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2013年3月20日水曜日

ローテクのハイテク

 前回紹介したメタンハイドレードの件ですが、あれはどうも場所によっては無尽蔵ではないかという話が出てきているようですね。

陸地から海洋へ流れ込んだ有機物であるとか、海洋生物の死骸だとかが海底に堆積し、貧酸素条件でバクテリアに分解された際に発生する副産物が低温高圧下で凍ったモノ
…という来歴から考えるとあながちありえない話でもありませんし、仮に採掘しすぎて枯渇してしまっても数世紀ほったらかしとけばまた自然に生成してくるという話にも見えます。

 さて、更に前の話をすると、以前うちでも紙の繊維をある方法でナノレベルに加工してやればカーボン繊維並みの強度を誇るバイオプラスチックができるらしいというをしましたが、このほど王子製紙がこれを量産可能な素材として作成することに成功したそうです。

ネットでは紙が透明で何かいい事あるのかとか、これサランラップだろとか言われておりますが、肝心なのはそもそもこの素材が異常な強度を持っている事。
そしてプラスティックフィルムの安価な代替物であるという点です。
ネタ元では電子新聞への応用等という用途が既に示されていますが、実際にフレキシブル有機ELディスプレイやフィルム状電子ペーパーというのは既に実現されており、実際に量産化されればこれはすぐにでも実現可能となる分野です。
あと、将来的には薄膜太陽電池の基板に使うとか。

ただ、大画面の電子書籍リーダーをそんな安く大量に作っていったいどうするんだという点がちょっと気にならないでもないですが。

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