と、ゆうわけでラプたん輸出が無くなったことで防衛省はF-X計画を実質中止して従来の主力戦闘機であるジャパニーズイーグルのアビオニクスまわりの強化で当面の所を凌ぐことが決定しました。
そうやって出来上がる機体は、性能的に概ねイーグルプラスと在来型イーグルとの中間的なものになるだろうと推測されております。
まあ、仮にラプたんの輸出が決定されていたとしても、現在使用されているイーグルですら「機密漏洩を防ぐため」と言われてアビオニクスを再開発しなきゃならなかった経緯がありますから、果たして一機二百億程度で調達できたかはかなり怪しいのですが。
しかしながら、近年成長著しいロシヤ連邦に於いては既にツポレフがステルス戦闘機T−50なる機体を2010年度までに量産開始する計画が存在し、(7月17日にはTu-95MSが八丈島付近まで南下してきている)中国に於いても空軍力の近代化が進んでおり、これまでの対ミグ21を前提とした空自の体勢では対応できなくなる公算が高い事等を考えると、そう遠くない将来に在日米軍基地に常時二個飛行隊くらい張り付けておくくらいの手は打って頂きたいものですが…
そのころにゃコメ国は中国べったりな民主党政権ですもんねぇ。
そうなってくると、まあ今回のF-X計画が流れてしまったのは仕方ないかと。
堅実路線で行くならば、米海軍ですら取得が2012年以降になっちゃうけど、「輸出を前提とした機体」であるライトニングⅡをどうにかして手に入れるしかないでしょうなと。
しかし、兵器類の製作を中心とした軍事技術の高度・複雑化と機密度のアップに伴い、今後日本が第一線級の戦闘機を調達する上で縛りがどんどんきつくなってゆくことは必至でしょう。
そして、数を揃えるのが困難である空自にとって、最新鋭の機種が使用できない事は航空優勢の喪失に直結しかねない重大な問題です。
では今回の教訓から何が学べるか?
今後最新型の戦闘機を従来通りコメ国から調達し続けるというのは益々難しくなってゆくでしょう。
次のF-Xがまたお流れになるというケースも想定し得ます。
となれば、主力戦闘機の自主開発に向けて今から国産高推力エンジンの開発だけでも始めておくべきではないでしょうか。
アビオニクス系等については既に世界レベルの技術を保有し、空力とステルス形状の両立についてもある程度まで進んでいるので、現時点に於いて決定的に劣っているエンジン製作技術さえクリアできれば、ケースにもよりますが、自主開発の方が調達費が安く済む可能性すらあり得ます。
何と言っても、主力戦闘機を自主生産できるということは、他所の国の政治に左右されずに済むというのが最大の長所です。
そろそろ外交にも防衛にもそういった意味で計算高く予算を配分すべき時代になってきてるんではないでしょうか?
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