このブログを検索

2009年10月31日土曜日

開発進む米国の軍用ロボット

 小官は先月兵頭先生の「自衛隊無人化計画」を紹介致しました。
その中で述べられていた事として、日本は民生分野でのロボット開発は世界でもトップクラスにあるものの、軍需分野では決定的に立ち遅れており、これを挽回できないと将来的にやばいかも知れないというのがありました。
(小官は技本に予算をよこさない政府が悪いと思いますが)

そして今週、それを裏付けるような記事が痛いニュースに載りました。
…上からケーブルが付いていてなおかつ逆関節というフォルムは、どうも80年代に於ける二足歩行ロボットの開発風景を彷彿とさせますが、そこは当時よりも技術水準が進んでいる事もあって、横からつっ転がされようが安定して歩いております。

その上で注釈を付けるのならば、このロボットが逆関節であるのは人間では腰の部分に相当する自由度を持たせるためだと小官は見立てます。

これは、日本で二足歩行ロボットの研究をしている学者達が医者の意見を取り入れた結果判った事なのですが、別にモデルさんでなくても人間は歩くときキャラメルダンスよろしく腰を振って歩いており、アシモ等の従来型二足歩行ロボットはこの部分の動きを想定していなかったため、スムーズではあるが人間のように膝を伸ばしては歩けなかったのだそうです。

その点、今回の二足歩行ロボットはわりと人間らしい動きを見せており、もはや日本の技術的優位は絶対的なものではないと感じさせられます。

ただ、気になるのは腰の位置に前後二つ設置されているジャイロのような部品ですね。
おそらくバランスを取る補助をするためのものだと思われますが、今後補助無しに歩けるよう制御技術を高めてゆくのか、敢えてそういうところは狙わずに荒削りな形で出してくるのか興味深いところではあります。

0 件のコメント: