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2007年5月5日土曜日

戦勝国の傲慢

うちがソースに使ってる「テクノバーンが」なんかごたごたしてるもんですから、
http://obiekt.seesaa.net/article/38636331.html
過去の記事なんかにリンク切れが続出して改めて無限更新地獄の恐ろしさを思い知らされているハインフェッツです。
これじゃ正直手が回りませんよ。

で、本来ならば今回は「デービークロケット」なんかの話から
「そもそも核兵器の小型化とはどういうことか」という流れで鉄板原爆の検証に行くつもりだったんですが、情報収集の最中に
「んんんー?」と思うような事がありましたんで、政治の記事に差し替えさせていただきます。

問題は「ニューズウィーク日本語版」のゴールデンウィーク合併号。
43ページにテンプル大学ジャパンキャンパス教授のフィル・ディーンズってジャーナリストが書いている
「日本だけじゃない歴史のごまかし」ってコラムです。
日本の過去を公然と批判する中韓にも「歴史の汚点は存在する」という視点には同意できますが、結論がねぇ…
というわけで、
「マスコミは権力の監査機関、ネットはマスコミの監査機関」という言葉もあることですし、問題のコラムの結論の部分を転記しておきます。
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 もちろん、日本と近隣諸国が患う「歴史健忘症」には大きな違いがある。中国、北朝鮮、韓国、台湾は過去の嫌な出来事を隠そうとする罪を犯しているかもしれない。だが、中国がチベットに、国民党が台湾に、北朝鮮が韓国に与えた苦痛は、国境が争点になっていたとはいえ、主に国内問題といえる。これに対して、日本は次々と他国を侵略し、人々を苦しめた占領者である。
 日本は第二次世界大戦で無条件降伏し、侵略戦争の責任を公式に認めた。日本政府は自らの歴史に特別な責任を負っているのだ。その責任を誠実に果たさないかぎり、アジアにおいて歴史を政治問題化する動きは終わらない。
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よーするに日本は無条件降伏したとき、「あれは侵略戦争でした」とやったのだからほかの国がやってることは国内問題でも太平洋戦争は日本の侵略戦争なのだと。
そして侵略戦争だと認めた以上は相応の責任を果たさねばならぬのだと。
(この責任の概念がかなり曖昧で、時系列に従って拡大解釈されてゆくのがリベラルを名乗りながら中共の手先と成り下がった知識人に特徴的な主張のパターンである)
つまり、中国が石油欲しさに南シナ海を獲っちゃった一件も、先方が侵略だとは認めていないので、国内問題ってわけです。
勝てば官軍でつか!

まあ、それが国際社会の不文律なんですけどね。…
たしかに小官も、
「一度過去をきちんと清算しないかぎり、まずまともな外交というものをやるための前提条件が整わないではないか」
と思っていた時期もありましたけど、今では歴史ネタはたいていの場合日本叩きと金銭せびりが目的だと知ってしまいましたからねぇ…
まあ、あれです、このての人にはまずこう言ってみます。
「あなたは先方の要求を全面的に呑むことが騒音おばさんに常識を弁えさせる最良の方法だと思われますか?」と。
さてと、次回こそは鉄板原爆をやりましょうね。

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