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2007年7月5日木曜日

「沖縄人」という架空の生物

内地に来て半月程になりますが、前に書店で見かけて題名だけ記憶の隅に停めておいた
「ウミショー」という漫画が深夜枠で始まったとの事だったので、どんな話かと思って第一話に目を通してみました。

…そっすね、水泳漫画で「わたるがぴゅん!」をやろうとすると多分こんな感じになるのでしょう。
が、なんというかやはりつくりと言うか沖縄に対する思い込みというのがありましたので、夢を壊すようで恐縮なのですが事実を指摘させて頂きます。
沖縄の人は実はあんま泳げません
事実。沖縄で「海へ行こう」と言うと、それは殆どの場合ビーチバレーor鉄板焼きを意味します。
過去に作家にして映画監督で沖縄病菌の保菌者でもあるシーナさんこと椎名誠氏が
「うみ、そら、さんごのいいつたえ」という映画を沖縄で撮影した時、真っ黒に日焼けした現地の子供達が意外にも殆ど泳げなかったために、
急遽、撮影のために子供達をスイミングスクールへ通わせた
という事例があるほどです。

そうなった要因には、「海なんか今更珍しくもない」という意識や近所のスーパーへ行くのにも自動車を使うほどの車社会なんかもあるでしょうが、やはり大きいのは「太陽フォトン」の存在だと思います。
エネルギーの低いフォトンは代謝を促進したりとむしろ健康によいくらいなのですが、エネルギーレベルの高いフォトンは危険です。
丁度今くらいの時期の良く晴れた日に海パン一丁で砂浜をほっつき歩いたりすると、はっきり言って被爆します。
最初は多少熱い程度のもので痛くも痒くもないのですが、日が沈む頃に肉体に変化が現われます。
特に肩などの皮膚が痛くなって、リンパ液がにじみ出します。
これは高エネルギーのフォトンがDNAを直接破壊したために細胞が死んで皮膚に潰瘍が出来る現象で、「核焼け」といいます(核というのはもちろんウソですよ?)
んなもん喰らったら、そりゃ毎日の事ですから一週間もしないうちに年間許容線量を突破しまくりなわけです。
だから泳いでるのは半分が観光客であとは学生とサーファーなわけです。

余談になりますが、実は海人というのは過酷な仕事の代表格で、沖縄の親は昔、子供がいう事を聞かないと「糸満に売っちまうよ!」と言って脅かしました。
水中で集団のチームワークによって魚群を網へ追い込む「アギヤー」という伝統漁法があるのですが、この漁に携わる潜水士を育てるために、糸満の街では農村などから買われて来た小学生くらいの男の子を、縄付けて岸壁から放り出すという事をやって体に泳ぎ方を叩き込みました。
で、この「潜水追い込み網漁法」ですが、魚を根こそぎ取ってしまうので恐らく資源を取り尽くしてしまうのでしょう、戦前の最盛期には南洋諸島辺りまでサバニで出かけてって操業してたそうです。

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