このブログを検索

2009年11月18日水曜日

みんす党ですが米百俵って何ですか

 初音ミクで有名なクリプトンと、がくぽのインターネットに続いて今度はAHSという会社が本格的にボカロ市場へ参入するようですね。
加えてこの会社はボイスロイドの名でロリショタな文章読み上げソフトも出すようです。

…なんでロリショタに走るんだとか、そもそもキャラクターボーカルという商業戦略ってどうなのという話は置いとくとして、大御所のクリプトンまでもがProject ifの名で鏡音シリーズより年齢設定の低いボーカロイドを計画しているという話を聞くと小官としては反射的に
パソコンが歌ったり話したりするソフトを作ったよ
→まだまだ少し滑舌がよろしくありません
→ならばいっそ滑舌の悪いちびっこという設定にしよう
というシナリオがあったのだろうと愚考してしまう次第であります。

これがもっと進歩して、発音の変な癖を一つづつ修正するいわゆる調教作業も殆ど無しに歌も語りも大人並みにこなせるようなのが出ると嬉しいんですが、今回はなにやらそれとは真逆の方向性を示唆するニュースが飛び込んでまいりました。

みんす党の事業仕分け人蓮舫参院議員曰く
「世界一を目指す理由は何か。2位ではだめなのか」

…ダメに決まっています。
先端技術の開発が”国際競争である”以上、2位以下を目指せば物が完成する頃には必然的にランク外になっています。
そして、コストパフォーマンスが劣悪であっても世界一のスパコンを保有する事には国際的に充分過ぎるほどの意義があります。

事実、2002年に運用を開始し、2004年末まで世界最速の座を維持していた地球シミュレーターは地球温暖化の研究で多大な功績を上げています。
これのシミュレーション結果のおかげで、地球温暖化に関する議論において日本は大きなアドバンテージを得る事ができました。
こいつはバブル崩壊の時期に600億を投じて開発が開始されたものです。
もしもこの時に蓮舫議員みたいな事を言う人がいたら、民主党の炭酸ガス25%削減マニフェストも存在しなかったでありましょう。

また、コストパフォーマンスの悪さを理由に地球シミュレーターが失敗だったみたいな事を言う向きもありますが、自前で最先端の技術を開発するより他所の開発したものをお金を出して買ってきた方が安くて早いのは当然です。
実際、2003年にアメリカのバージニア工科大学はパワーマックG5をクラスタ化してスパコンの世界ランク3位を取っています。
また、近年では予算削減の流れを受けて計算機科学の分野でプレステ3をクラスタ化してスパコンをでっち上げるというのが流行っているようです。

しかし、そういう方向性を志向した場合、必然的に技術力を外部へ依存する形になってしまいます。
技術力を外部に依存する事がどんなに恐ろしいか…

例えばF2開発の時には、アメリカがジェットエンヂンを売らないとか言い出したために、よりにもよってペイロードが小さくほとんど発展余地の無いF16を改造して使えと押し付けられるハメになってしまいました。
そういう危険性を行政刷新会議の連中は理解していないか、或いは敢えて見て見ぬふりをしておるのでしょう。

ろくな資源も無く技術力だけでやってるような国が科学技術を外部に依存するようになったらどうなるか、能なしでも判りそうなものですけどね…

しかも、今のところ民主党はコストパフォーマンスの悪い事業を削ると言う一方で、これから教育や技術開発など将来に資する事業でどんな分野に重点投資するのかというところが今ひとつ明らかでないのです。
その一方で貧乏人にはお金をばらまく…となると、来年播く籾を握り飯にして炊き出しするようなもんだと思うのですがね。

日章旗チョキチョキの件といい、故人罵倒の件といい、やはりこんな香具師集団を政権与党にしてしまったのは有権者として恥ずべき事だと思います。

しかしながら、今回の件に関しては文部科学省は行政刷新会議の連中に反撃すべく国民の声を募集しております。
なので、民主党が大嫌いな有権者として小官はこれを宣伝しておきます。

0 件のコメント: