このブログを検索

2013年1月30日水曜日

反原発派、ついに線量計の偽造に乗り出す

 韓国のロケットは"発射自体は"うまくいったようですね・・・
ただ、以前の例では何時間か経ってやっぱり軌道投入に失敗したとかいう情報が流れて来るというレベルなんで、あれが軌道上から国歌を流し始めるまで最終的にどうかは判りませんが。

 さてと、いつもは週に一度の更新と決めてるんですが、科学を齧った者としてちょっと腹に据えかねる事があったもので前回の記事をアップしたその日にもう一本アップしますよ。

今回のお話はスラッシュドットよりこちらとなります
==========
原発廃炉を求める団体が貸し線量計を改造

反原発活動を行うたんぽぽ舎が配信しているメールマガジンで、「東海原発の廃炉を求める石岡市民の会」の話として、現地の市役所が貸し出している線量計や団体のメンバーが購入した線量計などを分解して改造したという記事が配信され、一部で話題になっている。メールマガジンはたんぽぽ舎のサイトなどからは閲覧できないが、内容が複数のブログなどに転載されている。(「脱原発の日のブログ」の魚拓、「薔薇、または陽だまりの猫」、「市民社会フォーラム」)

記事によると、この団体はメンバーが購入した1台、市役所から借りた3台の計4台の線量計を使用して市内各所の放射線量を測定しており、貸りたものの1台が高い測定値を示すことがわかったため、測定値の低い3台の線量計の故障を疑い分解し、調整可能な部分があったため、調整位置のマーキングを消した上で、ドライバーで「時計周りにいちばん右に」動かしたところ、測定値の高い測定器と同程度の値を示したという。記事中ではこの3台の他に地元中学校の線量計についても分解をしたが調整部は固定されていたと述べられており、団体が活動する市が運用している、最低でも4台の線量計が改造、あるいは分解などによって較正されない状態になっているとみられる。

記事は「メーカーが出荷にあたってなんらかの細工をするよう、どこか上の方からの指示があってはじめて出来ることではないかと思います」「ご自分の使っている線量計が正しい数値をカウントしているかどうか一度分解して調べてみてはいかがでしょう」となどとむすばれているが、放射性や非放射性を問わずホコリが入る、測定素子が損傷するなど不用意な分解によって状態が変わること、それによって測定結果の一貫性が損なわれることも考えられる。そもそも一般に測定器は望ましい結果を出す装置ではなく、測定値の高低は正しいかどうかとまったく関係ないのではないかとタレコミ子には思われるのだが、いかがだろうか。
==========
・・・素人が勝手に計器を弄るなよな

 そもそも線量計というのは個体差の非常に大きな機械なのでメーカーから出荷される時点でそのばらつきをある程度の範囲内に収めるよう調整されているもんです。
特にもっとも単純なGM菅だと、線量ゼロの場所でも普通は毎時0~0.1マイクロシーベルト程度のノイズを観測する癖があるものだそうです。

まあ、一般に貸し出される線量計ったら大体これでしょうし、付け焼刃の知識だけのアマチュアがこういうハズレを引いたら何もないところでナチュラルに0.1マイクロシーベルト程度の誤差は出してくれるレベルの計器で身の回りの放射能狩りをして喜ぶという変態的な状況自体ものすご~くパラノイアの臭いがしますけどね。

で、こういったのを原発や放射性物質を扱う事業所で使用するプロの人がちゃんと較正するためには本当はこんな具合に研究機関に依頼した上で本物の線源を標準として調整し直すわけで、それを勝手に開けちゃって不正改造とかもう無茶苦茶なんですが。

まあ、それ以前に四つある線量計のうち一つが異常に高い値を出したという状況で、他の三つがおかしいと判断すること自体善意から出た行動とはいえ明らかに不自然ですし、メーカーが出荷にあたって何らかの細工をするようどこか上の方から指示って…その"上の方"ってのは明らかに線量計の信頼性を保証するための仕事をしてる役所なんじゃねーのかと。



0 件のコメント: