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2008年4月23日水曜日

だーれが殺した・・・

 一般に広く浸透しているステレオタイプとして、日本人は空気を読むのが上手というのがありますが、最近はなんか違うみたいです。
周囲全部が「北京まんせー!」ってなってる時にんな事するなんて。
そりゃまあ、よってたかってフルボッコしようとするなんてさすがに予測できなかったかも知れませんが、明らかに空気読めてません。

さて、今日は長い事放ったらかしてた「超不都合な科学的真実」をネタに電波解析コントをやるよ同志。

同志って…艦長、先週あたりから何か変ですよ。
一昨日なんか「ラトビアあああ!」って叫んで大笑いしてたし。
また変な漫画にでもハマったんですか?

コルコルコルコルコルコルコルコル…

やめなさいって。
艦長のいかつい顔でやられると本当に不安になってくるんですから…

どさくさに紛れて大概な事言うな、うちの先任士官は。

さてと、今日は第六章の「誰が電気自動車を殺したのか」ですね。

あっさり切っちゃったよ、ハンスのくせに。
ええとですね、本章の内容はかいつまんで言えば
「石油業界が電気自動車を潰したぞっ!」て陰謀論です。
ってか、だいたいこの本は陰謀論の塊みたいなもんです。
こんなもん真に受けるくらいなら「なんとかプロトコル」ってウソ本信じてた方が二十倍マシってもんです。
以上。おしまい!
来週もまた見て下さいね〜。

コルコルコルコル…

あぁ?効かんなぁ。
って、…判った判った。
もう判ったからそのバールのようなものはしまってね。

この章の前半部は現在あらゆるメーカーで開発中の電気自動車がいずれも自動車としての高い性能を発揮し、GM社では実用化へ向けた取り組みまで進んでいたにも関わらず、政界の介入によって計画が頓挫したという話が出てきます。

そうそうそうそう。

なんでも、GMの場合は「EV1」というスポーツカータイプの電気自動車を96年から99年まで生産したが、カリフォルニア州がZEV規制を緩和したために、結局ダメになってしまったんだそうです。

そうそうそうそう。

ところが、この辺の記事なんかも読んだところ、いわゆるZEVはまだまだ開発途上の段階で、問題の電気自動車もコストが高いという問題が最大の懸案として立ちはだかっていたそうなんです。
この辺を考えると、カリフォルニア州がZEV規制を緩和したのは結局このままではハイブリッド車はおろか電気自動車の普及も進まないと考えた結果であり、EV1が潰れたのは早い話がこの規制緩和によって低公害車の市場をハイブリッドに喰われる形になったためだと考えた方が良さそうです。
事実、この時期にプリウスが「極めて完成度の高いハイブリッド車」として欧米市場で高い評価を受け、飛ぶように売れてた事実を見落とすわけにはいかないでしょう。

左様。だがこの本にはその点についての言及が無い。
あまつさえ、
「もし、大手自動車メーカーが販売すれば、現在の軽自動車と同等クラスの走行性能・快適性を備えた電気自動車が、大量生産により100万円以下で販売可能になるだろう」
なんて言っちゃってる。
そもそも電池自体が、現時点ではまだ少々重たくて値段も高いという問題があるのにね。
まったく、ちゃんとした情報を集めずに書いてるとしか思えない。

そして、章の後半からは圧縮空気エンジン車と水を燃料にする車の話が出て来ます。
(何なの、この喰い付き方のタイミングは。)

圧縮空気エンジン車というとコレだな。
300気圧の圧縮空気を使って300キロ走るという事は車内に相応の容積と圧力のタンクを搭載しているという事だが…きちんとメンテしてタンクの寿命とか管理しておかないと、えらい事が起こりそうな気もするのだがな。

ジョーズをやっつけた空気ボンベですね。

…車両火災どころか一瞬で死ぬるわな。
ボンベならうちの艦内にもゴロゴロしてるから、どっかのバカがここで銃撃戦とかおっ始めたら、フネごとあの世行きってわけだ。
まあ、スクーバダイビングのボンベだって大体それくらいの圧力の空気が入っているんで、よっぽどの事をしない限りそこまで極端な事にはならないだろうとも思うがね。
ちなみに、一般的な炭酸飲料のペットボトルは大体4気圧程度の内圧に耐えるように作られているそうだ。

水エンジンとやらに関しては…もう言うまでも無いですよね。

ああ、何かの映画にそういう車が出てきたが、水を燃料にするとか言うやつは大抵…いや全部香具師だよ、大昔からあるネタだ。
ただし、最後に追加すると、電気自動車の普及は時代の必然だろう。
しかし、ここで「帆船効果」というものが起こるので、既存の自動車を性能のみならずコストの面でも「完全に追い抜くまで」はまだそんなには普及しないだろうね。

今回はオチ無しですね。

コルコルコルコルコルコルコルコル…

あっ、…はい。失礼致しました!

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