隊の警官が主人公ともみ合いになり、罪も無い一般市民の家の中で空中戦になった挙げ句キッチンに置いてあった料理がジェットパックの排気に炙られてこんがり焼き上がるという、シュールにしてコミカルなカットの方でしたが。

で、ジェットパックって昔からけっこうSF映画に出てくるけど、実際のところどうなのよという話になると、背負えるサイズにまとめるとどうしても機械の性能がねえ…
昔どっかのオリンピックで披露された事もあるそうですが、正味の話出力は十分でも、滞空時間が数十秒程度とあまりにも短すぎるという問題があるのです。
実際あの映画も21世紀後半の話という設定になってたりします。
ただし、最近はロケットではなく小型のジェットエンジンなどを使用して滞空時間を数分程度に延ばしたというもあるそうですが、ちょっと不格好だね。

…そりゃ ロケッティアもナチのスパイに狙われるわけだわ。

そのロケッティアの技術が独逸へ流出したというわけでは無いようですが、こないだ小官がプラグインハイブリッドの記事を書こうとワイアードを漁っていたところ、より現実的ながらもかっこいいマシンを独逸の会社がこさえてたみたいなのです。
これが将来の降下猟兵の姿なのか…

2008年5月7日水曜日

くそガスと低公害車の話など

小官が昔読んだ椎名誠の「アドバード」というSF小説のつかみの部分に、バイオガスが調理用熱源として使用されている描写があり、バーの店主が酒のつまみに赤貝だかなにかの料理を出してきて、
「本当はチリチリに焼けた鍋で一気に炒めるのが美味いのに、このくそガスじゃぜんぜん火力が足らん」と文句をたれ、ホステスにお下品だと嗜められるくだりがありました。
しかし今や時代が追いついたとでも言うべきか、昨日の読売にバイオガスの記事が載っておりました。
なんでも中国が発酵タンクの普及を進めており、日本のベンチャー企業が調査したとか、年間五百元の燃料代が浮くけど、三千元くらい要るのでまだまだ設置が進まないとか。

…ちなみに小官が考えておるのは、可燃ゴミや下水処理の活性汚泥を不完全燃焼させて一酸化炭素を作り、これを元手にFT法で軽油や灯油を得るというやり方ですね。

で、小官は前に電波解析の記事で低公害車についてどうのこうの言ってたわけなんですが、ワイアード見たらちょっとびっくりするような話が載ってました。
プリウスのバッテリーを魔改造してリッター53キロ走るようにしたという一体どこまでが本当なのかわかんないネタです。

まあ、そこのところ翻訳がどうもあやふやなので、確定的な事は言えませんが、こいつが「プラグインハイブリッド車」というやつであれば純粋にガソリンで走るわけではないのでこの燃費も解らないではありません。
うん、なかなかに良さげな感じですね。

ただ、ワイアードの記事の方は
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この上どんな動きを見せれば、自動車メーカー各社はPHEVの商機の大きさに気付くのだろうか? 自動車メーカーがPHEVに対応しないうちに、大口の顧客はサードパーティーに金を払って車を改造してしまうだろう。自動車メーカーは何をぼやぼやしているのか。
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と締めくくられていますが、小官が「プラグインハイブリッド車」でぐぐったところ、こんなページが引っかかってきました。
去年の7月に既に他ならぬ正規メーカーであるトヨタがやってます。

…あーあ!

2008年4月30日水曜日

外国のステルス機に対する中国の見解

聖火が長野入りした時、件の「国境無き記者団」が
「もちろん平和的に抗議します!」
とか言ってたので、活動家の方がトーチを奪取するなど、変な事件が起こってまた中国が何か言ってくるようなややこしい事になったら困るなと思っていましたが、とりあえず中国の方から日本と韓国では聖火リレーが成功したと発表したようなので、よかったよかったです。

…六人「も」捕まってるんですけどねぇ。
まあ、日本以外の国じゃ六人「しか」捕まらなかったって事なんでしょうか。

さて、「航空ファン」の六月号を読んだらけっこう面白いニュースが載ってたんでちょいとばかり紹介しようかと思います。
表紙にF−16のおなかが写ってるやつです。

まず最初に128ページの防衛省・在日米軍のコーナー。
たしか去年の今頃小官も
「ラプたん売ってもらえないなら、ライトニング2でもよくね?」
というような記事を書いた覚えがあるのですが…
今年の三月末にようやく空幕が
「ライトニング2どうよ?」
ってやってたみたいです。
なんでも、今までは開発中の機体なのでF-Xには間に合わないだろうと言われていたが、F-Xの調達時期を送らせてでもライトニング2を調達する可能性が出てきたんだそうで。

次が最新・中国航空・軍事トピックスのコーナーで、135ページにある「国外ステルス機への関心」というトピックです。
ソースは「航空知識」08年度4期の特別報道
「ステルス時代の戦闘機」
なんでもこの特集号は「もはやステルス機は米ロ両国だけではない」として、アジアの翼という章を設けて日本と韓国のステルス機開発に触れているそうです。
で、韓国に関してはエンヂンの自主開発能力に疑問がありコンセプトにも独創性が無いと切り、
(たしか何ヶ月か前のテクノバーンの報道で韓国は自主開発を諦めてライトニング2の共同開発に注力するという話があったと思うが。)インドやトルコについては更に評価が低い一方、我が国の心神計画に関しては非常に仔細な分析が行われているんだそうです。
…なんでも日本はカーボン材とRAMの技術に長けており、ヴェクタードスラストパドルを三枚つける研究は米独で既に検証済みという事から早ければ2017〜8年にF3ステルス戦闘機が登場する可能性があるとやってます。

こらこら、買いかぶるんじゃない。
ロードマップじゃ実証機が08〜13年後半…んな数年でホイホイ作れますかいなって。
XF5-1じゃどう転んでも推力が不足してるし、防衛省の予算の少なさをナメるなと何度言えば…

なんかね、中国も中国で日本の事がばけもんに見えとるようで…

2008年4月23日水曜日

だーれが殺した・・・

 一般に広く浸透しているステレオタイプとして、日本人は空気を読むのが上手というのがありますが、最近はなんか違うみたいです。
周囲全部が「北京まんせー!」ってなってる時にんな事するなんて。
そりゃまあ、よってたかってフルボッコしようとするなんてさすがに予測できなかったかも知れませんが、明らかに空気読めてません。

さて、今日は長い事放ったらかしてた「超不都合な科学的真実」をネタに電波解析コントをやるよ同志。

同志って…艦長、先週あたりから何か変ですよ。
一昨日なんか「ラトビアあああ!」って叫んで大笑いしてたし。
また変な漫画にでもハマったんですか?

コルコルコルコルコルコルコルコル…

やめなさいって。
艦長のいかつい顔でやられると本当に不安になってくるんですから…

どさくさに紛れて大概な事言うな、うちの先任士官は。

さてと、今日は第六章の「誰が電気自動車を殺したのか」ですね。

あっさり切っちゃったよ、ハンスのくせに。
ええとですね、本章の内容はかいつまんで言えば
「石油業界が電気自動車を潰したぞっ!」て陰謀論です。
ってか、だいたいこの本は陰謀論の塊みたいなもんです。
こんなもん真に受けるくらいなら「なんとかプロトコル」ってウソ本信じてた方が二十倍マシってもんです。
以上。おしまい!
来週もまた見て下さいね〜。

コルコルコルコル…

あぁ?効かんなぁ。
って、…判った判った。
もう判ったからそのバールのようなものはしまってね。

この章の前半部は現在あらゆるメーカーで開発中の電気自動車がいずれも自動車としての高い性能を発揮し、GM社では実用化へ向けた取り組みまで進んでいたにも関わらず、政界の介入によって計画が頓挫したという話が出てきます。

そうそうそうそう。

なんでも、GMの場合は「EV1」というスポーツカータイプの電気自動車を96年から99年まで生産したが、カリフォルニア州がZEV規制を緩和したために、結局ダメになってしまったんだそうです。

そうそうそうそう。

ところが、この辺の記事なんかも読んだところ、いわゆるZEVはまだまだ開発途上の段階で、問題の電気自動車もコストが高いという問題が最大の懸案として立ちはだかっていたそうなんです。
この辺を考えると、カリフォルニア州がZEV規制を緩和したのは結局このままではハイブリッド車はおろか電気自動車の普及も進まないと考えた結果であり、EV1が潰れたのは早い話がこの規制緩和によって低公害車の市場をハイブリッドに喰われる形になったためだと考えた方が良さそうです。
事実、この時期にプリウスが「極めて完成度の高いハイブリッド車」として欧米市場で高い評価を受け、飛ぶように売れてた事実を見落とすわけにはいかないでしょう。

左様。だがこの本にはその点についての言及が無い。
あまつさえ、
「もし、大手自動車メーカーが販売すれば、現在の軽自動車と同等クラスの走行性能・快適性を備えた電気自動車が、大量生産により100万円以下で販売可能になるだろう」
なんて言っちゃってる。
そもそも電池自体が、現時点ではまだ少々重たくて値段も高いという問題があるのにね。
まったく、ちゃんとした情報を集めずに書いてるとしか思えない。

そして、章の後半からは圧縮空気エンジン車と水を燃料にする車の話が出て来ます。
(何なの、この喰い付き方のタイミングは。)

圧縮空気エンジン車というとコレだな。
300気圧の圧縮空気を使って300キロ走るという事は車内に相応の容積と圧力のタンクを搭載しているという事だが…きちんとメンテしてタンクの寿命とか管理しておかないと、えらい事が起こりそうな気もするのだがな。

ジョーズをやっつけた空気ボンベですね。

…車両火災どころか一瞬で死ぬるわな。
ボンベならうちの艦内にもゴロゴロしてるから、どっかのバカがここで銃撃戦とかおっ始めたら、フネごとあの世行きってわけだ。
まあ、スクーバダイビングのボンベだって大体それくらいの圧力の空気が入っているんで、よっぽどの事をしない限りそこまで極端な事にはならないだろうとも思うがね。
ちなみに、一般的な炭酸飲料のペットボトルは大体4気圧程度の内圧に耐えるように作られているそうだ。

水エンジンとやらに関しては…もう言うまでも無いですよね。

ああ、何かの映画にそういう車が出てきたが、水を燃料にするとか言うやつは大抵…いや全部香具師だよ、大昔からあるネタだ。
ただし、最後に追加すると、電気自動車の普及は時代の必然だろう。
しかし、ここで「帆船効果」というものが起こるので、既存の自動車を性能のみならずコストの面でも「完全に追い抜くまで」はまだそんなには普及しないだろうね。

今回はオチ無しですね。

コルコルコルコルコルコルコルコル…

あっ、…はい。失礼致しました!

2008年4月16日水曜日

チベット問題に対する意外な方面からの批判

 読者の方は覚えておいででしょうか?
二月程前にわがブログにて昆虫反重力をネタにコントをやった事を。
その時小官は先任士官に
「仕方ないだろう、放っておくとダマされるやつが増えるんだから。誰とは言わないが、「昆虫反重力」でググると、実際にダマされている人のブログがわんさか採れるぞ?」
と言いました。
…事実、その時点で検索をかけると、M研のページに続いてUFOビリーバーのブログがずらずらと並ぶってな状況だったわけなんですが、こないだふと思い当たって再び「昆虫反重力」をぐぐってみたところ、ものの見事にうちの記事が1ページ目にヒット!
これはうちでマイナーなネタを扱った時に往々にして起こりがちな現象で「マイクロニューク」の一件の時と同じものです。
で、例によってがっくりくるわけですが。

 しかしながら今回取り上げるのは、これもまたマイナーではありますが、「おっ?」と思うような興味深い話であります。
小官が某所の掲示板にて最初にその話に触れたときは反射的に
「まじっすか!?」と思ってしまいました。
というのも、なんと中核派がチベット問題の件に関して中国政府を手厳しく批判したというのです。
 中核派と言えば「日本もコムソ国になぁーれ♡」な人達の中でも未だに角材とモトロフを行動選択肢から外していない特に極端な人達の事です。
そんな人達が、拝金主義に堕したとはいえ、一応同じ陣営に属する者である筈の中共を批判するというのは、ちょっと想像しにくい話です。

 で、その掲示板で提示されていたソースを調査してみたわけですが、
問題の記事は週刊『前進』の2337号3面3で
日付は今年の三月三十一日のものですね。
「中国人民の総反乱の突破口」という題名で、4月16日現在の時点ではソースとして提示されているページの上から四割ほどの位置にあります。
記事の頭の部分を抜粋すると、
============================
●チベット人民への虐殺弾劾!
 3月10日のラサでのデモに始まったチベット人民の闘いは、瞬く間に激化・拡大し、中国スターリン主義の支配を根底から揺るがす大闘争となった。武装警察や軍隊の出動による残虐な弾圧は人民の怒りの火に油を注いだ。暴動はラサからチベット自治区全体へ、さらに隣接する甘粛省、四川省、青海省などへと次々に拡大。チベットの独立を求める文字どおりの全民族的な蜂起へと発展した。
 これに対して中国スターリン主義が加えた凶暴きわまりない武力弾圧と虐殺は、断じて許すことができない。中国政府当局は、ラサでの僧侶のデモ発生を聞くや直ちにこれを警察によって暴力的に解散させた。そしてこれへの抗議と怒りが暴動となって爆発すると、軍と警察が全市を封鎖して戒厳体制を敷き、抵抗する者に即座に発砲し射殺した。さらにチベット人の外出を一切禁止した上で、その住居をしらみつぶしに捜索し、当局への恭順の意を示さない者は片端から連行し拘束した。
 同様の封鎖と弾圧は甘粛省や四川省でも大規模に繰り返された。この過程で虐殺された者は少なく見積もっても140人以上、負傷者は数百人と言われている。
 中国政府は、事態の本質が中国スターリン主義政権の過酷な民族抑圧に対するチベット人民の蜂起であることを隠すために、暴動は国外の「ダライ・ラマ一派」による「計画的な犯行」「北京五輪の破壊を狙ったもの」などとキャンペーンしている。また内外の報道機関に異様なまでの報道管制を敷き、血塗られた弾圧の実態を覆い隠すことに必死になっている。だがそれは怒りをさらにかきたてるものでしかない。24日には四川省で再び大規模な激突が起きた。闘いの火は今や、ますます深く燃え広がろうとしているのだ。
============================
といった感じで、この件に関する中核派の言い分としては
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 今や、チベットの決起が、新疆ウイグル自治区を始め中国スターリン主義の民族抑圧に苦しむ諸民族の新たな決起を呼び起こすことは不可避である。さらに、それ以上に一層重大なことは、この闘いが、すでに中国全土にわたって始まっている労働者や農民の大反乱と結びつくことだ。
 中国国内での労働争議は年々急増し、昨年には40万6千件に達した。開発で土地を追われた農民による暴動も続発し、かつますます大規模化している。世界金融大恐慌への突入は労働者・農民の困窮を一層激化させ、中国大陸を再び一大騒乱状態にたたき込むのは間違いない。3月5日から2週間にわたって開催された全人代(全国人民代表大会)では、この危機をどうのりきるかが最大テーマとなった。チベット人民の大決起はこれをまさに直撃したのである。
 米帝や日帝を始めとする国際帝国主義は、中国国内への帝国主義的介入と侵略を強める手段としてチベット問題を利用するが、中国人民自身の手による中国スターリン主義支配体制の打倒を実はまったく望んでいない。それは、プロレタリア世界革命への道を開き、帝国主義の世界支配の打倒に直結するからだ。だからこそ米帝は、中国政府と連動して「事態の鎮静化」に必死になっている。
 反帝国主義・反スターリン主義プロレタリア世界革命こそ、全世界の労働者階級と農民、被抑圧民族の唯一の解放の道だ。闘うチベット人民と連帯し、この道を断固として突き進もう。
============================
 ってな感じです。
うーん、…いかにも中核なノリですが
なるほど、たしかに中共を批判しています。
まあ、「資本主義圏も共産主義圏も敵だ。」という論調には、
「あーあ。」としか言いようが無いわけなんですけど、
まあ要するに「中核は活動家の味方です!」
と、こういう理屈から今回白色テロに走った中国政府のやり方を批判しているってわけなのでしょう。

とはいえ、活動家の味方だから正しいとも思えませんがね。
事実、シーシェパードのような連中もいるし、今回聖火リレーを妨害している「国境無き記者団」のやり方も明らかにやり過ぎでしょうから。

ただし、従来のような右翼左翼というステレオタイプな捉え方が通用しない時代になってきている事は確かなようです。

2008年4月9日水曜日

ハガレンちっくな実話の話

科学と倫理の問題は、最近よく取り上げられるようになったトピックですが、今度はイギリスの大学が人間と牛のハイブリッド胚を作ったのだそうです。

 をいをい、さすがにこれはまずいだらう。
…なーんて言っていたら、ワイアードにはもっとどえらいネタが載っておりました。

 うわあ…
最近よく聞く「プラセンタ」ってそういうブツだったんですね!
ちなみに、自分で検索掛けてみたところ、こんな感じのページが出てまいりました。

 そりゃまあ小官とて豚肉を食べないわけではないですし、成長因子だけを純粋に抽出できるという事ですが、…ねえ。
血止めで肝炎に感染した話や、こないだやったヘル・ヴォルフの話もあることですし、やはりこういった話にはちょっと抵抗を感じてしまいます。

例によってなにか命に関わるような副作用があって、十年二十年後に大問題になったなんて事じゃないといいんですがね…

2008年4月2日水曜日

神様アメリカ様

 去る日曜日、3月30日はどっかの商売の神様の100歳の誕生日だったみたいですね。
まあ、神様のことですから100歳でやっと一人前。
成人式ならぬ「成神式」ってとこでしょう。
ただ、小官も数年前猊下に拝謁した事があるのですが、あの痛々しいまでの足の裏の凹みよう…
「ご利益は結構ですから、早く医者
 (要するに宮大工の事)にかかって下さい!」
と思ってしまいました。

 さて、神様と言えば小官は先週

「三菱とサーブが提携したよ。わあい、これでMRJも安泰だねっ!」

と、やったばかりなのですが、どうもオブイェクト筋によると言う事全てあべこべに実現してしまうために、T−72神教徒から「逆神」として絶大な支持を受けているジャーナリスト神浦氏の託宣によりMRJには死亡フラグが立ったらしいのです。

死亡です
そう死亡です
死亡です(泣)

 なんか暗くなったので話題を変えましょう、今回はこめ国の超絶軍事技術について少々語ります。
けっこう古めのニュースなので既に取り上げているブログもあるようですが、シアトル近くの高速道路でFBIが核兵器と間違えて猫を摘発するという珍事が起こっておったようです。
本記事の中にある放射線測定器の現物については、確定的な情報が無いためにはっきりした事は言えませんが、学術分野で放射性物質の分析に使われるものであれば、半導体を利用して放射線のエネルギーから核種を推定できるというものが存在しています。
これは広く普及した信頼性の高い技術であり、例えば小官の地元でもとあるマスコミの人が琉球大学にイラクかどっかで拾って来た試料を分析してもらい、天然ウランと比較して明らかにU235の割合が低い事から「劣化ウランが使われた」と判定した事例があります。

 そして、同じテクノバーンにはUAV用合成開口レーダーの記事も出ております。
無人機が合成開口レーダー積むなんて…
似たような話でアメリカ様の合成開口レーダーと言えば、
「航空ファン」の5月号124ページにも合成開口レーダーの記事で
F−16用にグラマン社がSABRレーダーというものを発表したという記事がありましたので、これについてちょいちょいと調べてみましたところ、F−16のレーダーはどうやらブロック52あたりから採用されたAPG-68から合成開口化されておるようです。
そんで、Kojii.netから拾って来た
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米 Northrop Grumman 社は Singapore Air Show に、過去の経験を活かして自己資金で開発した AESA (Active Electronically Scanned Array) レーダー、SABR (Scalable Agile Beam Radar) を出展した。既存の F-16 にレトロフィットする目的で開発したものだが、他の機体や任務領域にも応用可能としている。F-16 に SABR を装備する際に、機体側の電気的・機械的インターフェイスをいじる必要はなく、既存の電源・冷却機能で対応できるとのこと。AESA 化により、状況認識能力の改善、高解像度 SAR (Synthetic Aperture Radar) の実現、インターリーブによる対空・対地捜索の実現といった利点が得られるとしている。2008 年の末に、Northrop Grumman 社が保有する Sabreliner を使ったデモンストレーションも予定している由。この機体には F-16 用のアビオニクスを一式搭載してあり、過去に F-16 用レーダーの試験に使っていた。(Northrop Grumman)
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この記事の内容と航空ファンの記事にあったSABRレーダーはF−35用のAPG-81の技術を応用したものだという話を合わせてみると、どうやらSABRレーダーとは、ライトニング2用のレーダーと同じ機能を持ったものをF-16に搭載できるようにしたやつみたいです。

 ミリヲタの目は往々にしてラプたんやらライトニング2やらといった華やかなスターに向かいがちですが、この子達がコスト高や開発遅延やらであまりうまくいってないという話の影で、実はどうして在来機やUAVといった脇役陣も着々と先端技術を取り入れてばけもん化しているというのがこの国の本当に恐ろしいところであります。

2008年3月27日木曜日

三菱&サーブ 軍事技術最強タッグの完成?

号外だよ号外だよ!
三菱重工がサーブと提携するよ!

艦長…嬉しそうですね。

説明しよう。
サーブ社とはスウェーデンの重工メーカーであるっ!
ドラケンヴィッゲングリペンといったコンパクトなマルチロールファイターの生みの親でもあり、あのゲル長官もサーブには萌へ萌へだぞっ!

浮かれ過ぎですから、
何そのミリクラみたいなノリは。
ってかアンサイクロペディアを引っぱって来なさんなよ!

ただし、今回の一件は三菱リージョナルジェットの欧米への売り込みでサーブ社の力を借りるというものだそうだ。

軍事分野でも協力してほしいと言わんばかりですね、艦長。

サーブ社との軍事分野での協力か。
たしかに面白いオプションだし、有事に高速道路からグリペンが飛び立つという仮想戦記もそれなりに萌へるものではあるんだが、とりあえず日本の空ドクには合致しないんで、少なくともサーブ社の兵器を防衛省が導入ってのは無いと思う。
…航続距離が短いから島嶼防衛には不向きなんだよ。

でも、萌へるんでしょ?

…うん。

2008年3月26日水曜日

巨星落つ…

ひさぶりにオブイェクトに行ったら、アップされてた記事が
コレ
痛いニュースにもなにやら不穏な話があって、小官もさすがにこれはヘイトではなかろうかと思っていたら、今度は五輪の採火式に活動家の方が乱入したり。
大変ですねぇ、ちうごくの中の人…

 さて、話はがらりと変わりますが、こんな大騒ぎが起きている間にひっそりとSF界の巨星が落ちてたりします。
…まあ、見方を変えれば彼も7年間は「21世紀」を体験できたという事なのですが。

 とりあえず、小官が把握している範囲ではこういった記事なんかもありました。
…こんな言い方をすると不謹慎なようですが、小官としては国際宇宙ステーションに日本のモジュールが設置されたニュースより、この種の話題を耳にする時に「ああ、21世紀になってたんだな」と思ってしまいます。
前世紀は「戦争の世紀」なんて言われてましたが、今世紀は一体どうなるのか…
 小官も及ばずながら彼の代わりにこの世紀を見守りつつ、隙あらば後世にSF衰退の始まりと批判されるような厨房色ギンギラの話を書いてみたいなと、不遜な野望を抱いたり抱かなかったりしております。

2008年3月18日火曜日

ニュースねたばかり…

アンサイクロペディアはわがブログと同じく「ネタしか置いてない」ページであります。
ゆえに小官も、ときたまこれを読んでは爆笑させてもらってたわけなんですが、
(とはいえ、ネタもあれだけ集まるとおなかいっぱいというか…)
「似たようなベクトルの人間が集まる」せいかは知りませんが
「痛いニュース」と読み比べてみるとどうも近いものを感じます。

たとえば、アンサイクロペディアにて黒魔法の呪文として紹介されている「この人痴漢です!」ですが…
小官がこのページに目を通して笑い転げていた数日後、痛いニュースにてこんな事件が報道されました。
で、アンサイクロペディアのバ科ニュースのコーナーにて同じ記事が「御堂筋線で、男子学生がこの人痴漢です!の詠唱に失敗」と紹介されとりました。

また、最近の事例では大騒ぎになってる
コレとか
コレですね。
半月ほど前まで南京事件に関するキャンペーンをやってた中国政府にとっては大ダメージもいいとこですが…
で、やっぱりアンサイクロペディアでは
「チベット」のページがこんな感じになっちゃたりしてます。

しかしまあ、ネタ色というものを考えた場合、小官としては引きこもりの女性が便座から抜けなくなった話とか
あと社会的認知は広まったものの、まだ女性にとって腐女子認定は大ダメージらしいという話…
驚いたのは橋下知事に抗弁した女性がどうも中核派だったらしいという話が出てる事ですね。
こういった記事にグッとくるものを感じます。

しかし、小官が最近一番グッときたニュースと言えば、何と言ってもMacBook Airを雑誌と間違えて捨てたという話ですね。
これは痛いニュース関連ではありませんが、技術士官としては見事にツボにクリーンヒットです。
とくにこのマシンについては、日本の技術者が酷評した話もありましたんで、小官としては
「アップルマンセー!!」であること甚だしいわけですが…
これでコンパーチブルタブレット型モデルがあれば「買い」なんですがねぇ…

と、こんな具合にまとまりの無いまま雑談を終えたりします。

2008年3月12日水曜日

ベジタリアン軍団の襲来

昨日新聞を読んだらば、なんでも2006年度に中国で行われた非公開裁判の結果、「日本外交官はスパイ」と認定されていたそうで…
 まぢで吹きました。ハニートラップに殆ど無防備な日本の外交官がスパイなら、スパイではない外交官などいませんがな…
ってか、そんなのが通るならマイク・ホンダのような手合いは間違いなく終身刑でしょうね。
しかし今日はんな事とは無関係に「超不都合な科学的真実」をネタにコントをやるまでです。

艦長、今回の電波解析ではいよいよ「横田学説」をやるわけですね。
このネタは何のかんので二回も延期になったわけですが。

そうは言っても「万病の元は食生活」というフレーズは、あまりにもありがちで不燃っぽかったからねぇ…

しかし、人間は食生活次第で病気にも健康にもなるってのは常識的な話だと思いますがね。

そりゃそうだがね、本章の内容は何というか…
そもそもこの横田学説ってのは要約すると
動物性の食生活をする→
腸内で悪い菌がタンパク質からアミンを作る→
そのアミンが神経に作用していきなり異常な高血圧が発生する→
心臓or脳みその血管がぶっ飛ぶ→
心臓発作もしくは脳卒中でお亡くなりになる
だから動物食は体に悪い!…というセオリーなんだな。

うーん、あながちアリエナイ話でもないようには聞こえますがね?

ところが、本書の中で横田博士が異常高血圧に着目してゆく過程について述べられているくだりはこんな感じになってる。
===============================
 物騒な事だが、一人の人間を物理的な手段を用いて殺す場合を想定した場合、太い棒で殴るとか、自動車で撥ねるとか、ナイフで刺す等々、相当に強い打撃や傷害をその体に加える必要がある。一方、最近まで元気だったのに、突然病気で亡くなる人もいる。
 殺人であれ病気であれ、結果はいずれも同じ”死”である。そこで横田氏は、病気ことに心臓発作や脳卒中(以後、循環器系疾患中のこれら2種の疾患を”両発作”と略記する)の発生原因は、棒で殴って人を殺せるのに匹敵するほどの強烈な打撃が、体の内側から突然加えられることによるものだという仮説を立てた。
===============================

うわあ、
「結果が同じだから心臓発作も殴り殺されたのも一緒だ」なんて…

な、酷いだろ。
ちなみに栄養学の見地から言うと、当然と言えば当然の事ながら極端な肉食も極端な菜食も同様に体に悪いと考えられる。
言うまでもなく養分のバランスが偏るからだ。
が、小官は極端な菜食主義と聞くとどうしてもヘル・ヴォルフの事を思い出してしまうんだよな。

ヘル・ヴォルフ…ああ、総統閣下の菜食主義は有名ですね。
健康に気を付けていたというよりはむしろ肉食をヘイトしていたフシすらありますが。

要はそれだけ健康に気を付けていたというわけだな。
ところが彼の専属コックというのが…

コック    :人体には肉分が必要不可欠です!!

ハンス    :…………何ですか、その「肉分」ってのは。

コック    :私が従軍経験から見いだした栄養素です。
        事実、肉分を摂取しないと人体は活力を失います。

ハインフェッツ:まあ、この通りの人物だったわけだ。
        だもんで…

アドルフ雄山 :誰だ誰だっ!このポテトサラダを作ったのは誰だ!

コック    :はぁ…すいません
        (だけどたまには肉分を摂取してもらわないと)

総統府のみんな:(あの二人、またやってるよ…)

…とまあ、数日おきにこんな事を繰り返してたらしい。

コメディーだ…

うん、このくらいで済んでればまだコメディーだったんだけどね…
やがては健康ヲタクが行き過ぎてテオドール・モレルって製薬会社の社長にぞっこんになる。

ああ、あのインチキ健康商法の元祖みたいな…

健康法なんて生易しいもんじゃない。
ガムシロップや肝油を静脈注射したなんて話もあって、ナチ党の幹部ですら「あのヤブ医者、今に総統を毒殺するに違いない」なんて言うほどだったそうだ。

飲み薬の中身もヒ○ポンとかベラ○ンナとか、あと変な腸内細菌の丸薬とかだったそうですね。

いかにも。だもんで、第二次大戦開戦の頃には既に廃人寸前の状態だったとも言われている。
…そんな男に国家の運命を託す事になった独逸人は可哀想だよな。
まあ…ナチ党の主張するところを突き詰めてゆくと、ヤク漬け総統でなくとも、いずれ内外に対して引っ込みがつかなくなって結局世界を向こうに喧嘩を売るハメになったような気もするがね。

どちらにせよ、健康ヲタクが不健康になるんですから皮肉ですよね。
また、「真光源」…とか言いましたっけ、未だにあんなのにダマされる人が後を絶たないし。

要は常識とバランス感覚が大事って事だな。
ここがしっかりしていればまあ人並みには長生きできるだろう。

…艦長、ナチとかヒトラーとか引っぱり出してきた割には、可も無く不可もない形にまとまりましたね。

だから不燃ネタだと言ったじゃないかよ。

2008年3月5日水曜日

やりたい放題の人達

なんでもシーシェパードの船に擲弾筒が装備されていたそうで、小官としては不謹慎にも「すげえ、たまんねーなこりゃ!」となりました。

…というのも小官はモトロフカクテルだとか魔改造エアガンとか農家の人がコンバインを改造して作った戦車とかいった「家庭的な兵器」が超兵器の次くらいに好きだからです。
(ハンス:艦長、それ普通に犯罪です…)

で、検索掛けてるとこんなブログに辿り着きました。
なになに…捕鯨船に乗り込んで破壊活動をした分際で天ぷらを要求して本当に食った…まぢっすか?
その三時間後に別の捕鯨船に酪酸の入った瓶を投げつけた…
無茶苦茶じゃん、こいつら。

今日は本来ならばアメリカさんの外出禁止が一部解除になるみたいという話をするつもりだったんですが、なんというかこれはあまりにも「面白過ぎ」です。
まあ、どこにでも極端な事やらかずバカはいるんでしょうねぇ。

2008年2月27日水曜日

UFOの材料はぴょんぴょん豆!?

一昨日、本屋さんに行ったところ「むう」とかいうオカルト雑誌にて問題の自称サイエンスライター、ケイ・ミズモリ氏が昆虫反重力の記事で大反響があったとか調子こいておりましたので、またしても予定を変更する事に致します。
では、電波解析コント「超不都合な科学的真実」開始します!

久々のコントですが…
艦長、また予定変更ですか。

仕方ないだろう、放っておくとダマされるやつが増えるんだから。
誰とは言わないが、「昆虫反重力」でググると、実際にダマされている人のブログがわんさか採れるぞ?
(なぜ直リンクしないかはお察しください)
もっとも、今回の記事はあまりにもアレ過ぎで電波というよりむしろネタの色彩が強いんだがね。

とりあえず、今回のネタになっているのは第十章の
「昆虫から授かった超先端テクノロジー」ですね。
「ムー」の記事も基本的にはこの章のコピペなんですが…
この章はどうやら、ロシヤのグレベニコフって昆虫学者が偶然の発見から反重力装置を制作したという話みたいです。

少し詳しく言うと、今回の主役はロシヤのノボシビルスク郊外にある農業アカデミー科学センターのヴィクトル・S・グレベニコフ教授。
なんでも彼は「空洞構造効果」の発見者として知られる世界的な昆虫学者なのだそうだ。

…世界的って割には、はじめて聞く名前ですがね。
大体「空洞構造効果」って何なんですか?

蜂の巣とかストローの束とか、ようは穴ぼこが規則的に並んでると、そこから反重力場が発生してその中に包まれたものはただ浮かぶだけではなく、透明になって目に見えなくなってしまうんだそうだ。
なんでも、グレベニコフ教授は90年代にこれを応用した装置で空を飛び回ってたんだそうだが…90年代に人間が宙に浮いた話と言うと小官はどうしても「例のニセ行者」が座禅でジャンプしてる写真を思い出しちゃうんだよな。

ああ、あの隠し部屋で札束抱いて寝てた人ですね。
しかし、この人はそれとは別のネタでしょう?

ところがそうとも言い切れないんだな。
この章の中にはグレベニコフ教授が反重力を発見したいきさつが書かれているんだが、なんでも81年のある日に見つけた3ミリ程のハチの繭がぴょんぴょんと5センチばかり飛び跳ねたんだそうだ。
こいつは冷暗所では動かないが、光を当てたり温めたりすると飛び跳ね始める。
なんだこりゃ、コメツキムシのようなもんかいなと思って簡単には跳ねられないように綿の上に置いてもみたが、やっぱり跳ねる。
…どうもこれはただのジャンプじゃない。で、教授は考えた。
繭が5センチ跳ねたところをつかまえて、そこから更に5センチ跳ねさせる…でもってそいつをまたつかまえてという具合に…

明らかにネタですね。ウナギで同じ事をやって天空へ上っていくという落語を聞いた事があります。

というか昆虫学者を名乗る人物ならば、この繭の正体を見抜けぬ時点で問題だろうよ。
こいつが跳ねるカラクリは、多分メキシカン・ジャンピングビーンズというやつと同じだろう。

何ですか、そのジャンピングビーンズってのは?

海外の童話とかに出てくる「ぴょんぴょん豆」って知らないか?
まあ、こいつは実際には豆ではなくて虫コブで、これも例の繭と同様に光を当てるなど刺激するとぴょんぴょんを始める。
…なんでも豆を内側から幼虫がどつくのが原因らしいがね。

ずいぶん根性のある虫ですね…
というか、あきらかに反重力とか関係無いし。

本の内容に戻ると、グレベニコフ教授なんだが、彼は二つの理由から反重力の発見を秘密にしておいたのだそうだ。
第一に、反重力は見つけたがこれを科学的に検証して解き明かすための時間と労力が不足している事。
第二に、装置を作るためにある種の昆虫を利用したんだが、この事を公表すると虫採りが殺到してその虫が絶滅するおそれがあった事。
…結局グレベニコフ教授は99年頃から体調を崩して入院し、01年に秘密を持ってあの世へ行ってしまった。
例の装置も秘密保持のために破壊したんだそうだ。

真相は闇の中ってわけですか。
しかし、自分で装置を壊したんじゃさすがに闇の権力云々言うわけにはいかないでしょう。

うん、実際この章の中には陰謀論は出てこないな。
が、困った事にこれが自然保護とリンクされちゃってる。
シーシェパードといい、こういう変な人達が大声を出すから真面目に環境保護をやっている人達が迷惑すると思うんだがな。

ま、ネタでやっている私達が言えた事じゃないですがね。

とはいえ、知識を持ってる人にとっては実際ネタにしかならないような話なんだがね。

2008年2月20日水曜日

軍人チョンボ四連発

「ヒラリーさん来ましたね」なんて言ってたらオバマさんが伸びておるそうで、傍目には中々に面白い政局ではあります。

一方、我が国では昨日未明に最新鋭イージス艦「あたご」が房総沖でその破壊能力を証明してくれました。
…という言い方をすると不謹慎になりますが、「しらね」の火災の原因がCICに無断で持ち込まれた缶コーヒー保温機であった事が明らかになったり、どうしても「今中国かロシヤに仕掛けられたらヤバイかも」ってな感想を抱かざるを得ません。

事実、今回の事件では例によって関係閣僚への連絡が大幅に遅れたとかで与党への風当たりが強くなりそうだとの見方が出ています。

で、また小官の地元でも先週あたりから海兵隊員が女子中学生に不埒な事をしようとした事案で綱紀粛正をしていたのに、舌の根も乾かぬうちに今度は泥酔した別の海兵隊員が民家に侵入して爆眠していたとかで、もうみんなエキサイト!
だもんで遂に「基地から出ちゃダメ!」というお達しが出てしまったようです。

こういうの、ごく最近の現象かと思ったらどっこい。
資料を掘ってみると、98年2月3日にイタリアのチェルミス山で海兵隊のプラウラーが訓練飛行中にケーブルカーのケーブルに接触してゴンドラを落とし、中の人を皆殺しにした事例があったり、
こちらは人死にこそ出なかったものの、リムパック96に参加した護衛艦「ゆうぎり」が的と間違えて的を引っぱっているイントルーダーを撃墜した事例があったりと、けっこう笑い事じゃ済まないような事を仕出かした記録が出てきます。

また、最近も海上自衛隊やアメリカ海兵隊とは違いますが、日本人女性がレイセオン社を起訴した事がありました。
ただ、この件は自動敵味方識別装置が正常に作動せずに、米軍が味方の戦闘機をミサイルで撃墜し、パイロットの妻であった日本人女性が兵器の製造会社を訴えたという、ちょっとややこし過ぎて頭が痛くなるような事の次第であります。

いやはやなんとも…

2008年2月14日木曜日

警戒せよ、架空請求あり!

今日、こんなメールが入っておりました。
===============================

(株)ORP
担当木谷と申します。
この度、現在お客様ご使用中の携帯端末より、
許可ネットワーク認証事業者センターを介入し、発信者端末電子名義認証し、以前ご登録いただいた、「総合情報サイト」から、無料期間中に退会処理がされていない為に、登録料金が発生し、現状未払いとなった状態のまま長期放置が続いておりますが、本通達より
再度これ以上放置が続きますと、利用規約に伴い、住民票取得、お客様の身辺調査了承後後日回収機関により、調査費回収費用含め、ご自宅、お勤め先、第三者への満額請求と代わります。

現在調査保留中の額面にて、処理をご希望であれば、早期に清算退会処理データ抹消手続きをお願いします。

大事なお知らせですので、よくお読みになって当社の方まで早急にご連絡下さい。
 03−3831−4069
担当 木谷迄 受付時間
平日 09:30〜18:00迄

尚 ご連絡なき場合 手続き開始ご了承とさせて頂きます。
===============================
…なんだよ、シフト明けで気持ちよく寝てたのに。
ORP?…携帯から総合情報サイト?…んな事やったか?
未払いの状態で長期放置ねぇ…
しかも調査回収費用含め家や会社へ満額請求って…
どうも詐欺っぽいな?
とまあ、こんな感じでした。

しかし、本文中には所々誤植があるし、どうも業務中に急いでタイプした文面にも見えます。
ところが、文面には「長期放置が続いている」とあります。
だとすれば、先方は登録料金が発生しているにも関わらず、今まで一度もこっちに連絡を取ってこなかった事になります。
これは先方の落ち度でしょう。
なのにんな強硬手段に出られるなんて全く合点がゆきません。

なので、抗議も含めて連絡を取ろうと思ったのですが、ここでハタと気付く。
そうだ、このORPとやらいう会社が「ある程度カタギな会社」ならばホームページくらいあるだろう。
総合情報サイトを扱っているのなら、それくらい当然の筈だと。

で、早速ブラウザを起動し「(株)ORP」とググってみる。
したらばトップにヒットしたのが、このページ
以下引用
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昨日こんなメールがきました。
㈱ORPからのお知らせ

(株)ORP
担当 新井と申します。
この度、現在お客様ご使用中の携帯端末より、
認可ネットワーク認証事業者センターを介入し、発信者端末電子名義認証し、以前ご登録いただいた、「総合情報サイト」から、無料期間中に退会処理がされてない為に、登録料金が発生し、現状未払いとなった状態のまま長期放置が続いておりますが、本通達より
再度これ以上放置が続きますと、利用規約に伴い、住民票取得、お客様の身辺調査了承後後日 回収機関により、調査費 回収費用含め、ご自宅、お勤め先、第三者への満額請求と代わります。

現在調査保留中の額面にて、処理をご希望であれば、早期に精算 退会処理データ抹消手続きをお願いします。

大事なお知らせですので、よくお読みになって当社の方まで早急にご連絡下さい。
03-3831-4069
担当 新井迄 受付時間 平日 09:30~18:00迄

尚 ご連絡なき場合 手続き開始ご了承とさせて頂きます。


消費者センターに連絡して架空請求とわかったのですが知らない番号から何回も着信がありますっ。同じ番号でっ。基本知らない番号からわ出ないのですが友達かもって思ってしまいますっ。
どうしたらいいでしょうか?


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担当者名以外全く同じ文面。
…やはり詐欺であったか。
しかもこの人は後で電話攻勢に遭ってるようで…
そうかそうか、小官の携帯にもかかってきたら
「お宅のホームページ、見ましたよ。」
と言ってやろう。…

と、いうわけで今回の教訓
「変な会社から連絡が入ったら、ぐぐるべし。」
皆さんもお気をつけて下さいね。

2008年2月13日水曜日

厨房に新戦車にと騒がしかった話

 今週はしょっぱなから色々と騒がしかったですね。
まずソウルの顔である南大門が焼失しました。
木造建築物である以上、たとえ文化財だろうが火災に遭わないないなんて事は無いわけで、法隆寺や金閣寺だって焼失した事があります。
ところが、燃えた日付が悪かった。
火の手が上がったのは前日の夜でしたが、燃え落ちて無惨な姿をさらす事になった11日の月曜日はよりにもよって日本の建国記念日。
だもんで、当然のように「日本の右翼がテロをやった!」と騒ぐ人達が現われ、軍板にも次々と関連のスレが建っては、あっという間にレスが1001に達してしまう次第。
というか、今週前半は昼当直だった小官の与り知らぬところでレスが建てられては埋まってゆくなんて、こいつら昼間っから何非建設的な事やってるんだよ…

で、フタを開けてみたら土地取引に不満のあったおっさんがシンナーばらまいて放火した事を自供したそうで、まったく人騒がせな話であります。

一方、国内でも海兵隊の二等軍曹が女の子に変な事しようとして、えらい騒ぎになりました。
軍人ってそもそも「制服を着た公務員」なんだから、この辺はもっときちんとするべきだと思うんですが…
まあ、日本の公務員も飲酒運転して親子連れを車ごと海に突き落としたりしてますから、そうそうえらそうな事は言えないですけど。

それはそうと、自衛隊の新型戦車が公開されたそうですね。
とりあえず、専門家達による事前の分析では「40トンにします!」と言ってるけど、90式と同等の防御性能を維持するためには一割くらいの重量増は許容せざるを得ないだろうから、44トンになるだろうと言われていましたが、公開された情報は全くその通り。
90式を一回り小さくしてC4Iの充実を図ったもので、重量は44トンだそうです。
オブイェクトにも関連の記事が出ており、リンク先の写真など見る限りではこれはこれで中々にかっこいいものですが、なんというか砲塔がちょっと大きめな印象を受けます。
名前は「10式戦車」にでもなるんでしょうか?
まあ、開発は順調に進んでいるようでとりあえずは良いことです。

2008年2月6日水曜日

「たてごと」作戦の巻

こないだ「四畳半電波塔」でぐぐってみたらば
前やった電子レンヂの記事が上がっていたので何事かと思ったのですが、HekatonCarefulな日記ってところで紹介されてたんですねー。
過疎だ過疎だと言いつつも、ぢつはばっちり見られてるわけで、ブロガーというのはなかなか気がぬけない仕事ですな!
だけどねぇ…
「すげぇ。そんな珍説を堂々と書いてる本があるのか。いや、珍説と言うより「ただの妄想」といった方が良いか?」
って、だって本当にあったんだもん。
このケイ・ミズモリって「自称ジャーナリスト」がまぢでそう書いてるんだもん。

ってな感じで、電波解析コント「超不都合な科学的真実」始めます!

艦長、ネット対応乙です。
今回は第四章ですから、「万病の元は食生活にあり」の横田学説をやるわけですね。

そいつは不燃ネタだから次回に回すよ。
今回は関連するニュースが入ったんで、タイムリーに「竪琴作戦」をやるよ。

竪琴?…ああ、第五章のHAARPの件ですね。

左様、例の「北米大停電政府の陰謀説」だ。
この本の中では、携帯電話の混線や車載電子機器等のトラブルから、電磁波の影響ではないかという事を言ってるが、やっぱミズモリ氏は電磁波の事を何も判っていないと見えて、明らかにおかしな事例も書いてる。
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 また、大停電の際、外にいたトロントのある女性は、頭上を飛ぶ飛行機を見上げると、なんらかの化学物質をスプレーされたかのように、目が刺すように痛んだことを報告している。
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…こりゃぁ多分ケムトレイルとかいうやつの陰謀論の話だと思うんだが、どうやら電磁波の話と混ざっちゃってるみたいだな。

ケムトレイルって、たしかジェット機から毒物が散布されているに違いないって陰謀論でしたよね?
電磁波の話をしているところへそんなものを持ち込むなんて、一体どういうつもりなんでしょう。

さあな?
本題に戻ると、この本の中にあるHAARP陰謀論ってのはテスラ博士の考案した世界システムを軍事目的で悪用しているのがHAARPなんだって話だ。
HAARPというのは実際にアラスカで米軍がやってる研究で、こいつの短波アンテナが広大な土地にびっしりと並んでいる。
で、ここの敷地は、グーグルアースでは黒塗りになってたりする。
研究では、こいつから電磁波を照射して地球高層大気の電離層に影響を与えるんだが、陰謀論者の主張するところでは、コレを使って地球全体に超低周波の電磁波を発生させ、人間の脳波に干渉して大勢の人を一度にマインドコントロールしちゃおうというのがHAARPの目的なんだそうだ。

超低周波って言うと、ELFってやつですね。
比較的深度が浅ければ水中や地中にも届くんで、潜水艦との通信手段にも検討されてたそうですが、たしか周波数が低過ぎるために一分間に数文字程度の通信速度しか得られないとか…

うむ、故にこれを使って人間の脳みそに直接メッセージを送り込めるとは考えにくいな。
なので、小官はHAARPについては、送受信装置を多数配置することによってOTHレーダーの策敵性能をアップさせようという研究なんじゃないかと考えていた。
こいつは従来型のレーダーより遠くまで見渡すことができるし、何と言っても、ステルス機が映る!という利点がある。
ただし、使用周波数が低いために今までは「何か飛んでくるよ」という程度のデータしか得られなかったのだ。
 ならば、広い土地に送受信機を多数配置しといて各アンテナが受信したデータをコンピュータで処理すれば…という事を米軍の技術者は考えたんだろうねと。
…使用している送信電波の波長も結構近いように見えるしな。
そしたら、今回ワイアードに該当の記事が出たって次第だ。

なるほど、たしかにタイムリーではありますね。

とりあえず、問題の記事では米軍が電離層操作技術を軍事利用できる可能性を調査するためにHAARP計画が行われてたとあるな。
卑近な例で言うと、秋になると電離層の状態が変化して韓国のテレビ放送が入ってくる事があるが、電離層に電磁波を照射することでアレを起こし、軍用無線の到達距離を伸ばすとか、電離層でプラズマを発生させ上空から赤外線照明だとか。

まあ、それは「裏技」の例ですけどね。
基本的には電離層を制御する事で、VHFとかUHFといった波長の電磁波の伝搬に影響を与えたり、電離層の自然電流を制御する事でELF送信機として使うなんて事が考えられてるって書かれてます。

うむ、これは重要な点だよな。
上手に使えば、例えばこちらから攻撃をかけるのに先立って、敵側のレーダーや通信を妨害できる。
さっきも言ったOTHレーダーなんかだと、まさにその波長の電波を使うわけだから、ステルス機をもつアメリカにとって、これは大きい。
更に上空から赤外線を発生させれば、ステルス機を探知するもう一つの手段である赤外線探知機も潰せる。

そらグーグルアースでも黒塗りにするわけだわ。

ただしこの記事によると、公開された情報はあくまでも軍部が許可したものだけで、本当はもっとヤバい事も軍部は考えてるみたいですよ…ってな感じになっているな。

ううむ、空恐ろしいぞ?
アメさんは一体何を考えているのやら…

うむ、元の本からは離れちゃったけど、結局はまあまあマトモなネタになったわね。

2008年2月2日土曜日

反戦軍事学を笑う その四 ホホイよさらば

なんやかんやで二月に入ってしまいましたが、「反戦軍事学」第四章
「市民の安全なくして「国防」なし」開始します!

艦長、とりあえずここのところで反戦軍事学は結論が述べられて、結びとなるわけですね。

ま、そーゆう事になるかな。
見たところ第四章の内容は憲法改正論議と日本の平和戦略のようだ。
とりあえず、これまでの「解釈改憲」では最早限界だから、一度憲法を改正して自衛隊の法的な位置づけをきちんとしておくべきだというホホイ大先生の言い分に異論は無い。

ただし、言い回しは気に喰いませんがね。
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 このように、国家がテロリストを操っているケースは、テロではなく「低強度紛争」と呼ぶ。テロと戦争の中間的な形態、と考えておけば、そう大きなマチガイにはならないが、いずれにせよ、憲法九条が禁じている「国権の発動たる戦争」には該当しない。
 このレベルのことを、安倍氏が本当に知らないとしたら、そもそも安全保障や憲法解釈を語る資格がない。
 テロリストとか工作船とかいった言葉を持ち出せば、国民が素直に共感してくれる、と考えただけの話で、本音は別のところにある、と見るのが自然だろう。ただ、人の頭の中までは分からないから、これ以上、断定的なことは述べずにおく。
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自分が軍事常識について述べた章でひどい印象操作をやってるのに、他人にはコレですもん。

まあ自称ジャーナリストならば、もっとストレートに
「どうせアメリカさんにそうするように言われたんでしょ」とやった方が良かったろうね。…結局ありきたりの文面になっちゃうが。
ところが、ホホイ大先生はその直後にこんな事言っちゃってる
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 文化だの国柄だの家族意識などというものを、軍事力でどうやって守れるというのか。
 さらに言えば、自衛隊が国民の生命、財産を守る事を前提としない武装集団であるというのなら、そんなものをどうして税金で維持しなければならないのか、理解に苦しむ。
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一般的に、「いざという時に」軍隊が国民の生命や財産を護るのは当然の事ではあるんだが、無論それだけが軍隊の存在意義ではない。
軍隊ってのは「外交の手段」でもあるのだ。
核兵器をちらつかせて恫喝外交とか、イヤでも現実に「ある」。
仮におのれに他者を恫喝する意図が無くても、降り掛かる火の粉を払うためには結局抑止力の存在が必要になってくる。
それを「そんなものをどうして税金で維持しなければならないのか」だなんて、ホホイ大先生が本当に理解できないのだとしたら、それこそ次の段で「二 世界基準で語る憲法改正」なんてねぇ…

いや、その段では交戦権をも否定した憲法から「侵略戦争はしない」という事を明記した憲法に書き換えようみたいな事言ってますから、多分はタカ派を叩きたいがための行き過ぎ言い過ぎでしょう。
ただし、「日本独自の平和戦略」というのがある程度有効だってのは事実ではあるらしいですが。

いや、やっぱ判ってないみたいだよ。
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「戦争はイヤだ、やりたくない」
 と思う人ほど、軍事をきちんと勉強してもらいたい。そうすれば、軍備拡大と日米同盟の強化だけを、なし崩し的に追認しようという、安倍政権の憲法改正論議など、「愚かしい国へ」向かう道でしかないことが、すぐに分かる。
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ところが「軍事をきちんと勉強した人」が言うには、日本はここのところ防衛予算の削減を続けており、MDなんかも「本当に最低限」の中からどうにかこうにかやりくりして資金を作ってるんだそうだ。
更に言うと、安全保障のやり方ってのには大きく分けて
1.強い国と同盟して自国は軽武装
2.あくまでも独立独歩で重武装
という二通りの方法があるわけなんだが、むろん前者の方が軍事費の負担は軽くなる。
で、日本は前者、スイスは後者の典型例だな。
当然、今以上にアメリカとの同盟関係を強化するとなれば、その分軍備に費やす予算は今より少なくて済むって話になるわな。
で、日本はまさしくそっちの方へ向かっていると考えられるのだが…
「軍備拡大と日米同盟の強化だけ」なんて書いちゃうとは、どう考えてもここの部分でホホイ先生は軍事上の事実関係ではなく自分勝手な思い込みを元に語っていると考えざるを得ないんだよね。
こういう人が「戦争反対の立場から憲法改正論議を受けて立つ」なんて事になったら…

…逆に平和が遠のきますね、確実に。
ホホイ先生の言う通りにすると、日本は軍事的にアメリカから分離した上に自衛隊の戦力も大幅削減って話じゃないですか。

そこで、「三 平和戦略の再構築を」だぞ?
国連を通じて、冷戦終結以降の世界秩序の再構築に貢献するために日本に何ができるかを真剣に考えるべきであった…ってのはまだいいとしても、湾岸戦争に際してはペルシャ湾に護衛艦の二隻も派遣した上でフセイン政権に武器を流した国々の責任を追求して。国連で兵器輸出の規制強化を訴えていれば国際世論は拍手喝采だったに違いない
って…お花畑じゃねえかコレ。

世論とか色々あって、結局当時の日本には護衛艦を派遣する事すら不可能だったからカネを出して済ませたって話なのにねぇ。
第一部のシュミレーションといい、こりゃもうこの本は仮想戦記だと思った方がいいんじゃないですかね。

仮想戦記だってここまで酷いかぁ?
で、「四 視野を広げれば、道は開ける」
に入ると電界密度は更にアップする。
お約束の日本がリーダーになって世界平和を推進してゆくべきだって話なんだが、このテの本に往々にしてありがちな
「おいおい。そんなにうまくいくものなのかよ」ってな妄想が展開されて、大団円となっている。
いやはや…「知識を蓄え、情緒的にではなく論理的に、戦争に反対しようではないか。」と言うのならば、もっと資料を掘り下げた上で勝手な妄想や推測を排除して書いてくれれば、駄作どころか名作にもなり得た切り口であるだけに残念だ。
逆にミリヲタの裾野を広げるための広報活動として、軍事ネタを披露するのが目的であったならば、別にノンフィクションにこだわる必要は無かっただろう。
小官が思うに、やはりホホイ先生の適性はノンフィクションとは別のところにあるんじゃないかと思う。
では先任、ここいらでホホイ先生とはひとまずのお別れとしよう。

そうですね、とりあえずはここいらで終わりという事にしましょう。