このブログを検索

2010年3月31日水曜日

告知

 LHCの実験が成功したようですね。
…実験結果の検証はこれからのようですが。

それはそうと、小官は明日のエイプリルフールに合わせて何かする予定ですので、明日の午後ニコニコあたりをチェックしてみて下さい。

…何も無いかも知れませんが。

2010年3月24日水曜日

八木・宇田アンテナ偉大なり

軍ヲタの間で半ば伝説のように語られつづけている話に八木・宇田アンテナと旧軍のレーダー開発に関するネタがあります。

…まあ、常識として知られている話なのかも知れませんが、1920年代に東北帝国大学の八木秀次氏と宇田新太郎氏が短波を細いビーム状に収束できる新型アンテナを開発し論文を発表したが、国内では殆ど注目されず、逆に欧米でレーダーの開発に応用されたと。

太平洋戦争初頭、日本軍は夜目に頼った闇討ち戦法を得意としたが、これと戦った米英軍は相手は八木アンテナを生んだエレクトロニクスの国だから当然レーダーを使って夜襲を掛けてきているものだと思い込んでいた。

…が、しばらくするとどうも日本軍にはマトモなレーダーが無いようだ。
って言うか自国が誇る科学者八木博士の事も知らないらしい。
レーダーの開発に多大な貢献をして戦場の常識というものを変えてしまったはずの博士が、正当な評価も受けずに質素な暮らしをしている。

…という事を知って欧米の研究者は驚いた。こんな感じのネタです

まあ、実際のところは実用に耐える精度のレーダーには短波より更に波長の短い超短波が必要で、そのためには八木アンテナよりパラボラアンテナが一般的だったりするんですが。
でも、超短波の発振に必要なマグネトロンの研究で先行しておきながら、みすみすレーダー開発で遅れを取った事なんかも考えると、こりゃ当時の軍人さんたちに先見の明が無かった事は決定的に明らかなんですが。

…つかみの部分でかなり横道に逸れてしまいましたが、今回紹介したいのはワイアードの”ナノ八木アンテナ”の記事です。

なんでも広島大学で100ナノメートル程度の八木アンテナを作ってこれにレーザーを当ててみたところ、レーザーは"電磁波としての性質"を示し、見事にアンテナの前方に集光されたとの事。
で、今回の発見は量子コンピュータ等への応用が期待されてるとの事。
(なんか、ナノテクで発見がある度に量子コンピュータへの応用
 と聞く気がするんですが、気のせいでしょう)

まあ、可視光がその波長に近いナノサイズの物体に対して電磁波としての性質を示す事自体はけっこう昔から知られていて、近接場光技術なんてのもあるわけで、そこまで驚く事でも無いとは思いますがね。

2010年3月17日水曜日

核細菌メラニンボーイ

 その昔、某漫画雑誌にメラニン色素で太陽エネルギーを体力に変換できる特殊な家系に生まれた少年を主人公とする変な漫画が載ってた事がありましたが、最近これと似たような生物が見付かったそうです。
それも驚いた事にチェルノブイリで

ただし、こいつらは太陽光線ではなく非常識にも放射線を吸収して成長する性質があるのだそうです。

 で、こっから先は例によって推測になるのですが光合成細菌というと一般的には藍藻として知られるシアノバクテリアなんかが有名です。
でまあ、シアノバクテリアやその他の光合成細菌、或いは原生動物や植物等に共通する光合成の仕組みとして、まず葉緑素として知られる色素を光エネルギーで励起して電子を作り出し、そいつをプロトンポンプへ送り込んでATPを作るという流れになっています。

ごく大雑把に言ってしまうと「生きた太陽電池」ってわけです。

…今回発見された細菌も基本的には同様に放射線のエネルギーで色素を励起し、そのエネルギーを化学エネルギーに転換して成長していると思われます。

生物の遺伝情報が書き込まれているDNAは放射線の中でも特に紫外線に弱いという性質があり、これを保護するためにメラニンがあるわけですが、こいつらはどうもメラニンで放射線から遺伝子を守りつつエネルギー生産まで行っている疑いがあります。

 記事の中には、放射線を与えると成長が促進されたという情報しかなく、また、「メラニンをアンテナ色素として使ってます」という記述も無いので、今後の生化学的な分析でメラニンをアンテナ色素として使用している事が確認されるまでは単に身を守るためだけにメラニンを使っているのか、それ以上の機能をメラニンに与えているのかは不明ですがその可能性は濃厚ということです。

2010年3月10日水曜日

軍隊の情報化

 なにやら韓国陸軍が陸上自衛隊との模擬戦に勝ったとセンセーショナルに騒がれているようですね。

…これを受けて自衛隊弱いとか言い出す人達もおるようですが、小官の見解は少し異なります。
この模擬戦が行われた韓国科学化戦闘訓練団というのは、どうやら情報化の時代に合わせた戦闘技術の訓練を行う機関のようで、自衛隊ばかりではなく過去にも諸外国の部隊を招待して同じような模擬戦を行っているようです。

日本で言うと技本の「先進装具システム」

…一時期ガンダム開発計画とも騒がれたアレがあちらでは実用化に近い状態にあり、諸外国の軍事関係者を相手にそれを応用した戦闘技術のデモンストレーションをやっているというわけです。

で、当然の事ながらこのような場では
「わが国が開発した情報技術を応用すればこれだけ有利に戦えますよ」
と、アピールする事が目的なわけですから日本側はこういった情報技術の恩恵を受ける事無く、従来の戦法で闘ってどれだけの違いが出るのかを比較するわけです。

韓国陸軍と陸上自衛隊のどちらが強いかを比較するのではなく、韓国軍が導入を進めている情報技術が戦場でどのように役立つかをアピールすることが目的なわけですから、勝った負けたの話ではないわけです。

ただし、防衛関係を仕分け仕分けして現状維持を続けた場合、情報関係の軍事技術で遅れをとってしまい、いざという時に今回の模擬戦のような結果に終わる可能性があるというのは事実です。
そういう点では、例えば兵頭二十八氏の主張みたいなのはもっと深刻に受け止められなければならないと小官は考えます。

2010年3月3日水曜日

やっぱり迷惑な国

 小官はぶっちゃけフィギュアスケートで誰が勝とうが知ったこっちゃありません。
日本選手団が金メダルを沢山取ればそれで景気が良くなって生活が楽になるとか言うのならばまだしも、あれはあくまでも”名誉”でしかない。

日本の明日の飯の種になる技術開発を二位でも構わないとか言うくらいならば、所詮は娯楽に過ぎないスポーツなぞ入賞できなくたって痛くも痒くもねーだろーがよと。
だいたいスポーツなんてなぁ好きこのんで苦労したがる一部の好事家にまかせときゃあそれでいいんです。

ところが今回の五輪でキム・ヨナが金メダルを取った事に関して、八百長ではないかという話が出た事にあの国の人達がトサカを立てて2ちゃんねるへサイバーテロを仕掛けたのです。

あのな、あんたら自分の国の選手が一等取ったのに何が不満なんだと。
負け犬なんぞは好きなだけ遠吠えさせときゃいいのに、そうやって無関係の人間まで巻き込んで過剰反応するから、心証の関係で八百長説に信憑性を与える事になるんだろうがよと。

いつかのヘタリア騒動の件といい、連中にはマジで自重というものを学んでもらいたいもんですね。