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2007年4月14日土曜日

ラプたんの声

22日の参議院補欠選挙を応援するために明日、首相が来県なさるそうです。
こないだ政見放送見たんですがね、個人的には金城さん応援したいな。
他の候補者が「とりあえず頑張ります」みたいな事くらいしか言ってなかったのに、彼は
「尖閣諸島の油田を掘って県の経済を潤すのだ!」
とやってくれてましたから。
そうなんですよ。本当はあの油田、沖縄県の物なんですよ?
だけど彼、(保守ではあるが)無所属なんだよねぇ。
選挙資金が少ないのか、選挙運動もちょっと出足が遅かったし。
…結局のところ日本国民の総意としては、
「油田を与えてでも今は中国と仲良くすべし」
といったところみたいです。

…っと、何やってるんだ小官は。 危うく本題忘れるところでした。

先月のことです。
ジェット音が聞こえてきたので小官のオヤヂが「あれはラプたんの声だよ」
と言いました。そこで小官が窓から空を見上げてみると、
遠目にもイーグルと判るクリップドデルタ翼が去ってゆくところでした。
その後何度か同じような事があったので、小官は遂に重い腰を上げ、検証のために「砂辺ポイント」へデジカメ下げて向かいました。
ラプたんの鳴き声については、例によってオブイェクトのコメント欄にいろいろ書き込まれているので、そちらの方を参照なされるとよいでしょう。
http://obiekt.seesaa.net/article/33911354.html

砂辺ポイントは嘉手納基地の進入路と国道が交差する場所で、運がよければイーグルの着地を至近距離で拝む事ができます。
ただし、ちょっと谷がちになっているので、ここからは滑走路の方までは視線が届きません。
空撮マニヤの視点では、王道が安保の丘で、穴場狙いが砂辺ポイントってとこでしょう。
やっぱりご他聞にもれず、平日なのにワゴン車停めて望遠レンズのデジカメ持った人たちがそこそこいましたよ。

…が。
イーグルイーグル、イーグルばっかでラプたんらしき機影は影も形も無い!
仕方が無いので、空撮マニヤをちょっと離れたとこからデジカメで盗撮し、その辺を旋回しているイーグルをいい加減に写し、「今日はもう帰ろう」…と、考えた時。

「それ」が見えました。
ラプたんのダイヤ型な尾翼が誘導路の上を歩いてゆくのを。
これを撮らにゃお話にならん。
少し背伸びすると、ちょっとタイヤが隠れるくらいのアングルで、全体をフレームに収めることができたので、パシャパシャ撮りまくりました。
隣の滑走路へ向かうラプたんも、モデルさんか何かのようにくるっとターンしてくれたので、遠慮なく全周から撮りまくりました。…主におしりを。
で、多分対ステルス機戦闘の訓練でもするんですね。
ラプたん二匹に続いて、イーグルが二匹現れ、四匹でこっちにおしりを向けて滑走路の隅の誘導路に整列すると、順番に滑走路に入って飛び立って行きましたので、実地できちんと音を比較することができたわけです。
そんなラプたんは、帰り道でもちょくちょく北谷の上空に現れて旋回してったので、クルーズ時の音もちゃんと覚えることができました。

で、ラプたんの鳴き声ですが、後で動画を再生してみると、案外ジェット音より、自動車の音の方が大きくて驚いたりもしましたが、やっぱりラプたんは基本的に離陸のときも静かです。
はっきし言ってよほど注意してないと民間のジェット旅客機と聞き間違えるような音を出して離陸していきます。
これに対してイーグルは、下手すると苦痛すら感じかねないような激しいジェット音が自分の360度全周から降り注いできます。誇張ではなく本当に付近一帯の空気の塊を低周波で振動させます。
具体的なイメージで言うと、プロレスラーがリングの上でマイク片手に相手を挑発する声がイーグルなら、その後ろから聞こえてくる観客のヤジがラプたんというくらいの違いがあります。

そして、クルーズ時の音ですが、アフターバーナーを使わない限り、この種のジェットエンジンの出す音には大きく分けで二種類の成分があります。
一つは、「どごおおおぉぉぉ」という低周波の典型的なジェット音。
もう一つは「くぅぉぉぉぁぁぁ」という感じの強いて言えばハーモニカに似てなくも無い感じの比較的高音域の成分。
イーグルの場合、大抵は前者が先に来て、飛び去ってゆくときに後者が後から追いかけてきます。
これが、ラプたんだと、まず後者が聞こえ、その後から小さく前者が聞こえ始めます。
ただし、この「ハーモニカ」音は、タービンブレードが共鳴する音であるために特定の回転数でのみ出るのかは判りませんが、聞こえない場合がけっこうあるようです。
そのため、「ごおおぁぁぁ…」という遠いジェット音に「イーグルだな」と思って空を探すと、ほぼ真上に近い所をラプたんが二人組みで飛んでいた…なんてケースもままありました。

結論から言うと、ラプたんは静かで、ちょっと声が甲高い。
それは従来音波の形で空気中に捨てていたエネルギーを有効に使えるようになったことの裏返しである… といったあたりに落ち着くと思います。

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