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2007年7月21日土曜日

電波解析レポート~「まもなく宇宙人が到着します」第八章

こないだポストに入っていた物が
デリヘルのチラシ→
共産党のビラ
という流れで
「小官は何処の幹部自衛官ですか!?」
とやったら、今度は新聞の勧誘が入っていたので
「これは良い傾向だ。よーしよしよし♪」
と思った矢先に今度は

参院選選挙区選出議員選挙公報
悪政と正面から対決
日本共産党

ここの寮の近所事務所でもあるんだろうか…
まあいいや。
最終章第八章いっきまーす
「素晴らしい未来、あなたの明日」
一応この辺が総括となりますかね。

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アメリカはイラクとの湾岸戦争で、宇宙のテクノロジーを使いました。
 一部の人は、多分洩れ伝え聞いていると思いますけど……。
 要するに、地球文明ではない文明から得たテクノロジーを使って戦争した。
 たとえばレーダーに映らない航空機とか、レーダーに映らないミサイルなど、そういうものを使いました。実験したんです。
 成功しました。大成功。
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 これは多分所謂ステルス技術のことだと思いますが、湾岸戦争と言えば、この話は多分「夜鷹」のことですね。
 わがブログでも散々やった話ですが、俗に言うステルス技術、これは基本的にレーダーと赤外線探知機に対するVLO技術です。
で、赤外線はともかくレーダーについてはかなり昔にピョートル・ウフィムツェフというロシヤ人の書いた論文が存在しました。
これに目を付けたコメ国のまあ、要するにイロモノ航空機製作集団であるところの「スカンクワークス」が
「レーダーに殆ど映らない特殊攻撃機」
として開発したのが元祖ステルスである「夜鷹」であったわけなんです。

 これはぜーんぜん地球外の技術なんぞではありません。
 極端な話をすれば、
「単にレーダーにとても映りにくいだけの物体」
ならば、中学生にだって製作可能です。
亜鉛鋼板とか適当な金属板で平面精度に気をつけながら立方体を作る。
一般的なセンチメートル波に対応するならば、辺から内側数センチの部分はコンピュータを使わずに回折や散乱の影響をつかむのが難しいので、サイズに対するレーダー波のリターンを小さくするためには、できるだけ大きく作って分母を大きくした方がいいかもしれません。
そしたらRAMの代用としてフェライトたっぷりのゴム磁石を貼付けてその表面を満遍なく覆ってしまう。
こいつをテグス糸とか炭素繊維なんかで斜めに吊るしとけばよほど狙った角度からレーダー波を照射するか、かなり近くに来ない限り小鳥程度のサイズにしか映らないというわけです。

 ではなぜ今のところアメリカだけがステルス機を保有しているのかと言えば、このような電波特性を航空機に要求される空力設計と両立するためのノウハウが他の国には存在しないからです。
我が国が部分部分、要素要素では高い技術力を有しているにもかかわらず、これをうまく纏める事ができないためにいまだに世界水準の航空機を制作できない事といっしょです。

 加えるにこの種のステルス技術は被弾するなどして機体形状が変化すると、変形した箇所で電波特性が変化してばっちりレーダーに映ってしまいます。
 更に言えば夜鷹は月明かりに機体のシルエットが映ったところを高射砲で撃ち落とされた事例があります。

 もしもこの程度の技術で400光年離れたプレアデス星団からやって来て月に基地を築くことができるのなら、あと50年もしないうちにアメリカはエ○タープライズ号を保有して戦術宇宙軍を創設する事が可能でしょうね。
 で、フリエネと反重力技術の応用で例えば空飛ぶタクシーなんてのが出てくると言ってますが、やっぱスターウォーズの見過ぎですよ。

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月にいる人達にとっては、まもなく太陽系がフォトンベルトの中に入ることを知っているわけです。
 そうすると、ある種の特異な電磁波の中に入り、もの凄い意識改革が起こる。
 たとえば、人間のDNAは二本の螺旋状ですが、三本から五本もある子供が生まれてくる。そんな子供が今たくさん生まれてきているんですね。
 これをスターチャイルドとかいっています。
 昔はインディゴベビーとかインディゴチャイルドといっていました。それからクリスタルベビーともいわれましたが、今はスターベビーともいわれていますね。

 そういう子供が新次元の子供として、今生まれてきているんです。
 私達はこれから教育をうけて、意識の改革を行なわないと、五次元の人間にはなれません。逆に、もうそれが大丈夫な人達がいるということです。
 今の子供のことを理解できない親達が多いのは、そのせいでもあるのです。
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この本に引用されてたフォトンベルト関連の書籍ではたしか、地球を含む太陽系は1999年に既にフォトンベルトに入っていて、これからより光子濃度の高い領域へ踏み込んでゆくので、影響が大きくなってゆくというお話でしたが…なにか誤読があるみたいですね。
 で、インディゴベビーですが、これもまた同じ本に載っていた話です。
なんでもフォトンベルトの影響で特殊な子供が生まれてきていると。
2000年には新生児の半分弱は既にインディゴであると。
そういう子供はオーラが特徴的な紺碧色をしていることとESP特性が高いことで区別できる。
彼らは以前の世代の人間では眠っていた遺伝子が目覚めているので未知の能力を有している。
というのがその本での内容でしたが…。

やっぱ誤読ですね。ほかの人では眠っている遺伝子にスイッチが入っているだけの話なら科学的に説明がつきますが、遺伝子が三重螺旋や五重螺旋だったらセントラルドグマがまともに動くとは考えにくいです。
というか全ての地球型生命体に共通している遺伝コードが通用しないでしょうから、これは地球型生命体ですらありません。
こんな子供の血液を例えばわんこが摂取したら、顔が十字に裂けて触手が飛び出すようになるでしょう。

 加えて言うならば、最近の子供達のことが理解できない大人が増えた主要因は、子供が変わったことではありません。
「イヤだから」給食費を払わない、子供に嫌われたくないから学校の先生に自分の代わりに子供を躾けるように依頼する…
こういった手合いがはびこってくるから、その子供達は基本的な礼節はおろか、人間関係の最低限の基本がギヴアンドテイクにあるということすら理解できなくなるのです。
 事実。ウルルンなどで目にする発展途上国の子供達はフォトンベルトなどとは関係なく明らかに「昭和の目」をしています。

 もしもこの種の「古さ」を捨て去ることが進化だと言うのなら、その種の進化の先に待ち受けているのは、おそらくかなりの確度で木星発ピテカントロプス行きの、たわば!な未来へ直通する特急への乗り換え券でしょう。
 少なくとも小官ならば、たとえ五百年掛かってでも普通列車で相変わらず戦争は無くならないけど文明はそこそこ発展しているガンダム世界の水準へ到達する方を選びますね。

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私達は宇宙の友人達と手を取り合う必要があります。宇宙連合に加盟できるだけの意識の上昇をはからねばなりません。
 今のままでは、母なる地球と地球人の文明の存続はむずかしいです。
 地球人も一つの惑星人として一体化する必要があります。世界平和をなしとげ、宇宙の友人達を認め、仲良く交流するようにならなければ生きてゆけないのです。
 私達には知らされていないことがたくさんありますが、柔軟な心でそれらを受け入れることで、目覚めて、次元上昇して、アセンションできるのです。
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 これがこの本の作者が本当に言いたいことらしいですが、そもそも知識というものに対して根本的な勘違いがあります。
いわゆる「パラダイムシフト」というのは本来、古文書を読み解いたり、他所の文明圏からもたらされたりした知識に基づくものでは決してありません。
 従来の知識の体系に基づいて文明を発展させ、地道な観測や研究を続けた結果、平たく言えば要するに「科学の模様替え」が必要になる。
地動説、ケプラーの法則、電波の発見、量子力学、相対性理論…ぜーんぶ先人達の地道な努力の結果である研究記録と既存の理論を下敷きに、これを徹底的に突き詰めていった結果、ある日一人の科学者が真理を発見するという具合に明らかとなったものです。

この本の著者はどうも地球の現状を幕末の日本のイメージとリンクさせて「とにかく今までの常識を捨てろ」と言いたいみたいですが、どっこい黒船来航以前の日本人は全くの無知だったわけではありません。
江戸時代、日本人にとっても地球が丸いことは既に常識でしたし、当時の日本は識字率で世界一、そして和時計や高品質の望遠鏡に代表されるように技術的にも決して世界水準に劣っていたわけではありません。
 そもそも西欧列強による侵略の魔手がアジアに伸びてきている時代に於いて、強引に鎖国できたのは、地政学的優位に加えて室町以来の高い軍事力があったからだという見解すら存在します。
そしてこの本にはうちゅうぢんのみなさんが
「イルミナティがいなくなれば私達は地球人の前に姿をあらわすことができますよ。」
と言っていると書かれていますから、少なくともコメ国は物量を別とすればうちゅうぢんと渡り合えるくらいの実力を持っていることになります。

 ところが今UFOがエイリアンクラフトであるとの前提の元に話を進めているのは、はっきり言ってマイノリティです。
これがうちゅうぢんの月基地やらフォトンベルトで新生児が変異種やらという話が本当であるとしたら、はっきり言ってこのネタにはもっと一般的な認知度、つまり「市民権」がないとおかしいです。
だけどこの話を知っている者と言ったら…
小官のような好き者を別とすれば大体が「フリーメーソンの陰謀コエエ!」みたいな手合いですもんねぇ…。
 まあ、早い話がデムパとはこの類型に見られるように、その一番の根っこの部分は願望と現状の区別が付いていないという点で識別されるわけであります。

 ふう、終わったか… って追伸んっ?!
ああ、付き合うべきか、シカトすべきか。
ジュゴンか、然らざれば死か、それが問題だ。

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