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2009年11月11日水曜日

古代巨石文明の謎が解ける?

 普天間基地移設の件で日曜日に大会があったみたいですね。
小官の把握している限り、知人で行った人はいなかったみたいですが。
まあ前回の選挙、沖縄では民主党の候補は「政権交代で基地を無くす」みたいな事を言ってましたんで、その落胆たるや押して知るべしですね。

…そんなところへこういう話を持ってくると
「米軍は辺野古に千年以上残るヘリポートを作る気か!」
なんて言われそうですが、ここのところ米空軍は古代コンクリートの技術を応用したジオポリマーコンクリートというのを研究しておるようです。
なんでも従来型のコンクリートと比較して硬化するスピードが速く、また最終的な強度や対候性も優れているのだとか。

だもんですばやく滑走路を作ったり修理したり、あるいは空爆に対して異常に強い地下施設を作ったりできると期待されているそうなのです。

資料を読む限りでは、従来型コンクリートがクリンカー鉱物による水分の吸収とそれに伴う粒子表面の結晶の成長によって固化するのに対し、このジオポリマーコンクリートは、珪酸とアルミニウムイオンとの間に出来る錯体の縮重合反応によって固まるのだとか。
そして、この反応は自然の堆積岩が生成するのと基本的には同じものなので、継ぎ目が判らず古い建造物の石材を修復するのにも打ってつけだと。

この記事の中で述べられているDavidovits博士が主張している説の根拠もこの”固化した後は天然の堆積岩と見分けが付かない”というジオポリマーコンクリートの特性に裏付けられたもので、実際に最近のサンプル調査ではピラミッドの石材が人口石である証拠が出てるんだとか。

…以前からエジプトのピラミッドの例だけでなく、世界各地に残されている古代巨石文明の遺跡には
「一体どんな手段でこんな巨石を運搬したのか」
「こんな硬度の高い石材にどうやって精密な彫刻を施したのか」
などという謎が残されており、古代には岩石を軟化させる未知の溶媒があったんだとか、極端な話になると念力や宇宙人の助けで巨石を宙に浮かせて運んだなんて説がまことしやかにささやかれていたもんですが、今回の話はこういった謎を全部ではないにせよ説明可能なセオリーではあります。

でまあ、こっから先は多分に推測を含んだ内容となるのですが、この博士のグループが古代コンクリートの製法を再現してみましたという動画を見た感じでは、これは版築工法と非常に似ています。

そして、この頃の中東の建築で一般的な工法が日干しレンガを用いるものであったことを考慮すると、古代世界においてジオポリマーコンクリートの技術はおそらく版築工法の延長線上で生み出されたものの、どのような鉱物の組み合わせがこの人造石材を生み出すかという知識が失われた結果、版築工法のみが後世に残る事になったのではないでしょうか。

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