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2009年3月6日金曜日

キヨタニ氏が珍しく?正しい事を言ってる件について

 軍事ジャーナリストのキヨタニさんと言えば、度々ぶっ飛んだ事を言うので知られております。
ついこのあいだも日本が「核開発するかもよ」と言えばそれを強力なブラフとして利用できると神をも恐れぬ発言をしました。

ゆえに小官もネタに困った時は彼のブログを覗かせて貰っているわけなんですが、まあ極端過ぎて現実離れした人ですよね。

しかし、今週彼がエントリした記事はこのようなものであったのです。

高校生エッセイコンテスト入賞作品紹介 外務大臣賞ヨヘナ(文字化けするので漢字が使えません)玲美

何だ何だ、沖縄の話か?
と思って見たところ、高校生が外国の留学先でフィリピン人に日本人の悪口を言われたので憤慨して先生にメールしたら、上の世代の過ちに対して下の世代の人達が責任を取るのは当然だと言われて反省させられたという内容の作文が入賞していたからケシカラン!
…という話でした。

ううむ、正しい事を言っている。
まあさすがに
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 ハッキリ言えばこの人物は黄色い日本人に対して恫喝はできるが「白人の旦那様」には嫌味の一つもいえないわけです。植民地根性丸出しの卑屈な人種差別主義者です。
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…ってないくらなんでも2ちゃんねらー並みの言い方はどうかと思いますが、たしかに「犯罪者の子は犯罪者」的な認識は明らかに前近代的過ぎです。

 しかもキヨタニ氏が取り上げているMSN産経の記事を読むと判りますが、問題のフィリピン人はフィリピン国内ではなく、ベルギーで出会った日本人に悪口を言っているのです。
で、ヨヘナさんはと言うと、少し理不尽さを感じたものの、その件については彼に何も言い返す事無くできるだけコミュニケーションを取るようにして「親友になりました」との事。
お互いに本音をぶつけない「コミュニケーション」に、悪口を言われてもその非礼を諌めないという間柄の「親友」…

 そして、彼女に助言をした高校教諭と言うのがまた中国へ日本語を教えに行っていた時、日本人だと言うだけの理由で度々罵声を浴びせられたとの事。
その結果得た認識が
「あのね、子供がしたことに対して親が責任を取るというのは当然でしょ。それと全く逆の事を考えればいいのよ。歴史的な問題の場合、上の世代の過ちに対して、下の世代の人達が責任を取らなくちゃいけないの」
ううむ、あまり勝手を知らない大和撫子が愛国無罪な中国人に恫喝されて人間としての尊厳を放棄させられ、屈折していった様子が手に取るように追体験できる…

こんな話が外務大臣激励賞…
偏見に基づいて初対面の相手に罵声を浴びせるような人物に本音をぶつける事も無く「おともだちになりました」という話が。

小官が思うに、あのフィリピン人の男の子はおそらく今後も日本人に会う度「お前達は世界一残酷な民族」と言い続けるでありましょう。
あたかもそれが「良い日本人と悪い日本人を選り分ける儀式」であるかのように…
これはキヨタニ氏でなくても「悪い冗談のようだ」と思うわけです。

まだ若いヨヘナさんには、今後の人生で勉強して右なり左なり自分の思想を身に付けてもらえばいいとしても、偏向された歴史認識を元に恫喝してきた相手に屈服させられ、しかもそれが常識としてまかり通っているという話に外務大臣賞とは…

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