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2007年9月22日土曜日

北東亜細亜情勢短期予測

まあ、受け売りなわけですが。
なんでも、佐藤守元空将閣下が仰るには、北朝鮮の内部崩壊は不可避であり、米国主導の元に南北朝鮮の統一が成ると、これは中国にとって不都合なので、今後在日米軍の弱体化を目して中国が平和平和言いながら日本に近づいてくる事が予測されるそうです。

 これがどうゆう事かってーと、今後南北朝鮮の統一に加え、中国が融和ムードを演出しながら五輪を開催する。
で、その頃にゃ米国も融和的な民主党政権になっているだろうから、多くの日本人の目にはこの状況があたかも
「平和外交の大いなる勝利」
が達成されたかのように見える事でしょう。
「在日米軍いらなくね?」という話にもなりうる…

 だけど本音の世界になると、アメリカ主導での南北朝鮮の統合は中国にとって前線の後退を意味し、ここでアメリカに主導権を取られないためには、日米離間策を取る事によって、大陸の後方補給基地たる在日米軍を弱体化させたい。
 一方アメリカはというと、大陸の市場へ介入する為に統一朝鮮を足がかりにどうにか…と考えるでしょう。

 加えて北朝鮮にはタングステン鉱山があります。
こいつは電球のフィラメントや特殊溶接の電極チップなどに使用される耐熱性に優れる希少金属で、いちじるしく硬い上に劣化ウラン並みに重たいので、徹甲弾に使用される他、ドリルの刃先や機械類の可動部品のバランスをとるための重りなどに広く使用されます。
此れある事も米中両国を朝鮮半島に執着させる要素となるでしょう。

 こういった事情のあるために、今後の更にその先には日本は否応無くこの件に巻き込まれてゆくハメになると思います。

これはたいへん寒いです、寒すぎます。
何が寒いって…想像してみて下さい。某シューティングゲームのオープニングムービーみたく「世界に平和が訪れた」と思っていたら、焼け木杭に火が付くかのごとく、しがらみのある土地で再び冷戦を彷彿とさせるような緊張状態が発生し、日本はこれに関わらないなんて言ってられなくなる…

これと前後して当然のように国内でもアメリカか中国かで右左の代理戦争が激化する事態となるでしょう。

 加えて小官的にはこの10月にも始まる予定の
「ガンダム00」からなんというか、至って反米的な臭いがする事がどうにも気になります。
 ここで舵取りを誤れば、子々孫々にまで累が及びかねない局面となるだけに、どうしても楽天的にはなれません。

 例えば近年認知が広がった事ですが、かつての戦争に於いても東京裁判で、「平和に対する罪」などという殆ど言いがかりに近いような罪状で訴えられた当時の政府首脳部が、実はユダヤ人のドイツ脱出をかなり積極的に支援していたという事実があったりします。
 つまり、日本史の教科書に載ってる戦艦や飛行機が鋳潰されて平和転用されてる有名な挿絵を当時有り難がってた人達は、彼等に戦争の罪を全てなすり付けて「平和平和」と喜んでいたのです。

 小官は「それは偽善的だ」とまでは申し上げません、しかし、どうかこの教訓に学んで頂きたい。
「戦争に負ける」とはこれほどまでにも「己の正義を語る権利」を失う事なのだと。
欲望に忠実に行動しようが、世のため人のため利他的な精神を実戦しようが、負ければ他者に恣意的な正義を押し付けられ、勝手に正義と悪に切り分けられてしまうのだと。

故に元空将閣下も「美しい国よりしたたかな国を!」と仰っておられたわけなんですが…こないだの選挙でも、地方ばらまきを公約に掲げた民主が躍進した事といい、複雑な局面でいきなり首相が辞めたりと日本人はやっぱりまだ国内の事しか考えられないみたいです。

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