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2009年4月8日水曜日

やまもとのこうげき!

 こいつは北朝鮮がミサイルを発射した翌日の去る月曜に琉球新報の第6面に「核心評論」の名で載っていた記事です。
電子版が見つからなかったので面倒ですが全文書き出しておきます。
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 日本列島が桜の花に包まれている日曜日、北朝鮮が「人工衛星」と主張する長距離弾道ミサイルが発射された。幸い、具体的な被害などは発生しなかったが、国際社会の自制要請を無視しての発射強行だった。その過程で、日本政府は誤探知で北朝鮮のミサイルが発射されたもようと発表し、すぐ訂正するという失態も演じた。
 日本政府のこの間の対応から、選挙を前に過剰に北朝鮮の脅威を強調、強硬姿勢を示すことで政権の支持率を上げようという意図を感じたが、発射の探知すらこの状況ではと余計に不安になった。
 日本政府は今回、日本の領海や領土に被害が出る恐れがあるとし、安全保障会議で初めて自衛隊への「破壊措置命令」を決定した。浜田靖一防衛相が命令を下し、迎撃ミサイルを搭載したイージス艦が日本海と太平洋に展開され、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を秋田、岩手両県に移動させるなどの態勢を取った。
 日本政府はミサイル防衛(MD)システムを初めて具体的に稼働させ、日本の軍事的な対応をまた一つ拡大させた。
 北朝鮮指導部に強く訴えたい。あなたたちは日本が「右傾化」しており、「軍事大国」の道をまい進していると口を極めて避難し続けてきた。だが、日本をそういう道へ進ませるのに大きな役割を果たしたのは誰なのか。
 北朝鮮による日本人拉致、ミサイル発射、核開発や核実験、日本周辺での不審船などがなければ、あなたたちが主張する日本の「右傾化」や、「軍事大国化」はこれほどのスピードでは進まなかっただろう。
 石原慎太郎東京都知事は「間近に落ちるなんてことがあったほうが、むしろ日本人というのはある危機感というか、緊張感を持つのじゃないのかな」と語った。
 日本の右派勢力にとってみれば、今回のミサイル発射で「間近に落ちた」方が、集団的自衛権の行使や憲法九条の改正に好都合と思っていたかもしれない。
 今回の発射で、日本政府筋すら「ピストルの弾をピストルで撃ち落とせるはずがない」と言うほど信頼性の低いMDシステムにさらに予算がつぎ込まれる可能性がある。
 世界金融危機のあおりで、日本は大変な危機にある。MDにつぎ込む予算があるなら、雇用対策や医療、福祉などに使わねばならないのに、あなたたちがそれを阻害している。
 あなたたちにも宇宙の平和利用の権利はある。しかし、住民が飢餓に苦しみながらも「先軍(軍事優先)政治」を掲げ、核やミサイルの開発に血道を上げる政権だからこそ、多くの国が「衛星」発射に反対するのだ。
 北朝鮮が「先軍政治」の旗を降ろし、地域の平和と安定を尊重する国であれば、誰が「衛星」の発射に反対するだろうか。
 北朝鮮の「先軍政治」の発展は、日本の「右傾化」をあおり、まるで北朝鮮指導部と日本の右派勢力は敵対しているようなそぶりをみせながら、実は相互の立場を強化する関係ではないかと思うほどだ。
 (共同通信編集委員 平井久志)
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…陰謀論乙とか、弾道ミサイルの迎撃試験はとっくの昔に成功しているんですけどとか、ただでさえ少ない防衛予算を削ったところで一体どの程度の福祉や雇用対策ができるのですかという話は置いといて、読者の皆さんに押さえておいて欲しいのは、このように左派の人でも
過激なやり口は相手の立場を強化する利敵行為に他ならぬという事実を認識しているという事です。

どんなに正しい事を主張していても、さもさも当然のようにアホ過ぎる事ばかり続けていれば、その思想や行動に共感を示す人間は確実に減る一方でしょう。

ところが、この日の午後にバークレーズコートのスタバで無職の男が
「沖縄から出て行け」などと叫び、米総領事にコーヒーを浴びせるという事案が発生したのです
アメリカから返還された土地にある店で「沖縄から出て行け」って…

これについて、小官の家族は
「名前が”山本”って事は内地の人かね?」と言ってましたが、果たせるかなネット上にある情報でねらーの目を逃れるものは無し。
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97 名前:名無しさん@九周年 [2009/04/07(火) 10:08:46 ID:QANsruv40]
同姓同名。年齢もビンゴ。
経歴を見る限り、こいつで間違いないみたいだな。
自称フリーライターって事か。

http://www.days.ne.jp/bakaruto/profile/index.html
本名・山本和生。1966年1月5日生まれ、三重県伊勢市出身。
実家は「山本小鳥店」という親子3代続くボロボロのペットショップ
(パキスタン人が食用に名古屋コーチンを買いにきた話は伝説となっている)で、動物と共に成長。
※その様子は、名古屋のフリーペーパー「季刊すきま」にて、
コラム『激録・山本小鳥店正伝』を春より連載開始。
その後、市内の某K高校という右翼系の高校を卒業、名城大学法学部へと進む。
5年半かかって卒業後、若林出版企画株式会社に入社。
an、DODAなどの雑誌の編集を担当。

斬新かつ過激なテーマで新鮮な誌面づくりを心がけるが、
8年後、クライアントの「学生○護会」の担当Kに頭にきて退社。
フリーで独立し編集、ライター、イラストを手がける。
一時は月収数十万を稼ぎ出し、万事順調かと思われたが、
多忙のあまり突然鬱状態となり、「すべてがやんなっちゃって」当時受けていた仕事を放棄。
それが引き金となり以後仕事は減る一方に。
その後、復活して中日新聞のタブロイド紙「ウェルぱぱす」全般の編集・ライタースタッフとして働くが、
企画書を出しても全然反応がない発行人のEにやっぱり頭に来て、鬱状態になり辞退。
中部版ぴあで映画コラム「妄想先生のグッときた瞬間」(6年間連載)や監督インタビュー、
フリーペーパーC2の「シネ漫」、同じくフリーペーパー「すきま」の映画コラム。
その他、不定期でしたが三重テレビ「シネマクルーズ」での映画紹介などを展開するものの
このままじゃイカンと、名古屋でのすべての仕事を休止。
突如、2006年2月より沖縄に移住する。

現在、那覇市在住。自由気ままに活動中。
決して沖縄マニアなわけじゃなかったが、来てみたらこんなに面白い所はないと実感。
お店や料理はもちろん、文化・風俗・歴史・自然・基地問題まで、ずっぽり首突っ込んでます。
興味のある人はミクシィでの日記をご覧ください。

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山本氏を弁護するわけじゃあありませんが、今回の被害者であるメア総領事は先週石垣港にアメリカの掃海艦二隻が入港した件で
・市民団体の座り込みを強硬突破
・市民団体がフェンスに設置した横断幕を撤去
というような事をやって市民団体を怒らせていたようです。

しかし、当然の事ながら山本氏の今回の行動は北朝鮮指導部と同様、過激に過ぎて実質的には利敵行為に他ならないでしょう。
真面目に平和運動をやっている人にとっては、自分達の陣営から
「話し合いで問題を解決するつもりはない!」
と主張する人を出したようなものですから、これほど迷惑な話はありません。

…彼の行動を諌めるか、それとも弁護するかで平和運動家の質がある程度判るのじゃないかと思います。

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