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2012年6月6日水曜日

うちゅうぢんに関して

最近お仕事がアレで無暗なシフトが組まれてましてね・・・

さて、前回の世界丸見えにゲル元長官が出てましたよ。
米国のトラビス・テイラー博士という物理学者のシミュレーションによる明らかにインディペンデンスデイっぽい宇宙人侵攻シナリオを描いた番組をレギュラー陣と共に鑑賞しておりました。
・・・あの映画、エイリアンの解剖シーンで例の外殻がバカッと開くところは何度見てもびびっちまってなぁ。

それはさておき、テイラー博士によるシナリオだとまず、地球の軌道上に出現したエイリアンのマザーシップはEMPで衛星を破壊して地球側の交信網をズタズタにした上で各都市の上空へ空母を派遣し武力による侵略に移るそうです。
そして当然のことながら、有人では月まで行くのがやっとの人類と恒星間航行が可能な文明との技術格差ゆえに人類はあっという間に蹂躙されてしまうが、人類がゲリラ戦による徹底抗戦に移ると宇宙人は地球侵略で入手可能な資源に対して、人類の反撃で受ける損害のほうが大きいと判断して向こうは資源の採取が可能な別の惑星へ移動するという事になっております。

要するに、どこぞの実業家が南の島に上陸してパルプ用に樹木の伐採を始めたら、その島にはチンパンジーが大量に住み着いてて重機や作業員に投石して危なくてかなわないので別の島に移ったと。
宇宙人の側からするとそういう話になるわけです。

・・・だけどゲリラ戦ごときでビビるような連中なら、普通人類が戦闘機や核兵器持ってるの見た時点で最初っから別の星に移るんじゃあないのか?

軍事っつーものの常識から考えても、ゲリラ戦っつーのは相手が正規兵を出してきたときには民衆の中に潜んで、正規兵が居なくなって現場が非戦闘員ばかりになったところでいきなり襲撃するというかなり反則くさい戦法なので、もしも宇宙人が最初から無差別殺戮マシンを繰り出したりウィルスを散布するなどして人類を根絶する方針で来た場合、人類にゃ滅亡しか残ってません。

逆に宇宙人の側から考えても、恒星間航行可能な水準の文明にとって地球上の植物がそこまで魅力的な資源だというのも今一つ疑問です。
地球の技術でもミネラル分と二酸化炭素を溶かした水に日光を当てて藻を育て、これから石油を抽出する技術が可能とされており、これが実用化されていないのは単に地下から汲み上げた方が安いからです。

当然の事ながら、恒星間航行可能な水準の文明となれば曲がりなりにも核融合くらい実用化してるでしょうから、たかが化石燃料のために地球のバイオマスを必要とするとも思えませんし、食糧生産用のたい肥を得るのに自分たちの恒星系に浮かべたスペースコロニーで藻を栽培するよりもわざわざ地球まで来て樹木を伐採するとも思えません。

そういう水準の文明が”生命の存在する惑星である”地球を目的に恒星間航行してくるとすれば、母星が住めなくなったか或いは地球近傍の宇宙空間に存在する資源を採取するための拠点として地球を入植地として確保せねばならなくなった場合に限定されると考えられますので、地球外の”生命は存在するが文明は存在しない惑星”を選択せず、なおかつこのシナリオのように最初から地球人類との平和共存を考えてない場合、要は椅子取りゲームなのでそう簡単に引き下がるとも思えません。

・・・少なくとも小官はこの分野の問題についてはそう考えます。

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